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ワイルド・スピード MEGA MAX Fast Five (2011)

ワイルド・スピード」シリーズの第5作。
リオ・デ・ジャネイロを舞台に、逃亡潜伏中の強奪団がアメリカの捜査官に追われながらも裏組織の大金奪うまでを描くアクション大作。
監督ジャスティン・リンヴィン・ディーゼルポール・ウォーカードゥエイン・ジョンソン他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ドウェイン・ジョンソン / Dwayne Johnson / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ジャスティン・リン

製作総指揮
アマンダ・ルイス
サマンサ・ヴィンセント
製作
ヴィン・ディーゼル
ニール・H・モーリッツ
マイケル・フォトレル
脚本:クリス・モーガン
撮影:スティーヴン・F・ウィンダン
編集
ケリー・マツモト
クリスチャン・ワグナー
音楽:ブライアン・テイラー

出演
ドミニク・トレット:ヴィン・ディーゼル
ブライアン・オコナー:ポール・ウォーカー
ルーク・ホブス:ドゥエイン・ジョンソン
ミア・トレット:ジョーダナ・ブリュースター
ジゼル・ハラボ:ガル・ガドット
ハン・ルー:サン・カン
ローマン・ピアース:タイリース・ギブソン
エレナ・ニヴェス:エルサ・パタキー
ヴィンセント:マット・シュルツ
テズ・パーカー:リュダクリス
ジジ:マイケル・アービー
ローザ:ジェアマリー・オソリオ
テゴ・レオ:テゴ・カルデロン
リコ・サントス:ドン・オマール
レイエス:ホアキン・デ・アルメイダ
モニカ・フエンテス:エヴァ・メンデス
レティ・オルティス/写真:ミシェル・ロドリゲス

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2000年製作 130分
公開
北米:2011年4月29日
日本:2011年10月1日
製作費 $125,000,000
北米興行収入 $209,837,680
世界 $626,137,680


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
恋人レティの仇を討ったドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)は、今や固い友情で結ばれたブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)の訴えも及ばず、25年の刑を言い渡されてしまう。

ブライアンとドミニクの妹ミアは、護送バスを追い襲撃してドミニクの逃走を助ける。

FBIのブライアンが主犯格として、ドミニクとミアも指名手配されるものの、三人は逃亡を続ける。

ブラジルリオ・デ・ジャネイロ
ブライアンとミアは、ロサンゼルスを追われたドミニクの仲間ヴィンセント(マット・シュルツ)の潜伏先を訪ねる。

ブライアンは、高級車2台を奪う仕事をヴィンセントから依頼される。

ミアと共に、DEA(麻薬取締局)が押収したその車を奪おうとしたブライアンは、輸送列車に現われたヴィンセントそしてドミニクに再会する。

まず”デ・トマソ パンテーラ”を奪い、”フォード GT40”はミアが運転して車両から降ろされる。
...全てを見る(結末あり)

しかし、裏社会を牛耳る黒幕レイエス(ホアキン・デ・アルメイダ)の部下ジジ(マイケル・アービー)を裏切ったドミニクの指示で、ミアは”GT40”を奪い逃走する。

ブライアンが飛び乗った、強奪用の車両が列車に衝突し、ドミニクが”コルベット グランドスポーツ・ロードスター”で列車から脱出して彼を助ける。

しかし、車は崖下の川に転落し、二人はレイエスに捕らえられてしまう。

レイエスは車の行方を追うために、ミアの名前を出して二人を脅す。

二人は、難なくその場を脱出して、車を隠していたミアの元に戻る。

自分達が、列車にいたDEA捜査官を殺したことになっていることを知ったドミニクらは、アメリカから、別の捜査官が車を奪い返しに来ることを警戒する。

DSS(外交保安部)の捜査官ルーク・ホブス(ドゥエイン・ジョンソン)は現地に到着し、通訳としてエレナ・ニヴェス(エルサ・パタキー)を呼び寄せる。

その後ドミニクは、車に隠された秘密を探ろうとするが、ブライアンは、ようやく現われたヴィンセントが、レイエス側と通じていることを疑う。

ヴィンセントが、車に隠されていたチップを持ち出そうとしたため、それに気づいたドミニクは、騙されたと言う彼の言葉を無視して追い出す。

1億ドルの現金を動かす、レイエスの行動が把握できるチップの内容を知ったドミニクとブライアンそしてミアは、何者かに襲撃される。

その場に近づいていたホブスと部下は、ドミニクらを追い詰めるが、襲撃したレイエスの部下ジジらとの交戦となる。

ドミニクらはその場を逃れ、二手に分かれようとするが、ミアが、妊娠したことを二人に伝えて三人は行動を共にする。

車(GT40)を見つけたホブスは、調査した結果、ドミニクらが、捜査官を殺すとは思えないことを、ニヴェスから報告される。

ホブスはその意見を無視するが、レイエスの名前も上がり、その情報収集を部下に指示し、車を元通りにして、なくなっている部品を知ろうとする。

ミアを愛おしく思うドミニクとブライアンは、足を洗い新しい生活を始めるために、チップを利用してレイエスの金を奪うことを考える。

ドミニクらは、ローマン・ピアース(タイリース・ギブソン)、テズ・パーカー(リュダクリス)、ジゼル・ハラボ(ガル・ガドット)、ハン・ルー(サン・カン)、テゴ・レオ(テゴ・カルデロン)、リコ・サントス(ドン・オマール)の仲間達を集め、レイエスの1億ドル強奪計画を練る。

手始めに、あるアジトを襲ったドミニクらは、現金を奪わずに火をつけて、自分達の正体を明かしてレイエスを牽制する。

車を復旧させたホブスは、チップがないことを確認し、レイエス所有の建物が襲われたことを知る。

レイエスは、全ての現金を警備の厳重な場所、買収してある”警察本部”に移すよう、ジジに指示を出す。

それを知ったドミニクは、仲間達が諦めムードの中、予定通り計画を進めようとする。

ローマンが、FBI捜査官に扮して保管物を所内に届け、中に隠されたリモコン・カーのカメラで、テズとブライアンが署内の様子を探る。

同じ頃ホブスは、ドミニクの仲間達が集結したことを知り、彼の愛車1970年型の”ダッジ・チャージャー”を追う。

リコとテゴが、トイレに細工して修理屋に扮し、署内に侵入して監視カメラ映像を仲間達に送る。

車を手に入れるために、ストリート・レースの会場に向かったドミニクとブライアンは、”ダッジ・チャージャー”を賭けて勝負し、”ポルシェ GT3RS 996型”を手に入れる。

その後、指紋認証の金庫の扉と同じものを用意し、ジゼルがレイエスに近づき彼の指紋を入手する。

そんな時ドミニクらは、自分達を追っているホブスが、手強いDSSの捜査官だということを知る。

ホブスを誘き出したドミニクは、自分達を逮捕すると言う彼に、ここはアメリカではないことを認識させて追い払い、その間にテズが車に発信機を取り付ける。

ニヴェスが、恋人レティのロザリオをつけていたことに気づいたドミニクは、彼女の家に侵入してそれを奪い返す。

ドミニクは、自分が捜査官を殺していないこを信じる、同じく恋人を殺されたニヴェスの気持を察して、その場を立ち去る。

監視カメラの映像を掻い潜る、早い車を手に入れるため、ドミニクらは警察に侵入し、”ダッジ・ポリスチャージャー”のパトカー4台盗み出す。

市場でジジらに襲われそうになったミアを、現われたヴィンセントが救い、信頼された彼も仲間に入る。

計画実行当日。
ホブスが街の反対側にいることを確認したドミニクは、各自に指示を出す。

最初のチームが出発した直後、ホブスらが発信機を逆探知して乱入し、”グルカ”でドミニクの”ダッジ・チャージャー”を潰す。

ドミニクとホブスは一騎打ちとなるが、殺し合いを始める寸前で、ミアがそれを制止する。

ホブスは、ドミニクらを逮捕して連行するが、レイエス側の襲撃に遭う。

部下を失い自分も負傷したホブスだったが、ニヴェスがドミニクらの手錠を外し、反撃して敵を撃退する。

ドミニクは、ホブスに手を貸してその場から逃走するが、ヴィンセントが銃弾を受けて息を引き取る。

アジトに戻ったドミニクは、仲間達やニヴェスに逃亡を促されるが、それを無視して単独でレイエスを倒そうとする。

その時、命を助けられたホブスがドミニクに協力を申し出て、仲間達もそれに続く。

ホブスは、ニヴェスと”グルカ”で警察本部に突入して、ドミニクとブライアンが2台の”ダッジ・チャージャー”で金庫を牽引して運び去る。

レイエスに買収されている警官らは二人を追跡して、”ダッジ・ポリスチャージャー”のローマンとハンがそれを妨害する。

レイエスもジジの運転でそれを追い、橋の上でブライアンに逃げるよう指示を出したドミニクは、装備していたニトロを使い、1台で金庫を牽引して警察車両に突っ込む。

金庫を使い、パトカーなどを次々と大破させたドミニクは、レイエスの車に衝突し、自分は道路に脱出する。

戻って来たブライアンが車から這い出したジジを、現われたホブスがレイエスを射殺する。

二人を見逃すわけにはいかないホブスは、一日だけ猶予を与え、金庫は置いていかせる。

金庫内に現金がないことを確認したホブスは、ドミニクらが、逃亡途中でそれを摩り替えたことに気づき、ニヴェスと共に笑みを漏らす。

そして、アジトに運ばれた金庫は、テズによって開けられ、ドミニクと仲間達は現金を見て興奮する。

ドミニクは、ヴィンセントの妻ローザ(ジェアマリー・オソリオ)と息子に分け前を届ける。

モナコ
テゴとリコは、カジノのルーレットで分け前を賭ける。

ローマンは、西半球には1台しかない”ケーニグセグ CCX”を、テズ見せて自慢しようとするが、彼も同じ車を保有していた。

ジゼルとハンは惹かれ合うようになり、”レクサス LFA”でアウトバーンを駆け抜けてベルリンに向かう。

ニヴェスと愛し合うようになったドミニクは、ブライアンとミアの元に向かう。

ブライアンは、自分の”GT-R(R35)”とドミニクの”ダッジ・チャージャー”とで、最後のレースをする提案をする。

ワシントンD.C.DSS本部。
連邦捜査官のモニカ・フエンテス(エヴァ・メンデス)は、ベルリンで、護送隊がハイジャックされたことをホブスに知らせる。

資料を渡されたホブスは、ドミニクの仕業かを確認するのだが、それを否定したフエンテスは、資料の先にあるレティ・オルティス(ミシェル・ロドリゲス)の写真を見せて、幽霊を信じるかとホブスに問う。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ワイルド・スピード」(2001)
・「ワイルド・スピードX2」(2003)
・「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」(2006)
・「ワイルド・スピード MAX」(2009)
・「ワイルド・スピード MEGA MAX」(2011)
・「ワイルド・スピード EURO MISSION」(2013)
・「ワイルド・スピード SKY MISSION」(2015)
・「ワイルド・スピード ICE BREAK」(2017)
・「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」(2019)

*(簡略ストー リー)
ついに捕らえられ25年の刑となり刑務所に送られるドミニク・トレットだったが、固い友情で結ばれたブライアン・オコナーとドミニクの妹ミアの助けで逃亡する。

リオ・デ・ジャネイロに潜伏中のブライアンとミアは、ロサンゼルスを追われ、この地に移っていた仲間のヴィンセントからの依頼で高級車を奪おうとする。
輸送列車に現われたドミニクと再会し、DEA(麻薬取締局)が押収した車を奪った三人だったが、それには、裏社会を支配するレイエスが絡んでいた。
ドミニクらは、DEA捜査官を殺した疑いをかけられ、車を奪い返すために、DSS(外交保安部)の捜査官ホブスらがアメリカから派遣される。

ドミニクらは、ホブスとレイエスに追われることになるが、車に隠されていた、レイエスの資金運用の秘密を証明できるチップを見つける。
足を洗うことを考えたドミニクとブライアンは、そのチップを利用し、レイエスの1億ドルを奪い、新たな人生を歩むことを考え、仲間達を終結させるのだが・・・。
__________

今回は、前作のストーリーを継承する展開で、舞台はリオ・デ・ジャネイロとなっている。

派手なカー・アクションが見所でもある人気シリーズなのだが、これ見よがしにそれを登させることなく、サスペンス・タッチの展開を重視した骨太な内容は見応え十分。

要所要所で登場するアクションが、効果的に生かされ、ドラマにメリハリもあり、シリーズ最長の上映時間(130分)も飽きることがない。

ついに1億ドルを超えた製作費(1億2500万ドル)により、量よりも質と言った感じのアクションは、その迫力に加えて実に丁寧な仕上がりを見せ、クライマックスのリオ・デ・ジャネイロ市内でのロケは、信じ難いほどの完成度を見せている。

興行収入もシリーズ中、圧倒的な成績を残し、北米のみで約2億1000万ドル、全世界では約6億2600ドルのメガ・ヒットとなった。

アクションの迫力はもとより、その存在自体がパワフルなヴィン・ディーゼルに加え、それを上回る威圧感のある、ドゥエイン・ジョンソンの登場による重量感は凄まじいばかりだ。

政府の役人にはとても見えない、問答無用の殺し屋のような、憎まれ役的なドゥエイン・ジョンソンが見せる、終盤の男らしさと友情、彼をサポートする地元の捜査官エルサ・パタキーの、主人公ドミニクの心を理解する眼差しなども注目であり、深みのあるドラマとなっている。

さらに、内容が期待される、次回作の目玉となりそうな事実が分かるラストはファンを驚かせる。

恋人の死で心に傷を追いながら、”最後”の戦いに挑む姿が物悲しくも見えた主人公ヴィン・ディーゼルだが、上記のように、そのラストにより、今後の展開が非常に楽しみだ。

シリーズの顔は完全に譲っているが、変わらぬ主人公への友情で、頼もしいサポート振りを見せるポール・ウォーカー、次回作にも登場してくれるのか・・・?大いに期待がかかるDSS(外交保安部)の捜査官ドゥエイン・ジョンソン、妊娠していることが分かる逞しい主人公の妹ジョーダナ・ブリュースター、頼れる仲間達、ガル・ガドットサン・カンタイリース・ギブソンリュダクリステゴ・カルデロンドン・オマール、裏切り者と疑われるマット・シュルツ、その妻ジェアマリー・オソリオ、ホブス(D・ジョンソン)をサポートし、主人公と心通じ合うエルサ・パタキー、裏組織のボス、ホアキン・デ・アルメイダ、その部下マイケル・アービー、そして、ラストにエヴァ・メンデスと、写真だけでミシェル・ロドリゲスが”問題”の登場となる。


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