1880年に発表された、ルー・ウォーレス将軍のベストセラー小説”ベン・ハー”を基に製作された作品。 ローマ帝国の圧政に苦しみ母と妹そして財産を奪われて奴隷となったユダヤの王族ジュダ・ベン=ハーの運命とキリストの生涯を描く、製作ルイス・B・メイヤー、アーヴィング・タルバーグ、監督フレッド・ニブロ、主演ラモン・ノヴァロ、フランシス・X・ブッシュマン、メイ・マカヴォイ、キャスリーン・キー、クレア・マクドウェル他共演の歴史超大作。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:フレッド・ニブロ
製作
ジューン・マティス
ルイス・B・メイヤー
アーヴィング・タルバーグ
脚本
ジューン・マティス
ベス・メレディス(台本)
ケイリー・ウィルソン(台本)
H. H.コールドウェル(タイトル)
キャサリン・ヒリカー(タイトル)
原作:ルー・ウォーレス”ベン・ハー”
撮影
クライド・デ・ヴィナ
ルネ・ガイサート
パーシー・ヒルバーン
カール・ストラス
編集:ロイド・ノズラー
音楽
ウィリアム・アクスト
デビッド・メンドーサ
スチュワート・コープランド(2014年版)
出演
ジュダ・ベン=ハー:ラモン・ノヴァロ
メッサラ:フランシス・X・ブッシュマン
エスター:メイ・マカヴォイ
聖母マリア:ベティ・ブロンソン
ティルザ・ベン=ハー:キャスリーン・キー
ミリアム・ベン=ハー:クレア・マクドウェル
アイラス:カーメル・マイヤーズ
サイモニデス:ナイジェル・ド・ブルリエ
族長イルデリム:ミッチェル・ルイス
サンバラット:レオ・ホワイト
クイントゥス・アリウス提督:フランク・カリアー
バルタザール:チャールズ・ベルチャー
アムラ:デイル・フラー
ヨセフ:ウィンター・ホール
イエス・キリスト:クロード・ペイトン
戦車レースの群衆エキストラ
レジナルド・バーカー
ジョン・バリモア
ライオネル・バリモア
クラレンス・ブラウン
ジョーン・クロフォード
マリオン・デイヴィス
ダグラス・フェアバンクス
ジョージ・フィッツモーリス
シドニー・フランクリン
ジョン・ギルバート
ドロシー・ギッシュ
リリアン・ギッシュ
サミュエル・ゴールドウィン
シド・グローマン
ルパート・ジュリアン
ヘンリー・キング
ハロルド・ロイド
コリーン・ムーア
マーナ・ロイ
メアリー・ピックフォード
アメリカ 映画
配給 MGM
1925年製作 143分
公開
北米:1925年12月30日
日本:1928年9月
製作費 $3,967,000
北米興行収入 $10,738,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ローマ帝国の圧政に耐えるユダヤの民は、救世主の出現を望んでいた。
12月24日、エルサレム、ヤッフォ門。
旅人たちでにぎわう中に、ベツレヘムを目指すナザレのヨセフ(ウィンター・ホール)と妻マリア(ベティ・ブロンソン)がいた。
南国では、聖なるお告げを受けたバルタザール(チャールズ・ベルチャー)ら三人の賢者(東方の三博士)が旅立つ。
ベツレヘムに到着したマリアとヨセフは、宿屋が見つからずにいたが、かつてダビデが泊ったという、祝福された場所である厩に案内される。
その場に近づいたバルタザールらは、お告げの通り、夜空から降り注ぐ星を確認する。
それを見た羊飼いたちは厩に向かい、マリアが抱く赤子の前でひざまずき、救世主が現れたことを確信する。 その場に着いた三人の賢者メルキオール、カスパール、バルタザールは、赤子に贈り物を捧げ、救世主の誕生を称えた。 しかし、時は流れ、人々はこの出来事を忘れてしまった。 エルサレム入りする新総督グラトゥスを、市民は歓迎しなかった。 ユダヤの名門ハー家の女主人ミリアム・ベン=ハー(クレア・マクドウェル)に仕える奴隷サイモニデス(ナイジェル・ド・ブルリエ)は、一家の財産を守ってきた。 不穏な雰囲気をの中でサイモニデスは、財産をアンティオキアに移す準備を整えていた。 サイモニデスが息子に会わずに旅立つことを、ミリアムは残念に思う。 ミリアムは、エルサレムを訪れていた娘のエスター(メイ・マカヴォイ)と共に旅立つサイモニデスを見送る。 ハー家を継ぐジュダ・ベン=ハー(ラモン・ノヴァロ)は、怪我をしたハトを女性から譲り受けたエスターに惹かれる。 逃げたハトをつかまえてあげたベン=ハーは、それをエスターに渡す。 怪我をしているハトを治療し、家に届けるとエスターに伝えたベン=ハーは、彼女がアンティオキアに住んでいることを知る。 自分なら数日で着くと伝えたベン=ハーは、サイモニデスと共に旅立つエスターと別れる。 ユダヤ人を侮辱するローマ兵と話したベン=ハーは、幼馴染であり友人のメッサラ(フランシス・X・ブッシュマン)を捜していることを伝える。 呼ばれたメッサラは、現れたベン=ハーを見て驚き、兵士たちを気にして路地に向かう。 人目を避けた場所でベン=ハーとの友情を確かめ合ったメッサラは、ローマの将校になったことを喜んでもらう。 メッサラを家に連れて行ったベン=ハーは、母ミリアムと妹ティルザ(キャスリーン・キー)に、立派になった彼を再会させる。 かつて可愛がってくれた奴隷のアラム(デイル・フラー)には冷たく接したメッサラは、ユダヤ人は従うことを学ぶべきだとベン=ハーに伝える。 外見は同じだが心の中は変わってしまったメッサラに、友人である前にローマ人なのかと問うベン=ハーは、誇り高い者でありユダヤ人とは違うと言われる。 ユダヤ人であることを忘れろと言われたベン=ハーは、君こそローマを捨てろとメッサラに伝えていがみ合う。 友人同士であり争うのはやめようと言われたメッサラは、総督が到着することを知り、ローマへの反逆は許さないとベン=ハーに伝えてその場を去る。 メッサラが変わってしまったことをミリアムに伝えたベン=ハーは悲しむ。 ベツレヘムの救世主の噂を聞いていたベン=ハーは、彼が自分たちをローマから救ってくれるだろうと考える。 ミリアムとティルザと共に、部隊を従えるグラトゥスの行進を見守るベン=ハーは、誤って瓦を落としてしまう。 それが直撃したグラトゥスは意識を失い、メッサラは犯人を捜す。 ハー家に押し入ったメッサラは、わざと総督を狙ったと言って、ベン=ハーを犯人と決めつけて捕える。 抵抗するミリアムとティルザも捕らえたメッサラは、罪は自分が負うと言うベン=ハーの意見を無視して、三人を連行する。 神に語り掛けるベン=ハーは、メッサラに復讐することを誓う。 その後、砂漠を渡り海に向かうベン=ハーは、ガレー船の奴隷となる運命だった。 ナザレに住む大工には、息子が一人いた。 ローマ兵から水を与えてもらえないベン=ハーは、神はいないと思い絶望する。 そこに現れた大工の息子は、ベン=ハーに水を与える。 大工の息子に触れられたベン=ハーは、生きる力が湧いてきたきたと神に語り掛け、生き抜くことを誓う。 それが、ベン=ハーとマリアの息子との最初の出会いだった。 捕えられたサイモニデスは拷問を受け、ハー家の財産の場所を訊かれるものの、決して話さなかった。 時は流れ、ハー家のことは人々の記憶から消え去った。 ガレー船の奴隷となったベン=ハーは、船団司令官のクイントゥス・アリウス提督(フランク・カリアー)の目に留まる。 ただ一人、生きる希望を持つ奴隷のベン=ハーが、3年もの間ガレー船にいることを知ったアリウスは驚く。 アリウスから、生きようとする理由を訊かれたベン=ハーは、復讐だと答える。 ローマ人のような話し方だと言われたベン=ハーは、ユダヤ人だとアリウスに伝える。 その後、海賊の大軍が現れ、アリウスは戦闘態勢を整える。 奴隷たちは鎖でつながれるが、アリウスはベン=ハーだけはつながなかった。 海戦は始まり、海賊は数で勝りローマ兵は圧倒される。 逃れたベン=ハーは、襲われそうになったアリウスを助ける。 2日後。 ベン=ハーに指輪を渡したアリウスは、これで自由になれるので、自分を死なせてほしいと伝える。 命の恩人であるアリウスに、死なせるわけにはいかないと伝えたベン=ハーは、船に救助される。 自分の命令により戦いに勝利したことを知らされたアリウスは驚き、ベン=ハーを息子と考え、自分と同様に仕えるようにと士官に指示する。 その後、アリウスの息子となったベン=ハーは、偉大なアスリートとしてその名を知られた。 しかし、母と妹を捜すベン=ハーの苦悩は続く。 アンティオキアで金貸しをする、ハー家の元使用人がいることを知ったベン=ハーは、それをアリウスに話し旅立つ。 エルサレム。 圧政に耐えながらも希望を捨てない人々は、”シロアムの池”に集まり、不思議な力を持つ男性のことが話題にする。 その男性の話を聞くと、苦しみを和らげてくれるということだった。 アンティオキア。 拷問で背骨を傷めながら、金貸しとして成功したサイモニデスは、アリウスの子息が訪ねて来たことを知らされる。 ハトを飼うエスターに見覚えがあったベン=ハーは、彼女から、自分を覚えているか訊かれる。 もちろん覚えていると答え、サイモニデスに呼ばれたベン=ハーは、ハー家の財産の管理人に会いたいと伝える。 どなたかと訊かれたベン=ハーは、自分の名を名乗るものの、サイモニデスから、ハー家の世継ぎはガレー船の奴隷となり死んだはずだと言われる。 話が理解できないベン=ハーは、母と妹の居場所を訊く。 何年も捜したが見つからないと言うサイモニデスは、二人は亡くなったのだろうとベン=ハーに伝える。 ショックを受けるベン=ハーは、自分を気遣ってくれるエスターから、母ミリアムから譲られたブレスレットを見せられる。 母を想うベン=ハーは、持っていてほしいとエスターに伝える。 アリウスの息子がいると知り訪ねて来たイルデリムは、サイモニデスからベン=ハーを紹介され、明日のレースに出てほしいと彼に伝える。 それを断ったベン=ハーだったが、メッサラがレースに参加することを知り、御者を引き受けることにする。 勝利が目的ではなく復讐のためだと言うベン=ハーは、準備のためにイルデリムのテントに向かう。 表情が曇るサイモニデスは、自分がハー家の奴隷だったことをエスターに話し、あの若者をベン=ハーと認めれば、自分と共にお前も奴隷となってしまうと彼女に伝える。 金貸しの娘かベン=ハーの奴隷、どちらを選ぶかは自分で決めるようにと言われたエスターは悩む。 エジプトから訪れた美しいアイラス(カーメル・マイヤーズ)を迎えたメッサラは、誰がイルデリムの御者を務めるか探ってきてほしいと彼女に伝える。 その夜、祝宴を開いたイルデリムは、招待したアイラスをベン=ハーに紹介する。 無名のユダヤ人としてレースに出場するベン=ハーを誘惑するアイラスだったが、彼に拒まれる。 そこにエスターを伴ったサイモニデスが現れ、イルデリムに、ベン=ハーがハー家の子息であることを知らせる。 それを聞いていたアイラスは、その場を去る。 財産の目録を渡したサイモニデスは、世界一の金持ちであることをベン=ハーに伝える。 サイモニデスが父の奴隷だったことを知ったベン=ハーは、自分の所有物となることを覚悟したエスターの気持ちを察する。 戻ったアイラスから、イルデリムの御者がハー家のジュダだと知らされたメッサラは、ベン=ハーは何年も前に死んだと言って話を信じようとしない。 翌日、大競技場には民衆が集まり、レースの賭けの駆け引きが行われていた。 無名のユダヤ人が金貨1万枚も賭けたことを知ったメッサラは、それを信じようとしないものの、そこにベン=ハーが現れる。 メッサラに侮辱されたベン=ハー、賭けを金1万5000枚に上げて驚かせる。 挑発されたメッサラは賭けを受けてサインし、二人は勝負に挑む。 サイモニデスとエスター、そしてアイラスらが見守る中、大観衆の声援を受けたベン=ハーとメッサラらのレースは始まる。 脱落者や怪我人が続出する中、接戦を制したのはベン=ハーで、戦車が破壊されたメッサラは瀕死の重傷を負う。 勝利を喜び、メッサラの財産も奪い復讐を果たしたベン=ハーだったが、母と妹は戻らず、ローマの支配も終わるわけでもないために苦悩する。 訪ねて来たバルダザールを歓迎したイルデリムは、ローマの支配も終わりに近いと言われる。 神の子”イエス”が大人になられたと言うバルダザールは、彼こそが救世主だとイルデリムに伝える。 イエスは希望であり王だと言うベン=ハーは、その名を広めるのが自分の使命だと考える。 自分の財産はすべて王のものだとサイモニデスに伝えたベン=ハーは、エスターに愛を伝えるものの、目的を達するまで、あなたのことは考えないと伝える。 離れても神が見守ってくれると言うベン=ハーは、エスターに別れを告げて旅立つ。 ベン=ハーが王のための軍として初めて集めた人々は、ガラリア湖のほとりに住む漁師たちだった。 その後、イルデリムがいる砂漠の町に向かったベン=ハーは、彼が集めてくれた人々も合流させる。 エルサレム。 らい病患者となっていたミリアムとティルザも解放され、谷に向かうよう指示される。 夕方になり、イエスは12人の弟子と共に食卓に着き、互いに愛し合わなくてはならないと伝える。 同じ頃ベン=ハーは、父の屋敷に到着した。 母と妹のことを想いながら苦悩するベン=ハーは、その場で眠ってしまう。 ティルザと共に屋敷に戻ったミリアムは、その場で眠っている若者が、母を想う寝言を言ったために、彼が息子のジュダだと気づく。 兄に近づきたいティルザだったが、ジュダは生きる者であり、自分たちは死を待つだけだと言うミリアムは、彼女を制止する。 ジュダに近づき語り掛けたミリアムとティルザは、彼に別れを告げて去ろうとして建物の陰に隠れる。 目覚めたベン=ハーは、屋敷に戻ったサイモニデスを招き入れ、エスターには、愛する者は君しかいないと伝える。 イエスが捕らえられたことを知ったベン=ハーは、救えるのは自分しかいないと言ってその場を去る。 これがジュダとの別れだと言うミリアムとティルザに気づいたエスターは、二人に近づく。 自分たちのことはジュダには話さないでほしいとエスターに伝えたミリアムは、それを約束してもらいその場を去る。 イエスを信じる者はどんな病気でも治ることをアムラから知らされたエスターは、ミリアムとティルザを捜す。 谷に向かったエスターは、ミリアムとティルザにイエスなら病気を治せることを伝えて、二人を町に連れて行く。 ピラトはイエスを人々に引き渡し、十字架を背負った彼は処刑されることになる。 群衆の中で剣を振りかざしイエスを救おうとしたベン=ハーは、天の声を聞く。 イエスは人を殺すためでなく救うために遣わされた、剣を収めよと言う声を聞いたベン=ハーは、その指示に従い剣を捨てる。 路上で嘆く母親が抱く、死んだ赤子を生き返らせたイエスは、人々を驚かせる。 そこに、エスターに伴われたミリアムとティルザが現れる。 あなたを信じると伝えたミリアムとティルザは、イエスが手をかざした瞬間に完治し、奇跡が起きる。 ミリアムとティルザに気づいたベン=ハーは二人を抱きしめ、エスターは神に感謝する。 磔の刑に処せられたイエスは、すべての者たちを許し息絶える。 全世界は闇に包まれ、それは9時間も続いた。 天は荒れ狂い地は揺れ、宮殿は崩れ落ちる。 平和を実現し愛し合うことを望みながらイエスが亡くられたことを人々に伝えたバルダザールは、祈りを捧げる。 イエスは死んでいないと信じるジュダは、人々の心の中に永遠に生き続けるだろうと、ミリアムとティルザに伝える。
...全てを見る(結末あり)
船の残骸の上でベン=ハーと共に漂流するアリウスは、味方の船を確認して、敗北の責任を感じる。
その頃、ミリアムとティルザは、地下の牢獄で生き延びていた。
郊外にテントを張るアラブの旅長イルデリム(ミッチェル・ルイスは)、明日の戦車競走を控え、自分の愛馬を操れる御者を探していた。
新総督のピラトが赴任し、記録のない囚人を牢獄から解放した。
*(簡略ストー リー)
ユダヤの民はローマ帝国の圧制に苦しんでいた。
王族ジュダ・ベン=ハーは、幼馴染である友人メッサラがローマ兵の士官になったことを知る。
繁栄するローマ帝国に屈服するのがユダヤである考えを変えないメッサラは、旧友ベン=ハーに対し服従を求める。
ユダヤの民であることを誇りに思うベン=ハーはメッサラの要求を拒むが、ある事件が起き、家族と共に反逆罪に問われ捕らえられてしまう。
旧友として慈悲を請うベン=ハーを突き放したメッサラは、彼の母ミリアムと妹ティルザを地下牢に閉じ込め、ベン=ハーを奴隷としてガレー船に送る。
メッサラに復讐を誓ったベン=ハーだったが、ガレー船に送られる途中、渇きで死をも覚悟した時、ナザレの大工の息子(イエス)に水を与えられ生きる力と希望を得て、運命的なものを感じる・・・。
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1907年に製作された15分の短編映画「ベン・ハー」に次ぐ2度目の映画化で、ウィリアム・ワイラーによる1959年製作の「ベン・ハー」は、本作とほぼ同じ内容で描かれている。
ウィリアム・ワイラーは、本作で助監督を務めている。
MGMが総力を結集したスペクタクル歴史超大作であり、1925年製作のサイレント映画にして、その迫力とスケール感ある驚きの映像は必見だ。
機械的な技術が乏しい時代に、本物の迫力で迫る特撮は圧巻で、特に、後半の見せ場である戦車競走の映像は、今でも十分に通用する。
巨大な競技場のセットと観衆の映像は、1959年の「ベン・ハー」をも上回るスケール感で圧倒される。
言うまでもなく、主人公のベン=ハーの復讐劇と共にキリストの生涯と奇跡が描かれる内容で、人間の愛をテーマとした物語である。
1997年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。
主人公のジュダ・ベン=ハーを演ずるラモン・ノヴァロら、サイレント映画のスターの雰囲気ある熱演も見もので、MGMお抱えの名優や若手など、ビッグネームがエキストラ出演していることも注目したい。
主人公のベン=ハーとは旧友でありながら対立することになるローマ軍の士官メッサラのフランシス・X・ブッシュマン、ハー家の財産を守る忠実な奴隷ナイジェル・ド・ブルリエの娘で、ベン=ハーと愛し合うエスターのメイ・マカヴォイ、聖母マリアのベティ・ブロンソン、主人公の妹ティルザのキャスリーン・キー、母ミリアムのクレア・マクドウェル、妖艶なエジプト人女性カーメル・マイヤーズ、ベン=ハーを信頼するアラブの族長イルデリムのミッチェル・ルイス、ベン=ハーに命を助けられるガレー船団司令官クイントゥス・アリウス提督のフランク・カリアー、”東方の三博士”バルタザールのチャールズ・ベルチャー、ハー家の奴隷デイル・フラー、ヨセフのウィンター・ホール、イエス・キリストのクロード・ペイトン他、レオ・ホワイトなどが共演している。
*戦車レースの群衆エキストラ
レジナルド・バーカー
ジョン・バリモア
ライオネル・バリモア
クラレンス・ブラウン
ジョーン・クロフォード
マリオン・デイヴィス
ダグラス・フェアバンクス
ジョージ・フィッツモーリス
シドニー・フランクリン
ジョン・ギルバート
ドロシー・ギッシュ
リリアン・ギッシュ
サミュエル・ゴールドウィン
シド・グローマン
ルパート・ジュリアン
ヘンリー・キング
ハロルド・ロイド
コリーン・ムーア
マーナ・ロイ
メアリー・ピックフォード