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無法者の群 Dodge City (1939)

無法地帯と化した町の治安を守るために立ち上がった男たちの戦いを描く、製作総指揮ハル・B・ウォリス、監督マイケル・カーティス、主演エロール・フリンオリヴィア・デ・ハヴィランドアン・シェリダン他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト
監督:マイケル・カーティス
製作総指揮:ハル・B・ウォリス
脚本:ロバート・バックナー
撮影:ソル・ポリト
編集:ジョージ・エイミー
音楽:マックス・スタイナー

出演
ウェイド・ハットン:エロール・フリン
アビー・アーヴィング:オリヴィア・デ・ハヴィランド
ルビー・ギルマン:アン・シェリダン
ジェフ・サレット:ブルース・キャボット
ジョー・クレメンス:フランク・マクヒュー
ラスティ:アラン・ヘイル
マット・コール:ジョン・ライテル
アーヴィング:ヘンリー・トラヴァース
グレンビル・M・ドッジ大佐:ヘンリー・オニール
ヤンシー:ヴィクター・ジョリー
リー・アーヴィング:ウィリアム・ランディガン
テックス・ベアード:グイン”ビッグボーイ”ウィリアムズ
ハリー・コール:ボブス・ワトソン
コール夫人:グロリア・ホールデン
マンガー:ダグラス・フォーリー
アーヴィング夫人:ジョージア・ケイン
サレットの弁護士:チャールズ・ハルトン
バド・テイラー:ウォード・ボンド
マッコイ夫人:コーラ・ウィザースプーン
ジャック・オース:ラッセル・シンプソン
ジョン・バーロウ:モンテ・ブルー
床屋のチャーリー:クレム・ベヴァンス(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1939年製作 104分
公開
北米:1939年4月8日
日本:1951年10月19日
製作費 $1,000,000


ストーリー
1866年、カンザス州。
大陸横断鉄道の建設に貢献したグレンビル・M・ドッジ大佐(ヘンリー・オニール)を乗せた列車が、目的地の町に向かう。
鉄道工事のために、バッファローを供給したカウボーイのウェイド・ハットン(エロール・フリン)は、ラスティ(アラン・ヘイル)とテックス・ベアード(グイン”ビッグボーイ”ウィリアムズ)と共にドッジ大佐の乗る列車に近づき挨拶する。
無法者のジェフ・サレット(ブルース・キャボット)一味は、現われたジョン・バーロウ(モンテ・ブルー)から、バッファローの密猟容疑で逮捕すると言われ、その場に居たウェイドと同じことをしたまでだと答える。
政府の許可を得ているウェイドは、ジェフの脅しを無視し、バーロウらはジェフらのバッファローの皮などを押収する。
ドッジ大佐の列車は町に到着し、鉄道開通を祝うスピーチをした彼は、町の名をドッジシティにするという人々の提案を受け入れる。
1872年。
ドッジシティは牛の輸送の中心地となるが、開拓者、泥棒、無法者、ガンマンで溢れる町となり治安は乱れる。
悪事を重ねるジェフは、酒場の踊り子ルビー・ギルマン(アン・シェリダン)と付き合っていた。
ジェフの手下ヤンシー(ヴィクター・ジョリー)は、牛の代金の支払いを迫る牧場主のマット・コール(ジョン・ライテル)を射殺する。
コールの葬儀は行われ、弱腰の保安官は、ヤンシーを逮捕できずに町から追い出される。
医師のアーヴィング(ヘンリー・トラヴァース)は、姪のアビー(オリヴィア・デ・ハヴィランド)とその弟リー(ウィリアム・ランディガン)の到着を待っていた。
アビーは、問題ばかり起こすリーに手を焼きながら、ウェイドらが案内役の開拓者の幌馬車隊でドッジシティに向かっていた。
野営地で、酔ったリーがトラブルを起こして発砲し、仕方なくウェイドは彼を銃撃する。
牛が暴走して、リーは下敷きとなり死亡し、ウェイドは撃つしかなかったと言ってアビーに謝罪するが、聞き入れてもらえなかった。
ドッジシティに着いたウェイドは、床屋のチャーリー(クレム・ベヴァンス)から、ジェフが町を牛耳り、知人だったコールが殺された話を聞く。
ウェイドは、現われたジェフとヤンシーを牽制して警戒する。
アーヴィングを訪ねたウェイドは、リーの件を正直に話をして理解してもらう。
しかし、アーヴィングの妻(ジョージア・ケイン)とアビーは、ウェイドを許そうとしなかった。
その後、ウェイドが牛を売ったジャック・オース(ラッセル・シンプソン)が、何者かに殺害される。
ウェイドは、牛を競り落としたものの、売却を断ったジェフが犯人だと考える。
ジェフが経営する酒場で乱闘騒ぎが起きて、その場に残っていたラスティが責任を追及される。
レスティは吊るされそうになり、騒ぎを鎮めたウェイドは、アーヴィングらに呼ばれて、悪党を一掃するために保安官に任命されるもののそれを断る。
その後、教会のピクニックが行われ、子供たちを引率するアビーの馬車が銃撃戦に巻き込まれる。
コールの息子ハリー(ボブス・ワトソン)が、馬車の馬に引きずられて死亡する。
子供まで巻き込む悪事を見て考えを変えたウェイドは、悪事を一掃するために保安官を引き受けるのだが・・・。


解説 評価 感想
製作総指揮ハル・B・ウォリス、「ロビンフッドの冒険」(1938)などのマイケル・カーティスが監督し、主演はエロール・フリンオリヴィア・デ・ハヴィランドアン・シェリダンなどが共演した作品。

ハル・B・ウォリスマイケル・カーティス、そして主演のエロール・フリンオリヴィア・デ・ハヴィランドが、「ロビンフッドの冒険」(1938)に続いて組んだ作品。
4人は「カンサス騎兵隊」(1940)でも組んでいる。

無法地帯と化した町ドッジシティの治安を守るために立ち上がった男たちの戦いを描く西部劇。

正義のために勇敢に戦う主人公と頼りになる仲間たちを中心に、マイケル・カーティスのユーモアをまじえた軽快な演出が冴える作品であり、主人公とヒロインが、次第に惹かれ合っていく過程などと共に、西部劇の醍醐味も味わえる見応えある作品。

テンポの良いマックス・スタイナーの音楽、1939年の作品にして美しいテクニカラーの映像も印象に残る。

主演のエロール・フリンは、カウボーイでありながら、無法の町の治安を守るために立ち上がる男を熱演し、ヒロインのオリヴィア・デ・ハヴィランドは、弟の死に関わった主人公を憎むものの、次第に彼を理解して惹かれ合うようになる女性を魅力的に演じている。

酒場の踊り子を印象的に演ずるアン・シェリダン、町を牛耳る悪党のブルース・キャボット、勇気をもって悪事を報道する新聞の発行人フランク・マクヒュー、主人公の仲間を愉快に演ずるアラン・ヘイルグイン”ビッグボーイ”ウィリアムズ、悪党に殺される牧場主ジョン・ライテル、その息子ボブス・ワトソン、その母親グロリア・ホールデン、主人公の理解者である医師のヘンリー・トラヴァース、その妻ジョージア・ケイン、主人公が協力した鉄道業者グレンビル・M・ドッジ大佐のヘンリー・オニール、ジェフ(ブルース・キャボット)の手下ヴィクター・ジョリーダグラス・フォーリー、その仲間ウォード・ボンド、アビー(オリヴィア・デ・ハヴィランド)の弟ウィリアム・ランディガン、ジェフの弁護士チャールズ・ハルトン、清心集会の会長コーラ・ウィザースプーン、主人公から牛を買い取るものの悪党に殺されるラッセル・シンプソン、冒頭でジェフを逮捕するモンテ・ブルー、床屋のクレム・ベヴァンスなどが共演している。


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