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ナチスによるアメリカ分断工作を阻止しようとするギャンブラーの活躍を描く、製作総指揮ハル・B・ウォリス、監督ヴィンセント・シャーマン、主演ハンフリー・ボガート、コンラート・ファイト、カーレン・ヴァーン、ジェーン・ダーウェル、フランク・マクヒュー、ピーター・ローレ、ウィリアム・デマレスト、ジャッキー・グリーソン他共演のコメディ・クライム・スパイ・スリラー。 ★★★★ |
・ハンフリー・ボガート / Humphrey Bogart / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ヴィンセント・シャーマン
製作総指揮:ハル・B・ウォリス
原作
レオ・ロステン
レナード・シュピーゲルガス
脚本
レナード・シュピーゲルガス
エドウィン・ギルバート
撮影:シドニー・ヒコックス
編集:ルディ・フェール
音楽:アドルフ・ドイチュ
出演
アルフレッド“グローヴス”ドナヒュー:ハンフリー・ボガート
ホール・エビング:コンラート・ファイト
レダ・ハミルトン:カーレン・ヴァーン
ドナヒュー夫人:ジェーン・ダーウェル
バーニー:フランク・マクヒュー
ペピ:ピーター・ローレ
マダム:ジュディス・アンダーソン
サンシャイン:ウィリアム・デマレスト
スターチー:ジャッキー・グリーソン
ウェイター:フィル・シルヴァース
スパッツ・ハンター:ウォレス・フォード
マーティ・キャラハン:バートン・マクレーン
ジョー・デニング:エドワード・ブロフィ
シュタインドルフ:マーティン・コスレック
アナベル:ジーン・エイムズ
ハーマン・ミラー:ルートヴィヒ・シュテッセル
ミラー夫人:アイリーン・セイドナー
フォーブス警部補:ジェームズ・バーク
スミティ:ベン・ウェルデン
アントン:ハンズ・シャム
セージ:チャールズ・ケイン
スペンス:フランク・サリー
サラトガ:サム・マクダニエル
巡査部長:エディ・チャンドラー(クレジットなし)
短波ラジオマン:ルイ・V・アルコ(クレジットなし)
倉庫の外の警官:エモリー・パーネル(クレジットなし)
会議の受付係:ヘンリー・ヴィクター(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1942年製作 107分
公開
北米:1942年1月10日
日本:未公開
製作費 $643,000
北米興行収入 $1,968,000
■ ストーリー ■
ブロードウェイ。
大物ギャンブラーのアルフレッド“グローヴス”ドナヒュー(ハンフリー・ボガート)は、レストランで、ナチスとの戦いを想定してミリタリー玩具で遊んでいる仲間のサンシャイン(ウィリアム・デマレスト)やスターチー(ジャッキー・グリーソン)にギャンブルの話をする。
グローヴスは、好物の、パン屋ハーマン・ミラー(ルートヴィヒ・シュテッセル)のチーズケーキをウェイター(フィル・シルヴァース)に注文する。
それがハーマンのチーズケーキではないことに気づいたグローヴスは、不機嫌になり店を出る。
その際グローヴスは、遅れてチーズケーキを届けたハーマンと話し、体調が悪かったことを知り、仲間のバーニー(フランク・マクヒュー)も誘って皆で野球場に向かう。
店に戻ったハーマンは、あることに関わっていることを気にしながら、現れたペピ(ピーター・ローレ)に、これ以上、協力できないことを伝える。
ハーマンを脅して痛めつけたぺピは、彼に銃を向ける。
グローヴスは、連絡してきた母親(ジェーン・ダーウェル)の元に向かい、隣人のハーマンが行方不明になったことを知り不審に思う。
動揺するハーマンの妻(アイリーン・セイドナー)から話を聞いたグローヴスは、地下室でハーマンの死体を発見する。
母親から犯人を探すことを頼まれたグローヴスは、ハーンに会いに来た女性レダ・ハミルトン(カーレン・ヴァーン)に、ハーマンが遺体で発見されたことを伝える。
驚いたレダは、慌てて店を出て行く。
ドナヒュー夫人は、レダが何かを知っていると考え、彼女を捜す。
クラブの共同経営者マーティ・キャラハン(バートン・マクレーン)は、グローヴスに電話をかけ、殺人事件の件で騒ぎを起こしている母親のことを話し、事態の収拾を求める。
クラブに向かったグローヴスは母親と話し、ハーマンの店に来たレダが歌手だということを知る。
母親を帰したグローヴスは、歌い終えたレダと話し、彼女のピアニストのペピと、マーティの相棒ジョー・デニング(エドワード・ブロフィ)に邪魔される。
レダを部屋に連れて行ったぺピは、現れたジョー銃撃する。
レダとペピはタクシーで姿を消し、レダのことが気になったグローヴスは部屋に向かうが、撃たれて倒れたジョーに遭遇する。
ジョーは、息を引き取る前に5本の指を立てて、レダを連れ去った人物を示す。
そのことをサンシャインとバーニーに話したグローヴスはレダを捜すが、現場に手袋の片方を置き忘れてしまう。
グローヴスは、マーティと警察からジョー殺害の容疑をかけられながらも、逃げ去ったタクシーのことを調べる。
そしてグローヴスらは、ホール・エビング(コンラート・ファイト)と助手マダム(ジュディス・アンダーソン)が運営する骨董品オークションハウスへと辿り着くのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
製作総指揮ハル・B・ウォリス、俳優としても活躍しスリラーなどを得意とするヴィンセント・シャーマンが監督し、主演はハンフリー・ボガート、コンラート・ファイト、カーレン・ヴァーン、ジェーン・ダーウェル、フランク・マクヒュー、ピーター・ローレ、ウィリアム・デマレスト、ジャッキー・グリーソンなどが共演した作品。
ヴィンセント・シャーマンとハンフリー・ボガートは、「ドクターXの帰還」(1939)でも組んでいる。
ナチスによるアメリカ分断工作を阻止しようとするギャンブラーの活躍を描くコメディ・クライム・スパイ・スリラー。
魅力的なキャスティングは注目で、その各個性を生かした、ヴィンセント・シャーマンのユーモアあふれるテンポの良い軽快な演出が冴える快作に仕上がっている。
主演のハンフリー・ボガートは、ナチスが絡む殺人事権に巻き込まれるギャンブラーを熱演している。
ナチス党員であり、骨董品オークションの運営者として、アメリカの国家分断を企てるコンラート・ファイト、彼に利用されるクラブの歌手で主人公に協力するカーレン・ヴァーン(後のピーター・ローレ夫人)、主人公の母親ジェーン・ダーウェル、主人公の仲間フランク・マクヒュー、陰謀に加担するレダ(カーレン・ヴァーン)のピアノ奏者ピーター・ローレ、ホール(コンラート・ファイト)の助手ジュディス・アンダーソン、主人公の仲間ウィリアム・デマレスト、ジャッキー・グリーソン、ウェイターのフィル・シルヴァース、主人公の弁護士ウォレス・フォード、クラブの共同経営者バートン・マクレーン、その相棒で殺されるエドワード・ブロフィ、陰謀を企むナチス党員マーティン・コスレック、バーニー(フランク・マクヒュー)の結婚相手ジーン・エイムズ、仕方なくホーンに協力していた殺されるパン屋の店主ルートヴィヒ・シュテッセル、その妻アイリーン・セイドナー、警部補のジェームズ・バーク、ナチス党員ベン・ウェルデン、ハンズ・シャム、チャールズ・ケイン、フランク・サリー、主人公の使用人サム・マクダニエル、靴磨き、巡査部長のエディ・チャンドラー、短波ラジオマンのルイ・V・アルコ、倉庫の外の警官エモリー・パーネル、会議の受付係ヘンリー・ヴィクターなどが共演している。