同時多発テロの被害者及び遺族救済補償基金の特別管理人に任命された弁護士らの苦悩を描く、監督サラ・コランジェロ、製作、主演マイケル・キートン、スタンリー・トゥッチ、エイミー・ライアン、テイト・ドノヴァン、タリア・バルサム、ローラ・ベナンティ他共演の実録ドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:サラ・コランジェロ
製作
マックス・ボレンスタイン
マーク・バタン
アンソニー・カタガス
マイケル・シュガー
バード・ドロス
マイケル・キートン
ショーン・ソーレンセン
原作:ケネス・ファインバーグ”What Is Life Worth?: The Unprecedented Effort to Compensate the Victims of 9/11”
脚本:マックス・ボレンスタイン
撮影:ペペ・アヴィラ・デル・ピノ
編集:ジュリア・ブロッシュ
音楽:ニコ・マーリー
出演
ケネス・ファインバーグ:マイケル・キートン
チャールズ・ウルフ:スタンリー・トゥッチ
カミール・バイロス:エイミー・ライアン
リー・クイン:テイト・ドノヴァン 弁護士
プリヤ・クンディ:シュノリ・ラマナサン
カレン・ドナート:ローラ・ベナンティ
ダイアン・シャフ:タリア・バルサム
バート・カスバート:マーク・マロン
フランク・ドナート:クリス・タルディオ
ジョン・アシュクロフト司法長官:ヴィクター・スレザック
マヤ:ゲイル・ランキン
ジョーン:キャサリン・カーティン
ルース:ジョアンナ・デイ
ジェームズ:ジェームズ・チコーネ
アメリカ 映画
配給
Netflix
ハイヤー・グラウンド・プロダクションズ
2021年製作 118分
公開
北米:2021年8月27日
日本:2023年2月23日
■ ストーリー ■
コロンビア大学。
非常勤教授である弁護士のケネス・ファインバーグ(マイケル・キートン)は、人の命の金銭的価値について学生に説明する。
2001年9月11日。
同時多発テロが発生し、ファインバーグは、オフィスに向かう列車内から現場を目撃する。
9月22日、ワシントンD.C.、議会議事堂。
政府は、”911”の被害者及び遺族を救済するための補償基金を立ち上げようとする。
その会議に出席した弁護士のリー・クイン(テイト・ドノヴァン)は基金に批判的だったものの、ファインバーグは興味を持つ。
その件を妻ダイアン(タリア・バルサム)に話したファインバーグは、ハードな仕事になるために反対されるものの、被害者の力になりたいと思う。
ジョン・アシュクロフト司法長官(ヴィクター・スレザック)に会ったファインバーグは、基金の特別管理人にしてほしいことを伝える。
誰もが望まない仕事であることを承知のファインバーグは、被害者の収入に基づき、支払いについて厳格に計算し、被害者のうち少なくとも80パーセントに補償を申請させ、提訴を防ぐようにとアシュクロフトに指示され、特別管理人に任命される。
無償でそれを引き受けたファインバーグはオフィスに戻り、法律パートナーのカミール・バイロス(エイミー・ライアン)らスタッフを集めてその件を話す。
ファインバーグは、ブッシュ大統領からの電話を受けて激励され、カミールらと共に、2003年12月22日までという期限が迫る中難題に挑むのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
2005年に発表された、ケネス・ファインバーグの著書”What Is Life Worth?: The Unprecedented Effort to Compensate the Victims of 9/11”を基に製作された作品。
「リトル・アクシデント―闇に埋もれた真実―」(2014)、「キンダーガーテン・ティーチャー」(2018)などのサラ・コランジェロが監督し、主演はマイケル・キートン(製作兼)、スタンリー・トゥッチ、エイミー・ライアン、テイト・ドノヴァン、タリア・バルサム、ローラ・ベナンティなどが共演した作品。
同時多発テロの被害者及び遺族救済補償基金の特別管理人に任命された弁護士ケネス・ファインバーグらの苦悩を描く実録ドラマ。
911を題材にした作品であり、事件のインパクトは抑えながらも、当事者の証言と実生活と共に、被害者を救済するために立ち上がった弁護士とそのチームが、その問題の深刻さに直面して苦悩する姿が切実に描かれている。
主演のマイケル・キートンは、911の被害者補償基金の特別管理人に任命され、命に値段をつけるという難題に挑む弁護士ケネス・ファインバーグを見事に演じている。
妻を911で亡くした遺族で、主人公とは意見が合わずに提訴を考える男性を好演するスタンリー・トゥッチ、主人公の法律パートナー、エイミー・ライアン、被害者に提訴を提案する弁護士テイト・ドノヴァン、主人公のスタッフ、プリヤ・クンディ:シュノリ・ラマナサン、主人公と深く関係する亡くなった消防士の妻ローラ・ベナンティ、その代理人の弁護士マーク・マロン、主人公の妻タリア・バルサム(マーチン・バルサムの娘)、亡くなった消防士の兄クリス・タルディオ、主人公を特別管理人に任命するジョン・アシュクロフト司法長官のヴィクター・スレザック、犠牲者の家族ゲイル・ランキン、キャサリン・カーティン、ジョアンナ・デイ、ジェームズ・チコーネなどが共演している。