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仲間に裏切られ服役していた男の復讐を描く、製作ハル・B・ウォリス、監督バイロン・ハスキン、主演バート・ランカスター、リザベス・スコット、ウェンデル・コーリー、カーク・ダグラス、クリスティン・ミラー他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:バイロン・ハスキン
製作:ハル・B・ウォリス
原作:セオドア・リーヴス”Beggars Are Coming to Town”(戯曲)
脚本
ジョン・ブライト
チャールズ・シュニー
ロバート・スミス
撮影:レオ・トーヴァー
編集:アーサー・P・シュミット
音楽:ヴィクター・ヤング
出演
フランキー・マディソン:バート・ランカスター
ケイ・ローレンス:リザベス・スコット
デイヴ:ウェンデル・コーリー
ノル”ディンク”ターナー:カーク・ダグラス
アレクシス・リチャードソン:クリスティン・ミラー
モーリス:ジョルジュ・リゴー
ニック・パレストロ:マーク・ローレンス
ダン:マイク・マズルキ ナイトクラブのドアマン
スキナー:ミッキー・ノックス
フェリックス・ウォルター:ロジャー・ヌーリー
タイガー・ローズ:フレディ・スティール
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1947年製作 97分
公開
北米:1947年12月31日
日本:未公開
■ ストーリー ■
14年の刑期を終えたフランキー・マディソン(バート・ランカスター)は出所し、友人であるかつての仲間デイヴ(ウェンデル・コーリー)に駅で迎えられ、ホテルに案内される。
禁酒法時代に、密造酒のパートナーだったノル”ディンク”ターナー(カーク・ダグラス)に裏切られたことが許せないフランキーは、今ではモーリス(ジョルジュ・リゴー)の手を借りてナイトクラブ”リージェント”を経営するノルの元に向かおうとする。
フランキーとノルは、酒を奪おうとするギャングと銃撃戦になり、どちらかが警察に捕まった場合は、刑期を終えた後も2人の共同事業の分け前を平等に分ける約束をして別れた。
ノルは逃げ延びるがが、フランキーは逮捕されて刑務所行きとなったのだった。
フランキーは、服役中に手紙もよこさず一度も会いに来なかったノルと話し合おうとする。
フランキーの気持ちを理解するデイヴは、クラブの帳簿係だったためにノルの元に向かう。
デイヴからフランキーのことを聞いたノルは、恋人で歌手のケイ・ローレンス(リザベス・スコット)と過ごす時間がありながら、フランキーの面会にも行かなかったことをモーリスに意見されるものの、それを気にしなかった。
ノルは、14年経っているため、かつては思うように操れたフランキーが何を考えているか探ろうとする。
禁酒法時代の酒がフランキーから届き、その意味を知ったノルは警戒するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1945年に上演された、セオドア・リーヴスの戯曲”Beggars Are Coming to Town”を基に製作された作品。
製作ハル・B・ウォリス、特殊効果クリエーターとして知られるバイロン・ハスキンが監督し、主演はバート・ランカスター、リザベス・スコット、ウェンデル・コーリー、カーク・ダグラス、クリスティン・ミラーなどが共演した作品。
仲間に裏切られ服役していた男の復讐を描くフィルム・ノワール。
この後に6作で共演するバート・ランカスターとカーク・ダグラスの初共演作。
禁酒法時代の裏社会では頻繁にあった、裏切りと復讐の物語はそれほど面白味はないが、主人公2人の攻防、そして形勢逆転する戦いが激しく描かれる展開は見応えある。
ヴィクター・ヤングのドラマチックな音楽が印象に残る。
主演のバート・ランカスターは、自分を裏切った元相棒に復讐を誓う男を熱演している。
主人公に恨まれて警戒しながら自分の身を守ろうとする元相棒であるクラブのオーナー、カーク・ダグラス、その恋人である歌手で、主人公と惹かれ合うようになるリザベス・スコット、主人公の友人であるクラブの帳簿係ウェンデル・コーリー、社交界の名でノル(カーク・ダグラス)と関係するクリスティン・ミラー、ノルのビジネスパートナー、ジョルジュ・リゴー、主人公の仲間マーク・ローレンス、その仲間ミッキー・ノックス、フレディ・スティール、クラブのドアマン、ダン:マイク・マズルキなどが共演している。