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危機に直面した夫を助けようとする妻の必死の行動を描く、監督ジョン・スタージェス、主演バーバラ・スタンウィック、バリー・サリヴァン、ラルフ・ミーカー他共演の犯罪ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・スタージェス
製作:ソル・ベア・フィールディン
原作:モーリス・ジム”A Question of Time”(ラジオ・ドラマ)
脚本:メル・ディネリ
撮影:ヴィクター・ミルナー
編集:ニューウェル・P・キムリン
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演
ヘレン・スティルウィン:バーバラ・スタンウィック
ダグ・スティルウィン:バリー・サリヴァン
ローソン:ラルフ・ミーカー
ボビー・スティルウィン:リー・アーカー
アメリカ 映画
配給 MGM
1953年製作 69分
公開
北米:1953年3月30日
日本:1960年12月13日
製作費 $589,000
■ ストーリー ■
カリフォルニア。
ダグ・スティルウィン(バリー・サリヴァン)と妻ヘレン(バーバラ・スタンウィック)は、幼い息子ボビー(リー・アーカー)と共に休暇旅行に出発する。
国境を越えてメキシコのバハ・カリフォルニアに向かったダグらは、到着したティフアナに一泊する。
翌日ダグらは、約100km離れた貿易港の街エンセナーダで給油し、さらに南に向かい、荒涼とした道を進む。
そして三人は、古い桟橋がある海岸に到着する。
崩れかけている箇所もある危険な桟橋に向かったボビーは、ダグの呼ぶ声で戻ろうとするが、板の隙間に足が挟まってしまう。
ダグが桟橋に向かいボビーを助けて戻るが、渡っていた板が割れて海岸に落下する。
桟橋の杭が折れて倒れ、ダグは足を挟まれて身動きができなくなってしまう。
砂を掘っても岩があり、ジャッキは壊れてしまい、満潮が近づいたために、ヘレンは動揺して取り乱しそうになる。
ヘレンを落ち着かせたダグは、満潮まで4時間だと考え、ロープを使い車で杭を動かすことを考える。
ダグは、途中で寄った牧場にヘレンを向かわせる。
しばらくしてヘレンは、メキシコ人一家に出くわし助けを求めるが、言葉が通じないために諦める。
農場に着いたヘレンは、倉庫でロープを見つけて、その場にいたアメリカ人のローソン(ラルフ・ミーカー)に事情を話し、彼が脱獄犯とは知らずに助けを求めるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
モーリス・ジムのラジオ・ドラマ”A Question of Time”を基に製作された作品。
1940年代半ばから活躍していたジョン・スタージェスが監督し、主演はバーバラ・スタンウィック、バリー・サリヴァン、ラルフ・ミーカーなどが共演した作品。
危機に直面した夫を助けようとする妻の必死の行動を描く犯罪ドラマ。
窮地に立った人間の心理を描く緊迫感溢れる物語が展開する、ジョン・スタージェスの演出手腕が見どころの作品であり、興行的に成功した作品。
逃走の手段しか考えない脱獄囚の行動にフラストレーションが溜まる展開なのだが、結局は夫を助けてくれた脱獄囚に主人公が感謝する結末はいい。
ディミトリ・ティオムキンのダイナミックな音楽も印象に残る。
主演のバーバラ・スタンウィックは、危機に直面した夫を必死に救おうとする妻を熱演している。
窮地に立たされる主人公の夫バリー・サリヴァン、主人公に関わる脱獄囚のラルフ・ミーカー、主人公の息子リー・アーカーなどが共演している。