ブルース・スプリングスティーンの音楽に出会ったパキスタン移民の少年が自分らしい生き方を見つけようとする姿を描く、製作、監督、脚本グリンダ・チャーダ、主演ヴィヴェイク・カルラ、クルヴィンダー・ギール、ネル・ウィリアムズ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ヘイリー・アトウェル他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:グリンダ・チャーダ
製作
グリンダ・チャーダ
ジェーン・バークレイ
ジャマル・ダニエル
製作総指揮
トーリー・メッツガー
ルネー・ウィット
ピーター・タッチ
スティーヴン・スペンス
ハンナ・リーダー
トレイシー・ナース
ポール・マエダ・バージェス
原作:サルフラズ・マンズール”Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll”
脚本
サルフラズ・マンズール
グリンダ・チャーダ
ポール・マエダ・バージェス
撮影:ベン・スミサード
編集:ジャスティン・クリシュ
音楽:A・R・ラフマーン
出演
ジャヴェド・カーン:ヴィヴェイク・カルラ
マリク・カーン:クルヴィンダー・ギール
ヌール・カーン:ミーラ・ガナトラ
イライザ:ネル・ウィリアムズ
シャー:ジェフ・ミルザ
ループス:アーロン・ファグラ
マット:ディーン=チャールズ・チャップマン
ミス・クレイ:ヘイリー・アトウェル
シャジア・カーン:ニキータ・メータ
ヤスミ:タラ・ディヴィナ
エヴァンス:デヴィッド・ヘイマン
ミセス・アンダーソン:サリー・フィリップス
ロバート:マーカス・ブリッグストック
フランシス:オリヴィア・プーレ
コリン・ハンド:フランキー・フォックス
マットの父親:ロブ・ブライドン
キャシー:ロレイン・アシュボーン
イギリス 映画
配給 エンターテインメント・ワン
2019年製作 117分
公開
イギリス:2019年8月9日
北米:2019年8月16日
日本:2020年7月3日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $11,901,150
世界 $18,096,690
■ ストーリー ■
1987年、イギリス、ルートン。
一家と共にパキスタンから移民した16歳のジャヴェド・カーン(ヴィヴェイク・カルラ)は、保守的な父マリク(クルヴィンダー・ギール)と働き者の母ヌール(ミーラ・ガナトラ)、姉ヤスミ(タラ・ディヴィナ)と妹シャジア(ニキータ・メータ)と共に暮らしていた。
ジャヴェドは現代のロック音楽を好むものの、マリクは祖国の文化にこだわりそれを理解しない。
隣人の親友マット(ディーン=チャールズ・チャップマン)のバンドのために詞を書くジャヴェドは、その内容をいまいち受け入れてもらえない。
そんなジャヴェドは、学校でシーク教徒のループス(アーロン・ファグラ)に話しかけられ、”ザ・ボス”のことを知る。
教師クレイ(ヘイリー・アトウェル)のライティング・クラスで、政治活動に興味を持つイライザ(ネル・ウィリアムズ)に惹かれたジャヴェドは、それと同時に作家になりたいと思うようになる。
ランチタイムにループスから話しかけられたジャヴェドは、ザ・ボスがブルース・スプリングスティーンのことだと知り、彼のカセットテープを2本渡される。
不況の中、マリクが勤める工場で従業員の削減が行われ、彼は解雇されてしまう。
マリクの指示通りに行動し、人種差別を受け、生活苦など様々な家族の問題を抱えながら、ジャヴェドは人生に嫌気がさし、嵐の夜に書いた原稿を捨ててしまう。
しかし、スプリングスティーンのテープを聴いたジャヴェドは、自分に語りかけるような歌詞に心を打たれ感激する。
詩を拾い集めたジャヴェドは、翌日、ループスに興奮した夜のことを話し、詩をクレイに読んでもらう。
詩の一枚を拾った隣人のエヴァンスはそれをジャヴェドに渡し、”国民戦線”を罵倒しながら、第二次大戦の退役軍人だったことを伝えて、彼の文章に共感し激励する。
その後ジャヴェドはバイトを探し、スプリングスティーンのファンだったマットの父(ロブ・ブライドン)の古着店で雇ってもらう。
その後もスプリングスティーンの歌を聴き続けてクレイに文才を評価されたジャヴェドは、何事も積極的になり、イライザに思いを伝えて親交を深めるのだが・・・。
2007年に発表された、サルフラズ・マンズールの自伝”Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll”の小説を基に製作された。
ジャーナリストのサルフラズ・マンズールの、ブルース・スプリングスティーンの曲に対する愛に注目したグリンダ・チャーダが製作、脚本を兼ねて監督し、ヴィヴェイク・カルラ、クルヴィンダー・ギール、ネル・ウィリアムズ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ヘイリー・アトウェルなどが共演した作品。
ブルース・スプリングスティーンの音楽に出会ったパキスタン移民の少年が、その詞に影響を受けながら自分らしい生き方を見つけようとする姿を描くコメディ・ドラマ。
タイトルはブルース・スプリングスティーンが1973年に発表した”Blinded by the Light/光で目もくらみ”から取っている。
社会に対する不満が蔓延する1980年代のイギリスの社会状況をバックに、当時のファッションや音楽を含めた雰囲気を見事に再現している。
保守的な街で暮らすパキスタン移民一家が受ける人種問題や、人間関係、主人公の少年の心の成長などを描いた快作に仕上がっている。
ブルース・スプリングスティーンの音楽に出会い、自分の生きる道を見つける主人公を熱演するヴィヴェイク・カルラ、家族の幸せを考えつつ伝統を重んじるあまり指示に従わせようとする主人公の父親を好演するクルヴィンダー・ギール、その妻ミーラ・ガナトラ、娘のニキータ・メータとタラ・ディヴィナ、主人公と惹かれ合う仲になる政治活動に興味を持つ少女ネル・ウィリアムズ、主人公一家の友人ジェフ・ミルザ、主人公にブルース・スプリングスティーンの音楽を教える友人アーロン・ファグラ、主人公の隣人で幼馴染のディーン=チャールズ・チャップマン、その父親でブルース・スプリングスティーンファンのロブ・ブライドン、主人公の才能を認める教師のヘイリー・アトウェル、主人公の文才を評価する主人公の隣人デヴィッド・ヘイマン、学校長のサリー・フィリップス、イライザ(ネル・ウィリアムズ)の両親マーカス・ブリッグストックとオリヴィア・プーレ、主人公の母親の内職の注文主ロレイン・アシュボーンなどが共演している。