サイトアイコン That's Movie Talk!

ブレア・ウィッチ Blair Witch (2016)

1999年に公開された「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の続編。
20年前に呪われた森で失踪した姉を捜そうとする青年達が体験する恐怖を描く、監督、音楽アダム・ウィンガード、主演ジェームズ・アレン・マキューンキャリー・ヘルナンデスヴァロリー・カリー他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:アダム・ウィンガード
製作    ロイ・リー
スティーヴン・シュナイダー
キース・コルダー
ジェシカ・コルダー
製作総指揮
ジェニー・ヒンキー
ダニエル・マイリック
エドゥアルド・サンチェス
グレッグ・ヘイル
脚本:サイモン・バレット
撮影:ロビー・バウムガルトナー
編集:ルイス・シオッフィ
音楽:アダム・ウィンガード

出演
ジェームス・ドナヒュー:ジェームズ・アレン・マキューン
リサ・アーリントン:キャリー・ヘルナンデス
アシュリー:コービン・リード
ピーター:ブランドン・スコット
レーン:ウェス・ロビンソン
タリア:ヴァロリー・カリー
ヘザー・ドナヒュー:ヘザー・ドナヒュー

アメリカ 映画
配給 Lionsgate Films
2016年製作 89分
公開
北米:2016年9月16日
日本:2016年12月1日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $20,777,060
世界 $45,172,990


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2014年。
映画学科の学生が20前にメリーランドパーキッツヴィルのブラック・ヒルズの森に向い、ドキュメンタリー映画の撮影を行うものの行方不明となり、その後ビデオの映像だけが発見された。

YouTube”にアップされたその映像を確認した、行方が分からない学生ヘザー・ドナヒュー(ヘザー・ドナヒュー)の弟ジェームズ(ジェームズ・アレン・マキューン)は、映っている人物が姉ではないかと考える。

それを映画学科の学生リサ・アーリントン(キャリー・ヘルナンデス)に伝えたジェームズは、姉の捜索を映像に残すことを考える。

ジェームズの幼馴染である友人のピーター(ブランドン・スコット)とそのガールフレンドのアシュリー(コービン・リード)はヘザーの捜索に協力することになり、事件後の捜査で発見されなかった家を捜す計画を立てる。
...全てを見る(結末あり)

ビデオの発見者に会うつもりのジェームズとピーターは、リサから”ブレア・ウィッチ”の伝説を信じるかを問われ、答えることができない。

ドローンなどの機材を用意した四人は出発して、ブラック・ヒルズの森に向かう。

その日はモーテルに泊まり、翌日パーキッツヴィルに着いた4人は、ビデオの発見者であるレーン(ウェス・ロビンソン)とダリア(ヴァロリー・カリー)に会い、森でキャンプをするは本気かと訊かれる。

そのつもりだと答えるジェームズに、レーンは、自分達も同行するのが場所を教える条件だと伝える。

仕方なくそれを了承したジェームズらは現地に向かい、森の奥に入る。

タリアと共に地元の住人であるレーンは、ヘザーらが消えた後、”ラスティン・パー事件”など大人が森のことを話さないとジェームズらに伝え、タリアがそれを語る。

1940年代にパーは8人の子供を森の自宅に連れて行き、7人を殺害した。

”子供を殺せ”という老婆の声を聞いたパーは、子供達を屋根裏部屋に連れて行き、一人を残して全員を殺した。

アシュリーから、それがブレア・ウィッチの指示だったのかと訊かれたタリアは、パーは老婆の声だとしか言っていないと答える。

パーは家の近くで絞首刑になり、その家は焼失し、地下道は行き止まりだったと、ジェームズはリサに話す。

以前は私有地だったブラック・ヒルズの入り口地点に着いたレーンは、生きている者は誰もいないと話したことを笑うピーターの態度に気分を害する。

ビデオテープの発見地点に着いたジェームズは、その時の様子などをレーンから知らされる。

その後、ジェームズらは川を渡り、アシュリーが足を切る怪我をしてしまう。

ジェームズがアシュリーの傷の手当てをした後、6人はその場でキャンプをする準備をする。

ドローンを飛ばすものの何も見つからなかったジェームズらは、焚火を囲い食事をする。

ブレア・ウィッチのことを訊かれたタリアは、血を抜く儀式を行ったエリー・ケドワードが有罪となり、木に縛りつけられて死んだと思われたものの、彼女が魔女になったという説があるとす。

魔女を見ると死ぬと言われているため、パーは決して魔女を見ようとしなかったとジェームズらに伝えるものの、彼らは伝説としか思わなかった。

夜中に大きな物音で目覚めたジェームズは、テントに飛び込んできたリサの無事を確認して、無線でピーターに連絡する。

ジェームズは、森の中で物音がしたと言うタリアから、レーンがいなくなったことを知らされる。

タリアと共に森に向かったジェームズは、現れたレーンから、音の正体を確かめようとしていたと言われる。

翌朝、木から吊り下げられたオブジェに気づいたジェームズらは、成果はあり警察が動き出す可能性があるため、車に戻ることにする。

発見したビデオテープと同じカメラを持つレーンのことを不審に思ったリサは、彼がオブジェに使われたものと同じようなロープを持っていることに気づく。

偽物のオブジェを作ったことを認めたレーンは、森には何かがあるので、その現状を見せたかったことを話し、タリアは、昨夜の音とは無関係であると伝える。

疑われたレーンは、降りると言ってタリアと共に去ろうとするものの、行き先がわからないために、一緒に行動した方がいいと考える。

ピーターは、優柔不断で疑わしいレーンに腹を立て、リサも、彼が発見したテープと同じものを使っていることを疑問に思う。

憤慨するピーターは、レーンとタリアを追い払う。

ヘザーを捜せると考えていたものの、ビデオテープがレーンのやらせ映像だったために気落ちするジェームズだった。

リサは、森の恐怖が消えた気がしないように思える。

ピーターに励まされたジェームズは気を取り戻し、車の場所に向かうものの、GPSを使ってもなかなかその場にたどり着けない。

元の場所に戻ってしまったジェームズらは焦り、仕方なくその場でキャンプすることにする。

足を痛めているアシュリーは苛立ち、再び森の中で過ごすことを不安に思う。

その後、体調がすぐれないアシュリーの足の傷が悪化していることに気づいたピーターは、それをジェームズとリサに伝える。

傷の中に何かがあり、高熱も出ていると言うピーターは、夜に備えて薪を集める。

ドローンを飛ばしていたリサは、道や川が見えないことに気づき、それをジェームズに伝えた直後に、制御不能になってしまう。

日が暮れて、アシュリーの傷を確認したジェームズは、明日、救急病院に連れて行く必要があることをリサに伝える。

薪を集めていたピーターは、近づく物音から逃げる。

森から音がしたことに気づいたジェームズは、ピーターを捜しに行く。

近づくジェームズを確認しながら、ピーターは何かに襲われる。

ピーターの懐中電灯を見つけたジェームズは、名を呼びながら彼を捜す。

戻って来たジェームズはリサと共にテントに入り、物音がしたためにピーターだと思う。

現れたレーンとタリアは、意味不明なことを話しながら動揺する。

レーンは森に戻り、怯えるタリアはその場に残る。

その後、ジェームズと共にテントに入り眠れぬ夜を過ごしたリサは、朝7時のアラームが鳴ったにも拘わらず、外が暗いことに気づく。

テントから出た二人は、石が並べられオブジェがそこら中に吊り下げられていることに気づき、音もしなかったために不思議に思う。

動揺するタリアがその場にいたため、彼女とレーンを嫌うアシュリーは取り乱しそうになる。

次の瞬間、何かに襲われたタリアは倒れ込み、ジェームズとリサはその場から逃げるものの戻る。

逸れたアシュリーは、ふくらはぎから出てきた虫のようなものを取り除く。

キャンプに戻り、無線機から”助けてくれ”という声が聞こえたリサは、何かに襲われそうになり叫び声をあげたため、ジェームズが落ち着かせる。

ドローンを見つけたアシュリーは、それが引っ掛かっている木に登るものの、手が届かずに落下し、何者かが連れ去る。

アシュリーを捜すジェームズとリサは、叫び声が聞こえた方向に向かい家を見つける。

雨が振り出し、声はヘザーだと言うジェームズは、リサの制止も聞かずに家に入る。

人影に気づいたジェームズは、それをヘザーだと思い後を追う。

恐ろしくなり家に入ったリサは、ジェームズを捜して地下室に向かい、その場にいたレーンから、”彼女”は覚えている者を逃がさないと言われる。

パーは分かっていたと言うレーンはリサを殴り倒し、床下に閉じ込める。

地下道気づいたリサは、外に通じていると思いその中に入る。

何とか前進して壁から出るもののレーンに襲われたリサは、彼の首を傷つける。

二階に向かったリサは部屋に入り、その場にいたジェームズと共に、外から差し込める光に気づく。

それを見るなとリサに伝えたジェームズは、生贄にされるので目を閉じるようにと指示し、彼女に謝罪する。

ヘザーと話し始めたジェームズは襲われて姿を消し、カメラを使って後ろを見るリサは、彼女を見なければ助かると考える。

再びジェームズが謝罪する声を聞いたリサは振り向くが、何かに襲われる。

床に落ちたビデオカメラは、映像を撮り続ける。


解説 評価 感想

参考:
・「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)
・「ブレアウィッチ2」(2000)
・「ブレア・ウィッチ」(2016)

(簡略ストー リー)
2014年。
20年前に、メリーランドパーキッツヴィルのブラック・ヒルズの森に向いドキュメンタリー映画の撮影を行ものの行方不明となった、姉ヘザーと思われる映像を”YouTube”で見つけたジェームズは、映画学科の学生リサや幼馴染のピーターと彼のガールフレンドのアシュリーと共に、捜索のために現地に向かう。
ビデオテープを発見した地元の青年レーンとタリアを訪ねたジェームズらは、彼らも同行することを条件にカメラの発見場所に案内してもらうことになる。
ジェームズらは、地元の人々が語ろうとしない”ブレア・ウィッチ”の伝説の話をレーンとタリアから聞きながら、森の奥に向かうのだが・・・。
__________

わずか6万ドルの低予算でありながら、全世界で約2億4900万ドルの大ヒットとなった「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)の続編で、2000年に公開されて続編「ブレアウィッチ2」を意識せずに製作された本作が、正当な続編と言える。

20年前の事件の調査と行方不明になった主人公の姉の捜索を描き、前作同様モキュメンタリーの効果を生かして物語はスリリングに展開する。

ドローンやヘッドセットカメラなど、ハイテク機材を使った映像が伝える時代の移り変わり以外は、その内容に新鮮味がなく、「サプライズ」(2011)、「ザ・ゲスト」(2014)などで知られるアダム・ウィンガードの演出も平凡で、恐怖感のインパクトも前作には遠く及ばない。

20年前に失踪した姉の生存を信じて、呪われた森に向かい恐怖の体験をするジェームズ・アレン・マキューン、彼に協力する映画学科の学生キャリー・ヘルナンデス、主人公の幼馴染である親友のブランドン・スコット、そのガールフレンドのコービン・リード、ビデオの発見者である地元の青年ウェス・ロビンソン、その恋人のヴァロリー・カリー、失踪した主人公の姉ヘザー・ドナヒュー(記録映像)などが共演している。


モバイルバージョンを終了