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X-メン X-Men (2000)

1963年にマーベル・コミックに初登場した、スタン・リージャック・カービーの”X-メン”の映画化第1作。
迫害される突然変異の反乱分子と人類との共存を目指すミュータント双方の戦いを描く、監督ブライアン・シンガー、主演パトリック・スチュワート、 ヒュー・ジャックマンジェームズ・マースデンファムケ・ヤンセンハル・ベリーアンナ・パキンイアン・マッケラン共演のアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:ブライアン・シンガー

製作総指揮
アヴィ・アラッド

スタン・リー
リチャード・ドナー
製作
ローレン・シュラー・ドナー

ラルフ・ウィンター
原案
スタン・リー

ジャック・カービー
脚本:デヴィッド・ヘイター
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
編集
スティーヴン・ローゼンブラム

ジョン・ライト
ケヴィン・スティット
音楽:マイケル・ケイメン

出演
チャールズ・エグゼビア/プロフェッサー:パトリック・スチュワート

ローガン/ウルヴァリン:ヒュー・ジャックマン
スコット・サマーズ/サイクロップス:ジェームズ・マースデン
ジーン・グレイ:ファムケ・ヤンセン
オロロ・マンロー/ストーム:ハル・ベリー
マリー・ダンキャント/ローグ:アンナ・パキン
ボビー・ドレイク/アイスマン:ショーン・アシュモア
エリック・マグナス・レーンシャー/マグニートー:イアン・マッケラン
レイヴン・ダークホルム/ミスティーク:レベッカ・ローミン
セイバートゥース:タイラー・メイン
トード:レイ・パーク
ロバート・ケリー上院議員:ブルース・デイヴィソン
ヘンリー・ガイリッチ:マシュー・シャープ
スチュー:ケヴィン・ラシュトン
デヴィッド:ショーン・ロバーツ
ローグの父親:ジョン・ネルズ
エムシー:アーロン・タガー
バーテンダー:ダグ・レノックス
トラックの運転手:ジョージ・ブザ
ホットドッグ売:スタン・リー

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

2000年製作 104分
公開
北米:2000年7月14日
日本:2000年10月7日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $157,299,720
世界 $296,339,530


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1944年、ナチス・ドイツ占領下のポーランド
強制収容所に送り込まれた親子は引き離され、殺害される両親と別れた少年は、”鉄”のフェンスを、触れることなく捻じ曲げてしまう。

近未来、ミシシッピ州メリディアン
高校生の少女マリー・ダンキャント(アンナ・パキン)は、将来の夢をボーイフレンドのデヴィッド(ショーン・ロバーツ)に語りながらキスをする。

しかし、デヴィッドはマリーの唇に触れた瞬間、発作を起こしてしまう。

ワシントンD.C.
突然変異のミュータントが迫害を受ける中、その”登録法案”成立を推進するロバート・ケリー上院議員(ブルース・デイヴィソン)の前で、ジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)は、その危険性を拭い去ろうとする。

しかし、グレイはケリーの発言に圧倒され、それを傍聴していた、ミュータントのための専門校”Xマンション”の創設者チャールズ・エグゼビア/プロフェッサー(パトリック・スチュワート)は、その場にいた、かつての親友エリック・マグナス・レーンシャー/マグニートー(イアン・マッケラン)に気づく。
...全てを見る(結末あり)

エグゼビアは、ミュータントのテロ集団”ブラザーフッド”を組織するマグニートーを牽制するが、彼は自分に干渉するなと言い残し、その場を去って行く。

カナダアルバータ州北部
家出していたローグ(マリー)は酒場で、金属の骨爪が手から生えるミュータント”ウルヴァリン”ことローガン(ヒュー・ジャックマン)を見かけ、彼の車に忍び込む。

ローグに気づいたウルヴァリンは、一度は彼女を放り出すが仕方なく同行させることにする。

暫くすると車が事故を起こし、ウルヴァリンは、ミュータントである大男セイバートゥース(タイラー・メイン)に襲われる。

しかし、ウルヴァリンとローグは、現れたスコット・サマーズ/サイクロップス(ジェームズ・マースデン)とオロロ・マンロー/ストーム(ハル・ベリー)に救われる。

セイバートゥースを差し向けたマグニートーは、エグゼビアの妨害であることを察知する。

ニューヨーク州ウエストチェスター郡
Xマンションに運び込まれたウルヴァリンは、グレイの治療を受けようとしていたが、意識を取り戻し治療室を抜け出す。

エグゼビアと対面したウルヴァリンは、改めてサイクロップスとストームを紹介される。

エグゼビアは、ミュータントに超能力の正しい使い方を教育していることなどをウルヴァリンに語り、人間社会を敵視し滅ぼそうと考える、マグニートーに対抗する”X-メン”を組織していることも伝える。

エグゼビアは、過去の記憶が失われているウルヴァリンに、その答を出すことに協力する代わりとして、48時間以内にマグニートーの考える計画を探るよう命ずる。

その頃、マグニートーの命令で、ケリー議員はミスティーク(レベッカ・ローミン)とトード(レイ・パーク)に誘拐される。

ウルヴァリンの体を調べたグレイは、彼が不老不死のため、年齢不詳であることなどをエグゼビアに報告する。

マグニートーの元に連れて行かれたケリーは、ミュータント化されてしまう。

その後ウルヴァリンは、何かの生体実験をされた悪夢にうなされ、眠れずに彼の元に現れたローグに驚いてしまう。

その反動で、ウルヴァリンは爪でローグを突き刺してしまい、彼女の手が頬に触れ意識を失ってしまう。

ウルヴァリンは意識を回復し、触れた相手の生命力を奪うローグの超能力をエグゼビアから知らされる。

ローグは、”Xマンション”に侵入してボビー・ドレイク(ショーン・アシュモア)に扮していたミスティークの罠にかかり、その場から姿を消してしまう。

エグゼビアは、超能力を使いローグが鉄道の駅にいることを知り、サイクロップスとストームに現場に向かうよう命ずるが、ウルヴァリンが先回りする。

ローグを見つけたウルヴァリンは、彼女の苦しみを聞いて、優しく抱き寄せる。

駅に着いたサイクロップスとストームは、セイバートゥースとトードに襲われる。

出発した列車を止めた、金属を自在に操れるマグニートーは、ウルヴァリンを難なく叩きのめす。

現場に現れたエグゼビアでもマグニートーには抵抗できず、ローグは連れ去られてしまう。

マグニートーの拘束を自力で逃れたケリーは、”Xマンション”に辿り着き、グレイに助けを求める。

エグゼビアは、ケリーの記憶を分析して、人間を放射能でミュータント化する装置を使い、彼自身のパワーをローグに移そうとしていることに気づく。

その後ケリーは死亡し、エグゼビアは決着をつけるために、超能力を増幅する”セレブロ”を使い、ローグの居場所を捜そうとする。

しかし、ミスティークの破壊工作によりエグゼビアはダメージを受け、昏睡状態に陥ってしまう。

”セレブロ”を元に戻したグレイが、マグニートーの居場所を突き止める。

エリス島で行われるサミットで、各国首脳をミュータント化するために、マグニートーは、リバティ島自由の女神に装置を設置する。

それを知ったサイクロップスは、ウルヴァリンやグレイを伴い現地に向かう。

ウルヴァリンらは、待ち構えていたミスティークとトードを激しい戦いの末に倒す。

現れたマグニートーが、ウルヴァリンらの体の自由を奪いローグにパワーを移す。

拘束を逃れたウルヴァリンは、セイバートゥースと、エリス島に装置のパワーが達する寸前でマグニートーを倒す。

ウルヴァリンはローグを救出して顔面に手を触れ、そのパワーを吸収した彼女は蘇生する。

その後、マグニートーとミスティークも意識を取り戻す。

Xマンションでは、エグゼビアが目を覚まし、グレイの手当てを受けたウルヴァリンは、ローグの無事を確認する。

回復したウルヴァリンは、自分が発見されたカナダの山中に古い軍事基地があリ、そこに秘密を知る手がかりがある可能性を、エグゼビアから知らされる。

ミスティークはケリーに扮し、ミュータントの登録法案撤回を表明する。

ウルヴァリンは、引き止めるローグに認識票を渡し、それを取りに戻ることを伝えて旅立つ。

プラスティックの牢獄に拘束されているマグニートーと面会したエグゼビアは、彼とチェスを楽しみ、将来の戦いでは手加減しないことを互いに確認して別れる。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「X-メン」(2000)
・「X-MEN2」(2003)
・「X-MEN:ファイナル ディシジョン」(2006)
・「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011)
・「X-MEN: フューチャー&パスト」(2014)
・「X-MEN: アポカリプス」(2016)
____________

・「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」(2009)
・「ウルヴァリン: SAMURAI」(2013)
・「デッドプール」(2016)
・「ローガン」(2017)

*(簡略ストー リー)
突然変異のミュータントが迫害を受け、その登録法案を推進するケリー上院議員は、強引にことを勧めようとする。
それに抵抗することを考える、ミュータントのテロ集団のリーダー、マグニートーは、かつての友エグゼビアの唱える、人類との共存に全く理解を示さない。
放浪の旅を続ける不老不死のミュータント、ウルヴァリンは、家出した超能力少女ローグと出会い、その直後にマグニートーの差し向けたミュータントに襲われてしまう。
そこに現れた、エグゼビア指揮下の”X-メン”のメンバー、サイクロップスとストームが二人を救い、彼らを”Xマンション”に連れて行く。
エグゼビアは、ミュータントに超能力の正しい使い方を教育していることと、マグニートーに対抗するため、”X-メン”を組織していることをウルヴァリン伝える。
そしてエグゼビアは、過去の記憶を追い求め苦しむウルヴァリンに、それを解き明かす協力を約束し、マグニートーの考える計画を探るよう命ずるのだが・・・。
__________

まず冒頭で、ナチス・ドイツの迫害を受ける少年(マグニートー)が、”金属”のフェンスを捻じ曲げ自分の超能力を知るシーンから、半世紀を過ぎた世界につながる展開など、若きブライアン・シンガーの深い演出により、一気にドラマに引き込まれる。

超近代設備が完備された施設内で、記憶の旅を続けるウルヴァリンが、居心地悪そうに振舞う古風な人物設定も、年齢不詳のキャラクター・イメージにマッチしている。

北米興行収入は約1億5700万ドル、全世界では3億ドルに迫るヒットとなった。

本作でブレイクした、若手スターのヒュー・ジャックマンは、居場所のない苦悩する姿がどこか悲しげであり、逞しさだけでなく”人間的”魅力溢れる人物に描かれているところがいい。

その彼をも圧倒する、イギリス人俳優の二人、パトリック・スチュワートイアン・マッケランの、実力派同士の演技のぶつかり合いは見もので、アクション・シーンなどがなくても十分に満足できる、作品に重厚さを加える見事な演技を見せてくれる。

頼もしい”X-メン”のメンバー、ジェームズ・マースデンハル・ベリー、そして知性溢れるファムケ・ヤンセン、超能力少女として物語に大きく関るアンナ・パキン、彼女に好意を持つショーン・アシュモア、対するミュータントのレベッカ・ローミン、巨漢タイラー・メインレイ・パーク、ミュータントを敵視する上院議員役のブルース・デイヴィソン、そして原作者スタン・リーは、ホットドッグの売手でカメオ出演している。


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