EMMA エマ Emma (2020)

ウッドハウスはジョージを歓迎し、エマは、フランクのことを話す彼に、伯父夫妻に反対された彼が式には出席しなかったことを伝える。

その気になれば来れたはずだと言うジョージは、父親の結婚式に出席するのは息子の務めだとエマに伝える。

エマは、フランクの伯母は病気であり、身勝手な生き方をする者には理解できないと言ってジョージに反論する。

秋

その後エマは、年下で寄宿学校に通う友人ハリエット・スミス（ミア・ゴス）の相手を探そうとする。

エマは、ハリエットが、ナイトリー家の小作人ロバート・マーティン（コナー・スウィンデルズ）に惹かれていることをよく思わない。

ハリエットと共にウェストン夫人を訪ねたエマは、その場にいたエルトンをハリエットに紹介する。

帰り道にエマは、結婚のことについてハリエットに訊かれ、興味がないと答える。

翌日もエマはハリエットと過ごして雑貨店に向かい、ミス・ベイツに声をかけられ、いつものように退屈な話を聞かされる。

屋敷に向かうエマは、ロバートに出くわして喜ぶハリエットの態度が気になる。

そんなエマは、エルトンが惹かれていることをハリエットに伝える。

ハリエットは、エルトンを意識するようになる。

それを知ったジョージは、エマの行動が気になるためにウェストン夫人に相談し、結婚願望のない彼女も恋をすれば変わるだろうと考える。

その後、ジョージはロバートと話し、ハリエットにプロポーズさせる。

それをハリエットから知らされたエマは、迷いがあるなら断るべきだと助言する。

ハリエットが断ることにしたため、エマは安堵する。

それを知ったジョージは、エマがそう仕向けたと考える。

エマは、間違っていないことであり、2人は釣り合わないとジョージに伝える。

ジョージは、親が誰かも分からないハリエットは、すべてにおいてロバートに劣っているとハリエットに伝える。

エマは、ハリエットの父親はたぶん資産家の紳士であり、十分な仕送りも滞ったことがないとジョージに伝える。

ハリエットは単なる寄宿生で、可愛くて優しいだけだと言われたエマは、それが男性の理想であり問題ないとジョージに伝える。

ロバートを選んだ方がハリエットは幸せになると言い張るジョージは、身分の高い男に嫁がせようとするエマの考えを批判する。

ジョージは、自分を人気者だと思い、自意識過剰なエルトンとの縁結びが目的ならやめるべきだと友人として意見する。

エマから、ハリエットを独占したいだけだと言われジョージは、返す言葉もなく立ち去る。

ハリエットは、エマが描いてくれた肖像画を額装してくれた、エルトンの気持ちに感激する。

冬

エマは父と共に、姉イザベラ（クロエ・ピリー）と夫でジョージの弟ジョン（オリヴァー・クリス）を迎えて、ジョージと仲直りをする。

ハリエットのことを話すエマは、善意という点では間違っていなかったとジョージに伝えるものの、ロバートが落胆していることを知る。

寄宿学校を訪ねたエマは、病気で寝ているハリエットに、ウェストン家の夕食会にエルトンが来ることを伝える。

エマは、エルトンの説教を書き留めておくことをハリエットに約束する。

ウェストン邸で夕食会が開かれ、フランクが来れなかったことを知ったエマは、彼からの手紙を受け取る。

エマは、フランクのことを毛嫌いするジョージの話を聞こうとしない。

夕食が始まるものの、雪が降り始めたために早めに帰ることになり、エルトンと同じ馬車に乗ったエマは、彼から愛を告げられる。

戸惑うエマは、エルトンがハリエットに関心がないことを知り、彼から気持ちを伝えられるものの、結婚する気はないと言って申し出を断る。

取り乱しそうになったエルトンは、馬車を止めて降りてしまう。

ハリエットにすべてを話したエマは、エルトンは地位と財産が目当てだったと伝える。

恨んではいないと言いながら、ハリエットは肖像画を燃やそうとしてしまい、それを制止したエマが持ち帰り保管することになる。

イザベラとジョンは子供たちと共に屋敷を去り、エマは、寂しい思いをする父を気遣う。

春

エルトンに未練があるハリエットは、エマからは彼の話は聞きたくないと言われ、説教のメモ帳を川に捨ててしまう。

ミス・ベイツに話しかけられたエマは迷惑に思い、姪のジェーン・フェアファクス（アンバー・アンダーソン）が訪ねてきていると言われ、家に招かれる。

エマはハリエットと共に、退屈しながらミス・ベイツの話を聞き、彼女らを屋敷に招待する。

食事の席でエマは、ジェーンがフランクと親しいことを知り気になる。

エマは、洗練されてたピアノの才能もあるジェーンに嫉妬する。

その後、エマと雑貨店にいたハリエットは、ロバートが現れたために動揺する。

ロバートの妹たちに家に招待されたハリエットは、エマの頷く様子を確認して、伺うことを伝えて立ち去る。

ロバートに話しかけられたハリエットは、戸惑いながらその場を去る。

数日後、エマの指示を受けたハリエットは、ロバートの家に向かう。

そこに村に向かうフランクが現れ、エマは会釈される。

その後エマは、ウェストンから息子のフランクを正式に紹介され、彼に心を奪われる。

フランクと散歩をしたエマは、ジェーンの話題を出して彼の考えを窺う。

エマは、フランクが商人のコール家の夕食会に招待されていることを知り、自分もその場に出向く。

身分の低い商人の招待にエマが応じたことに対し、ジョージは彼女に皮肉を言いながら、またしてもフランクを軽蔑する。

エマは、ジェーンに匿名でピアノが贈られたという婦人たちの話を聞き、その件についてフランクと話す。

ウェストン夫人と話したエマは、フランクとジェーンが似合いのカップルだと言う彼女の言葉が気になる。

エルトンが妻オーガスタ（ターニャ・レイノルズ）を伴い村に戻り、教会で彼女を紹介したエルトンは、ウッドハウス家に招待される。

エマは、不躾で下品なオーガスタを好きになれない。

ウェストン家で舞踏会が開かれることになり、招待されたエマは、ハリエットとダンスの練習をする。

舞踏会は始まり、相手がいないハリエットは、ウェストン夫人に勧められながら自分と踊ることを拒んだ、エルトンの態度に心を痛める。

ハリエットを気の毒に思うジョージは、彼女に声をかけてダンスに誘う。

ジョージを見直したエマは彼に感謝し、無礼なエルトンをハリエットと結びつけようとしたことは間違いだったと認める。

ハリエットはオーガスタにはない素晴らしさがあると言うジョージは、エマと踊ることになる。

エマとジョージは惹かれ合い、舞踏会は終わり彼女は帰ってしまう。

話をしたかったジョージは、エマの馬車を追い屋敷まで走って行く。

ジョージに気づいたエマは彼の元に向かうが、フランクに抱きかかえられたハリエットが戻る。

2人が暴漢に襲われたことを知ったエマは、足がつったハリエットを屋敷内に運んでもらう。

動揺するハリエットは、恐ろしかったとエマに話しながら、恋に落ちたことを彼女に伝える。

その相手がフランクだと思ったエマは、今度は縁結びに失敗しないとハリエットに約束する。

夏

オーガスタの要望を聞いたジョージは、彼女を含めた人々を屋敷に招待する。

ジェーンと話をしたエマは、彼女が精神的に落ち込み滅入っていることを知り気になる。

フランクとも話をしたエマは、イングランドの生活に飽きた彼が大陸に行く考えがあることを知り、気分転換にピクニックに誘う。

皆と共にボックス・ヒルに出かけたエマは、その場を盛り上げようとするフランクが、ゲームのようなことを始めたためにそれに付き合う。

フランクは、エマが面白い話を聞きたがっていると言って、退屈な話でも彼女が喜んでくれると皆に伝える。

退屈な話なら任せてほしいと言う、ミス・ベイツの言葉は皆の笑いを誘うが、エマは、心ならずもミス・ベイツを侮辱してしまう。

ミス・ベイツは傷つき、ウェストンが何とか盛り上げようとするが、その場の雰囲気は沈み散会する。

ミス・ベイツを気の毒に思いエマを許せないジョージは、彼女を痛烈に批判する。

心を痛めたエマは、ミス・ベイツの元に向かい謝罪し、寛大な彼女に許してもらえる。

ウッドハウスを訪ねていたジョージは、戻ったエマがミス・ベイツに謝罪したことを知るが、何も語らずにその場を去る。

ウェストン家に向かい夫妻と話したエマは、チャールズ夫人が亡くなったことと、フランクが村に来る前からジェーンと婚約していたことを知り驚く。

動揺するエマは、フランクがジェーンにピアノを贈ったことに気づく。

ハリエットと話したエマは、フランクのことを彼女に伝えようとする。

ハリエットがジョージを愛していることを知ったエマは、舞踏会のダンスがきっかけだったという彼女の話を聞く。

ハリエットは、フランクのことをしつこく聞くエマが、ジョージに惹かれていることに気づき動揺し、信じていたのでロバートのことを断ったと言いながら涙し、その場を去る。

エマは、ハリエットも傷つけてしまったことを後悔して苦しむ。

ジョージと話をしたエマは、フランクのような男を選んだジェーンを気の毒に思うと言う彼の考えを聞く。

エマは、自分に対するジョージの気持ちを聞く気になれず、友人としてなら意見を聞くと伝える。

それを無視して愛を伝えるジョージは、冷たくしたことなどを謝罪する。

結婚はできないと言われたジョージは、鼻血を出したエマを気遣いながら、ハリエットが自分に惹かれていることを知らされる。

ハリエットとダンスをしたことなどを非難されたジョージは、彼女が愛したロバートと話をすることを考える。

取り乱すエマは、自分が行かなければだめだと言って、ロバートの元に向かう。

ロバートに謝罪し償いをしようとするエマは、彼にハリエットの肖像画を渡す。

その後エマは、訪ねて来たハリエットから、ロバートにプロポーズされ、それを受けたことを知る。

ハリエットは父から手紙を受け取ったことも話し、成人した今、正体を知り、紳士ではなかった父は、ブリストルでガロッシュを作る職人だったとエマに伝える。

エマは、来週、父が会いに来ると言うハリエットに、屋敷に招待することを伝える。

喜ぶハリエットは、涙しながらエマと抱き合い、屋敷の外で待っていたロバートの元に向かいキスする。

エマとジョージと共に読書をするウッドハウスは、隙間風が気になると言って、自分の回りについたてを用意させる。

ジョージはウッドハウスの気配りに気づき、エマの横に座り、ついたてに遮られた状態で彼女の手を握る。

エマは、父を一人にすることはできないとジョージに伝える。

ジョージは、エマとウッドハウスのために、自分がこの屋敷で暮らすと伝えて、彼女に何度もキスする。

そしてエマとジョージは、人々に祝福されながら結婚式を挙げる。