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ラブ・トライアングル Your Sister’s Sister (2011)

姉と関係してしまった親友に惹かれる女性の微妙な三角関係を描く、製作総指揮、監督、脚本リン・シェルト、主演エミリー・ブラントローズマリー・デウィットマーク・デュプラス(製作総指揮)他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:リン・シェルトン
製作:スティーヴン・シャルト
製作総指揮
バレホ・ガントナー
ダシール・ガントナー
ジェニファー・ロス
マーク・デュプラス
リン・シェルトン
脚本:リン・シェルトン
撮影:ベンジャミン・カサルキー
編集:ナット・サンダーズ
音楽:ヴィニー・スミス

出演
アイリス:エミリー・ブラント
ハンナ:ローズマリー・デウィット
ジャック:マーク・デュプラス
アル:マイク・バービグリア

アメリカ 映画
配給 IFC Films
2011年製作 90分
公開
北米:2012年6月15日
日本:未公開
製作費 $125,000
北米興行収入 $1,636,200


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1年前に亡くなった弟トムの追悼パーティーでジャック(マーク・デュプラス)は、トムの友人だったアル(マイク・バービグリア)のスピーチに意見して席を外す。

トムの元恋人アイリス(エミリー・ブラント)は、弟の死から立ち直れない親友でもあるジャックを気遣い、自分も同じ気持ちだと伝える。

同時に、いつまでも塞ぎこむジャックを見ていられないアイリスは、物置から赤い自転車を出してフェリーに乗り、離島にある自分の父のキャビンに行くことを提案する。

それに従うことにしたジャックは、荷物を背負って自転車に乗り、アイリスの指示通りにフェリー乗り場に向かう。

会いに来てほしいと言われたアイリスはそれを断り、一人で向き合わなければダメだとジャックに伝える。
...全てを見る(結末あり)

島に着いたジャックはキャビンに向かい、鍵を探すものの見つからない。

中に女性がいたので驚いたジャックは見つかってしまい、その場にいたアイリスの異母姉ハンナ(ローズマリー・デウィット)に襲われそうになる。

ハンナにアイリスの友人だと伝えたジャックは部屋に招かれ、呼び鈴を鳴らすべきだと言われるものの、誰もいないと思ったと伝える。

独りになるためにハンナがこの場にいたと考え気を遣うジャックは、町のホテルに向かおうとするが、彼女から遠慮しないで泊ってほしいと言われる。

部屋を借りたジャックはバッドに入るものの眠れず、起きていたハンナと話し、朝の3時に飲んでいる理由を訊く。

7年間の恋愛を諦めたのでテキーラを飲んでいると答えたハンナから自分のことを訊かれたジャックは、別に意味はなく酷い一年だったので独りになりたかったと話す。

二人は妹と弟の話になり、ジャックは、辛さに耐える最悪な日々だったが、立ち直ったので大丈夫だとアイリスに伝える。

弟と妹に捧げると言いながら二人はグラスを交わし、飲み続ける。

酔いが回ったハンナは同性愛者であることを話し、ジャックから魅力的だと言われたために、あれこれ語る彼に、久しぶりの男性との関係を考えてもいいと伝える。

ハンナが本気だと知ったジャックは、ベッドに向かい彼女と愛し合う。

翌朝、目覚めたジャックは、来ないと言っていたアイリスが現たことに気づいて焦り、それをハンナに知らせて、昨夜のことは秘密にすることにして、ジョギングに出かけた振りをする。

ハンナがいたために喜ぶアイリスは、戻ってきたジャックに、姉に会わせたかったと伝える。

仕事が早く終わったので来たと言うアイリスは、ハンナとジャックが関係したとは思わなかった。

ハンナから恋人と別れたと言われたアイリスは驚き、詳しい話を聞く。

キッチンでアイリスと話すハンナが、余計なことを言いそうになったために、ジャックはそれを遮り、アイリスに庭のハーブを摘んでくることを頼む。

昨夜のことでハンナと口裏を合わせようとするジャックは、アイリスに知られても構わないと言われて戸惑う。

ジャックがアイリスに惹かれていると思ったハンナは、それを否定する彼から、昨夜のことがバレたら皆が困ると言われる。

気を遣い過ぎるジャックが理解できないハンナは、戻ってきたアイリスに恋人とのことを話す気になれずに席を外す。

アイリスから、昨夜、恋人とのことを話したか訊かれたジャックは、少しだけと答える。

ハンナは戻り、ジャックは失恋話を知っているのに自分は知らないことが不満なアイリスは、家の中では陰口はなしにするというジャックの提案に従う。

夕食になり、恋愛下手のアイリスの話をするジャックは、彼女から服のセンスが悪いと言われる。

菜食主義者のハンナは、マッシュポテトにバターが入っていることを知り、食事をやめて部屋に向かう。

夜中にハンナの部屋に向かいベッドに入ったアイリスはジャックのことを話し、愛しているかもしれないと言って、それを伝えるべきか意見を求める。

もう少し待った方がいいと言われたアイリスは、ジャックとは互いを知り過ぎているので、関係を壊してしまいそうなのが怖いとハンナに伝える。

ジャックの部屋に向かい起きていた彼と話したアイリスは、ハンナをどう思うか尋ねる。

いい人だと答えたジャックは、昨夜のことを訊かれ、様々な話をして楽しかったと答える。

ハンナが美人で魅力的だと話すジャックは、自転車で島に来るには年をとり過ぎたなどと言ってアイリスを笑わせ、二人はその場で眠ってしまう。

翌朝、関係したことは黙っていた方がいいとハンナから言われたジャックは、それに同意する。

ハンナが作ったまずいパンケーキを食べながら、アイリスは、恋人と別れたのだから、好きなことができると彼女に伝える。

子供を欲しがっていた話をしたアイリスは、ハンナに、その気になれば精子バンクでも一夜の行為でもできると話し、それを横で聞いていたジャックは動揺する。

ジャックは話しを逸らし、アイリスはハンナを散歩に誘う。

アイリスが席を外した間に、子供を欲しがっていたとは知らなかったとハンナに伝えたジャックは、一昨日のことを気にする。

コンドームをつけたはずだとハンナから言われたジャックは、一応、確認した方がいいと伝える。

散歩に出たアイリスは、昨夜、一緒にジャックとベッドで過ごしたここち良さなどをハンナに話し、告白しようと思うと伝える。

動揺するハンナは、アイリスに真実を話そうとする。

その頃、落ち着かないジャックは、使ったコンドームに水を入れて、穴が空けられていることを確認する。

ハンナから、ジャックと関係したことを知らされたアイリスはショックを受ける。

キャビンに戻ったアイリスは、ハンナと寝たジャックを責める。

戻ったハンナは、取り乱しそうになるアイリスを落ち着かせるものの、ジャックからコンドームが穴だらけだったと言われる。

妊娠したかったことを認めたハンナは、相手は誰でもよかったと二人に伝える。

アイリスから、ジャックを選んだ理由を訊かれて責めらえたハンナは、彼を愛しているとは知らなかったと口にしてしまう。

ショックを受けたアイリスはその場を去り、自分は悪い人間だとジャックに伝えたハンナも外に向かう。

その夜、アイリスと話したジャックは、ハンナと寝た理由を訊かれ、まともな答えは返せず、姉妹の関係を壊したくないと伝える。

自分が原因でそうなるのは耐えられないと言うジャックは、人生最悪の過ちを犯してしまったとアイリスに伝えて謝罪する。

ハンナと寝たのはそうしたかったのではなく、君が恋しかったからだと言うジャックは、涙しながら出て行くとアイリスに伝えて自転車に乗って去る。

その後もハンナとアイリスの関係は修復せず、ジャックはテントを張って野宿をする。

ハンナから謝罪されたアイリスは、彼女のベッドに向かう。

ようやくアイリスに許してもらったハンナは、久しぶりに絵を描き始める。

アイリスから妊娠した場合のことを訊かれたハンナは、決めていないと答える。

ハンナが孤独だと思うと辛いアイリスは、で子育てを手伝うことを提案し、気持ちだけでもうれしいと言われる。

疲れ果てたジャックは苛立ち、壊れた自転車に八つ当たりする。

キャビンに戻ったジャックはハンナとアイリスと話し、自分は無職で経済的、精神的に不安定だと伝える。

アイリスを愛していると言うジャックは、まともに生きたいので、妊娠したなら産んでくれたらいいとハンナに伝える。

自分でよければ協力させてほしいと言うジャックは、何でもすると二人に伝える。

ジャックから、求める権利もないが全力で尽くしたいので受け入れてほしいと言われたアイリスは、涙しながら彼を抱きしめ、ハンナもそれに加わる。

三人は町に戻り、ハンナが妊娠しているか確かめる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1年前の弟トムの死から立ち直れないジャックを励ますトムの元恋人アイリスは、離島にある父のキャビンを貸すので独りで考えることを提案する。
それに従ったジャックはキャビンに向かうものの、アイリスの異母姉ハンナがいたために驚く。
同性愛者のハンナと成り行きで愛し合ってしまったジャックは、翌朝、アイリスが現れたために驚く。
昨夜のことはアイリスには話さないでおこうとしたジャックだったが、ハンナはそれを気にしない。
ところが、アイリスがジャックに惹かれていることを知ったハンナは戸惑う・・・。
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製作総指揮を兼ねるマーク・デュプラスとは前作の”Humpday”(2009)でも組んだリン・シェルトンが、製作総指揮、監督、脚本を兼ねた作品。

弟の死から立ち直れない男性を中心に、親友の女性の姉と愛し合ってしまったことで関係がもつれつつも、それぞれが新たな生きる道筋を見つけるまでを描いたコメディ・ドラマ。

何らかの悩みを抱える姉妹と男性の葛藤をユーモアを交えて描く、リン・シェルトンの女性らしい視点による繊細な演出が見所の作品。

亡くなった元恋人の死を悼みつつ、立ち直れない親友でもある兄に惹かれる女性を実力派らしく演ずるエミリー・ブラント、その異母姉で、恋人と別れた孤独から子供を欲しがる同性愛者でもあったローズマリー・デウィット、彼女と関係してしまい、妹との親交に傷がつき戸惑う、弟の死から立ち直れない男性マーク・デュプラス、弟の友人マイク・バービグリアなどが共演している。


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