ヤング・フランケンシュタイン Young Frankenstein (1974)

祖父の使っていた部屋に案内されたフレデリックは、ブルッハー夫人が、祖父の肖像画にキスするのを目撃してしまう。

その夜、就寝後にうなされたフレデリックは、インガに起こされる。

どこからともなく聞こえる、バイオリンの音色に誘われ、書棚の裏に隠された入り口から、フレデリックとインガは地下室に下りて行く。

するとそこには、音楽を聴いて配膳昇降機で降りてきたアイゴールがいた。

さらに先に進んだ三人は、祖父がモンスターを造った実験室と記録が残されていることを知る。

祖父が、実験に成功していたことを知ったフレデリックは、自らもそれに挑む決意をする。

アイゴールが描いたスケッチを基に、フレデリックは処刑された大男の遺体を墓場から盗み出す。

その後、フレデリックは、優秀な脳を手に入れるようにアイゴールに指示するが、彼は誤って、異常者の脳を入手してしまう。

そして、フレデリックはモンスター(ピーター・ボイル)を造り上げ、あとは雷を利用して蘇生するのみだった。

全て予定通りに進んだ実験だったのだが、モンスターは生き返らなかった。

その頃、住民はフランケンシュタイン家の復活を不安に思い始め、ケンプ警部(ケネス・マーズ)が代表して、城に偵察に行くことになる。

実験の失敗に絶望するフレデリックだったが、なんとモンスターは復活したのだった。

凶暴なモンスターを見て、アイゴールが脳を間違えたことに気づく フレデリックだったが、そこに、城の様子を探りにケンプ警部が現れる。

ケンプ警部はフレデリックに質問を始めて、その隙に、ブルッハー夫人がモンスターを逃がそうとする。

そこにフレデリックらが現れ、暴れようとするモンスターをブルッハー夫人が、フランケンシュタイン家に代々伝わる例のバイオリンの音楽で落ち着かせようとする。

ブルッハー夫人は、フレデリックの祖父ヴィクターと恋仲だったため、意図的に、その実験を復活させようと企んだのだった。

再び興奮したモンスターは城から逃げ出し、少女ヘルガと戯れた後、盲目の老人ハロルド(ジーン・ハックマン)の家にたどり着く。

ハロルドは、モンスターが、口のきけない気の毒な男だと思い手厚くもてなすが、その厚意は空振りして彼は出て行ってしまう。

バイオリンの音色でモンスターを誘き出したフレデリックは、彼を捕らえて鎮静剤で眠らせる。

フレデリックはモンスターを城に運び、目覚めた彼に優しい言葉で語りかけ、彼と心を通わせる。

モンスターと一体化したフレデリックは、後継者として実験結果を大々的に発表するため、”フランケンシュタイン”を名乗る。

劇場に集められた招待客は、フレデリックの人体組織の再生についての発表を笑い飛ばす。

しかし、観客は現れたモンスターに怯え、始まった余興にも驚いてしまう。

踊っていたダンスの最中、ライトが切れたことに驚いたモンスターは、演技を止めてしまう。

モンスターは、観客に侮辱されたために暴れ始め、フレデリックを殴り倒して捕らえられてしまう。

失意のフレデリックは、それを慰めるインガと結ばれてしまうが、運悪く、フィアンセのエリザベスが城を訪れるという報せが届く。

その頃、モンスターは牢屋を抜け出して、エリザベスの部屋に侵入して彼女を連れ去り、そして二人は結ばれてしまう。

住民に追われていたモンスターは、フレデリックの弾くバイオリンの音色に誘われて城に戻る。

フレデリックは、自分の脳をモンスターに移植する実験に挑む。

その時、ケンプ警部率いる住民達が城に押し入り、フレデリックを連れ去ろうとする。

実験は成功し、言葉を発するようになったモンスターは、自らを犠牲にして脳を与えてくれたフレデリックを、警部や人々の前で称えたため、彼らは納得してその場を引き上げる。

その後、意識が戻ったフレデリックはインガと、モンスターもエリザベスと結婚する。

そして、結婚初夜を迎えたインガは、フレデリックが、モンスターから”特別なもの”を受け継いでいたことに気づく。