”ビートルズ”が存在しない世界で彼らの曲を発表しスターになった青年の奮闘と苦悩そして恋を描く、製作、監督ダニー・ボイル、製作、原案、脚本リチャード・カーティス、主演ヒメーシュ・パテル、リリー・ジェームズ、ジョエル・フライ、エド・シーラン、ケイト・マッキノン他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ダニー・ボイル
製作
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン
バーナード・ベリュー
リチャード・カーティス
ダニー・ボイル
製作総指揮
ニック・エンジェル
リー・ブレイジャー
ライザ・チェイシン
原案
ジャック・バース
リチャード・カーティス
脚本:リチャード・カーティス
撮影:クリストファー・ロス
編集:ジョン・ハリス
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演
ジャック・マリク:ヒメーシュ・パテル
エリー・アップルトン:リリー・ジェームズ
ロッキー:ジョエル・フライ
本人:エド・シーラン
デブラ・ハマー:ケイト・マッキノン
ジェド・マリク:サンジェフ・バスカール
シェリア・マリク:ミーラ・シャール
ニック:ハリー・ミシェル
キャロル:ソフィア・ディ・マルティーノ
ルーシー:エリス・チャペル
リズ:サラ・ランカシャー
レオ:ジャスティン・エドワーズ
ギャビン:アレキサンダー・アーノルド
マーケティング責任者:ラモーン・モリス
本人:ジェームズ・コーデン
本人:マイケル・キワヌカ
ジョン・レノン:ロバート・カーライル
イギリス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2019年製作 116分
公開
イギリス:2019年6月28日
北米:2019年6月28日
日本:2019年10月11日
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $73,286,700
世界 $153,005,330
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
イングランド、サフォーク。
元音楽教師で、スーパーマーケットでバイトをするシンガーソングライターのジャック・マリク(ヒメーシュ・パテル)は、マネージャーである幼馴染のエリー・アップルトン(リリー・ジェームズ)から、”ラティテュード・フェスティバル”出演が決まったことを知らされて喜ぶ。
テントの中の小さなステージで、エリー、友人のニック(ハリー・ミシェル)、キャロル(ソフィア・ディ・マルティーノ)、ルーシー(エリス・チャペル)以外、観客もほとんどいない状態で歌ったジャックは、エリーからよかったと言われるものの心が沈む。
そこに友人ロッキー(ジョエル・フライ)が現れ、ジャックは、マイケル・キワヌカのバンドの付き人だと言う彼に誘われる。
ところが、ステージに向かったロッキーはクビになってしまう。
限界を感じて夢を諦めたジャックは、それをエリーに伝える。
エリーに車で途中まで送ってもらったジャックは、自転車で家に向かう。 その時、世界的な停電が起きて、ジャックはバスに衝突してしまう。 停電は直ぐに復旧し、ジャックは病院に運ばれる。 翌日ジャックは、見舞いに来てくれたエリーから、歯が折れたために、自慢の髭を剃られたことを知らされる。 世界中で12秒間の停電が起き、その時に事故に遭ったことを知らされたジャックは、エリーに感謝する。 ジャックは、ジョークに使った”ビートルズ”の”ホエン・アイム・シックスティー・フォー”の意味を理解しないエリーの態度が気になる。 迎えに来てくれたエリーと共に退院したジャックは、彼女がビートルズのことを知らないために不思議に思う。 ニックとキャロルに退院を祝ってもらい、エリーからギターをプレゼントされたジャックは、ロッキーも現れリクエストされたために、一曲弾こうとする。 ”イエスタデイ”を歌ったジャックは、感激して涙するエリーに驚き、初めて聴いた様子の彼女に、ビートルズの曲だと伝える。 誰もそれを知らないために、からかわれていると思ったジャックは戸惑う。 帰る途中でも、エリーから曲を出し惜しみしていたと言われたジャックは苛立ち、車を降りてしまう。 家に戻ったジャックは、ネットでビートルズを検索しても見つからず、保管していたレコードもないことを確認し、それが存在しない世界だと気づく。 雨の中エリーの家に向かったジャックは、もう一度、彼女がビートルズを知らないことを確認し、大変なことになったと言ってその場を去る。 ビートルズの曲の詞を思い出そうとするジャックは、それを自分の曲として世に出すことを考える。 翌日、中学の数学教師のエリーの教室に向かったジャックは、もう一度コンサートを開くことを彼女に伝える。 その後ジャックは、母シュリア(ミーラ・シャール)が”コカ・コーラ”を知らないことに気づき、ネット検索して、それも世の中に存在しないことを確認する。 歯科医で前歯を入れたジャックは、シュリアと父ジェド(サンジェフ・バスカール)に、ピアノを弾きながら”レット・イット・ビー”を歌おうとする。 そこに隣人のテリーが現れ、歴史的瞬間にも拘わらず歌える状況ではなく苛立つジャックは、その後、様々な場所でビートルズの曲を歌うものの、反応は良くなかった。 期待が外れて落ち込むジャックだったが、地元のレコーディング・エンジニアであるギャビン(アレキサンダー・アーノルド)からスタジオを提供してもらえることになり、エリーと共に喜ぶ。 3人でレコーディングを始めたジャックはCDを作り、店で商品を買ってくれた客にそれを配る。 スーパーの宣伝テレビ番組で取り上げられたジャックは、”イン・マイ・ライフ”を歌うものの、単なる歌う店員にしか思われないために不満に思う。 帰りの車の中で、エリーと曲について話をしようとしたジャックは、”エド・シーラン”からの電話を受ける。 いたずら電話だと思ったジャックは切ってしまい、エリーからニックだと言われる。 再びエドからの電話がかかり、本人だと思わないジャックは、テレビを見た彼から、いい曲だったと言われて戸惑う。 帰宅したジャックは、エド本人が訪ねて来たために驚き、ヨーロッパ・ツアーの前座に誘われる。 その件をエリーに話したジャックは、付き人が必要だと言って彼女を誘うものの断られ、仕方なくロッキーと共にモスクワに向かうことになる。 プライベートジェットのエドに迎えられたジャックとロッキーは、フライトを楽しむ。 モスクワ。 その様子を見ていたレオ(ジャスティン・エドワーズ)は驚く。 ステージを終えたエドは、3時間のフライト中に曲を考えたと言うジャックの才能に驚き、10分でどちらがいい曲を書くか勝負することになる。 歌い終えたエドは、ジャックの”ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード”を絶賛して、負けを認める。 その頃、レオはジャックのことを調べる。 エドのマネージャーであるデブラ・ハマー(ケイト・マッキノン)は、ジャックの才能に目をつけてロサンゼルスに誘う。 サフォーク。 ロサンゼルス。 マリブのデブラの豪邸に招かれたジャックは、彼女と組んで夢を実現させようとする。 レコーディングを始めたジャックをスターにするイメージ戦略も始まり、世の中で彼のことが話題になる。 その後、”エリナー・リグビー”などの曲のイメージが定まらないジャックは、デブラの許可を得てリバプールに向かう。 リバプール。 その様子をリズ(サラ・ランカシャー)が見つめていた。 孤児院”ストロベリーフィールド”、”ペニー・レイン”、”エリナー・リグビーの墓”などを見て回るジャックとロッキーを、リズは監視する。 ホテルに戻ったジャックは、イメージ通りに”エリナー・リグビー”を歌うことができる。 そこにエリーが訪ねて来たために驚いたジャックは、食事と会話を楽しみ、その後”マージー・トンネル”に向かいホテルに戻る。 いい雰囲気になった二人は愛し合おうとするが、一夜限りの関係を嫌うエリーは躊躇して部屋を出る。 翌朝、目覚めたジャックはロッキーを起こし、ホテルを去ったエリーを追う。 ライム・ストリート駅。 エリーがその場のカフェにいることを知ったジャックは、空港に向かわなければならない状況で彼女と話をする。 昨日のことを後悔するジャックは、エリーから、この場に残らない限り、ただの幼馴染の教師の自分とは共に生きられないと言われて戸惑う。 ジャックは、デブラからのテレビ電話を無視することができず、その場を去る。 ロサンゼルス。 ”レイト×2ショー”に出演したジャックは、ホストのジェームズ・コーデンから、自分の曲がビートルズの盗作だと言っているリバプールから来た二人、ポールマッカートニーとリンゴ・スターを紹介されて焦る・・・。 その後、”ヘイ・ジュード”をレコーディングしたジャックは、エドから”ジュード”を”デュード/相棒”に変えるよう提案される。 エリーからの電話を受けたジャックは、彼女がギャビンと付き合い始めたことを知る。 デブラに急かされたジャックは電話を切り、自分独りの時間がないと言って憤慨し、彼女を怒らせてしまう。 ゴールストン。 両親やエリーそしてギャビンに祝福されたジャックは、かつてホテルが閉鎖されたために歌えず、教職に戻ろうと考えたものの、エリーに励まされた時のことを思いだす。 記者会見を開いたジャックは、会場にいた、ビートルズのことを知っているように思えるリズとレオから質問されて動揺する。 特設ステージに向かったジャックは、熱狂するファンの前で”ヘルプ!”を歌い、”助けてくれ!”と叫ぶ。 控室で考え込むジャックは、入ってきたエリーから頬にキスされ、曲に感激した彼女は何も語らずにその場を去る。 そこに、リズとレオが訪ねて来たために覚悟を決めたジャックだったが、二人から、ビートルズの歌をこの世界に残してくれたことで感謝される。 喜ぶジャックは二人からメモを渡され、その場に向かうよう指示される。 ある家に到着したジャックは、船員として各地を回り愛する人と人生を歩んだと言うジョン・レノン(ロバート・カーライル)に歓迎される。 幸せな人生だったと語るジョンは、恋人がいないと言うジョンに、素直に愛を伝えウソをつかずに生きるようにと助言する。 ジャックから歳を訊かれたジョンは78歳だと答え、この歳まで生きたとは信じられないと言う彼の言葉を不思議に思いながら、抱き合い別れる。 ウェンブリー。 エドに紹介されたジャックは、両親や仲間たちも見守る大観衆の前で熱唱する。 歌い終わったジャックは、モニターに映し出されたエリーを紹介し、彼女に支えられて今の自分があることを観衆に伝える。 真実を語ると言うジャックは、自分の曲の作者は、ビートルズというグループのジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターであり、彼らの音楽を世界に届けただけだと伝える。 ウソをつき天才のフリをしたと言うジャックは、著作権を放棄しダウンロードは無料でできることを伝えて、ロッキーに曲をアップロードさせる。 観衆に謝罪したジャックはエリーに愛を伝え、皆に感謝する。 ステージを降りたジャックはエリーと話し、ギャビンは潔く手を引く。 その様子をルーシーが見つめていた。 憤慨したデブラが追ってきたため、ジャックとエリーはその場から逃げる。 ジャックと共に家に着いたエリーは、彼と愛し合う。 翌朝ジャックは、エリーが”ハリー・ポッター”を知らないために、それがこの世に存在しないことに気づく。 その後、音楽教師に戻りエリーと結婚したジャックは、子供も生まれて幸せな家庭を築く。
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その夜、ジャックは”バック・イン・ザ・U.S.S.R.”を歌い、観客は熱狂する。
旅立つジャックのためのパーティーが開かれ、エリーが友人以上の関係を求めていることを知ったジャックは戸惑う。
現地に着いたジャックとロッキーは、観光を楽しみむ。
ロッキーと共に現地に着いたジャックは、既に有名人になっていたためにファンに追われる。
ロンドン行きが発ったことを知ったジャックは、エリーに電話をする。
アルバム制作スタッフたちの前で、マーケティング責任者(ラモーン・モリス)に紹介されたジョンは、自分のイメージを変更されてしまう。
その後ジャックは、ピア・ホテルの屋上でコンサートを開くことになり、ビーチには多くのファンが集まる。
エドのコンサート中のデブラに迎えられたジャックは、数曲歌ってメッセージを伝えると言ってステージに向かう。
*(簡略ストー リー)
イングランド、サフォーク。
元音楽教師で、スーパーマーケットでバイトをするシンガーソングライターのジャック・マリクは、幼馴染の教師でマネージャーであるエリーと共に活動を続けていた。
限界を感じたジャックは夢を諦めてしまったその時、世界中で12秒間の停電が起きる。
バスに衝突して怪我をしたジャックは病院で目覚め、回復してエリーと共に退院する。
その後ジャックは、停電後に”ビートルズ”が存在しない世界になってしまったことに気づき、彼らの曲を聴いたエリーらが感激してくれたために驚く。
誰も知らないビートルズの曲でスターになることを考えたジャックは、エド・シーランにも曲が認められたために、彼と共に活動するのだが・・・。
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”ビートルズ”が存在しない世界で、彼らの曲を発表しスターになった青年の奮闘と苦悩そして恋を描くロマンチック・コメディ。
製作を兼ねるダニー・ボイルの監督作品であり、製作、原案、脚本をリチャード・カーティスが担当している。
お馴染みの”ビートルズ”の名曲に乗り、エネルギッシュ且つ軽快に描く、ダニー・ボイルらしい楽しい作品に仕上がっている。
スターを目指した青年が夢を実現するものの、まったく違った人生を歩み生存していたという設定のジョン・レノン(ロバート・カーライル)から人の生き方を教えられ、愛する人との平凡な人生を選ぶクライマックスも大いに盛り上がる。
北米興行収入は約7300万ドル、全世界では1億5300万ドルのヒットとなった。
夢を諦めた後に”奇跡”が起きるものの、結局は平凡な人生を選ぶ青年を熱演するヒメーシュ・パテル、彼を支える幼馴染を好演するリリー・ジェームズ、主人公の付き人となり奮闘する友人のジョエル・フライ、主人公の才能を認める本人役のエド・シーラン、彼と主人公のマネージャーを演ずるケイト・マッキノン、主人公の両親サンジェフ・バスカールとミーラ・シャール、主人公の友人ハリー・ミシェル、ソフィア・ディ・マルティーノ、エリス・チャペル、主人公と同じく”ビートルズ”のことを知るサラ・ランカシャーとジャスティン・エドワーズ、主人公のレコーディングに協力する地元の青年アレキサンダー・アーノルド、主人公のマーケティング責任者ラモーン・モリス、本人役でジェームズ・コーデンとマイケル・キワヌカ、そしてジョン・レノンをロバート・カーライルが演じているのは注目だ。