国民的大スターであるルシル・ボールが共産党員だと疑われる中で人気番組”アイ・ラブ・ルーシー”の収録を行う1週間を描く、監督、脚本アーロン・ソーキン、主演ニコール・キッドマン、ハビエル・バルデム、J・K・シモンズ、ニーナ・アリアンダ、トニー・ヘイル、アリア・ショウカット、ジェイク・レイシー、クラーク・グレッグ、ロニー・コックス他共演のドラマ。 |
・ドラマ
・ニコール・キッドマン / Nicole Kidman 作品一覧
・ルシル・ボール / Lucille Ball / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:アーロン・ソーキン
製作
トッド・ブラック
ジェイソン・ブルメンタル
スティーブ・ティッシュ
脚本:アーロン・ソーキン
撮影:ジェフ・クローネンウェス
編集:アラン・ボームガーテン
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演
ルシル・ボール:ニコール・キッドマン
デジ・アーナズ:ハビエル・バルデム
ウィリアム・フローリー:J・K・シモンズ
ヴィヴィアン・ヴァンス:ニーナ・アリアンダ
ジェス・オッペンハイマー:トニー・ヘイル
ジェス・オッペンハイマー(老年期):ジョン・ルービンスタイン
マデリン・ピュー:アリア・ショウカット
マデリン・ピュー(老年期):リンダ・ラヴィン
ボブ・キャロルJr.:ジェイク・レイシー
ボブ・キャロルJr.(老年期):ロニー・コックス
ハワード・ウェンケ:クラーク・グレッグ
ジョー・ストリックランド:ネルソン・フランクリン
ロジャー・オッター:ジェフ・ホルマン
ドナルド・グラス:クリストファー・デナム
ティップ・トリビー:ジョナ・プラット
チャールズ・コーナー:ブライアン・ハウ
メイシー:ロン・パーキンス
メアリー・パット:ベーズ・ブザン
AD:マット・クック
ビル:ジョシュ・ベドナルスキー
ローゼン:ダナ・リン・バロン
アメリカ 映画
配給
アマゾン・スタジオ
2021年製作 131分
公開
北米:2021年12月10日
日本:2021年12月21日
■ アカデミー賞 ■
第94回アカデミー賞
・ノミネート
主演男優賞(ハビエル・バルデム)
主演女優賞(ニコール・キッドマン)
助演男優賞(J・K・シモンズ)
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
”CBS”のシチュエーション・コメディ”アイ・ラブ・ルーシー”の製作総指揮兼脚本主任だったジェス・オッペンハイマー(ジョン・ルービンスタイン)は、その驚異的な人気について語る。
脚本担当だったボブ・キャロルJr.(ロニー・コックス)は、その”恐ろしい週”について語ろうとする。
脚本担当だったマデリン・ピュー(リンダ・ラヴィン)も、その週は恐ろしかったと語る。
ウォルター・ウィンチェルの、”ルシル・ボールは共産主義者”だというラジオの発言で、大変なことが起きた。
その放送が流れた頃るルシル・ボール(ニコール・キッドマン)は、夫デジ・アーナズ(ハビエル・バルデム)の浮気記事を読んでいたため、帰宅した彼を責める。 誤解だと言ってルーシーを納得させたデジは、彼女と愛し合おうとするが、2人はウィンチェルのラジオ放送を聴き驚く。 月曜日 読み合わせ 1952年。 ジェスは、局とスポンサーに説明中なので、収録までには結論が出ると答える。 CBSのハワード・ウェンケ(クラーク・グレッグ)、スポンサーの”フィリップモリス”のロジャー・オッター(ジェフ・ホルマン)、弁護士などを集めて話し合いが進む中、ルーシーとデジは、ハワード以外に外してもらう。 労働者の味方だった祖父は共産党員だったと言うルーシーは、関わったのは、20年前の有権者登録だけだとハワードに伝える。 様々なことを考慮するハワードは、金曜の収録が出来れば番組は続けることをルーシーとデジに伝える。 自分が守って見せると言うデジにキスしたルーシーは、彼の胸のポケットのハンカチで口紅を拭く。 デジとスタジオに向かったルーシーは、今週の監督がドナルド・グラス(クリストファー・デナム)だということを知る。 デジは、かつてルーシーが、有権者登録でチェック項目を間違えたことを皆に話し、先週の非公開の審問でシロだという結論が出たので、ウィンチェルの発言は誤報だと伝える。 完璧な番組にしたいルーシーは、経験の浅いドナルドの起用が気に入らない。 ”デシル・プロダクション”の番組であることを強調するデジは、自分が仕切ることを皆に伝える。 この週は特別だと考えるルーシーは、ジェス、ボブ(ジェイク・レイシー)、マデリン(アリア・ショウカット)の脚本に様々な注文をつける。 マデリンが、かつて解雇された”RKO”の話題を出したため、ルーシーとデジはそれを気にする。 1940年。 キューバ出身のバンドリーダーである魅力的なデジに惹かれたルーシーは、彼と親密な関係になる。 デジは、RKOから与えられた、準主役の役を無難にこなしているだけのルーシーに、才能を活かすべきだと助言する。 読み合わせは終り、ウィリアムは残ったデジに、キューバの家が共産党の兵士に襲われた時のことを話し、怖かったか尋ねる。 先週で自分とルーシーのキャリアも終わる可能性もあり、今まで怖いことばかり経験したとデジは答える。 ルーシーの部屋に向かったデジは、自分が彼女を本当に愛しいるのかという見出しの、女性と写真に写る新聞記事を見せられる。 火曜日 ブロッキング・リハーサル 番組で使う予定の赤いドレスを着ていたヴィヴィアンは、現れたルーシーが、その場にあった新聞を手に取り、デジの記事のことで神経質になっているのが気になる。 デジと共にジェス、ボブ、マデリンが待つ部屋に戻ったルーシーは、3人に妊娠したことを伝える。 3人は祝福はするものの戸惑い、デジは番組中に出産するアイデアを出す。 局は”妊娠”という言葉を使わせないと言い張るジェスに、検討させて解決策を考えるよう指示したルーシーは席を外す。 デジは、ルーシーに対する3人の態度について意見するが、マデリンは反論する。 ジェスと2人で話したデジは、製作総指揮であることを強調しマデリンを擁護する彼に、妊娠の件は”君”には許可は下りないだろうと伝えてその場を去る。 ドナルドの演出で、スタジオ・リハーサルが始まる。 休憩時間に部屋に戻ったルーシーは、デジの浮気を疑い、殆ど家に帰ってこない彼を非難する。 ナイトクラブ”Ciro’s”でバンド活動を続けていたデジと、RKOとの契約があったルーシーのすれ違い生活は続いていた。 クラブに呼ばれたルーシーは、映画に出演する女優だけあり、ファンに注目はされた。 水曜日 カメラ・リハーサル ダイエットしているヴィヴィアンは、マデリンが朝食を運んできてくれたことに驚き、遠慮して食べようとしない。 ヴィヴィアンは、マデリンがルーシーの指示で朝食を運び、痩せたと言わせたことに気づく。 デジと共に局のハワード、”フィリップモリス”のロジャー、弁護士などと話をしたルーシーは、妊娠したことを話す。 セットや小道具で何とか体型を隠すことを考えるハワードらだったが、デジは、番組内でルーシーが妊娠して出産する、8話で構成した物語のアイデアを話す。 それを認めてもらえないデジは、秘書のローゼン(ダナ・リン・バロン)を呼び、思い通りの番組が出来なのなら、今後はそちらで製作してほしいという内容の電報を、フィリップモリスの会長に送るよう指示する。 リハーサルに戻ったルーシーは、ドナルドの反対を押し切り何度もやり直しをさせてトラブルになり、デジは休憩させることにする。 ヴィヴィアンの部屋に寄ったルーシーは、今の騒ぎはあなたとウィリアムのせいではなく、ドナルドが問題だと伝える。 ヴィヴィアンは、去ろうとするルーシーに、マデリンが運んだ朝食の件を話す。 それを指示したことを認めたルーシーから、エセルらしさを失うダイエットはやめて欲しかっただけで、喧嘩はしたくないと言われたヴィヴィアンは納得できない。 ヴィヴィアンは、よい番組を作る努力を皆がしている中で、不平ばかり言われていたら、面白い内容にできないとルーシーに伝える。 ルーシーから、自分が一般的なアメリカ女性の体型であり、皆は共感したいと思っているはずだと言われたヴィヴィアンは絶句する。 隣りで昼寝をしていたウィリアムは、わめき合う2人を非難する。 また体型は戻ると言うヴィヴィアンは、数千万の人々のために頑張る気になったとルーシーに伝える。 ウィリアムに誘われバーに向かうルーシーは、制作進行のビル(ジョシュ・ベドナルスキー)に、植木ばさみを食卓のセットに用意するよう指示する。 バーでルーシーの悩みを聞いたウィリアムは、問題はデジが週に数日しか家にいないことだと言う彼女に、デジは君に夢中だと伝える。 ルーシーは、デジが脇役だと思っているウィリアムに、番組を仕切っているのは才能ある彼だと伝える。 それを何人が理解しているかと訊かれたルーシーは、答えることができない。 1942年。 バンドのツアーに同行する約束をしたことを話すデジだったが、チャンスを掴みたいと言うルーシーに説得される。 その後、映画製作のトップであるチャールズ・コーナー(ブライアン・ハウ)に呼ばれたルーシーは、ビッグ・ストリートの演技に満足しているにも拘わらず、彼からRKOの契約を終了すると言われて戸惑う。 納得できないルーシーは、ラジオなら活躍できると言うコーナーの助言を聞く気になれず、その場を去る。 仕方なくラジオ番組の仕事を受けたルーシーは、いい役を得た矢先に徴兵され、その後はまともな仕事もないデジも、同じ思いをしていることを知る。 木曜日 通し稽古 ジェスから、食卓で花を切るシーンはカットすると言われたルーシーは、その件は後にして、他の疑問点を指摘する。 意見が食い違うジェスはランチにすることにして、ボブとマデリンと共に脚本を練り直す。 2つのシーンを撮って観客の反応を見る考えをルーシーに伝えたジェスは、納得しない彼女と妊娠の話にもなる。 デジに自分の肩書の製作総指揮を与えることをルーシーに要求されたジェスは、夫婦の危機を救って欲しいと言われて戸惑う。 ルーシーに意見されたマデリンは、今週は無難に収録するべきだと伝えるものの、あくまで脚本を変えるつもりの彼女に、自分には権限がないと伝える。 デジと話したジェスは、スポンサー側には電報を送ったと言う彼に、妊娠の件は許可されないと思うと伝える。 ジェスは、番組タイトル・キャラクターは君であり、”アイ・ラブ・ルーシー”の”I”は君で、主役だと伝える。 おだてようとするジェスの考えが気に入らないデジは、フィリップモリスの会長からの電報を受け取り、内容を確認してジェスに渡しスタジオに向かう。 ジェスは、”フィリップモリスとCBSの職員へ、キューバ人には逆らうんな”という内容をボブとマデリンに伝える。 自分がプライドを捨てるべきなのか迷うルーシーは、雨の中、庭に出て考える。 夜中の2時にスタジオに向かったルーシーは、ウィリアムとヴィヴィアンを呼び出し、食卓のシーンをやり直して調整し、直したくなり眠れなかったことを2人に話す。 デジと一緒にいたいためにこの仕事を始めたと言うルーシーは、CBSやフィリップモリス、ウェスティングハウスにとって最大の財産である自分は、必死に番組に取り組みたいだけだと2人に伝える。 RKOの契約解除後、MGMのカラーテストで、ヘアスタイリストのシドニー・ギラロフが、ブルネットのルーシーを赤毛にしたことが、彼女の転機となった。 ”CBSラジオ”の番組”My Favorite Husband”に出演していたルーシーは、そのテレビ版をCBSから提案される。 ハワードはラジオをそのままテレビ番組にしようとしたが、ルーシーは、タイトルも変えた新たな内容にする考えを話し、夫役はデジにすることを伝える。 そのことが問題になり、重役のメイシー(ロン・パーキンス)を加えた話し合いが行われ、ルーシーは相手役の候補者リストを見せられるが、デジの夫役は譲らなかった。 メイシーは、アメリカ的な主人公の夫が外国人であることを認めない。 デジはアメリカ人であり、陸軍の軍曹として従軍し、キューバ出身ではあるが音楽と演技の才能は確かであり、文化の違いはコメディになると意見するルーシーに、ジェスも賛成する。 メイシーの話を聞く気がないルーシーは、考えを変えない。 金曜日 番組収録 本番を前にルーシーは、デジを製作総指揮にするよう頼んだのにも拘わらず、”主役”でごまかしたジェスを非難する。 デジを夫役にする際に協力したと反論するジェスは、自分の肩書を簡単に譲れるわけがないと言って興奮する。 ルーシーから謝罪されたジェスは驚き、今週は特別だったと言われて納得する。 局とスポンサーが来ているデジのオフィスに呼ばれたルーシーは、自分が共産主義者だということを否定したことが、派手な赤字で記事になった”ヘラルド・エクスプレス”の夕刊を見せられる。 デジは、ルーシーが1936年に共産党員だと宣誓した供述書の写しを、編集者が持っていることを知らせる。 取り消された書類を他紙は掲載しているが、ヘラルド・エクスプレスだけがその件に言及していないと言うデジは、対処しているので予定通り収録は行い、観客には自分が説明するとルーシーに伝える。 デジと2人で話したルーシーは、4歳の時から自分を育ててくれた祖父のためなら、堂々と死ぬ覚悟があると伝える。 市長だっただけで父は共産党から犯罪者扱いされ、この国に追いやられたと興奮しながら話すデジは、チェックする項目を間違えたことにしてルーシーを納得させようとする。 観客の反応で、翌日の新聞を見た国民の考えが分かると言うデジは、ブーイングならすべてが終わりだとルーシーに伝える。 ローゼンを呼んだデジは、ある人物に電話をして、出たら教えるようにと指示する。 ヴィヴィアンと話をしたルーシーは、大変な週に余計なことを言ったことを謝罪する彼女との友情を確認する。 マデリンからも自分のヒーローだと言われたルーシーは、筋を通したいだけだと伝える。 ルーシーは、気を遣ってれるヴィヴィアンとウィリアムに、いい役者だと言って、共演できたことを光栄に思うと伝える。 デジが、記者を呼び事前に説明をして、観客が同情する様子を見せるつもりだと言うルーシーは、自分は逆の結果になる気がすると伝える。 ステージに向かうルーシーは、ウィリアムから、食卓のシーンはかなり良くなった言われて満足する。 登場したデジは前説を始めて、ルーシーが共産党と関わっていなかったことが証明されたことを話し、ヘラルド・エクスプレスの紙面を見せる。 新聞社や委員会に電話をしたことを話すデジは、もう1人とは今つながっていると言って電話に出る。 FBIがルーシーのことを捜査しているか、不正行為の証拠があるか、彼女を共産主義者と見なす理由があるかを尋ねたデジは、全くない、完全に潔白だと答えた人物の名前を訊く。 ”ジョン・エドガー・フーヴァー”の名前を聞いた観客、そしてルーシーは驚き、デジはフーヴァー長官に感謝する。 デジはルーシーを紹介し、喝采を受ける彼女らと共にショーを始めようとする。 楽屋でデジと抱き合うルーシーは、浮気をしていないか尋ね、弁解する彼に口紅のついたハンカチを見せる。 先日、使ったハンカチだと言うデジに、ルーシーはその時のハンカチを見せる。 コールガールとの浮気を認めたデジは、特別な気持ちはないと言ってルーシーに謝罪する。 ルーシーは、30分間は忘れてショーをするとデジに伝えてステージに向かう。 マデリンは、結局、冒頭のシーンは2通り収録され、元々の方が放送されたと話す。 ジェスは、局が”妊娠”と言わせないというデジとの賭けに勝ったことを話し、”リッキー・ジュニア”の誕生を、想像以上に多くの人が見守ったと語る。 ボブは、別のバージョンの際に、ルーシーが一瞬、止まったことを話す。 その食卓の花を切るシーンはカットされたが、花瓶に水をそそぐと花が浮かび上がり、次の瞬間ルーシーは頭が真っ白になる。 デジが帰宅するシーンでルーシー止まってしまい、セリフが飛んだと言って謝罪する。 ルーシーとデジは、そのシーンを別の「バージョンで撮り直す。 最後に2人が共演した日の翌朝だった。
...全てを見る(結末あり)
アイ・ラブ・ルーシーのエセル役ヴィヴィアン・ヴァンス(ニーナ・アリアンダ)とフレッドのウィリアム・フローリー(J・K・シモンズ)は、苛立つジェス(トニー・ヘイル)に、ルーシーとデジの代役のことを尋ねる。
__________
ルーシー主演のRKOの低評価ミュージカル”女学生の恋”に出演したデジは、”恋に踊る”の撮影中だったルーシーの目に留まる。
__________
__________
__________
__________
車がパンクしたために走って家に戻ったルーシーは、リタ・ヘイワースとジュディ・ホリデイが役を降りた”ビッグ・ストリート”の、ヘンリー・フォンダの相手役に決まったことをデジに伝える。
__________
__________
__________
__________
*(簡略ストーリー)
1952年。
”CBS”のシチュエーション・コメディ”アイ・ラブ・ルーシー”の主人公を演ずる国民的大スターのルシル・ボールは、1936年に有権者登録で共産党員に登録してしまったことが問題になる。
夫デジ・アーナズの浮気のことを気にしながら、”アイ・ラブ・ルーシー”の収録に向けてルーシーの1週間が始まる。
妊娠したことも製作総指揮兼脚本担当のジェス、ボブ、マデリンに話したルーシーとデジは、それを物語の中に組み込むことを考える。
局は当然それに反対するのだが、自分たちのプロダクションで番組を製作しているルーシーとデジは考えを変えない。
さらにルーシーは、大問題を抱えて神経するになり、番組に完璧を求めるのだが・・・。
__________
劇作家、脚本家としても活躍し、「モリーズ・ゲーム」(2017)で監督デビューしたアーロン・ソーキンが、脚本を兼ねて監督した作品。
国民的大スターであるルシル・ボールが、共産党員だと疑われる中で、人気番組”アイ・ラブ・ルーシー”の収録を行う1週間を描く実録ドラマ。
本作でのニコール・キッドマンは、ルシル・ボール本人に似せる極端なメイクをしていないところがポイントで、アメリカの至宝と言える、偉大なスターであるルシル・ボールの、イメージばかりが強調しないような演出が印象的だ。
そのようなことで、ニコール・キッドマンの演技力を堪能できる作品であり、そのパフォーマンスは、デジ・アーナズを雰囲気ある演技で好演したハビエル・バルデムと共に称賛された。
物語は、その週に起きた大問題により神経質になったルシル・ボールが、番組製作により完璧を求める姿が、緊迫感溢れるテレビ業界の裏話と共に生々しく描かれている。
事実とは違う、脚色しているシーンもかなりあるが、その時代の雰囲気を見事に伝えるセットや衣装なども注目したい。
”アイ・ラブ・ルーシー”の出演者ウィリアム・フローリーを、味のある演技で好演するJ・K・シモンズ、ヴィヴィアン・ヴァンスのニーナ・アリアンダ、番組の製作総指揮兼脚本担当のジェス・オッペンハイマーを熱演するトニー・ヘイル、その老年期ジョン・ルービンスタイン、脚本担当のマデリン・ピュー役アリア・ショウカット、その老年期リンダ・ラヴィン、脚本担当のボブ・キャロルJr.役ジェイク・レイシー、その老年期ロニー・コックス、”CBS”の番組担当クラーク・グレッグ、同じくネルソン・フランクリン、スポンサーである”フィリップモリス”の番組担当ジェフ・ホルマン、同じく広報責任者ジョナ・プラット、番組の監督クリストファー・デナム、”RKO”の映画製作責任者チャールズ・コーナーのブライアン・ハウ、CBSの重役ロン・パーキンス、番組スタッフのベーズ・ブザン、ADのマット・クック、製作進行のジョシュ・ベドナルスキー、デジ・アーナズの秘書ダナ・リン・バロンなどが共演している。