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バラ色の選択 For Love or Money (1993)

ホテル経営の夢を叶えようとする青年の奮闘と恋を描く、製作ブライアン・グレイザー、監督バリー・ソネンフェルド、主演マイケル・J・フォックス ガブリエル・アンウォー アンソニー・ヒギンズ他共演によるロマンチィック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:バリー・ソネンフェルド

製作総指揮:デヴィッド・T・フレンドリー
製作:ブライアン・グレイザー
脚本
マーク・ローゼンタール

ローレンス・コナー
撮影:オリヴァー・ウッド
編集:ジム・ミラー
音楽:ブルース・ブロートン

出演
ダグ・アイルランド:マイケル・J・フォックス

アンディ・ハート:ガブリエル・アンウォー
クリスチャン・ハノーヴァー:アンソニー・ヒギンズ
ハリー・ウェグマン:マイケル・タッカー
エド・ドリンクウォーター:ボブ・バラバン
ジュリアン・ラッセル:アイザック・ミスラヒ
ハイメルマン:ウド・キア
ジーン・サルヴァトーレ:ダン・ヘダヤ
ミルトングリックマン:フィヴァッシュ・フィンケル
ベニー:エリック・アヴァリ

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1993年製作 96分
公開
北米:1993年10月1日
日本:1993年12月18日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $11,146,300


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
一流ホテル”ザ・ブラッドベリー”のコンシェルジュ(接客係)ダグ・アイルランド(マイケル・J・フォックス)は、抜群の行動力で仕事をこなす青年だった。

そんなダグは、ホテル内の香水店の店員アンディ・ハート(ガブリエル・アンウォー)に惹かれていたのだが、彼女は恋人がいると言ってダグの誘いを断る。

ダグは、大富豪のクリスチャン・ハノーヴァー(アンソニー・ヒギンズ)に部屋を提供し、彼にある提案をする。

ホテル経営をする夢があるダグは、既に物件の権利を手に入れてあることをハノーヴァーに伝え、初期費用300万ドルの投資を持ち掛ける。
...全てを見る(結末あり)

来客が現れたために部屋を出ようとしたダグは、現れたのがアンディだったために驚きショックを受ける。

アンディを送ろうとしたダグは、ハノーヴァーが離婚手続き中の既婚者だと知らず、皮肉を言われたと思い込み気分を害する彼女に罵倒される。

数日後ダグは、ホテルに現れた内国歳入庁の役人エド・ドリンクウォーター(ボブ・バラバン)から、物件の権利を取得した4万ドルについての調査書提出を求められる。

ダグは、肌の合わないマネージャーのハイメルマン(ウド・キア)から、ドリンクウォーターの件で嫌味を言われる。

ホテルの件に興味を示したハノーヴァーから、急用ができたために、クラブで歌っているアンディの世話をしてほしいとダグは頼まれる。

ダグは、先日は驚いただけだとアンディに謝罪し、二人のわだかまりは消える。

数日後ハノーヴァーから、妻といる場にアンディが向かっているという連絡を受けたダグは、それを阻止するために彼の家に向かう。

アンディは、ハノーヴァーの妻がフランスに行っているとダグから聞いていたため現れたのだった。

責任を感じたダグは、アンディを連れて帰ろうとするが、情況が呑み込めない彼女は動揺する。

ダグは、その場にドリンクウォーターが現れたために焦ってしまい、アンディを寝室に閉じ込めて車を用意しようとする。

アンディは、その場にいたハノーヴァーが支援しているデザイナー、ジュリアン・ラッセル(アイザック・ミスラヒ)と意気投合する。

何とかその場を逃げ出したダグだったが、ハノーヴァーの高級車を借りて走り出そうとした時、ドリンクウォーターに見つかり、ホテル・マンの乗る車ではないと、益々疑われてしまう。

アンディをアパートに送ったダグは、ハノーヴァーからの電話に、気分を害した彼女が街を出ると言っていることを伝える。

電話に出ようとしないアンディだったが、ハノーヴァーは、ダグの助言で彼女を説得する。

その様子を見ていたダグは、複雑な気持ちでその場を去る。

翌日、世間知らずの宿泊客ハリー・ウェグマン(マイケル・タッカー)に親切に接するダグは、ホテルで高い宝石を購入しようとしている彼を、街の宝石商ベニー(エリック・アヴァリ)の店に連れて行く。

その後、ハノーヴァーに再びアンディの世話を頼まれたダグは、ホテルの計画を進める意向を知らされたため、仕方なくそれに応じる。

アンディの買い物などに付き合ったダグは、ハノーヴァーが関わっているホテル計画と夢を語り、彼女に物件を見せる。

ダグは、ハノーヴァーとの待ち合わせ場所にアンディを送る。

しかしダグは、ハノーヴァーが他の女性と一緒のところを目撃してしまい、アンディの元に向かい食事をする。

その場に現れたウェグマンに挨拶したアンディは、ダグに彼と踊るよう言われる。

アンディは、職務以上に自分ぬ尽してくれるダグに感謝していることをウェグマンから聞きく。

ダグは、ウェグマン夫妻のために曲を弾くようピアニストに頼み、二人の結婚記念日を祝福する。

アンディはダグとダンスを踊りながら、彼の気持ちを受け入れようかとも考え、二人はいいムードになるのだが、そこにハノーヴァーから電話が入る。

ハノーヴァーは、直ぐにホテルに行けることをアンディに伝え、ダグに部屋を用意しておくことと、良い知らせがあることを伝える。

ダグとアンディは、中途半端な気持ちでその夜を終わることになり、いがみ合ってしまう。

そこにハノーヴァーが現れ、ドリンクウォーターの件は弁護士が処理し、計画が進行しつつあることをダグに伝える。

ダグは、ハノーヴァーが妻と別れたことを知りながらその場を離れる。

ジュリアンのショーが開催され、会場に現れたダグは、内国歳入庁の問題を解決する見返りに、物件の名義を自社に移す同意書などをハノーヴァーから渡される。

一応それを受ける気でいたダグだったが、ハノーヴァーが妻と別れる気がなく、浮気を許される代わりに離婚をしないことを知らされる。

何も知らずにハノーヴァーとのイタリア旅行に向かおうとするアンディを前に、ダグは考えを巡らせる。

同意書を破り捨てたダグは、ペントハウスに滞在するジーン・サルヴァトーレ(ダン・ヘダヤ)などの協力を得てアンディとハノーヴァーを追う。

アンディは、ハノーヴァーが、ドリンクウォーターを利用して、ダグの物件を手に入れようとしていたことを知る。

ハノーヴァーが、自分のビジネスのためにダグを騙したことに気づいたアンディは憤慨し、車を降りて立ち去る。

ダグは橋でアンディに出くわすのだが、道路を隔てているために、彼女が何を話しているのか分からない。

その後、企業家だったウェグマンが、間違ってダグの企画書を受取り、その内容の素晴らしさを彼に伝える。

ウェグマンから300万ドル投資されることになったダグは、アンディとの結婚式を終えて”ザ・ブラッドベリー”に向かい同僚達に祝福される。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
一流ホテルザ・ブラッドベリー”のコンシェルジュ(接客係)ダグ・アイルランドは、ホテル経営をする夢を実現させるため、既に物件を手に入れていた。
そんなダグは、ホテルの香水店の店員アンディに惹かれていたのだが、彼女は恋人がいると言ってダグの誘いを断る。
大富豪ハノーヴァーに接触したダグは、彼に愛人との密会のための部屋を提供し、ホテル計画への投資を持ち掛ける。
ハノーヴァーはそれを検討することになるのだが、彼の相手がアンディだと知ったダグはショックを受ける。
その後ダグは、ハノーヴァーから投資を受け夢を実現させるために、複雑な気持ちでアンディの世話などを任されるのだが・・・。
__________

ブライアン・グレイザー製作、監督は「アダムス・ファミリー」(1991)でデビューしたばかりのバリー・ソネンフェルド、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズも終了した、人気絶頂のマイケル・J・フォックス主演の注目作品。

既にパーキンソン病を発症していたマイケル・J・フォックスは、それが全く感じられずに、凄まじいばかりの大奮闘を見せる。
日本人と比べても小柄(163cm)ではあるが、マシンガン・トークも絶好調で、他のスターを圧倒する独特の個性が光り、彼の人気が頷ける、ファンにはたまらない作品に仕上がっている。

舞台がニューヨークだけあり、都会的感覚が嫌みなく描写され、カメラマン出身の撮影技法が生かされたバリー・ソネンフェルドの演出も軽快。

夢を追う主人公との、紆余曲折の愛を手に入れる、あどけなさの残る20代前半のガブリエル・アンウォー、彼女や主人公を、自分の思い通りに操ろうとする大富豪のアンソニー・ヒギンズ、主人公の人間性を見抜く実業家役のマイケル・タッカー、主人公の物件を狙う富豪と組む内国歳入庁の役人ボブ・バラバン、富豪が支援するファッション・デザイナーのアイザック・ミスラヒ、嫌味なホテル・マネージャー、ウド・キア、ペント・ハウスの滞在客ダン・ヘダヤ、ホテルの荷物係のフィヴァッシュ・フィンケル、宝石商のエリック・アヴァリなどが共演している。


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