殺人と牛泥棒の容疑者を連行する連邦保安官の戦いを描く、監督ラオール・ウォルシュ、主演カーク・ダグラス、ヴァージニア・メイヨ、ジョン・エイガー、ウォルター・ブレナン他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:ラオール・ウォルシュ
製作:アンソニー・ヴェイラー
脚本
ウォルター・ドニガー
ルイス・メルツァー
撮影:シドニー・ヒコックス
編集:トーマス・ライリー
音楽:デヴィッド・バトルフ
出演
レン・メリック保安官:カーク・ダグラス
アン・キース:ヴァージニア・メイヨ
ビリー・シアー保安官補:ジョン・エイガー
ティム”ポップ”キース:ウォルター・ブレナン
ルー・グレイ保安官補:レイ・ティール
サム・ウィーバー:ヒュー・サンダース
ネッド・ローデン:モリス・アンクルム
ダン・ローデン:ジェームズ・アンダーソン
マーロウ判事:チャールズ・メレディス
クロウリー:ケネス・マクドナルド(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1951年製作 88分
公開
北米:1951年6月2日
日本:1954年6月13日
■ ストーリー ■
連邦保安官のレン・メリック(カーク・ダグラス)と保安官補ビリー・シアー(ジョン・エイガー)とルー・グレイ(レイ・ティール)は、牧場主ネッド・ローデン(モリス・アンクルム)らが私刑を始めようとしていることを知る。
メリックは、ローデンの息子を背後から撃ち牛を奪った男ティム”ポップ”キース(ウォルター・ブレナン)が吊るされるのを阻止し、裁判にかけるためにサンタ・ローマへ移送することをローデンに伝える。
ローデンと息子のダン(ジェームズ・アンダーソン)は納得しなかったが、メリックらはポップを連れてその場を去る。
怒りが収まらないローデンは、人を集めるようダンに指示して、息子の遺体がある場所に向かう。
メリックは、自分は殺してはいないが、この土地の者は、必ず私刑を実行すると言うポップと共に、彼の家に向かうことにする。
息子を埋葬しようとするローデンを目撃したメリックは、その場に向かい彼を手伝おうとする。
それを拒まれたメリックは、ポップが撃った証拠を尋ねるが、ローデンは、ポップを吊るすことしか考えていなかった。
ローデンが息子を運び去った後、メリックは、その場に落ちていた懐中時計を見つける。
ポップの家に向かったメリックは、先に着いたビリーらを銃撃する者に襲いかかる。
それはポップの娘アン(ヴァージニア・メイヨ)で、彼女から銃を奪ったメリックは、父親の殺人のことは隠し、牛泥棒の罪で裁かれることを伝える。
気が強いアンは、何とかポップを逃がそうとするものの、メリックにそれを阻まれる。
その後、ローデンの仲間が現れ、メリックは、ローデンは必ず移送を妨害すると忠告される。
一泊するはずの予定を変更したメリックは、同行すると言うアンも連れてサンタ・ローマに向かうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
ラオール・ウォルシュが監督し、主演はカーク・ダグラス、ヴァージニア・メイヨ、ジョン・エイガー、ウォルター・ブレナンなどが共演した作品。
殺人と牛泥棒の容疑者を連行する連邦保安官の戦いを描く西部劇。
父親の死に関することで心に傷を持つ連邦保安官が、様々な人物と接しながら職務を果たすために戦う姿を繊細なタッチで描く、ラオール・ウォルシュの演出手腕がみどころの作品。
主演のカーク・ダグラスにとっては初めての西部劇であり、犯人に公正な裁判を受けさせようとする連邦保安官を、撮影当時33歳とは思えない貫禄の演技で演じている。
主人公に反発しながらも最後には惹かれ合うようになる、容疑者の娘を魅力的に演ずるヴァージニア・メイヨ、保安官補のジョン・エイガーとレイ・ティール、殺人の容疑者ウォルター・ブレナン、牧場主ヒュー・サンダース、息子を殺された牧場主モリス・アンクルム、その息子ジェームズ・アンダーソン、判事のチャールズ・メレディス、検察側の証人であるケネス・マクドナルドなどが共演している。