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ナチスのスパイを追う海外特派員と彼が追う男爵と結婚した女性との恋の行方を描く、製作、監督レオ・マッケリー、主演ケイリー・グラント、ジンジャー・ロジャース、ウォルター・スレザック、アルベルト・バッサーマン他共演のロマンチックコメディ。 |
・ケイリー・グラント / Cary Grant / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督：レオ・マッケリー
製作：レオ・マッケリー
原案
シェリダン・ギブニー
レオ・マッケリー
脚本：シェリダン・ギブニー
撮影：ジョージ・バーンズ
編集：セロン・ワース
音楽：ロバート・エメット・ドーラン
出演
パトリック”パット”オトゥール：ケイリー・グラント
ケイティ・オハラ/キャサリン・ビュート＝スミス/キャサリン・フォン・ルーバー男爵夫人：ジンジャー・ロジャース
フランツ・フォン・ルーバー男爵：ウォルター・スレザック
ガストン・ル・ブラン：アルバート・デッカー
ボレルスキ将軍：アルベルト・バッサーマン
エルザ：フェリケ・ボロス メイド
フォン・クライノッホ大尉：ジョン・バナー
エド・カンバーランド：ハリー・シャノン
アンナ：ナターシャ・ライテス
クヴィスリング：エモリー・パーネル
アメリカ 映画
配給 RKO
1942年製作 117分
公開
北米：1942年11月27日
日本：未公開
北米興行収入 $861,100
■ アカデミー賞 ■
第15回アカデミー賞
・ノミネート
録音賞
■ ストーリー ■
1938年、オーストリア、ウィーン。
アメリカの社交界の名士キャサリン・ビュート＝スミス（ジンジャー・ロジャース）に扮していたアメリカ人で、バーレスクの女王のケイティ・オハラは、フランツ・フォン・ルーバー男爵（ウォルター・スレザック）と結婚しようとしていた。
海外特派員でラジオ解説者のパトリック”パット”オトゥール（ケイリー・グラント）は、フォン・ルーバーをナチスのスパイだと考える上司エド・カンバーランド（ハリー・シャノン）の指示に従い、それを暴こうとする。
フォン・ルーバーは、パットから電話があったことをケイティから知らされ、彼と電話で話し、非難して牽制する。
情報を得るためにケイティを訪ねたパットは、仮縫いで来た仕立屋と思われてしまう。
別人だとバレてしまったパットは、記者として取材に来たことをケイティに正直に話し、彼女に見覚えがありショーに出演していたのではないかと思う。
そこにフォン・ルーバーが戻り、ヒトラーが来たために国外に向かうと言われたケイティは、結婚式をプラハで行うことになる。
ヒトラーが到着し、フォン・ルーバーは、同志と共に敬礼して祝杯を挙げる。
その様子を別室に隠れながら見ていたパットは、魅力的なケイティに惹かれてしまい、旅立つ彼女との別れを惜しむ。
プラハ。
ケイティと結婚したフォン・ルーバーは、反ナチ派に銃撃され、軽傷を負いながらワルシャワに向かう。
諦めないパットは2人を追い、停車駅でそれに気づいたケイティは、彼が気になる存在になるのだが・・・。
「新婚道中記」（1937）でアカデミー監督賞を受賞したレオ・マッケリーが製作を兼ねて監督し、主演はケイリー・グラント、ジンジャー・ロジャース、ウォルター・スレザック、アルベルト・バッサーマンなどが共演した作品。
ナチスのスパイを追う海外特派員と彼が追う男爵と結婚した女性との恋の行方を描くロマンチックコメディ。
ナチス・ドイツのオーストリア併合から始まるドラマは、勢力の拡大と共に各国を占領していく様子と共に展開する。
激動の時代の中で、その国々で起きる歴史的出来事に翻弄される主人公の2人が、ハネムーンを楽しむかのように展開する恋の行方が愉快に描かれている。
アメリカは真珠湾攻撃により参戦して半年しか経っていない時期であり、その中で、このようなシニカル且つユーモアもまじえた作品が製作されていたということにも驚きだ。
第15回アカデミー賞では録音賞にノミネートされた。
主演のケイリー・グラントは、ナチスのスパイと思われる男爵を追いながら、その妻に惹かれてしまう海外特派員を愉快に演じ、バーレスクの女王でありながら、社交界の名士に扮して男爵の妻となるジンジャー・ロジャースは、主人公につきまとわれながら惹かれ合うようになる女性を魅力的に演じている。
ヒロインの夫である男爵でナチスのスパイ、ウォルター・スレザック、主人公らと関係するアメリカのスパイ、アルバート・デッカー、男爵と武器の取引をするポーランドの将軍アルベルト・バッサーマン、ヒロインのオーストリアでのメイド、フェリケ・ボロス、ヒロインが助けるユダヤ人のメイド、ナターシャ・ライテス、大使館の武官ジョン・バナー、主人公の上司ハリー・シャノン、男爵がノルウェーで取引するエモリー・パーネルなどが共演している。
