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ターニング・ラブ Breaking Up (1997)

成熟した恋にたどりつけない男女の苦悩を描く、製作、監督ロバート・グリーンウォルド、主演ラッセル・クロウサルマ・ハエック他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

ラッセル・クロウ / Russell Crowe 作品一覧
ラッセル・クロウ / Russell Crowe / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ロバート・グリーンウォルド

製作
ロバート・グリーンウォルド
ジョージ・モフリー
製作総指揮
デヴィッド・マタロン
アーノン・ミルチャン
脚本:マイケル・クリストファー
撮影:マウロ・フィオーレ
編集:スザンヌ・ハインズ
音楽:マーク・マザースボー

出演
スティーヴ:ラッセル・クロウ
モニカ:サルマ・ハエック
牧師:エイブラハム・アルヴァレズ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1997年製作 90分
公開
北米:1997年10月17日
日本:1998年11月7日
北米興行収入 $11,700


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
写真家のスティーヴ(ラッセル・クロウ)と教師のモニカ(サルマ・ハエック)は、同棲して幸せな日々を送っていたが、やがて言い争いばかりする仲になる。

セックスで不満を解消する二人だったが、モニカから別れ話を切り出されたスティーヴは、この2年半は何だったのかを考える。

結局は別れた二人は虚しい日々を過ごし、モニカから電話もかかってこないことでスティーヴは苛立つ。

モニカに電話し、会う約束をして出かけるつもりだったスティーヴは、それを断られてしまう。

電話をかけ直したモニカはスティーヴをアパートに呼び、激しく愛し合う。
...全てを見る(結末あり)

しかし、二人は再び言い争いになり、モニカはスティーヴを追い出してしまう。

6週間後、スティーヴに会いたくなったモニカは、学校の授業中に彼に電話をする。

モニカは、一緒にいるだけで癒され、理解もし合えて心の支えになる、そんな相手と一緒にいないのは寂しいとスティーヴに伝える。

二人は寄りを戻し、スティーヴはモニカのアパートに泊まるものの、夜中に起きて帰ると言いだす。

以前にも逃げ出したくなったことはあったと言うスティーヴは、一緒にいると他のことがどうでもよくなり、自分や人生、そして仕事などがどうでもよくなってしまうとモニカに伝える。

ここでは見失った自分を取りもどせないと言うスティーヴは、自分の全てを懸けた愛を失うのが怖いと伝えて、その場を去る。

その後、二人は、恋人と会っている際にカフェで偶然に出くわす。

モニカと電話で話したスティーヴは、彼女が付き合っている男性の話をされて気が滅入ってしまう。

学校に向かったスティーヴは、モニカに結婚したいことを伝える。

戸惑うモニカを説得したスティーヴは、悪くないことかもしれないと言われる。

スティーヴにプロポーズされて指輪を渡されたモニカは、結婚することを伝える。

街の人々に、結婚が長続きをする秘訣を聞いて回ったスティーヴとモニカは、愛を確かめる。

様々なことを考えながら、二人は新しいアパートに引っ越して生活をするのだが、スティーヴは結婚することに不安を感じる。

結婚式は中止になり、モニカは出て行くことになる。

出会ったことを後悔しているというモニカは、スティーヴに引き留められる。

顔も見たくないと言うモニカは、今後もスティーヴは変わらないと判断して去って行く。

モニカを追ったスティーヴは話し合おうとするが、アパートの外で言い争いになる。

1分だけ話を聞くと伝えたモニカは、スティーヴが何も話そうとしないために、涙しながらその場を去る。

友人のアパートに居候していたモニカは、スティーヴからの電話を切ってしまい、その後も決して出なかった。

余りにしつこいために電話をかけたモニカだったが、スティーヴは眠っていたために気づかなかった。

その後、受話器はとるものの何も語らないモニカは、スティーヴの話を聞きながら辛い思いをする。

スティーヴは電話をすることをやめて、二人は互いを想い続けていたが、忘れようと努力した。

数か月、そして1年が経ち、二人はお互いの様子を知りたくなり、忘れることはできなかった。

しかし、ある日、突然、相手のことを忘れることができた二人は、終わったことを悟る。

そんな時、レストランで偶然、見かけたモニカと話をしたスティーヴは、彼女が結婚したことを知り、自分も父親になったことを伝える。

幸せかと訊かれたスティーヴは、幸せだと答えるものの、いつも不安になってばかりいると話す。

家族を幸せにしているか、何を望まれているかも分からないが、努力はしていると、スティーヴはモニカに伝える。

以前より孤独だと言うスティーヴに、モニカは寄り添う。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
写真家のスティーヴと教師のモニカは、同棲して幸せな日々を送っていた。
やがて、言い争うようになった二人は別れることになり、モニカはスティーヴの元を去る。
その後スティーヴは、モニカが恋しくて連絡するようになり、二人は寄りを戻す。
ところが、不安症のスティーヴは、モニカと一緒にいると、自分や人生、そして仕事などがどうでもよくなってしまい、このままでは自分を見失うと考えて、再び彼女と別れる。
互いに恋人ができたある日、偶然にカフェでモニカと出くわしたスティーヴは、彼女から相手のことを聞き気が滅入ってしまう。
考えを巡らせるスティーヴは、モニカの元に向かい結婚を申し込むのだが・・・。
__________

主にテレビ業界で活躍していたロバート・グリーンウォルドが自ら製作し、期待の若手スター、ラッセル・クロウサルマ・ハエックを主人公にして描くロマンチック・コメディ。

ラッセル・クロウは、1か月前に公開された「L.A.コンフィデンシャル」(1997)の好演で高い評価を受けていたのだが、本作の方が1年前に撮影されていたために、体格など雰囲気が随分違う。

既に活躍していたラッセル・クロウサルマ・ハエックという魅力的なキャスティングなのだが、ワーナー・ブラザーズの配給にも拘らず、本作は拡大公開もされず、わずか2館での上映となり1週間で打ち切られてしまった。

不安症で優柔不断な青年と、彼を受け入れても結局は衝突してしまう女性の成熟しない恋を見ても興味がなく、全く面白味のないドラマとしか言いようのない内容だったのが残念だ。


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