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輝く瞳 Bright Eyes (1934)

両親を亡くした少女が周囲の人々に支えられながら健気に生きる姿を描く、監督デヴィッド・バトラー、主演シャーリー・テンプルジェームズ・ダンジェーン・ダーウェルルイス・ウィルソン他共演のコメディ・ドラマ。 

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:デヴィッド・バトラー
製作:ソル・M・ワーツェル
原案
エドウィン・J・バーク
デヴィッド・バトラー
脚本:ウィリアム・M・コンセルマン
撮影:アーサー・C・ミラー
音楽:デヴィッド・バトルフ

出演
シャーリー・ブレイク:シャーリー・テンプル
ジェームズ”ループ”メリット:ジェームズ・ダン
エリザベス・ヒギンズ:ジェーン・ダーウェル
メアリー・ブレイク:ルイス・ウィルソン
アデール・マーティン:ジュディス・アレン
ネッド・スミス:チャールズ・セロン
J・ウェリントン・スマイス:テオドル・フォン・エルツ
アニタ・スマイス:ドロシー・クリスティ
ジョイ・スマイス:ジェーン・ウィザーズ
ヒギンズ:ブランドン・ハースト
トーマス:ウォルター・ジョンソン
トンプソン判事:ジョージ・アーヴィング
ラグス:テリー

アメリカ 映画
配給 Fox Film
1934年製作 83分
公開
北米:1934年12月28日
日本:1935年6月
製作費 $190,000


アカデミー賞
第7回アカデミー賞

・受賞
ジュブナイル賞(シャーリー・テンプル


ストーリー
クリスマス・イヴ。
飛行機事故で父を亡くした5歳のシャーリー・ブレイク(シャーリー・テンプル)は、スマイス家のメイドである母親メアリー(ルイス・ウィルソン)と共に住み込みで暮らしていた。
空港に向かたシャーリーは、名付親で、飛行機で着いた父の友人パイロットのジェームズ”ループ”メリット(ジェームズ・ダン)と愛犬ラグス(テリー)を迎える。
J・ウェリントン・スマイス(テオドル・フォン・エルツ)の妻アニタ(ドロシー・クリスティ)は傲慢で、アニタらに厳しく接する。
メアリーは、料理人のエリザベス・ヒギンズ(ジェーン・ダーウェル)に愚痴をこぼす。
エリザベスや執事の夫(ブランドン・ハースト)は、そんなことを気にせず、いつも明るく振る舞い、シャーリーを可愛がっていた。
アニタの7歳の娘ジョイ(ジェーン・ウィザーズ)は、甘やかされて育った、わがままで意地悪な少女だった。
ウェリントンの伯父でスマイス家の家長である富豪のネッド・スミス(チャールズ・セロン)は、車椅子で生活しながら皆に口うるさく指示する。
ネッドの態度に我慢の限界に達したアニタだったが、ウェリントンから、もうすぐ遺産が手に入ると言われて仕方なく我慢する。
気難しいネッドだったが、ジョイにイジメられるシャーリーには優しく接する。
メアリーを訪ねたループは、シャーリーのためのクリスマスプレゼントの準備が整ったことを伝える。
クリスマスの朝。
サンタクロースから人形などをもらったシャーリーは、迎えに来たバイクで空港に向かい、メアリーも仕事を終えて行く予定だった。
空港にいたスマイス家の運転手トーマス(ウォルター・ジョンソン)は、アニタのいとこでループの元婚約者アデール・マーチン(ジュディス・アレン)を迎える。
アデールはループに話しかけるものの、彼が冷たく接したためにショックを受ける。
シャーリーは、自分を可愛がってくれるパイロットたちからプレゼントの人形と、ループから魔法の指輪を貰う。
ネッドからシャーリーへのプレゼントを受け取ったメアリーは、空港に向かうのが遅れていた。
ループは、メアリーが来ないことを気にしながら、シャーリーを飛行機に乗せて、パイロットたちと滑走路を移動しながら機内でパーティーを始め、シャーリーは”On the Good Ship Lollipop”を歌う。
メアリーは、届いたケーキを持って急いで出かけるが、交通事故に遭い死亡する。
屋敷に着いたトーマスはそれを知って驚き、アデールは、事故死したのが空港にいたシャーリーの母親だと知り気の毒に思う。
空港に戻ったアデールは、ループに事故のことを知らせる。
ショックを受けたループは、機内から手を振るシャーリーの笑顔を見て、戸惑いながら彼女と話をしようとするのだが・・・。


解説 評価 感想

サイレント時代は俳優としても活躍しミュージカルを得意とするデヴィッド・バトラーが監督し、主演はシャーリー・テンプルジェームズ・ダンジェーン・ダーウェルルイス・ウィルソンなどが共演している。

両親を亡くした少女が、周囲の人々に支えられながら健気に生きる姿を描くコメディ・ドラマ。

アメリカン航空”と”ダグラス・エアクラフト”は、シャーリー・テンプルの人気と映画の成功による宣伝効果を確信し、製作に全面協力した。

予想通り映画は好評価を得てヒットしたが、いくつかの箇所で、子供たちには辛すぎるシーンがあることが指摘された。
主人公の名付親で亡き父の友人であるパイロットが、母の事故死を知らせるシーンは、涙なしには観られない。

両親を亡くすものの健気に生きる主人公を愛らしく演じ、人々の心を捉えたシャーリー・テンプルは、同年の「可愛いマーカちゃん」と本作により、第7回アカデミー賞で第1回ジュブナイル賞を受賞してミニオスカーを手にし、子役で初めてのオスカー受賞者となった。

主人公の亡き父親の友人であるパイロットで、彼女の幸せを願う名付親のジェームズ・ダン、主人公を可愛がるスマイス家の料理人ジェーン・ダーウェル、同じく使用人である主人公の母親ルイス・ウィルソン、ループ(ジェームズ・ダン)の元婚約者で、彼に協力するジュディス・アレン、スマイス家の気難しい家長である富豪で、主人公には優しく接するチャールズ・セロン、彼と同居し、その遺産を狙う甥で傲慢なテオドル・フォン・エルツ、同じく傲慢な妻ドロシー・クリスティ、そのわがままな娘で甘やかされて育ったジェーン・ウィザーズ、スマイス家の執事でエリザベス(ジェーン・ダーウェル)の夫ブランドン・ハースト、スマイス家の運転手ウォルター・ジョンソン、判事のジョージ・アーヴィング、ループの愛犬で、後に「オズの魔法使」(1939)で”トト”を演じたことで知られるテリーなどが共演している。


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