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戦慄の調べ Hangover Square (1945)

発作と共に記憶を失い人に襲いかかる著名な作曲家の苦悩を描く、監督ジョン・ブラーム、主演レアード・クリーガーリンダ・ダーネルジョージ・サンダース他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ジョン・ブラーム
製作:ロバート・バスラー
原作:パトリック・ハミルトンHangover Square
脚本:バー・リンドン
撮影:ジョセフ・ラシェル
編集:ハリー・レイノルズ
音楽:バーナード・ハーマン

出演
ジョージ・ハーヴェイ・ボーン:レアード・クリーガー
ネッタ・ロングドン:リンダ・ダーネル
アラン・ミドルトン医師:ジョージ・サンダース
エディ・カーステアズ:グレン・ランガン
バーバラ・チャップマン:フェイ・マーロウ
ヘンリー・チャップマン卿:アラン・ネイピア
ミッキー:マイケル・ダイン(クレジットなし)
クレイ警部:フレデリック・ウォーロック(クレジットなし)
ガス会社の警備員:クリフォード・ブルック(クレジットなし)
パブの常連客:テッド・ビリングス(クレジットなし)
焚き火の男:チャールズ・コールマン(クレジットなし)
オギルビー:フランシス・フォード(クレジットなし)
ウェイター:エリック・ウィルトン(クレジットなし)
ウィリアム:ジョン・ゴールズワーシー(クレジットなし)
酔っぱらい:ジミー・オーブリー(クレジットなし)
キング刑事:J・W・オースティン(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1945年製作 78分
公開
北米:1945年2月7日
日本:1950年12月23日
製作費 $1,154,000


ストーリー
1903年、ロンドンフラム
著名な作曲家ジョージ・ハーヴェイ・ボーン(レアード・クリーガー)は、スコットランド人の骨董商を刺殺し店に火を放つ。
ジョージは、怪我をして朦朧としながらその場を離れ、チェルシーのハングオーバー・スクエア12番地の地下アパートに戻る。
その場に居た恋人のバーバラ・チャップマン(フェイ・マーロウ)とその父で指揮者のヘンリー・チャップマン卿(アラン・ネイピア)に挨拶したジョージは、音楽会のための作曲を依頼されて喜び感謝する。
ヘンリー卿はコンサートに向かい、ジョージは、傷の手当てをしてくれるバーバラに、外出した後の記憶がないことを話し、ナイフを持っていることに気づく。
号外を見たジョージは、フラムの骨董商が刺殺され店は放火されたことを知る。
自分が犯人かもしれないと考えたジョージは、スコットランドヤードに向かい、主治医に紹介されたアラン・ミドルトン医師(ジョージ・サンダース)に会い相談することを考える。
バーバラと共にミドルトンに会ったジョージは、以前から記憶を失うことはあったが、丸一日、何も覚えていないのは初めてだと話す。
正直にすべてを話すつもりのジョージは、フラムの殺人放火事件の記事と持参していたナイフ、そして血の付いたコートを見せて、記憶を失う際の症状などをミドルトンに伝える。
ミドルトンは、採血をして調べることをジョージに伝え、彼が帰った後に、クレイ警部(フレデリック・ウォーロック)を呼び、フラムの事件の関係者の可能性があるジョージを尾行させるのだが・・・。


解説 評価 感想
1941年に発表された、パトリック・ハミルトンの小説”Hangover Square”を基に製作された作品。

俳優としても活躍したドイツ出身のジョン・ブラームが監督し、本作が遺作となったレアード・クリーガーが主演し、リンダ・ダーネルジョージ・サンダースなどが共演した作品。

発作と共に記憶を失い人に襲いかかる著名な作曲家の苦悩を描くホラー。

公開を待たずに心臓発作で死亡したレアード・クリーガーの遺作。
キャスティングで悪役を嫌ったクリーガーだったが、ロマンスも描かれる内容で自分のイメージを変えられると考え、その役柄のために急激なダイエットをしたことが、彼の死に影響したとも言われている。

最初から主人公が犯人であることは分かっているためにミステリーではなく、20世紀初頭のロンドンの陰鬱で不気味な雰囲気の中で展開する、ホラー、そしてメロドラマとして描かれている。

ドラマの雰囲気を大いに盛り上げる、バーナード・ハーマン音楽も印象的だ。

主演のレアード・クリーガーは、記憶を失うことと成立しない恋に苦悩する著名な作曲家を怪演している。

主人公に好かれながら利用する歌手を魅力的に演ずるリンダ・ダーネル、主人公を調査する医師のジョージ・サンダース、演劇プロデューサーでネッタ(リンダ・ダーネル)の恋人グレン・ランガン、主人公の恋人フェイ・マーロウ、その父親で指揮者のアラン・ネイピア、ネッタと共に主人公を利用するマイケル・ダインスコットランドヤードの警部フレデリック・ウォーロック、ガス会社の警備員クリフォード・ブルック、パブの常連客テッド・ビリングス、焚き火の男チャールズ・コールマン、ウェイターのエリック・ウィルトン、ヘンリー卿(アラン・ネイピア)の執事ジョン・ゴールズワーシー、酔っぱらいのジミー・オーブリー、キング刑事のJ・W・オースティン、他フランシス・フォードなどが共演している。


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