冴えない王子が人々に愛される兄のフィアンセを魔術師から救う旅に同行しながら巻き起こす騒動を描く、製作、主演ダニー・マクブライド、ジェームズ・フランコ、ナタリー・ポートマン、ズーイー・デシャネル他共演、監督デヴィッド・ゴードン・グリーンによるファンタジー・アクション・コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
製作総指揮
ジョン・モーン
ダニー・マクブライド
マーク・ハッファム
アンドリュー・Z・デイヴィス
製作:スコット・ステューバー
脚本
ダニー・マクブライド
ベン・ベスト
撮影:ティム・オアー
編集:クレイグ・アルパート
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
出演
サディアス:ダニー・マクブライド
ファビアス:ジェームズ・フランコ
イザベル:ナタリー・ポートマン
ベラドンナ:ズーイー・デシャネル
コートニー:ラスマス・ハーディカー
ジュリー:トビー・ジョーンズ
リザー:ジャスティン・セロー
タリアス王:チャールズ・ダンス
ボレモント:ダミアン・ルイス
マーティーティー:ジョン・フリッカー
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2011年製作 102分
公開
北米:2011年4月8日
日本:未公開
製作費 $49,900,000
北米興行収入 $21,596,450
世界 $24,856,480
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
モーン王国。
冴えない王子サディアス(ダニー・マクブライド)は、父王タリアス(チャールズ・ダンス)と共に、容姿端麗で勇敢な兄ファビアス(ジェームズ・フランコ)が、戦いから帰還することを知らされる、
王は息子を歓迎するが、サディアスは、英雄視される兄に嫉妬して落ち込む。
ファビアスは、勝利の報告に加え、美しいフィアンセ、ベラドンナ(ズーイー・デシャネル)を紹介して、王や人々は歓喜に沸く。
喜ぶ気になれないサディアスは、ファビアスに結婚式の”ベストマン”(新郎の付添い人)の役目を任されて気を取り戻す。
しかし、騎士のボレモント(ダミアン・ルイス)に影でバカにされたサディアスは、式に出席せず姿を消してしまう。 タリアス王は痺れを切らし、弟を待つファビアスに式を始めるよう指示を出す。 盛大な式は始まるが、魔術師リザー(ジャスティン・セロー)が現われ、ベラドンナを連れ去ってしまう。 城に戻ったサディアスは、ベラドンナを救出だす準備を始めるファビアスと騎士団、そして召使いのジュリー(トビー・ジョーンズ)らと共に、旅に出ることを父王に命ぜられてしまう。 旅立った一行は、偉大なる魔法使いを訪ね、ファビアスとサディアスが、二つの月が重なる5日後の”食”に、悪の魔術師が処女の体を奪い、ドラゴンが生まれるということを知らされる。 リザーは、ベラドンナを相手に、それを実行しようとしていたのだ。 魔術師を倒すためには、ユニコーンの角で出来ている特別な剣が必要で、それは、”マルディスダートン”の奥にある迷宮に隠されてあるということだった。 二人は、魔法のコンパスを受取り、迷宮を捜すために出発する。 野営をすることになった一行だったが、サディアスの召使いコートニー(ラスマス・ハーディカー)は、ジュリーがリザーのスパイだと知る。 コートニーの報告を受けて、ファビアスとサディアスはジュリーを捕らえるのだが、実は、ボレモントら騎士団もリザーの僕だった。 ファビアスとサディアス、そしてコートニーは、馬車で逃亡してボレモントらを振り切り、機械仕掛けの鳥サイモンに父王への救援要請を託して飛び立たせる。 その後、三人は森の中で、”ニュンペー”のリーダーであるマーティーティー(ジョン・フリッカー)に捕らえられてしまう。 闘技場に連れ出された三人は、現われた獣に襲われるが、かつて、その場で殺された父親の仇を討とうとして現われたイザベル(ナタリー・ポートマン)に救われる。 イザベルは、マーティーティーを殺し、三人を引き連れてその場を脱出し、行動を共にすることになる。 その夜、一行は野営をして、イザベルは一族が殺されて自分だけが生き残ったことをサディアスに伝え、彼は、自らを高潔で勇敢な男だと称え、旅に同行したと語る。 翌朝、サディアスが何もかも話してしまったせいで、イザベルがコンパスを奪って姿を消し、ファビアスは激怒する。 仕方なく旅を続けた三人は、”マルディスダートン”に到着し、機嫌が直らないファビアスは独りで剣を捜す。 サディアスとコートニーは、酒場でイザベルを見つけ、コンパスを取り戻す方法を考える。 ファビアスはボレモントらに襲われ、ジュリーがサイモンを捕られ、救援が望めないことを知る。 イザベルに、コンパスを返すよう言い寄ったサディアスは、彼女が、”食”を阻止する使命を受けているということを知り、協力し合おうとする。 サディアスを邪魔者扱いするイザベルは、彼とコートニーを叩きのめす。 しかし、コートニーがコンパスを奪い、サディアスは、ファビアスがボレモントらに捕らえられたことを知る。 その後、再びコンパスはイザベルに奪われるが、彼女は協力し合うことを告げて目的地に向う。 三人は迷宮に到着し、イザベルがコンパスを利用してその扉を開く。 現われた”ミノタウロス”に襲われた三人は、別々にはぐれてしまい、サディアスが”ユニコーンの剣”を見つける。 サディアスはその場の守護者に、剣を持ち出さなければ、兄のファビアスが殺され、王になれると誘惑される。 しかし、剣を持ち去ったサディアスは”ミノタウロス”を殺し、剣の扱いを習得して、頑強な男を仲間にする。 これまでの汚名を払拭して、父王の信頼を回復するため、サディアスは、ファビアスを救うためにリザーの元に向う。 拘束されていたファビアスを助けたサディアスは、彼に剣を渡して、一行は戦いに備える。 リザーがベラドンナの体を奪おうとした時、ファビアスらが現われて戦いは始まる。 サディアスとコートニーはジュリーを、ボレモントと剣を交えたファビアスは、男としての愛を告げられながらも彼を倒す。 ファビアスは苦戦するものの、ユニコーンの剣でリザーを突き刺して消滅させ、ベラドンナを救い出す。 サディアスは、イザベルを王国の城に誘うが、彼女はそれを断り新たな戦いのために旅立つ。 城に戻った二人の王子は歓迎され、サディアスはタリアス王の信頼を回復する。 その夜、イザベルのことを想っていたサディアスの元に彼女が現われる。 しかし、危険な魔女を倒さなければ、貞操帯を付けていたイザベルを愛せないと知らされたサディアスは、我慢できずに、旅立つことを彼女に告げる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
モーン王国。
卑屈で冴えない王子サディアスは、王や民の信頼を得られず、自堕落な日々を送っていた。
戦から戻った英雄で、父王タリアスや人々からの信頼が厚い王子ファビアスは、フィアンセのベラドンナを連れていた。
兄の人気に嫉妬するサディアスは、結婚式で付添い人を放棄して姿を消してしまう。
盛大な結婚式が行われるものの、現われた魔術師リザーは、二つの月が重なる”食”の夜に、ドラゴンの子を宿すため、ベラドンナを捕らえて連れ去ってしまう。
ファビアスは、迷わずベラドンナの救出に向う準備を始め、タリアス王は、サディアスにもそれに同行するよう命ずる。
そしてサディアスは、王の信頼を回復するため、ファビアスと共に旅立つのだが・・・。
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豪華キャストと物語の内容に、大きな期待をして観たものの、ファンタジーとは名ばかりであり、とても子供には見せられない、とにかく下品な作品。
これだけのキャストなのだから、普通にコミカルな雰囲気で描けば、まずまず楽しめる作品になっただろう。
無理矢理挿入されているような下ネタは、笑えないどころか呆れてしまう。
批評家の評価も最悪に近く、興行成績は、全世界合わせても、それほど巨額でもない製作費の半分も稼ぎ出せなかった。
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製作費 $49,900,000
北米興行収入 $21,596,450
世界 $24,856,480
この内容では、知名度のあるスターが多く出演しても、日本で劇場未公開に終わったのは当然だろう。
主人公はダニー・マクブライドなのだが、自堕落な弟王子ということもあり、今一インパクトに欠けている。
主演に成り切れないヒーローのような、ラジー賞にノミネートされてしまった兄王子ジェームズ・フランコ、使命感に燃える勇敢な役所と、小柄ながら、精悍な表情が印象的なナタリー・ポートマン、少々ズレている王子のフィアンセ、ズーイー・デシャネル、サディアス(D・マクブライド)の召使いラスマス・ハーディカー、同じくトビー・ジョーンズ、魔術師のジャスティン・セロー、国王チャールズ・ダンス、騎士のダミアン・ルイス、”ニュンペー”のリーダー、ジョン・フリッカーなどが共演している。