サム・ライミのデビュー作「死霊のはらわた」(1981)に続く作品で続編ではなくリメイクに近い内容となっている。 山中の森の中の小屋で起きる甦った死霊と青年達の戦いを描く、監督、脚本サム・ライミ、主演ブルース・キャンベル他によるスプラッター・ホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:サム・ライミ
製作:ロバート・タパート
製作総指揮
アーヴィン・シャピロ
アレックス・デ・ベネデッティ
脚本
サム・ライミ
スコット・スピーゲル
撮影:ピーター・デミング
編集:ケイ・デイヴィス
音楽:ジョセフ・ロデュカ
出演
アシュリー”アッシュ”J・ウィリアムズ:ブルース・キャンベル
アニー・ノウビー:サラ・ベリー
ジェイク:ダン・ヒックス
ボビー・ジョー:キャシー・ウェズリー
憑かれたヘンリエッタ:セオドア”テッド”ライミ
リンダ:デニス・ビクスラー
エド・ゲットリー:リチャード・ドメイア
レイモンド・ノウビー:ジョン・ピークス
ヘンリエッタ・ノウビー:ルー・ハンコック
アメリカ 映画
配給 Rosebud Releasin
1987年製作 84分
公開
北米:1987年3月13日
日本:1987年10月3日
製作費 $3,600,000
北米興行収入 $10,900,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アシュリー”アッシュ”J・ウィリアムズ(ブルース・キャンベル)と恋人のリンダ(デニス・ビクスラー)は、山中である小屋を見つける。
そこで一夜を過ごそうとした二人だったが、アッシュがその場でテープレコーダーを見つけて内容を聴く。
声の主であるレイモンド・ノウビー(ジョン・ピークス)が、妻のヘンリエッタ(ルー・ハンコック)と娘アニー(サラ・ベリー)らと、ある城で”死の書”を見つけたと言うのだ。
ノウビーは書をこの小屋に持ち帰り、それを調べて、死霊についてが書かれていることを知った。 書の呪文を唱えると、生きている者に死霊がとり憑くと言いながら、ノウビーはそれを読む・・・。 次の瞬間、リンダは何かに襲われ、アッシュは彼女が姿を消したことに気づき表に出る。 森の中で、現れたリンダが何かにとり憑かれていることに気づいたアッシュは、彼女に襲われそうになる。 アッシュは、その場にあったスコップでリンダの首を刎ねて殺し彼女を埋める。 何かに襲われたアッシュもとり憑かれてしまうが、日の出と共に彼は正気に戻る。 夜になる前に、その場を離れようと車を走らせたアッシュだったが、橋は壊されていた。 ショックを受けたアッシュは、日が暮れることに気づき、車でその場を離れるものの、事故を起こし死霊に襲われそうになり小屋に戻り地下室に隠れる。 その頃、ノウビー教授の娘アニーは、恋人のエド・ゲットリー(リチャード・ドメイア)に迎えられ、彼に持参した”死の書”の一部を見せる。 アッシュは、ピアノが自然に鍵盤を叩くことに驚き、地中から這い出したリンダに襲われる。 リンダの頭部に指を噛まれたアッシュは納屋に向かい、それを万力で挟む。 そこにチェーンソーを持ったリンダの胴体が現れ、アッシュはそれを奪い、彼女の頭部を切り裂く。 小屋に戻ったアッシュは、噛まれた手に死霊が憑いたことに気づく。 エドと共に小屋に向かおうとしたアニーは、橋が渡れないことを、その場にいたジェイク(ダン・ヒックス)と恋人ボビー・ジョー(キャシー・ウェズリー)に知らされる。 アニーは、別の道を知っていると言うジェイクらに金を払い案内を頼む。 手を自由に動かすことができないアッシュは、チェーンソーでそれを切断する。 手にからかわれながら、おかしな現象に遭い気が動転するアッシュは、現れたジェイクに殴られる。 アニーは両親がいないことを知り、血まみれのチェーンソーを見てアッシュが何かをしたことを疑う。 ジェイクはアッシュを地下に閉じ込め、父親のテープを聴いたアニーは、母親ヘンリエッタが死霊にとり憑かれたことを知る。 死霊を葬る唯一の方法、死体を切断することができなかったノウビーは、ヘンリエッタを地下に埋めたということだった。 地下室の地中から這い出したヘンリエッタ(セオドア”テッド”ライミ)はアッシュに襲い掛かる。 アッシュはその場から出され、ジェイクらはヘンリエッタを何とか地下室に閉じ込める。 アッシュは、森の中に恐ろしい者が潜んでいることを伝えて、アニーは正気に戻ったと思われるヘンリエッタを母ではないと言う。 その時、ヘンリエッタに噛まれていたエドが死霊にとり憑かれ、ボビー・ジョーとジェイクを痛めつける。 エドは地下室の扉の鎖を外そうとするが、アッシュが斧で彼を殺す。 その後、掛け時計が止まり、アッシュは何かがこの世に現れようとしていることを伝えて、別の部屋に現れたノウビーの霊に、死霊を追い払う呪文を唱えるよう指示される。 ボビー・ジョーは、アッシュの切断された手が自分の手を掴んでいることに驚き取り乱し、小屋から飛び出して木のつるに襲われる。 アッシュとアニーは、彼女が持参した”死の書”の一部を調べ、死霊を追い払う呪文があることに気づく。 ジェイクはボビー・ジョーを捜すと言って、アッシュとアニーに銃を向けて、書の一部を地下室に捨ててしまう。 三人は森に向かい、止めようとするジェイクはアッシュとアニーを殴りボビー・ジョーを捜そうとする。 アッシュはとり憑かれてアニーに襲い掛かり、彼女は小屋に戻る。 アニーは、ドアを開けて入ってきたジェイクを刺してしまい避難させるが、ヘンリエッタに地下室へと引きずり込まれる。 現れたアッシュはアニーを叩きのめし、リンダのペンダントを見つけて悲しみ正気に戻る。 襲い掛かってきたアニーに元に戻ったことを伝えたアッシュは、呪文を唱えるために地下室に向かう準備を始める。 腕にチェーンソーを装着して銃を持ったアッシュは、地下室に向かい、”死の書”を手に入れてアニーに渡す。 アッシュを叩きのめしたヘンリエッタは、呪文を唱えるアニーに襲い掛かる。 部屋に戻ったアッシュはヘンリエッタを切り刻み、ショットガンで止めを刺す。 全てが終わったと思ったアッシュとアニーだったが、森の木が小屋に襲い掛かる。 アニーは、唱えた呪文が死霊を呼んだだけだと気づき、次の呪文を読む。 傷つけられながら、アニーは裂け目に悪霊を追い払うが、アッシュもそこに吸い込まれる。 中世にタイムスリップしたアッシュは殺されそうになるが、そこに現れた魔者を倒す。 そしてアッシュは、ノウビー教授が”死の書”発見した城の前で英雄として称えられる。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「死霊のはらわた」(1981)
・「死霊のはらわたII」(1987)
・「キャプテン・スーパーマーケット」(1992)
・「死霊のはらわた」(2013)
*(簡略ストー リー)
青年アッシュと恋人のリンダは、ある森の小屋で夜を過ごすことになる。
その場でアッシュは、テープレコーダーと”死の書”という不気味な本を見つける。
テープを聴いたアッシュは、ある呪文を唱えることで死霊を甦らせるという、書を発見したノウビーの言葉を聞く。
呪文は唱えられ森から現れた死霊はリンダに憑依しアッシュに襲い掛かる。
アッシュは仕方なくリンダを殺して地中に埋めるが、自分もとり憑かれてしまう。
その頃、ノウビーの娘アニーは、”死の書”の一部を持参して、恋人エドと共に両親がいる山小屋に向かう。
橋が壊されていることを知ったアニーは、その場にいたジェイクとボビー・ジョーを道案内にして小屋に向かうのだが・・・。
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思わぬヒットで話題を浚った問題作の評判は高まるばかりで、前作を上回る凝った内容と徹底したどぎつい描写は、ファンの期待に応える仕上がりとなっている。
設定や死霊が甦るきっかけ、主人公と恋人の名前などは前作と同じで、新鮮味がないのかと思いきや、評価は前作を上回る勢いで、アイデア満載の映像は十分に楽しめる。
ユーモアも交えヒーロー的に変化した主人公は、ラストではタイムスリップまでしてしまいSFの要素も取り入れているところも注目。
遂に”ランボー”のような英雄になってしまう主人公ブルース・キャンベル、その恋人デニス・ビクスラー、”死の書”の発見者の娘役サラ・ベリー、その恋人のリチャード・ドメイア、彼女を小屋まで案内するダン・ヒックスとキャシー・ウェズリー、書の発見者ジョン・ピークスと妻ルー・ハンコック、そして、とり憑かれた彼女を演ずるサム・ライミの弟セオドア”テッド”ライミなどが共演している。