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地獄の戦場 Halls of Montezuma (1951)

第二次大戦下、南太平洋で死闘繰り広げるアメリカ海兵隊の戦いを描く、監督ルイス・マイルストン、主演リチャード・ウィドマークウォルター”ジャック”パランスレジナルド・ガーディナーロバート・ワグナーカール・マルデンリチャード・ブーンネヴィル・ブランド他共演の戦争ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(戦争)


スタッフ キャスト
監督:ルイス・マイルストン

製作:ロバート・バスター
脚本:マイケル・ブランクフォート
撮影
ウィントン・C・ホック
ハリー・ジャクソン
編集:ウィリアム・H・レイノルズ
音楽:ソル・カプラン

出演
カール・A・アンダーソン少尉:リチャード・ウィドマーク
ピジョン・レーン:ウォルター”ジャック”パランス
ランドルフ・ジョンソン軍曹:レジナルド・ガーディナー
コフマン:ロバート・ワグナー
C.E”ドク”ジョーンズ:カール・マルデン
コンロイ:リチャード・ハイルトン
ギルフィラン中佐:リチャード・ブーン
スラッタリー:バート・フリード
ディッカーマン軍曹:ジャック・ウェッブ
ゼレンコ軍曹:ネヴィル・ブランド
ホイットニー:マーティン・ミルナー
ライリー”プリティボーイ”:スキップ・ホメイヤー
海兵隊員:ドン・ゴードン
海兵隊員:ジョー・ターケル
日本兵:ジャック・リー
マツオダ/ノムラ:フィリップ・アーン
日本兵:ジェリー・H・フジカワ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1951年製作 113分
公開
北米:1951年1月4日
日本:1965年4月8日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
第二次世界大戦下、南太平洋
上陸を控えたアメリカ海兵隊B中隊指揮官のギルフィラン中佐(リチャード・ブーン)は、情報を得るため可能な限り日本兵を捕虜にするよう部下に命じ、なかなか治らない風邪のことを気にする。

緊張する隊員ホイットニー(マーティン・ミルナー)に声をかけたスラッタリー(バート・フリード)は、蒸留器を彼の荷物に隠す。

上陸準備が始まり、ホイットニーを呼び止めたゼレンコ軍曹(ネヴィル・ブランド)は、蒸留器を見つけて没収する。

スラッタリーの話を真に受けるなと部下に話すゼレンコだったが、戦闘中は頼りになる男なので離れるなと伝える。

コフマン(ロバート・ワグナー)は小隊長のカール・A・アンダーソン少尉(リチャード・ウィドマーク)の姿が見えないことを気にするが、衛生兵のC.E”ドク”ジョーンズ(カール・マルデン)は心配いらないと伝える。
...全てを見る(結末あり)

片頭痛に苦しむアンダーソンは、教師時代の教え子のコンロイ(リチャード・ハイルトン)が怯えていることを知る。

ガダルカナル島の戦い”で限界に達していたと言うコンロイを見つめがら、自分も病気だと考えるアンダーソンは、彼を教えていた時のことを思い出す。
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1940年。
教師のアンダーソンは、転校生のコンロイが、どもるのを気にして怯えていることを知る。

失敗への恐れだとコンロイに言い聞かせたアンダーソンは、彼を励ましながら焦らずに指導する。

その結果コンロイは、卒業生総代として立派にスピーチする。
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その時のことを思い出すようにとコンロイに伝えたアンダーソンは、出撃する気になった彼と共に上陸用舟艇に向かう。

部隊は上陸の準備が整うまで海上で待機することになり、元ボクサーのピジョン・レーン(ウォルター”ジャック”パランス)と話す従軍記者のディッカーマン軍曹(ジャック・ウェッブ)は、彼がライリー”プリティボーイ”(スキップ・ホメイヤー)の面倒を見ていることを知る。

気分が悪そうなアンダーソンのことを気にするコンロイは、ドクにそのことを伝えるものの、彼が呼んでいないなら放っておけと言われる。

タラワの戦い”で負傷した時のアンダーソンのことを思い出すドクは、片頭痛を気にしつつ戦場に戻ろうとする彼に、帰国して教師に戻るようにと提案する。
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戦友を置いて逃げられないと言うアンダーソンは、頭痛の薬を手に入れてほしいとドクに伝える。

薬は使わずに克服すべきだと言われたアンダーソンは、手に入れることを約束してくれたドクに感謝する。
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アンダーソンのことを軍医に相談するべきか迷うドクは、彼に呼ばれる。

薬を見せたドクだったが、アンダーソンはそれを受け取らなかった。

その後、艦砲射撃と共に上陸は始まり、敵の抵抗がないまま、アンダーソンの小隊は前進する。

身を潜めていた日本兵の反撃が始まり、アンダーソンは戦車の援護を要請する。

上陸した戦車のおかげで敵を撃破したアンダーソンらは、夜になり、姿が見えない日本兵を警戒する。

挑発する日本兵の声に苛立つリトルボーイは、手にしていた”ルガー”をスラッタリーに奪われ放り投げられたために、持ち場から離れる。

リトルボーイを連れ戻したピジョンは、スラッタリーに彼に構うなと伝えるものの、粋がるからだと言われる。

自分が嫌いなためにリトルボーイは苦しんでいると、ピジョンはスラッタリーに伝える。

翌日、前進する部隊は敵のミサイル攻撃を受ける。

命令を受けて撤退したアンダーソンは、頭痛が酷くなり、ドクから受け取った薬を飲む。

ホイットニーからコフマンが戦死したことを知らされたアンダーソンは、ゼレンコに埋葬させる。

その後、ロケット砲の位置が分からず苛立つギルフィランは、戻っていたアンダーソンに敵を殺しているだけだと伝える。

日本兵を捕虜にしていることを知ったギルフィランは、通訳のランドルフ・ジョンソン軍曹(レジナルド・ガーディナー)を呼び、敵の拠点の洞窟があることを知る。

アンダーソンを洞窟に向かわせることにしたギルフィランは、捕虜の日本兵(ジャック・リー)を道案内にしてジョンソンとディッカーマンも同行させる。

現地に着いたアンダーソンは洞窟に近づき、日本兵をその場に向かわせて仲間を降伏させようとする。

白旗を掲げた日本兵が二人出てくるが、残りの兵士が機関銃攻撃をする。

出てきた日本兵は死に、ゼレンコは目を負傷する。

機関銃で射撃した日本兵は殺され、もう一人は銃撃される。

洞窟の日本兵は降伏し、ジョンソンがその場に向かい三人を連れ出し、中に残る二人は自殺する。

撃たれた日本兵マキノ大尉は死を望むものの、アンダーソンはドクに治療をさせる。

砲撃が始まったために、アンダーソンは部下を洞窟に避難させる。

マキノの地図を確認したジョンソンは、部隊がサトウキビ畑を守備していたことをアンダーソンに話し、ロケット砲の基地がある可能性を伝える。

砲撃は止み、出発するアンダーソンは、サトウキビ畑は攻撃したが、ロケット砲基地は破壊できないことをジョンソンに伝える。

川を渡ったアンダーソンは敵の攻撃を受け、ピジョンに日本兵を見張らせて警戒する。

銃撃されたプリティボーイは反撃し、日本兵と格闘になりナイフで刺し殺す。

ピジョンに水を汲みに行かせたゼレンコは、戻ったリトルボーイが捕虜を殺そうとしたために、それを制止する。

リトルボーイを説得して銃を捨てさせたピジョンは、自分の銃に手をかけた彼を、誤って銃撃してしまう。

ピジョンは動揺し、日本兵を殺せと言いながらリトルボーイは息を引き取る。

戻ったアンダーソンはそのことを知り、ゼレンコから、リトルボーイが捕虜を殺そうとしたと言われる。

そのことをピジョンに確認したアンダーソンは、事故だと判断する。

リトルボーイは自分で埋葬すると言うピジョンは、彼を運ぶ。

負傷したドクが戻ったことを知ったアンダーソンは、彼の死を知りショックを受ける。

リトルボーイとドクは、川の傍に埋葬される。

司令部に戻ったアンダーソンは、ドクとリトルボーイが死んだことをギルフィランに伝える。

ロケット砲の位置が分からないまま、日本兵の尋問を始めるギルフィランは、任務を果たしたアンダーソンに感謝する。

尋問を受けるマキノは、ジョンソンから奪ったナイフで切腹して命を絶つ。

ジョンソンと共に英語が話せる捕虜のロミオを尋問していたアンダーソンは、ディッカーマンから、リトルボーイの遺品の中に日本兵の地図があったことを知らされる。

”火”の字が書かれた地図は洞窟で見つけたものだと知ったアンダーソンは、合致する場所を探そうとして、総攻撃が55分後に迫っていることを確認する。

その頃、爆撃を受けたコンロイは、アンダーソンの名前を呼びながら息を引き取る。

連行しようとした捕虜の老人が、ノムラ(フィリップ・アーン)をマツオダと呼び蹴倒されたことが気になったジョンソンは、それをアンダーソンに伝える。

老人がノムラをマツオダと呼んだ言うジョンソンは、アンダーソンと共にロミオを尋問する。

ロミオから、兵卒に扮していたノムラが将校のマツオダだと言われたジョンソンは、彼が陸軍少佐であることを確認する。

明治大学で有名な野球選手だったと言うマツオダは、アンダーソンに尋問される。

ジョンソンの助言で、マツオダの自尊心を傷つけたアンダーソンだったが、彼は何も話そうとしなかった。

老人の話で、サトウキビ畑の地下がロケット砲の運搬に使われていたと知ったアンダーソンは、マキノの地図を使い発射基地を探そうとする。

マツオダを尋問しようとしたギルフィランは、ジョンソンから、普通の発想とは違い、山の表斜面に基地を作った可能性を指摘される。

それを参考にして地図で位置を確認したアンダーソンは、ギルフィランに報告して攻撃することになる。

ギルフィランは、アンダーソンやディッカーマン、そしてジョンソンに感謝する。

ディッカーマンと共に部隊に戻ったアンダーソンは、スラッタリーからコンロイの死を知らされてショックを受ける。

コンロイの遺体を確認したアンダーソンは、部下と共に、ディッカーマンが読むドクの遺言を聞く。

出撃したアンダーソンらは、ロケット砲攻撃が続く中、前進する。

飛来した戦闘機”F4U コルセア”が斜面を攻撃し、ロケット砲基地は破壊される。

アンダーソンは、叫び声をあげながら部下と共に突撃する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
第二次世界大戦下。
太平洋の島に上陸したアメリカ海兵隊の指揮官カール・A・アンダーソン少尉は、総攻撃を前に情報を得るため、日本兵を捕虜にすることを上官のギルフィラン中佐に命ぜられる。
ロケット砲攻撃を受け苦戦するアンダーソンらは、その発車基地を探すために、日本兵の拠点となっていた洞窟に向かうのだが・・・。
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第二次大戦下、南太平洋で死闘繰り広げるアメリカ海兵隊の戦いを描く戦争ドラマ。

「美人国二人行脚」(1928)と「西部戦線異状なし」(1930)で、若くしてアカデミー監督賞を受賞したルイス・マイルストンが、その後ハリウッドの人気スターとなる若手や売り出し中の役者を起用して描いた作品。
*「美人国二人行脚」はアカデミー・コメディ監督賞

極限状態の中、最前線で戦う兵士達の心理や、激戦を生き抜いた彼らの絆など、ルイス・マイルストンの繊細な人間描写が見どころの作品。

アメリカ海兵隊全面協力による戦闘シーンは、スケール感があり迫力満点だ。

主演のリチャード・ウィドマークは、片頭痛に悩みながら小隊の指揮を執る少尉を好演している。

デビューしたばかりで、当時は”ウォルター”の名を付けてクレジットされている、元ボクサーである隊員のウォルター”ジャック”パランス、尋問する日本兵の通訳をする軍曹レジナルド・ガーディナー、通信兵のロバート・ワグナー、主人公を気遣う衛生兵のカール・マルデン、元教師である主人公の教え子で、恩師に励まされながら戦うリチャード・ハイルトン、中隊指揮官の中佐リチャード・ブーン、従軍記者のジャック・ウェッブ、兵士バート・フリードマーティン・ミルナースキップ・ホメイヤー、軍曹のネヴィル・ブランド、隊員のドン・ゴードンジョー・ターケル、日本兵の将校フィリップ・アーン、その部下ジャック・リージェリー・H・フジカワなどが共演している。


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