![]() |
作家志望の女性の謎の死に関わる者たちの困惑を描く、製作、監督、脚本ナナリー・ジョンソン、主演ジンジャー・ロジャース、ヴァン・ヘフリン、ジーン・ティアニー、ジョージ・ラフト他共演のミステリー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ナナリー・ジョンソン
製作:ナナリー・ジョンソン
原作:パトリック・クエンティン”Black Widow”
脚本:ナナリー・ジョンソン
撮影:チャールズ・G・クラーク
編集:ドロシー・スペンサー
音楽:リー・ハーライン
出演
カルロッタ“ロッティ”マリン:ジンジャー・ロジャース(傲慢な人気女優)
ピーター・デンバー:ヴァン・ヘフリン(ブロードウェイ・プロデューサー)
アイリス・デンバー:ジーン・ティアニー(ピーターの妻)
ブルース警部補:ジョージ・ラフト(事件の担当刑事)
ナンシー“ナニー”オードウェイ:ペギー・アン・ガーナー(謎を秘めたまま自殺する女性)
ブライアン・マレン:レジナルド・ガーディナー(ロッティの夫)
クレア・アンバーリー:ヴァージニア・レイス(ナニーに部屋を貸す画家)
ゴードン・リング:オットー・クルーガー(ナニーの伯父である役者)
ルシア・コレッティ:キャスリーン・ネスビット(ピーターの家政婦)
ジョン・アンバーリー:スキップ・ホーマイヤー(クレアの弟)
アン:ヒルダ・シムズ
シルヴィア:メイベル・アルバートソン(バーのオーナー/クレジットなし)
ウォルシュ夫人:ベア・ベナデレット(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1954年製作 95分
公開
北米:1954年10月27日
日本:未公開
製作費 $1,095,000
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
ブロードウェイのプロデューサー、ピーター・デンバー(ヴァン・ヘフリン)は、病気の母親の元に向かう、有名女優である妻アイリス(ジーン・ティアニー)を空港で見送る。
ピーターは、自分の舞台の看板スターである、プライドが高く傲慢な人気女優カルロッタ“ロッティ”マリン(ジンジャー・ロジャース)と、物静かな夫ブライアン・マレン(レジナルド・ガーディナー)が主催するカクテルパーティーに気が進まないまま出席した際に、ナンシー“ナニー”オードウェイ(ペギー・アン・ガーナー)と出会う。
20歳のナニーは、作家として成功することを夢見ていた。
パーティーにウンザリしていたピーターは、ナニーを食事に誘い、帰宅してアイリスに電話し、そのことを話す。
3か月前。
ジョージアのサバンナから街に着いたナニーは、役者である伯父ゴードン・リング(オットー・クルーガー)の家で世話になり、その後、画家のクレア・アンバーリー(ヴァージニア・レイス)と弟のジョン(スキップ・ホーマイヤー)と知り合い、彼女らと同居する。
1か月前。
ロッティの舞台を観たナニーは、出演していたゴードンに会いに劇場の裏口に向かう。
そこにピーターが現れ(この時点でナニーと面識はない)、彼と話をしたブライアンは、ゴードンに会えなくて出て行ったナニーと通りで話し、風変わりな彼女が気に入り食事に誘う。
パーティーの10日後。
ナニーから連絡を受けたピーターは、アイリスがまだ戻らないことを知った彼女から、日中、部屋を執筆場所として使いたいと言われ貸すことにする。
アイリスが戻り、迎えに行ったピーターは、彼女と共に帰宅する。
ピーターとアイリスは、ナニーがまだ居るようだったために不思議に思う。
バスルームに向かったアイリスは、ナニーが首を吊っているのを発見する。
捜査が始まり、事件を担当するブルース警部補(ジョージ・ラフト)は、ピーターから話を聞く。
ブルースは、自殺に見えるものの殺人を視野に入れながら、ピーターとナニーとの関係を疑う。
そこに、ブライアンを伴いロッティが現れ、ピーターを擁護して、余計な憶測は捨てるようブルースに忠告する。
翌日もブルースは、警察署にピーターとアイリス、2人の住み込みの家政婦ルシア・コレッティ(キャスリーン・ネスビット)、そしてナニーに部屋を貸す画家のクレア・アンバーリー(ヴァージニア・レイス)を呼び出し、ナニーの話を聞いて、本格的な捜査を始めるのだが…。
■ 解説 評価 感想 ■
“I am writing this because I am innocent, and because the truth about what happened in my apartment must be known. We all have calculated risks in our lives, but sometimes the danger comes from the very passion we try to nurture.”
「私がこれを書いているのは、私自身が無実であり、私の部屋で起きた事件の真相が明かされなければならないからだ。私たちは誰しも人生において計算されたリスクを抱えて生きているが、時に真の危険とは、自ら育てようとした情熱そのものから立ち現れるのだ。」
1952年に発表された、パトリック・クエンティンの小説”Black Widow”を基に製作された作品。
脚本家、プロデューサーとして活躍していたナナリー・ジョンソンが製作、脚本を兼ねて監督し、主演はジンジャー・ロジャース、ヴァン・ヘフリン、ジーン・ティアニー、ジョージ・ラフト他共演のミステリー。
謎めいた内容と多くの人物が登場する画面に奥行きを感じさせる、ワイドというだけでないシネマスコープの映像も注目だ。
同年の「夜の人々」(1954)で監督デビューしたナナリー・ジョンソンが、作家志望の女性の謎の死に関わる者たちの困惑を描くミステリー作品であり、豪華スター競演は注目で、そのそれぞれの個性を生かした彼自身の脚本で、製作、監督した意欲作。
主人公は、出会った作家志望の女性の死に関わったことで、窮地に立たされるブロードウェイのプロデューサー役ヴァン・ヘフリンで、女性に関わっていた様々な人物の思惑がミステリアスに展開し、そして、ファーストクレジットの傲慢な人気女優ジンジャー・ロジャースが重大な局面で関わるという、やや思わせぶりではあるが、ナナリー・ジョンソンの巧みな脚本と演出、そして、実力派スターの確かな演技が楽しめる作品。
著名なプロデューサー(ヴァン・ヘフリン)の妻ジーン・ティアニー、事件を担当する刑事ジョージ・ラフト、謎を秘めたまま自殺するペギー・アン・ガーナー、彼女と恋愛関係になるロッティ(ジンジャー・ロジャース)の夫レジナルド・ガーディナーなどが共演している。











