1988年に公開された「ヤングガン」の続編。 ビリー・ザ・キッドの死の謎を描く。 出演エミリオ・エステヴェス、キーファー・サザーランド、ルー・ダイアモンド・フィリップス、クリスチャン・スレーター、ジェームス・コバーン他共演、監督ジョフ・マーフィによるアクション。 |
監督:ジョフ・マーフィ
製作総指揮
ジョー・ロス
ジェームズ・G・ロビンソン
ジョン・フスコ
製作
アービー・スミス
ポール・シッフ
脚本:ジョン・フスコ
撮影:ディーン・セムラー
編集:ブルース・グリーン
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演
ビリー・ザ・キッド/ウィリアム・H・ボニー:エミリオ・エステヴェス
ジョシュア・ゴードン”ドク”スカーロック:キーファー・サザーランド
ホセ・チャベス・Y・チャベス:ルー・ダイアモンド・フィリップス
デイヴ・ルダボー:クリスチャン・スレーター
パット・ギャレット:ウィリアム・ピーターセン
ヘンドリー・ウィリアム・フレンチ:アラン・ラック
ジョン・チザム:ジェームス・コバーン
トム・オフォリアード:バルサザール・ゲティ
アシュマン・アプソン:ジャック・キーホー
カーライル保安官補:ロバート・ネッパー
ジョン・W・ポー:ヴィゴ・モーテンセン
ジェーン・グレートハウス:ジェニー・ライト
ルー・ウォレス知事:スコット・ウィルソン
チャールズ・フェイレン:ブラッドリー・ウィットフォード
ビーヴァー・スミス:トレイシー・ウォルター
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1990年製作 104分
公開
北米:1990年8月1日
日本:1990年11月10日
北米興行収入 $44,143,410
■ アカデミー賞 ■
第63回アカデミー賞
・ノミネート
歌曲賞
ジョン・ボン・ジョヴィ“Blaze of Glory”
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1950年。
原野に現れた”ビル・ロバーツ”という老人が、呼び出した弁護士チャールズ・フェイレン(ブラッドリー・ウィットフォード)に奇妙な話しをする。
ロバーツは、70年3ヶ月前に約束された知事からの恩赦を受けたいと語り、自分はウィリアム・H・ボニーで、またの名を”ビリー・ザ・キッド”だと伝える。
パット・ギャレットに殺されたはずのビリー・ザ・キッドが、生きているはずのないと言い張るフェレインに、老人は語り始める・・・ 。
__________
1879年。 ニューメキシコ準州、フォート・サムナー。 リンカーン郡。 ビリーは、ウォレス知事と密会することになり、牛泥棒についての証言を条件に、恩赦を受けられることを約束される。 約束は守られることなく、ビリーは拘束されるものの、その場を逃れる。 スカーロックやチャベスらが、リンチに遭うのは必至だったのだが、自警団に扮したビリーが彼らを救い出す。 ビリーに賛同できないスカーロックは、メキシコに向かうと言う彼らと別行動を取ろうとするが、既に追っ手が近づていることから、 彼らに仕方なく同行する。 フォート・サムナー。 しかし、気まぐれなビリーの言動に疑問を感じ始めていたギャレットは、彼の元を去って行く。 その後ビリーらは、リンカーン郡の戦争で恩人タンストールを支援した大牧場主ジョン・チザム(ジェームス・コバーン)の元に向かう。 チザムは、ならず者に成り下がったビリーらを罵倒するものの、逆に脅しをかけられる。 そのため、チザムはウォレス知事と手を組み、ビリー抹殺のため、ギャレットをリンカーン郡の保安官に、破格の報酬で任命するものの彼は迷う。 それを引き受けることにしたギャレットは、新聞の発行人であるアシュマン・アプソン(ジャック・キーホー)を雇い同行させ、今回のビリー捜索の件を記録に残そうとする。 その後、肉牛業者協会のジョン・W・ポー(ヴィゴ・モーテンセン)などが、ギャレットの捜索隊に加わることになる。 ビリーらは、ギャレットが保安官になったことを知り、それを受けて立つという意思の痕跡を残して先を急ぐ。 ビリーらは、ジェーン・グレートハウス(ジェニー・ライト)の売春宿に現れるが、カーライル保安官補(ロバート・ネッパー)と町民らに包囲されてしまう。 先住民のチャベスを引き渡せば、町民が満足すると提案に来たカーライルを、ビリーは先住民に見せかけて外に追い出す。 町民はカーライルを射殺してしまい、それはビリーらの仕業として、到着したギャレットに報告される。 ギャレットは、ビリーに協力したジェーンの店に火を放ち、彼女は町を捨てる。 ビリーらを追い詰めたギャレットだったが、牽制した程度で相手の動向を探る。 一行を追ったギャレットは、原野で彼らに銃弾を浴びせ、トムがそれを受けて命を落とす。 トムの死で動揺したスカーロックは、ビリーを責めて立ち去ろうとするが、ギャレットらが襲い掛かる。 スカーロックはポーの銃弾を受け、激しい銃撃戦が始まり、ついにビリーは捕らえられる。 チャベスらは逃げ延びるが、この場で決着をつけようとしたスカーロックは、勇敢に敵に立ち向かい命を落とす。 リンカーン郡に連れ戻されたビリーは、裁判の結果、死刑が言い渡されるが、ジェーンの手助けで再び逃亡する。 ルダボーはメキシコに逃れ、傷を負ったチャベスとヘンドリーは、フォート・サムナーに現れたビリーと再会する。 死を悟ったチャベスはその場を去り、ビリーの前にギャレットが現れ、彼は銃を抜き銃声が響き渡る。 ビリーは葬られるが、ギャレットの馬はなくなっていた。 老人ロバーツは、嫌いな者の馬は盗まないとフェイレンに語り、ギャレットは最高の仲間だったと言い残して立ち去る。
”リンカーン郡の戦争”を生き抜き、デイヴ・ルダボー(クリスチャン・スレーター)とパット・ギャレット(ウィリアム・ピーターセン)と行動を共にしていたビリーは、各地で犯罪を重ねていた。
...全てを見る(結末あり)
酒場の主人ビーヴァー・スミス(トレイシー・ウォルター)の情報で、ルー・ウォレス知事(スコット・ウィルソン)が、無法者を批判していることをビリーは知る。
東部で教師をしていたジョシュア・ゴードン”ドク”スカーロック(キーファー・サザーランド)は捕らえられ、かつての仲間ホセ・チャベス・Y・チャベス(ルー・ダイアモンド・フィリップス)と再会する。
仲間を集めるはずが当てが外れてしまったビリーは、農夫ヘンドリー・ウィリアム・フレンチ(アラン・ラック)や少年トム・オフォリアード(バルサザール・ゲティ)を仲間に引き入れる。
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*(簡略ストー リー)
老人ロバーツは、原野に弁護士を呼び出し、自分が70年前に恩赦を受けられるはずだった”ビリー・ザ・キッド”だと言って、当時を語り始める・・・。
”リンカーン郡の戦争”を生き抜いたビリーは、仲間のルダボーとギャレットと行動を共にし、無法者としてその名を知られていた。
ニューメキシコ準州のウォレス知事は、ビリーや、かつての仲間達を捕らえて連れ戻そうとしていた。
そんなビリーは、ウォレス知事と密会と密会することになり、恩赦の約束を得る。
しかし、その約束は果たされず、ビリーは拘束されてしまう。
捕らえられた、ビリーのかつての仲間スカーロックやチャベスらがリンチに遭うことは必至だったのだが、拘束を逃れたビリーが彼らを救い、メキシコに向かおうとする。
ギャレットは、ビリーの無軌道な行動に疑問を感じ離脱し、彼らは恩人のタンストールを支援した、大牧場主チザムの元に向かう。
チザムは、無法者に成り下がったビリーらを侮辱するのだが、逆に脅されてしまう。
そこでチザムは、ウォレス知事と手を組み、ビリーを捕らえるため、なんとギャレットを破格の報酬で保安官に任命するのだが・・・。
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前作同様、正統派西部劇ファンとしては、やや不満足な作品ではあるが、ならず者の若者の達が、権力に屈せず立ち向かう姿は実に痛快だ。
伝説の男”ビリー・ザ・キッド”が生きていた・・・?
という設定で始まる冒頭も興味深く、その時点から、物語はファンタジックに展開する。
フラッシュバックのシーンは、史実を基にしたストーリーで描かれ、その後も長く生き続けるスカーロックやチャベスが命を落とし、曖昧なまま終わるビリーの死を、新たな解釈とした脚色も面白い。
第63回アカデミー賞では、出演もしているジョン・ボン・ジョヴィの“Blaze of Glory”が歌曲賞にノミネートされた。
ビリー・ザ・キッドを豪快に演ずるエミリオ・エステヴェス、命を落とすスカーロック役のキーファー・サザーランド、同じくチャベスのルー・ダイアモンド・フィリップス、ルダボーのクリスチャン・スレーター、パット・ギャレットのウィリアム・ピーターセン、仲間に加わる農夫アラン・ラック、ジョン・チザムのジェームス・コバーン、実際は亡くなった時は少年ではないトム・オフォリアードのバルサザール・ゲティ、新聞発行人ジャック・キーホー、保安官補ロバート・ネッパー、ギャレットと共に、ビリーらの追跡に加わるヴィゴ・モーテンセン、売春宿の主人、ビリーに加担するジェニー・ライト、ルー・ウォレス知事のスコット・ウィルソン、老人から話を聞くブラッドリー・ウィットフォード、ビリーに加担する酒場の主人のトレイシー・ウォルター、そしてジョン・ボン・ジョヴィが、捕らえられる収容者の一人として登場する。