時代に翻弄されながら戦争末期のナチス政権下のドイツで生きる人々を描く、製作、監督、脚本、出演タイカ・ワイティティ、出演ローマン・グリフィン・デイヴィス、トーマシン・マッケンジー、スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、レベル・ウィルソン、アルフィー・アレン、スティーヴン・マーチャント他共演のブラック・コメディ。 |
・スカーレット・ヨハンソン / Scarlett Johansson / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:タイカ・ワイティティ
製作
カーシュー・ニール
タイカ・ワイティティ
チェルシー・ウィンスタンリー
製作総指揮:ケヴァン・ヴァン・トンプソン
原作:クリスティーン・ルーネンズ”Caging Skies”
脚本:タイカ・ワイティティ
撮影:ミハイ・マライメアJr.
編集:トム・イーグルズ
音楽:マイケル・ジアッチーノ
出演
ヨハネス”ジョジョ”ベッツラー:ローマン・グリフィン・デイヴィス
エルサ・コール:トーマシン・マッケンジー
ロージー・ベツラー:スカーレット・ヨハンソン
アドルフ:タイカ・ワイティティ
クレンツェンドルフ大尉:サム・ロックウェル
フロイライン・ラーム:レベル・ウィルソン
フレディ・フィンケル:アルフィー・アレン
ハーマン・ディアツ:スティーヴン・マーチャント
ヨーキ:アーチー・イェーツ
クルム:ガブリエル・アンドリュース
ヘル・ユンカー:ジョー・ワイントローブ
モラー:ブライアン・キャスパー
フロッシュ:ビリー・レイナー
グルーシュ:ロバート・イースト
名のない女性:ヴィクトリア・ホーガン
クリストフ:ルーク・ブランドン・フィールド
ハンス:サム・ヘイガース
兵士:スタニスラフ・カラス
ジョジョの主治医:カーティス・マシュー
アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
2019年製作 108分
公開
北米:2019年10月18日
日本:2020年1月17日
製作費 $14,000,000
北米興行収入 $33,370,910
世界 $93,553,700
■ アカデミー賞 ■
第92回アカデミー賞
・ノミネート
作品
助演女優(スカーレット・ヨハンソン)
脚色
編集
美術
衣装デザイン賞
■ ストーリー ■
ナチス劣勢下の第二次大戦末期、ドイツ、ファルケンハイム。
10歳のヨハネス”ジョジョ”ベッツラー(ローマン・グリフィン・デイヴィス)は、従軍する父がイタリアで戦っているため、母ロージー(スカーレット・ヨハンソン)と暮らしていた。
そんなジョジョは、ヒトラーユーゲントの下部組織”ユングフォルク”(ドイツ少国民団)に入団して厳しい訓練を受けることになる。
気弱で不器用なジョジョは不安だったが、想像上の友人アドルフ(タイカ・ワイティティ)に、ナチス・ドイツの理想を教え込まれる。
ジョジョは、親友ヨーキ(アーチー・イェーツ)と共に訓練キャンプに向かう。
指揮官のクレンツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)は、副官のフレディ・フィンケル(アルフィー・アレン)と女子同盟の教官フロイライン・ラーム(レベル・ウィルソン)と共に、訓練の内容をジョジョら団員に伝える。
厳しい訓練は始まり、ユダヤ人を憎むことなどを教わったジョジョは、シニアのクリストフ(ルーク・ブランドン・フィールド)とハンス(サム・ヘイガース)から、ウサギを殺すことを指示される。
それを拒んだジョジョは臆病者と言われ、”ジョジョ・ラビット”というあだ名が付けられてしまう。
気落ちするジョジョはアドルフに励まされ、手榴弾を投げる訓練で汚名返上しようとするが、それが木で跳ね返り自分の足元で爆発し負傷してしまう。
ロージーは、回復したジョジョを連れてクレンツェンドルフの元に向かう。
ジョジョを傷つけたことを批判するロージーはクレンツェンドルフを痛めつけ、監督不行届で降格された彼に対し、ジョジョに仕事を与えることを強要する。
徴兵されないジョジョは残念に思うが、宣伝ビラ貼りや配布などをすることになる。
ある日ジョジョは、亡くなった姉インゲの部屋の壁の奥に、ユダヤ人少女エルサ・コール(トーマシン・マッケンジー)が隠れていることを知る。
ジョジョは幽霊だと思い驚き、インゲのクラスメイトだったエルサに団員の短剣を奪われ、ユダヤ人を匿った協力者は処刑されるので、このことは秘密にするようにと言われて脅される。
アドルフと対策を考えたジョジョは、帰宅したロージーに”インゲの幽霊”の話をする。
ジョジョを寝かせたロージーは、匿っているエルサと話し、ナチの信者になってしまったジョジョやゲシュタポに見つからないようにして、明日も生き抜くようにと言って彼女を励ます。
プールでリハビリをしていたジョジョは、その場でクレンツェンドルフと話し、ユダヤ人が見つかった場合や匿った時にどうなるかを尋ねる。
帰宅したジョジョは、今後どうするかをエルサと話し合うのだが・・・。
2008年に発表された、クリスティーン・ルーネンズの著書”Caging Skies”を基に製作された作品。
タイカ・ワイティティが製作、脚本、出演を兼ねて監督し、出演はローマン・グリフィン・デイヴィス、トーマシン・マッケンジー、スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、レベル・ウィルソン、アルフィー・アレン、スティーヴン・マーチャントなどが共演した作品。
時代に翻弄されながら、戦争末期のナチス政権下のドイツで生きる人々を描くブラック・コメディ。
第二次大戦末期の崩壊寸前のナチス・ドイツの田舎町を舞台に、ナンセンスギャグを随所にまじえながら、ユダヤ人の迫害や反ナチ運動の現実を描き、感動的でもある作品に仕上げた、タイカ・ワイティティのシニカルな演出は絶賛された。
第92回アカデミー賞では作品賞以下6部門にノミネートされた。
・ノミネート
作品
助演女優(スカーレット・ヨハンソン)
脚色
編集
美術
衣装デザイン賞
当時を再現した街並みやセットそして衣装も素晴らしく、町が戦場となるシーンなども手抜きがなく、ヒトラーユーゲント及び下部組織”ドイツ・ユングフォルク”(ドイツ少国民団)の描写も実に興味深い。
時代に翻弄されながら様々な体験をする少年を見事に演ずるローマン・グリフィン・デイヴィス(ゴールデングローブ賞、主演男優賞/ミュージカル・コメディ・ノミネート)、彼の家に匿われているユダヤ人の少女トーマシン・マッケンジー、実は反ナチ運動家だった、主人公の天真爛漫な母親を好演するスカーレット・ヨハンソン、主人公の空想上の友人アドルフ・ヒトラーのタイカ・ワイティティ、ユングフォルク訓練キャンプの指揮官で、人間味のある士官をいい味で演ずるサム・ロックウェル、その部下である教官レベル・ウィルソン、副官のアルフィー・アレン、ゲシュタポのスティーヴン・マーチャント、その部下ガブリエル・アンドリュース、ジョー・ワイントローブ、ブライアン・キャスパー、ビリー・レイナー、主人公の友人アーチー・イェーツ、ヒトラーユーゲントのロバート・イースト、名のない女性ヴィクトリア・ホーガン、主人公をイジメるヒトラーユーゲントのルーク・ブランドン・フィールドとサム・ヘイガース、兵士のスタニスラフ・カラス、医師カーティス・マシューなどが共演している。