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チャイナガール China Girl (1942)

中国の日本軍と現地人や記者との戦いを描く製作ベン・ヘクト、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演ジーン・ティアニージョージ・モンゴメリーヴィクター・マクラグレン共演の戦争ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(戦争)


スタッフ キャスト ■
監督:ヘンリー・ハサウェイ

製作:ベン・ヘクト
原案:ダリル・F・ザナック(Melville Crossman)
脚本:ベン・ヘクト

撮影:リー・ガームス
編集:ジェームズ・B・クラーク
音楽
ヒューゴー・フリードホーファー

アルフレッド・ニューマン

出演
ハオライ・ヤン:ジーン・ティアニー

ジョニー・ウィリアムス:ジョージ・モンゴメリー
ブル・ウィード少佐:ヴィクター・マクラグレン
フィフィ:リン・バリ
ジャルビ:シグ・ルーマン
チャンドゥー:ロバート・ブレイク
ビル・ジョーンズ:アラン・バクスター
ショーティ・マクガイア:マイロン・マコーミック
シュガー・フィンガーズ:アン・ペニントン
カイ・ヤン博士:フィリップ・アーン

アメリカ映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1942年製作 96分
公開
北米:1942年12月9日
日本:未公開
北米興行収入 $1,262,090


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1941年11月、中国雷州半島
アメリカ人の撮影記者のジョニー・ウィリアムス(ジョージ・モンゴメリー)は、日本軍占領下の地で拘束されてしまう。

そこでジョニーは、同じく囚われの身のカナダ人で、中国の不正規軍のブル・ウィード少佐(ヴィクター・マクラグレン)に出会う。

二人は、ウィードの女友達フィフィ(リン・バリ)の協力で逃亡し、飛行機を奪いビルマ(現ミャンマー)のマンダレーに向かう。

対空砲火に遭い、墜落に見せかけて着陸した飛行場で、三人は中国に協力するアメリカの義勇軍に助けられる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
アメリカ人の撮影記者ジョニー・ウィリアムスは日本軍に捕らえられるが、同じ拘束の身のカナダ人ウィードと協力者フィフィの手助けで逃亡する。
ビルマ(現ミャンマー)のマンダレーで義勇軍と合流したジョニーは、現地で中国人女性のハオライ・ヤンに出会い惹かれてしまう。
その後、記者を解雇されたジョニーは、単独でビルマルートを撮影して大金を手に入れようとする。
しかしジョニーは、協力者のウィードとフィフィが、日本軍のスパイであることを知る・・・。
__________

ダリル・F・ザナック原案の反日映画として製作された作品。
ザナックは”Melville Crossman”という名で製作に参加している。

真珠湾攻撃”からちょうど1年後に公開された作品で、屈辱を受けたアメリカは、徹底的に日本を攻撃する作品を作っていた時代であるため、今観ても日本人には違和感の感じる一編となっている。

当然のごとく日本では劇場未公開で、未だにソフト化もされていない。

もう少しドラマチックに絡むのかと思いつつ、やや当てが外れはするものの”真珠湾攻撃”に関する極秘情報が登場するあたりも、開戦前夜が舞台ということで緊迫感が伝わる。

アクション派のヘンリー・ハサウェイらしい、ミニチュアや特撮を駆使した戦闘シーンなども迫力があり、スパイも登場するサスペンスとしても楽しめる。

クライマックスの昆明の子供達が、容赦なく加えられる爆撃で怯える姿などが真に迫り、戦争の悲惨さを痛々しく描写いている。

中国人女性という役柄に、やや無理があるように思えるジーン・ティアニーだが、実際に彼女が通った、名門ヴァッサー大学に留学していた才女という設定で、エキゾチックな雰囲気を漂わせ、20代前半にしては落ち着いた美しさが印象に残る。

いかにもアメリカ人らしい、個人主義を通そうとする役を好演するジョージ・モンゴメリーは、ラストでは自由のために戦う勇敢な男として描かれている。

冒頭で日本兵と並ぶジョージ・モンゴメリーが巨体に見えるのだが、それをも上回る頑強なヴィクター・マクラグレンの迫力ある演技や、妖艶なリン・バリの魅力も見逃せない。

謎の美術商役のシグ・ルーマン、ジョニー(G・モンゴメリー)に懐く現地の少年ロバート・ブレイク、義勇軍パイロット役のマイロン・マコーミック、ハオライ(G・ティアニー)の父フィリップ・アーンなどが共演している。


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