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フライングハイ Airplane! (1980)

新旧の実力派やベテラン俳優が顔を揃えた大爆笑パロディ・ムービーの傑作。
監督、脚本ジム・エイブラハムズデヴィッド・ザッカージェリー・ザッカー、主演ロバート・ヘイズジュリー・ハガティロイド・ブリッジスカリーム・アブドル=ジャバーピーター・グレイヴスレスリー・ニールセン他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督
ジム・エイブラハムズ

デヴィッド・ザッカー
ジェリー・ザッカー
製作
ジョン・デイヴィソン

脚本
ジム・エイブラハムズ

デヴィッド・ザッカー
ジェリー・ザッカー
撮影:ジョセフ・バイロック
編集:パトリック・ケネディ
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演
ロバート・ヘイズ:テッド・ストライカー
ジュリー・ハガティ:イレイン・ディッキンソン
ロイド・ブリッジス:スティーヴ・マクロスキー管制官
カリーム・アブドル=ジャバー:ロジャー・マードック/本人
ピーター・グレイヴス:クラレンス・オヴァー機長
レスリー・ニールセン:バリー・ルマック医師
ロバート・スタック:レックス・クレイマー機長
ジョナサン・バンクス:ガンダーソン
エセル・マーマン:ハーウィッツ中尉
ジェームズ・ホン:日本の将軍

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1980年製作 87分
公開
北米:1980年7月2日
日本:1980年12月27日
製作費 $3,500,000
北米興行収入 $83,453,540


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス国際空港
タクシードライバーのテッド・ストライカー(ロバート・ヘイズ)は、シカゴ行き209便に搭乗するスチュワーデス、イレイン・ディッキンソン(ジュリー・ハガティ)の元に向かう。

恋人同士だった二人は、最近仲違いしてしまったのだ。

イレインは、尊敬の念が抱けないストライカーとは付き合えないと彼を突き放す。

その頃、209便の機長クラレンス・オヴァー(ピーター・グレイヴス)に、心臓移植手術をする少女が同乗するという連絡が入る。
...全てを見る(結末あり)

尚もイレインに食い下がるストライカーだったが、元戦闘機パイロットの彼は、戦争中の戦闘で飛行機恐怖症になり、前向きにもの事を考えられなくなっていた。

イレインを説得できないストライカーは、彼女を追い209便に搭乗する。

そして、恐怖を思い起して緊張するストライカーを乗せた、オヴァー機長と副操縦士のロジャー・マードック(カリーム・アブドル=ジャバー)の操縦する209便は、シカゴに向けて飛び立つ。

その後、機内で出くわしたストライカーとイレインは、それぞれが二人で過ごした楽しかった日々を想い起こす。

それがきっかけとなり、同じ席に座り思い出を語り始めた二人だったが、イレインは、やはり過去を引きずっているストライカーを理解することが出来なかった。

戦後、平和部隊に入ったストライカーとイレインは、辺境の地で活動を続けていたが、彼女が帰国を希望し始めた頃に、二人の間に溝が出来始める。

その時、快調に飛行を続けていた機内で、体調不良者が続出し始める。

乗客のバリー・ルマック医師(レスリー・ニールセン)が診察を始めるが、手のほどこしようがないと判断した彼は、機長に着陸を要請する。

副操縦士マードックも意識を失い、ルマック医師は食事の魚が原因の食中毒だと判断する。

オヴァー機長も魚を食べていたため意識を失い、イレインは自動操縦に切り替える。

その後イレインは、オヴァー機長から緊急連絡を受けていた、シカゴの空港の管制官スティーヴ・マクロスキー(ロイド・ブリッジス)と交信する。

マクロスキーは、209便をシカゴに緊急着陸させる準備を始める。

ルマック医師は、誰かが着陸させるしかないことをイレインに伝え、乗客の中から操縦経験者を捜させる。

イレインが、それを機内放送で尋ねてしまったため、乗客はパニックになってしまう。

ストライカーがコックピットに呼ばれ、彼はルマックに機体を着陸させるよう説得される。

その頃、マクロスキーは、冷静な機長レックス・クレイマー(ロバート・スタック)を呼び寄せ、209便を誘導して着陸させようとする。

偶然にもクレイマーはストライカーの戦闘部隊の指揮官で、ストライカーはクレイマーに恨みを持っていた。

ストライカーと交信したクレイマーは、緊急事態のために、わだかまりは捨てて指示を出す。

自動操縦を停止させたストライカーは、イレインを副操縦士席に座らせる。

機内の乗客が真実を知りたがったため、ルマックは皆を安心させようと説明を始めるが、乗客にはそれが嘘だと分かってしまう。

事件は大ニュースとなり、世界中に報道され、深い霧に包まれたシカゴに緊張が走る。

シカゴ上空に209便が到着し着陸が迫る中、操縦に自信をなくしたストライカーはコックピットを離れてしまうのだが、ルマックの励ましで再び操縦桿を握る。
乗客に着陸準備をさせ、覚悟を決めたストライカーを見て、イレインは彼のことを見直す。

そして、管制塔のクレイマーに誘導されたストライカーは、無事209便を着陸させることに成功する。

クレイマーは、”空港始まって以来、最低の着陸だった”と言いつつ、ストライカーの健闘称えいつまでも語り続ける。

二人で危機を乗り越えたストライカーとイレインは、お互いの愛を確認し、寄りを戻すことになる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
元戦闘機パイロットのテッド・ストライカーは、仲違いしたスチュワーデスのイレインと寄りを戻そうとする。
しかしイレインは、戦争中の戦闘で飛行機恐怖症になり、前向きさのないストライカーを受け入れられない。
ストライカーは、尚もイレインを説得しようとして、彼女の便に搭乗し思いを伝えようとする。
しかし、機内では食中毒が起きてしまい、機長と副操縦士も倒れたことで、ストライカーが操縦を任されることになるのだが・・・。
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続け様に登場する映画のパロディとギャグの連続、主人公の真剣な恋の復活劇の周囲で展開する、ナンセンス・ギャグとのマッチングも絶妙で、批評家、観客共に非常に評価の高い作品。

北米では、低予算作品ながら大ヒットし続編も製作された。

製作費 $3,500,000
北米興行収入 $83,453,540

オープニング・クレジットでは、いきなり「ジョーズ」(1975)のパロディが登場、空港のターミナルにジャンボ機が突っ込む場面は「大陸横断超特急」(1976)、全体は「大空港」(1970)であり、戦時中の回想は「カサブランカ」(1942)、「サタデー・ナイト・フィーバー」(1977)、機内では「地上より永遠に」(1953)etc.・・・という、パロディのオンパレードは圧巻だ。

場面だけでなく、その映画のサントラをそのまま使ってしまっているのも面白い。

脇役は例外だが、主な出演者は全て大真面目に演じていところが、また可笑しい。

エルマー・バーンスタインの音楽も、パニック映画らしい雰囲気を出ている。

飛行恐怖症ながら見事に乗客を救うロバート・ヘイズ、その恋人でスチュワーデスのジュリー・ハガティ、管制官のロイド・ブリッジス、副操縦士カリーム・アブドル=ジャバー、機長ピーター・グレイヴス、医師レスリー・ニールセン、主人公の上官で着陸誘導するロバート・スタック、日本軍の将軍役ジェームズ・ホン等が共演している。

豪華出演者の中で、最も偉大なスターであるエセル・マーマン、彼女自身だと思い込んでいる将校役で、カメオ出演している場面が印象に残る。

監督・脚本のデヴィッド・ザッカージェリー・ザッカー兄弟も、空港の誘導係で出演している。


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