![]() |
妻を殺した男を捜す元兵士の復讐を描く、監督エドワード・ドミトリク、主演ディック・パウエル、ウォルター・スレザック、ミシュリーヌ・シェイレル他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:エドワード・ドミトリク
製作:エイドリアン・スコット
原作
ジョン・ウェクスリー
ベン・ヘクト
脚本:ジョン・パクストン
撮影:ハリー・J・ワイルド
編集:ジョセフ・ノリエガ
音楽:ロイ・ウェッブ
出演
ローレンス・ジェラード:ディック・パウエル
メルキオール・インザ:ウォルター・スレザック
マデリン・ジャルナック/ローラン:ミシュリーヌ・シェイレル
カマルゴ夫人:ニーナ・ヴェイル
マヌエル・サンタナ:モリス・カルノフスキー
デュボア:エドガー・バリアー
トマス・カマルゴ:スティーヴン・ジェレイ
ディエゴ:ジャック・ラ・ルー
ペルション:グレゴリー・ゲイ
マルセル・ジャルナック:ルーサー・アドラー
メイド:エレン・コービー(クレジットなし)
ホテルの夜間係員:バイロン・フォルガー(クレジットなし)
インツァの手下:ケネス・マクドナルド(クレジットなし)
警察官:ネストル・パイヴァ(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 RKO
1945年製作 102分
公開
北米:1945年11月23日
日本:未公開
■ ストーリー ■
第二次大戦終結後、ロンドン。
元戦争捕虜でカナダ空軍のパイロット、ローレンス・ジェラード(ディック・パウエル)は、長い間、滞在していたフランスに戻ろうとする。
ローレンスは、出国の許可が出ないためにボートで海峡を渡り、途中で泳いで浜辺にたどり着く。
義父エティエンヌ・ルージョンの元に向かったローレンスは、結婚してわずか20日で、レジスタンスのメンバーだった妻セレステの殺害を命じた人物を突き止めようとする。
ローレンスは、ヴィシー政権の協力者マルセル・ジャルナック(ルーサー・アドラー)がセレステを殺した男だとエティエンヌから聞きだす。
ローレンスにジャルナックの情報を渡したエティエンヌは、マルセイユ警察のトレボーを訪ねるよう指示する。
マルセイユに向かいトレボーに会ったローレンスは、ジャルナックに関する報告書があることを知るが、その場が火事で焼けてしまう。
現場でローレンスは、焼けた機密書類と、保険会社ベルナールから送られた、ジャルナックの妻マデリン(ミシュリーヌ・シェイレル)宛の封筒を見つける。
ベルナール社に向かったローレンスは、マデリンの知人を装い、彼女の住所を知る。
ローレンスは、その手紙が、アルゼンチンのブエノスアイレス在住のトマス・カマルゴ(スティーヴン・ジェレイ)の住所に転送されることを知り、空路で現地に向かう。
ブエノスアイレスに着いたローレンスは、ガイドのメルキオール・インザ(ウォルター・スレザック)と出会い、彼の協力の申し出を断る。
ローレンスは、インザがカマルゴの妻(ニーナ・ヴェイル)を知っていたため、彼と共にカマルゴの豪邸に向かうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
前年の「ブロンドの殺人者」(1944)で組んだ、監督エドワード・ドミトリク、主演ディック・パウエルによる作品。
ウォルター・スレザック、ミシュリーヌ・シェイレルなどが共演している。
妻を殺した男を捜す元兵士の復讐を描くフィルム・ノワール。
第二次大戦終結から間もなく公開された作品であり、物語の内容もほぼ同時期で、政治的な陰謀などが絡む複雑な物語ではあるが、緊迫感が漂うリアルな雰囲気の見応えある作品に仕上がっている。
主演のディック・パウエルは、妻を殺した男を執念で追う元兵士を熱演している。
主人公に協力すると見せかけて陰謀に加担する男ウォルター・スレザック、主人公の妻を殺した男ジャルナック(ルーサー・アドラー)の妻で、主人公に協力するミシュリーヌ・シェイレル、彼女と関係する富豪夫人ニーナ・ヴェイル、その夫で陰謀に関わるスティーヴン・ジェレイ、そのおじである弁護士で主人公に協力するモリス・カルノフスキー、その協力者である保険会社の社員エドガー・バリアー、殺されるホテルの従業員ジャック・ラ・ルー、ベルギーの銀行家であるジャルナックの共犯者グレゴリー・ゲイ、ジャルナックのメイド、エレン・コービー、ホテルの夜間係員バイロン・フォルガー、インザ(ウォルター・スレザック)の仲間ケネス・マクドナルド、警察官のネストル・パイヴァなどが共演している。