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ジーサンズ はじめての強盗 Going in Style (2017)

1979年に公開されたマーティン・ブレスト監督、脚本による”お達者コメディ/シルバー・ギャング”のリメイク。
年金の支払いを凍結された3人の老人の銀行強盗計画を描く、監督ザック・ブラフ、主演モーガン・フリーマンマイケル・ケインアラン・アーキンマット・ディロンアン=マーグレットピーター・セラフィノウィッツクリストファー・ロイドジョン・オーティスジョーイ・キング他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

モーガン・フリーマン / Morgan Freeman 作品一覧
モーガン・フリーマン / Morgan Freeman / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ザック・ブラフ

製作:ドナルド・デ・ライン
製作総指揮
トビー・エメリッヒ
サミュエル・J・ブラウン
マイケル・ディスコ
アンドリュー・ハース
ジョナサン・マッコイ
トニー・ビル
ブルース・バーマン
原作:マーティン・ブレストお達者コメディ/シルバー・ギャング
脚本:セオドア・メルフィ
撮影:ロドニー・チャーターズ
編集:マイロン・カースタイン
音楽:ロブ・シモンセン

出演
ウィリー・デイヴィス:モーガン・フリーマン
ジョー・ハーディング:マイケル・ケイン
アルバート・ガーナー:アラン・アーキン
アーレン・ヘイマー:マット・ディロン
アニー・サントーリ:アン=マーグレット
マーフィー・ハーディング:ピーター・セラフィノウィッツ
ミルトン・カプチャク:クリストファー・ロイド
ブルックリン・ハーディング:ジョーイ・キング
ヘスース・ガルシア:ジョン・オーティス
チャック・ロフトン:ジョシュ・パイス
レイチェル・ハーディング:マリア・ディッツィア
キース・ショーンフェルド:キーナン・トンプソン
カニカ・デイヴィス:アシュリー・アウフデルハイド
マヤ・デイヴィス:ジリアン・グラスコ
ミッツィ:シオバン・ファロン
ルーシー:アナベル・チョウ
マンディ:ナンシー・サン
エズラ・ブロンコウスキー:ジェレミー・シンダー
ポール:アンソニー・チザム
ドナルド・ルイス:ジェレミー・ボブ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2017年製作 96分
公開
北米:2017年4月7日
日本:2017年6月24日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $45,018,540
世界 $84,918,540


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク、”ウィリアムズバーグ銀行”。
差し押さえ通知を受け取ったジョー・ハーディング(マイケル・ケイン)は、支店長チャック・ロフトン(ジョシュ・パイス)に会う。

ジョーは口座の残高がマイナスだと言われ、長年勤めたウェクスラー製鉄からの入金が数か月ないことを知り、会社と連絡も取れないとロフトンに伝える。

黄色い通知を見せたジョーは、ローン返済が滞っていることなどの説明を受けるものの納得できない。

娘レイチェル(マリア・ディッツィア)と孫娘ブルックリン(ジョーイ・キング)と同居している身で、家は手放せないと言うジョーは、ロフトンから、黄色の通知は警告で赤が届いたらまずいことを知らされる。

そこに武装強盗が押し入り、行員と客を脅して現金を奪おうとする。

犯人のリーダーは、老人のジョーを気遣い、通知を渡されて気の毒に思う。

ジョーが財布を渡そうとしたために、それを断った犯人は、”年配者を敬うのは社会の義務だ”と伝える。

その時ジョーは、犯人の首のタトゥーに気づく。

ロフトンがジョーの家を奪おうとしていることを知った犯人は、彼の財布を奪い、その場を去る。

FBI捜査官アーレン・ヘイマー(マット・ディロン)から質問されたジョーは、タトゥーの話をして、彫り師を捜せば犯人も見つかると考える。

それ以上ジョーの話を聞く気がないヘイマーは、ジョーに感謝して帰ってもらう。

レイチェルとブルックリンに迎えに来てもらったジョーは帰宅し、ヘイマーが記者にインタビューされるニュースを見ながら、彼が自分の考えをパクっていることに気づく。

翌日ジョーは、友人のウィリー・デイヴィス(モーガン・フリーマン)とアルバート・ガーナー(アラン・アーキン)と共に、160万ドル奪われた銀行強盗事件のことについて話し、会社から届いた通知を確認する。
...全てを見る(結末あり)

会社に向かった3人は、社員らと共にドナルド・ルイス(ジェレミー・ボブ)の説明を受け、買収により工場が閉鎖され、年金の支払いを凍結することを知らされる。

納得できない3人は、馴染みのダイナー”ナッツ”に向かい、ウエイトレスのミッツィ(シオバン・ファロン)がサービスで出してくれたパイを食べながら、今後のことを話し合う。

その夜ジョーは、ウィリーとアルバートが同居する家で夕食をご馳走になる。

向かいの家に戻ったジョーは、ポストの赤い封筒に気づき、銀行から届いた”債務通告不履行通知”であることを確認する。

人工透析をしているウィリーは、腎臓移植が必要なことを医師から知らされる。

帰宅したウィリーは、孫のカニカ(アシュリー・アウフデルハイド)とチャットで話し、誕生日のプレゼントを受け取ったことを伝えて感謝する。

サックスが趣味のアルバートは、スーパーマーケットに勤める女友だちのアニー・サントーリ(アン=マーグレット)の孫エズラ・ブロンコウスキー(ジェレミー・シンダー)にレッスンしていた。

エズラに才能がないために苛立つアルバートは、レッスンをやめてしまい、それをアニーに伝える。

いつものように迎えに来たジョーに成績表を見せたブルックリンは、オールAを取ったら子犬を飼っていいと約束したことを話す。

その夜ウィリーは、老人クラブのビュッフェで食事をすることになり、ジョーとアルバートから、カニカの写真つきの腕時計をプレゼントされる。

ジョーは、ボケているミルトン・カプチャク(クリストファー・ロイド)や周囲を見渡しながら、ウィリーとアルバートに銀行を襲う考えがあると伝える。

それを信じない2人に赤い封筒を見せたジョーは、家を銀行に奪われることを話すものの、ウィリーとアルバートは彼の考えを正気とは思えない。

捕まっても、寝床と食事そして医療は保障されると言うジョーの話を聞いたウィリーは、ミルトンが運んでくれた誕生日のケーキを前にして考え込む。

家に戻りベッドに入ったウィリーはジョーに電話をして、もっと家族に会いたいことなどを話し、彼が本気で銀行を襲う気だと確認して、年金分だけ奪うことを提案する。

アルバートとも話したジョーだったが、彼から協力を拒まれる。

翌日、3人はスーパーマーケットに向かい、ジョーとウィリーは、アルバートを車に残して店に入り、強盗の練習をするために商品を万引きしようとする。

ジョーとウィリーは万引きを始めて、店に入ってきたアルバートは、アニーに買い物を手伝ってもらう。

店を出たジョーとウィリーは、車にアルバートがいなかったために焦り、老婦人の電動カートを奪い逃走する。

ジョーを監視していた女性警備員は2人を追い、怪しまれたアルバートは捕まってしまう。

結局、ジョーとウィリーも捕まり、3人は、呆れる店長のキース・ショーンフェルド(キーナン・トンプソン)の説教を聞き、老人だということで見逃してもらう。

万引き犯に疑われたアルバートは憤慨し、2人を車に乗せずに走り去る。

プロの協力がいると考えたジョーは、ウィーリーと共に、レイチェルの元夫で、ヤク中のマーフィー(ピーター・セラフィノウィッツ)の元に向かう。

マーフィーと話したジョーは、犯罪者を紹介してもらおうとする。

懲りずにスーパーマーケットに向かったアルバートは、アニーに誘われてベッドインしてしまう。

翌日、いつものようにダイナーに向かったアルバートは、ジョーとウィリーから、ウィリアムズバーグ銀行が年金基金を清算し、ウェクスラー製鉄の負債を減らそうとしていることを知らされる。

憤慨したアルバートは、銀行を襲うとウィリーとジョーに伝える。

3人は、マーフィーから譲ってもらったマリファナを持参してペットショップに向かう。

犯罪者であるオーナーのヘスース・ガルシア(ジョン・オーティス)に会った3人は、奪った金の25%を渡すことで協力を約束してもらう。

その夜、3人で食事をしたジョーは、自分たちの寿命を考えて年金の金額をかけて、121万5000ドルを奪うことにする。

ジョーの家が奪われるまで20日。
3人はヘスースの協力で行動を開始し、銀行内を調べて綿密な計画を立てる。

残り16日。
アニーにも協力してもらった3人は体を鍛え始め、カーニバルで行われる老人イベントのボランティアに志願する。

残り10日。
必要なものを用意した3人は、犯行時間を決めて銀行に向かいタイムをチェックをし、射撃の練習もして、イベントのためのTシャツを300枚作る。

残り1日。
ウィリーとジョーは、”狼たちの午後”をテレビで見ながら、明日のことを考える。

犯行当日。
マーフィーを呼んだジョーは、ブルックリンを学校に送り、今日の迎えは父だと伝えてイベントのことも話し、彼女を抱きしめる。

学校に向かうブルックリンを見送るマーフィーは、ジョーのことを心配するものの、余計な口出しはせずに知らん顔をしていろと言われ、父親の役目を果たすよう指示され、後のことを任される。

その後、ウィリー、ジョー、アルバートは行動を開始し、Tシャツを着て慈善カーニバルに向かう。

PM2:14。
ジョーは、老人クラブ”ナイツ”のリーダー、ポール(アンソニー・チザム)に、チケット売り場にいることを伝える。

ミルトンに綿あめ売り場を任せたアルバートは、カラオケに行くと言ってトイレに向かう。

お化け屋敷でモンスターを担当していたウィリーは、連絡のメールで着替える。

PM2:30。
3人はスーツを着てカーニバル会場から銀行に向かい、ジョーは、楽しい時間が過ごせたと言ってアルバートとウィリーに感謝する。

PM2:45。
ジョー、ウィリー、アルバートは、それぞれフランク・シナトラディーン・マーティンサミー・デイヴィスJr.のマスクを被り銀行に押し入り、発砲して現金を奪おうとする。

アルバートが見張り、ジョーとウィリーが現金を奪う。

警報ボタンが押され、それが警察に伝わる。

人形を差し出そうとした少女ルーシー(アナベル・チョウ)と母マンディ(ナンシー・サン)は、近づいてきたウィリーと話をする。

自分はもっと家族といたいだけだと話したウィリーは、めまいがして倒れそうになる。

ウィリーを助けようとするルーシーは、腕時計(カニカの写真)に気づく。

ジョーはウィリーに近づくが、警備員の銃を拾ったロフトンが発砲する。

諦めようとしない3人に再び発砲したロフトンだったが、弾は当たらなかった。

アルバートはロフトンを銃撃するものの、空砲だと言って彼を脅し、ジョーとウィリーと共にその場から逃げる。

PM2:49。
車に乗った3人は逃走し、カーニバルに戻る。

PM3:17。
銀行では、警察とFBIの捜査が始まる。

その夜、ジョーとアルバートと共に豪華な食事を楽しんだウィリーは、気分が悪くなる。

ヘイマーは監視カメラの映像をチェックし、少女ルーシーに近づいた犯人がアフリカ系の老人だということを確認する。

ウィリーを病院に連れて行ったジョーとアルバートは、主治医から、腎不全で移植が必要だと知らされる。

ジョーは、病気を隠していたウィリーに、移植するこを納得させる。

230万ドルが奪われた銀行強盗のニュースで紹介された防犯カメラの映像を見たキースは、ヘイマーを店に呼び、監視カメラの映像を見せる。

キースは、万引き犯の友人アルバートの走り方が、銀行を襲った犯人の1人と同じだと伝えて映像を提供する。

ジョーとアルバートは連行され、ウィリーは病室で尋問を受ける。

3人は、カーニバルを利用した完璧なアリバイをヘイマーらに話す。

ジョーとアルバートを病院に連れて行ったヘイマーは、体育館にウィリーら他の老人を呼び、ルーシーに面通しさせる。

ウィリーは焦るものの、ルーシーは彼の腕時計を見ても何も話さず、知っている人はいないとヘイマーに伝える。

ダイナーにいたジョージは、現れたヘスースから、頼んであった子犬と証明書を受け取る。

奪った金の洗浄をしたこともあり、手間賃を払うと言われたヘスースはそれを拒み、”年配者を敬うのは社会の義務だ・・・”とジョーに伝える。

ヘスースが銀行強盗犯のリーダーだと気づいたジョーは、なくなっていたタトゥーは、捜査を惑わすために描き、わざと見せたことを知る。

そこにヘイマーが現れ、ヘスースを紹介したジョーは、子犬に気づいたヘイマーに、孫娘へのプレゼントだと伝える。

子犬に噛まれたヘイマーを気遣うジョーは、彼らと共に店を出る。

ミッツィは、ジョーのチップが小銭だったためにまたかと思うものの、100ドル札の束が置かれていたので驚く。

ミルトンとポールらは、届けられたパイを見て喜び、その下に隠されていた大金に気づく。

その後、アルが腎臓を提供してくれることになり、ウィリーは移植手術を受ける。

手術が成功したウィーリーが見つめる中、アルについてスピーチするジョーは、彼とアニーの結婚を祝福する。

寿命の予測を訂正すると言うウィリーは、あと20年は生きるとジョーに伝える。

ジョーは、アルバートの腎臓なのでせいぜい10年だとウィリーに伝える。

現れたアルバートは結婚の感想を訊かれ、幸せを実感していると伝えて、ウィリーとジョーと共に乾杯する。


 解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
老人仲間のウィリー、ジョー、アルバートは、長年勤めていた会社の買収により、年金の支払いを凍結されてしまう。
ローンの返済が出来なくなったジョーは、家を差し押さえようとする銀行が、年金基金を清算して会社の負債を減らそうとしていることを知り、あることを考える。
ジョーは、銀行を襲う計画を2人に話し、最初は反対したアルバートも納得させる。
娘レイチェルの元夫マーフィーの紹介で、犯罪者のヘスースに会った3人は、彼の協力を得て銀行強盗計画を進めるのだが・・・。
__________

マーティン・ブレスト監督、脚本によるコメディ、「お達者コメディ/シルバー・ギャング」(1979)のリメイク。

年金の支払いを凍結する原因を作った銀行を恨む、3人の老人の銀行強盗計画を描くコメディ。

それぞれアカデミー助演賞受賞者である主人公3人を演ずる、モーガン・フリーマンマイケル・ケインアラン・アーキンの共演が話題になった作品。

主人公の3人は長年同じ会社で働いた友人であり、腎不全の老人モーガン・フリーマン、銀行に家を差し押さえられそうになるマイケル・ケイン、2人とはやや考えが違う恋もするアラン・アーキンの3人の名優が、それぞれの個性を活かし愉快に演ずる楽しい作品に仕上がっている。

物語は平凡で、ザック・ブラフの演出も無難にまとめている程度の内容の作品ではあるが、主人公3人の息の合った愉快な演技を楽しめるだけで満足であり、脇を固める共演者マット・ディロンアン=マーグレットクリストファー・ロイドなどの出演も注目だ。

銀行強盗事件を担当し、主人公の老人たちに翻弄されるFBI捜査官のマット・ディロン、スーパーマーケットで働き、アルバート(アラン・アーキン)と愛し合う女性アン=マーグレット、主人公らに協力する、ジョー(マイケル・ケイン)の娘の元夫ピーター・セラフィノウィッツ、主人公らの老人仲間クリストファー・ロイド、ジョーの孫娘ジョーイ・キング、その母親マリア・ディッツィア、主人公らに協力する犯罪者ジョン・オーティス、銀行の支店長ジョシュ・パイス、スーパーマーケットの店長キーナン・トンプソン、ウィリー(モーガン・フリーマン)の孫娘アシュリー・アウフデルハイド、その母親ジリアン・グラスコ、主人公らが通うダイナーのウエイトレス役シオバン・ファロン、犯行時にウィリーと話す少女アナベル・チョウ、その母親ナンシー・サン、アニー(アン=マーグレット)の孫ジェレミー・シンダー、主人公らの友人アンソニー・チザム、主人公らが務めていた製鉄所の社員ジェレミー・ボブなどが共演している。


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