入植者に協力する無法者ビリー・ザ・キッドと法の番人パット・ギャレットの関係を描く、製作アーヴィング・タルバーグ、製作、監督キング・ヴィダー、主演ジョン・マック・ブラウン、ウォーレス・ビアリー、ケイ・ジョンソン他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:キング・ヴィダー
製作
キング・ヴィダー
アーヴィング・タルバーグ(クレジットなし)
原作:ウォルター・ノーブル・バーンズ”The Saga of Billy the Kid”
脚本
ワンダ・タショク
ローレンス・スターリングス
撮影:ゴードン・アヴィル
編集:ヒュー・ウィン
音楽:フリッツ・シュタールベルク(クレジットなし)
出演
ビリー・ザ・キッド:ジョン・マック・ブラウン
パット・ギャレット保安官補:ウォーレス・ビアリー
クレア・ランドール:ケイ・ジョンソン
スウェンソン:カール・デイン
ジャック・タンストン:ウィンダム・スタンディング
アンガス・マクスウィーン:ラッセル・シンプソン
マクスウィーン夫人:ブランシュ・フレデリシ
オールドスタッフ:ロスコー・エイツ
ボブ・バリンジャー:ワーナー・リッチモンド
ウィリアム・P・ドノヴァン大佐:ジェームズ・A・マーカス
トラック・ハットフィールド:ネルソン・マクダウェル
ディック・ブリューワー:ジャック・カーライル
バターワース:ジョン・ベック
ドン・エステバン・サンティアゴ:クリス=ピン・マーティン
エミリー・ハットフィールド:アギー・ヘリング
アメリカ 映画
配給 MGM
1930年製作 95分
公開
北米:1930年10月18日
日本:1931年8月
■ ストーリー ■
1880年代、ニュー・メキシコ準州、リンカーン郡。
イギリス人のジャック・タンストン(ウィンダム・スタンディング)は、アンガス・マクスウィーン(ラッセル・シンプソン)らと共に、幌馬車隊で入植の目的地に到着する。
私腹を肥やすことだけを考える保安官、公証人、治安判事、郵便局長を兼任するウィリアム・P・ドノヴァン大佐(ジェームズ・A・マーカス)は、訪ねて来たタンストンとマクスウィーンに対し、さらに西に向かうよう指示する。
しかし、タンストンとマクスウィーンらは、自由に入植できる公有地だと判断して、その土地に留まる決心をする。
その後ドノヴァンは、入植した者を追い出し、容赦なく殺害して家畜を奪う。
対策を考えるタンストンとマクスウィーンらだったが、ドノヴァンは彼らを脅して立ち退かせようとする。
そこに、ドノヴァンの卑劣な行いを憎む無法者ビリー・ザ・キッド(ジョン・マック・ブラウン)が現れ、タンストンらに加勢する。
その後、半年は平穏な日々が続き、タンストンは婚約者のクレア・ランドール(ケイ・ジョンソン)の到着を喜ぶ。
その時、悪党がタンストンに近づき、ビリーが相手をしようとする。
それを制止した保安官補のパット・ギャレット(ウォーレス・ビアリー)は、ビリーにドノヴァンと手を組んでいると思われる。
それを否定するギャレットは、法の執行官として公正に職務を果たすことをビリーに伝えるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1926年に発表された、ウォルター・ノーブル・バーンズの著書”The Saga of Billy the Kid”を基に製作された作品。
製作アーヴィング・タルバーグ、サイレント映画を多く手がけていたキング・ヴィダーが製作を兼ねて監督し、主演ジョン・マック・ブラウン、ウォーレス・ビアリー、ケイ・ジョンソンなどが共演した作品。
入植者に協力する無法者ビリー・ザ・キッドと法の番人パット・ギャレットの関係を描く西部劇。
今後、何作も製作されるビリー・ザ・キッドとパット・ギャレットが登場する物語としては、本作が最初の作品。
主演のジョン・マック・ブラウンが演ずる本作のビリー・ザ・キッドは、弱い立場の入植者に協力するため、銃で物事を解決しようとするものの、無法者には見えない正義感溢れる青年として描かれている。
法の番人としてビリー・ザ・キッドを捕らえる立場ではあるが、どこか憎めない彼を温かく見守るパット・ギャレットを、ウォーレス・ビアリーがいい味で演じている。
イギリス人入植者ウィンダム・スタンディングの婚約者ケイ・ジョンソン、入植者のラッセル・シンプソン、その妻ブランシュ・フレデリシ、地域を支配する役人で悪党のジェームズ・A・マーカス、その手下ワーナー・リッチモンド、ジャック・カーライル、ジョン・ベック、入植者のネルソン・マクダウェル、カール・デイン、ロスコー・エイツ、アギー・ヘリング、ビリー・ザ・キッドの仲間クリス=ピン・マーティンなどが共演している。