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天国の日々 Days of Heaven (1978)

20世紀初頭の中西部の農場を舞台に、農場主と使用人の若者達の愛憎を描く、監督、脚本テレンス・マリック、主演リチャード・ギアブルック・アダムスサム・シェパード他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:テレンス・マリック

製作
バート・シュナイダー

ハロルド・シュナイダー
脚本:テレンス・マリック

撮影
ネストール・アルメンドロス

ハスケル・ウェクスラー
編集:ビリー・ウェバー
衣装デザイン:パトリシア・ノリス
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演
ビル:リチャード・ギア

アビー:ブルック・アダムス
チャック:サム・シェパード
リンダ:リンダ・マンズ
ベンソン:ロバート・J・ウィルク
精麦所管理人:スチュアート・マーゴリン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1978年製作 93分
公開
北米:1978年9月13日
日本:1983年5月
製作費 $3,000,000
北米興行収入 $3,446,750


アカデミー賞 ■
第51回アカデミー賞

・受賞
撮影賞
・ノミネート
録音・衣装デザイン・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1916年、シカゴ
青年ビル(リチャード・ギア)は、製鉄所で上司を殴り工場を辞めて、妹リンダ(リンダ・マンズ)と恋人のアビー(ブルック・アダムス)とで放浪の旅に出る。

列車の貨物車で中西部に向かった三人は、ある農場で麦刈り人として雇われる。

仕事は重労働で、文句を言おうものなら管理人のベンソン(ロバート・J・ウィルク)に睨まれてしまう。

そして収穫が始まり、物静かな若い農場主のチャック(サム・シェパード)は、アビーが気になる存在になる。

アビーの手の怪我を気にしたビルは、チャックの診察に来た医師の車から薬を盗む。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1916年。
放浪の旅を続けるビルと妹リンダ、そして恋人のアビーは、ある農場の麦刈りの仕事に雇われる。
過酷な労働が続く中、若い農場主のチャックはアビーを見初めて彼女に近づく。
そんな時、ビルはチャックが、病気で余命一年だという医師の話を聞いてしまう。
ビルは過酷な労働や貧しい生活に疲れ果て、アビーにチャックとの交際を勧めて、兄妹ということで自分もその恩恵にあずかろうとする。
やがて、チャックとアビーは結婚するが、彼は、ビルとアビーが兄妹の関係でないことを疑い始める・・・。
__________

米英屈指の名門大学で哲学を学び、マサチューセッツ工科大学で教鞭をとった経験もある、インテリ監督のテレンス・マリックが脚本を兼ねた作品。
問題作の「地獄の逃避行」(1973)でデビューして以来5年ぶりにメガホンを取った。
*その後、テレンス・マリックは再び大学に戻り、20年後、「シン・レッド・ライン」(1998)でカムバックする。

本作はなんと言っても、アカデミー撮影賞を受賞した、ネストール・アルメンドロスによる映像美が秀逸。

四季の自然を映し出す農場の風景、夕陽を受け黄金色に輝く麦畑、そしてイナゴの襲撃や火災、管理人の鋭い視線、また曲芸師や麦刈り労働者の描写などを含めて、写実的なショットの数々は時に美術絵画を思わせるほどであり、エンニオ・モリコーネの音楽と共に優美な世界感が漂う。
*共同で撮影担当したハスケル・ウェクスラーは、追加撮影を受け継いだ。

第51回アカデミー賞では、撮影賞を受賞し、録音、衣装デザイン、作曲賞にノミネートされた。

若手のホープとして主役の座を射止め、スターの道の礎を築いたリチャード・ギアの出世作で、その後の彼の活躍の原点でもあり、劣悪な生活環境に疲弊する、反骨青年を好演している。

その恋人で、後に農場主の妻ともなるブルック・アダムスR・ギア同様、現在まで活躍を続ける、ナイーブな雰囲気から、終盤には妻達の計略に嫉妬し激怒する農場主サム・シェパード、物語は彼女の目を通して語られる、主人公の妹リンダ・マンズ、主人公らを警戒する農場の管理人のロバート・J・ウィルクなどが共演している。


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