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ディア・ダディ 嘘つき父さんの秘密 World’s Greatest Dad (2009)

出来の悪い息子の事故死を自殺に見せかけて遺書や日記まで書いたことが評判になり人生が一変する高校教師が巻き起こす騒動を描く、監督、脚本ボブキャット・ゴールドスウェイト、主演ロビン・ウィリアムズダリル・サバラアレクシー・ギルモアジェフ・ピアソンヘンリー・シモンズ他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ボブキャット・ゴールドスウェイト
製作
ハワード・ガートラー
テッド・ハム
リチャード・ケリー
ショーン・マッキトリック
ティム・ペレル
製作総指揮:ジェニファー・ロス
脚本:ボブキャット・ゴールドスウェイト
撮影:ホラシオ・マーキネス
編集:ジェイソン・スチュワート
音楽:ジェラルド・ブランスキル

出演
ランス・クレイトン:ロビン・ウィリアムズ
カイル・クレイトン:ダリル・サバラ
クレア・リード:アレクシー・ギルモア
アンドリュー・トラウトマン:エヴァン・マーティン
ワイアット・アンダーソン校長:ジェフ・ピアソン
マイク・レーン:ヘンリー・シモンズ
ボニー・トラウトマン:ミッツィ・マッコール
ジェイソン:ジャーメイン・ウィリアムズ
ヘザー・ジョンソン:ロレイン・ニコルソン
モーガン:モーガン・マーフィー
バート・グリーン:トビー・ハス
ジェリー・クレイン:トム・ケニー
本人:ブルース・ホーンズビー
リムジンのドライバー:ボブキャット・ゴールドスウェイト

アメリカ 映画
配給 マグノリア・ピクチャーズ
2009年製作 99分
公開
北米:2009年8月21日
日本:未公開
製作費 $221,810


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
シングルファザーの高校教師ランス・クレイトン(ロビン・ウィリアムズ)は、作家として成功することを夢見ていた。

今回の原稿もボツなら諦めようと考えていたランスは、問題児である15歳の息子カイル(ロビン・ウィリアムズ)と暮らしていた。

校長のワイアット・アンダーソン(ジェフ・ピアソン)と話をしたランスは、自分が担当する詩の授業が人気がないため、廃止することを考えていると言われる。

人気があるマイク・レーン(ヘンリー・シモンズ)の創作クラスにその予算を使う考えがあると言うアンダーソンは、これは激励だとランスに伝える。

マイクに声をかけられ挨拶したランスは、恋人である同僚のクレア・リード(アレクシー・ギルモア)とキスして新作の原稿を渡し、食事の約束をして別れる。
...全てを見る(結末あり)

友人のアンドリュー・トラウトマン(エヴァン・マーティン)に変態的な話をして嫌がられたカイルは、通りががったジェニファーに卑猥な言葉をかけたため、それを聞いたクリスと喧嘩になる。

校長室に呼ばれたカイルは、クリスとジェニファーが帰った後で、ランスと共に話すことになる。

成績もよくないカイルは、アンダーソンから、態度を改めない場合は退学だと言われて納得し退席する。

ランスと話したアンダーソンは、問題児のカイルを特別支援学校に入れる考えを提案される。

早急に改善することを条件に、現状のままでいるのを許可されたランスはアンダーソンに感謝するが、カイルから、自分が生まれたこと自体に不満があると言われる。

ランチの時間に、マイクの記事が初投稿で”ザ・ニューヨーカー”に掲載されたことを知ったランスは、それを羨ましく思う。

ランスは、マイクに感心するクレアの態度が気になる。

その夜、謹慎中にも拘わらずアンドリューを家に呼んでいたカイルに注意したランスは、宿題をやるということで許す。

クレアとの食事の約束がキャンセルになったランスは、子供達の様子を見に行く。

翌日、マイクに対するクレアの態度が再び気になったランスは、彼女にそれを追及する。

気分を害したクレアはその場を去り、後悔したランスは彼女に電話をして謝罪する。

翌日、帰宅したランスは、デートに出かけると言って相手はクレアだとカイルに伝える。

クレアが誰とでも寝る女だと言われたランスは、彼女の性格も非難される。

その日もクレアに約束をキャンセルされたランスは、気分転換にポーチでマリファナを吸う。

隣人の老婦人ボニー(ミッツィ・マッコール)に声をかけられたランスは、カイルが覗いているので着替えの際にカーテンを閉めてほしいと伝える。

それを気にする様子もないボニーは、カイルを挑発する。

ハイになりながらカイルと話したランスは、明日、一緒に出かけて楽しむことを提案し、ショッピングモールに行き映画を観る約束する。

翌日、パソコンは見るだけと言っていたにも拘わらず、カイルにそれを買わされたランスは、クレアがマイクと一緒にいるところを目撃してショックを受ける。

アンドリューが現れたためにカイルは家に帰り、一人で映画を観たランスは、クレアからの電話を受ける。

離婚して落ち込んでいたマイクに付き合っていたと言われたランスは、クレアから食事に誘われ、カイルも連れて行くことになる。

それを拒むカイルを強引に連れ出したランスは、クレアとステーキ店で待ち合わせる。

気さくなクレアとの会話も楽しめないカイルだったが、彼女のスカートの中を携帯電話で盗撮する。

クレアを送ろうとしたランスは、愛し合うべきだと言うカイルにからかわれる。

車でクレアを送り誘われるものの、その日は帰宅したランスは、カイルが自慰行為をしながら死んでいることに気づく。

クレアの盗撮写真などを確認したランスは、パソコンで遺書を書き、カイルがクローゼットで首を吊ったように見せかけて警察に通報する。

暫く休暇をとったランスは学校に復帰し、アンドリューから、カイルは悩んでいたと思えないと言われるものの、複雑な子だったと伝えて彼を納得させる。

クレアからも慰められたランスは、アンダーソンからカウンセラーのペントーラ医師を紹介される。

カイルの死が生徒達に影響を与えないようにカウンセリングを頼むことを知らされたランスは、ペントーラから、カイルの遺書が深い内容だと言われる。

ペントーラからカイルの友達について訊かれたランスは、アンドリューしかいなかったと答える。

その後、話し相手もいないランスは寂しい日々を過ごし、マリファナ入りのブラウニーを作ってボニーに会いに行く。

新聞などを捨てられずに散らかっているボニーの部屋で話をしたランスは、彼女が、自分が捨てた原稿をすべて読んでくれていたことを知る。

才能があるので書き続けるようにと言われたランスは、久しぶりに楽しい時間を過ごし、テレビで放映されるゾンビ映画を観る約束をする。

翌日ランスは、ネット上に公開されているカイルの遺書や警察の捜査情報などが、新聞部により記事にされたことをアンダーソンから知らされ、それを読んだ生徒や同僚から同情される。

人気のなかった詩のクラスには生徒達が集まるものの、ランスはカイルの質問ばかりされる。

その後ランスは、生徒達に信頼されて慕われるようになり、カイルは神のような存在になる。

カイルの遺書を読み感心したクレアは、彼には作家の才能があると思い、他に何か書いたものがあれば読んでみたいとランスに伝える。

家に読みに来てほしいと言われたクレアは、バスケットボールの決勝戦には行けないことをマイクに伝えて、ランスの家に向かう。

その夜、クレアと話したランスは、カイルの日記を読んで聞かせる。

自分を頼っていたカイルが、ランスと末永く暮らせる相手だと思っていたくれたことを知ったクレアは感激し、涙しながらランスを求めて愛し合う。

カイルを嫌っていたものの、今では崇拝する生徒のヘザー・ジョンソン(ロレイン・ニコルソン)から、形見が欲しいと言われたランスは、自分の趣味だったのだが、息子が気に入っていたと伝えて”ブルース・ホーンズビー”のCDを渡す。

クレアから隠れて付き合いたくないと言われたランスは、彼女と学校内で公然とキスし、それを見たマイクはショックを受ける。

カイルを嫌っていた皆が突然、態度を変えたことを不思議に思うアンドリューは、遺書の文面が知的過ぎるとランスに話して意見する。

今回の件を疑問に思い始めたランスは、ペントーラと話をする。

カイルの死は自分のせいではなく、それを無駄にするべきではないと言われたランスは、日記を書き本にして生徒達に配る考えをペントーラに伝える。

日記をクレアに読んでもらったランスは、彼女との愛を深める。

その後、日記は本になり生徒達などに配られて評判になるが、カイルの検視結果などを調べたマイクは、アンドリューと共に彼の自殺に疑問を感じ始める。

学校の図書館をカイルの名前に改名することをアンダーソンから知らされたランスは、テレビの人気トークショー出演の依頼を受ける。

訪ねて来たアンドリューから、性的な話題にカイルが触れていない本の内容は理解できないと言われたランスは、彼を納得させることができない。

ホテルに迎えに来たリムジンのドライバー(ボブキャット・ゴールドスウェイト)の案内で、クレアと共にスタジオに向かったランスは、プロデューサーのジェリー・クレイン(トム・ケニー)と打ち合わせをする。

メイクをしながら出版エージェントのバート・グリーン(トビー・ハス)と話したランスは、最高の自伝になると言われて名刺を渡される。

Dr.ドナのトークショーに出演したランスは、カイルのことを訊かれて涙し、今回のことで得た教訓も視聴者に伝える。

ホテルに戻ったランスは、クレアと共に番組を見終える。

バートからの連絡を受けたランスは、多くの出版社から声がかかっていることを知らされる。

翌日、図書館の改名式に出席したランスは、ヘザーらが呼んだブルース・ホーンズビー本人と会い彼に感謝する。

ブルース・ホーンズビーの演奏と歌と、アンダーソンの挨拶で式は始まる。

スピーチしたランスは、カイルは自殺ではなく自慰行為中に事故で死んだことを話し、自殺に見せかけて、自分が遺書と日記を書いたと告白する。

クレアに頬を叩かれたランスはアンダーソンに批判され、生徒達はランスを軽蔑の眼差しで見つめる。

しかし、気持ちが吹っ切れたランスは、プールに向かい全裸になり、かつてダイビングの選手だったことを思い出しながら飛び込む。

その後、アンドリューに会ったランスは、すべて分かっていたと話す彼から、本は好きなので書き続けてほしいと言われる。

アンドリューを誘ったランスは、マリファナ入りのブラウニーを食べながら、ボニーと共に三人でゾンビ映画を観る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
作家になる夢を諦めかけていた高校教師でシングルファザーのランス・クレイトンは、出来の悪い15歳の息子カイルに頭を悩ましていた。
担当する詩のクラスも人気がなく、同僚教師のクレアとの関係も危ういランスは、ある日、カイルが自慰行為の最中に事故死してしまったためにショックを受ける。
自殺を装い遺書まで書いたランスは、出来は悪かったもののカイルの死を悲しむ。
そんなランスは、自分が書いた遺書などが評判になり、嫌われていたカイルが生徒達の間で崇拝されるようになったために驚き、日記も書きそれが本にまでなるのだが・・・。
__________

コメディアンとしても知られるボブキャット・ゴールドスウェイトが、脚本を兼ねて監督した作品。

出来の悪い息子の事故死を自殺に見せかて遺書や日記まで書いた結果、それが世間の評判になり人生が一変する高校教師が巻き起こす騒動を描くコメディ・ドラマ。

拡大公開もされない小作ではあるが、批評家からは絶賛された作品。

うまくいかない人生が、家族を失ったことをきっかけにして成功者となるという、平凡な高校教師の人生をシニカルに描く、リムジンのドライバーとして出演もしているボブキャット・ゴールドスウェイトの脚本と演出が見どころの作品。

主演のロビン・ウィリアムズは、息子の死をきっかけにして人生が一変する平凡な高校教師を、彼らしい演技で熱演している。

主人公である父や社会に反発する息子のダリル・サバラ、主人公と愛し合う同僚教師のアレクシー・ギルモア、カイル(ダリル・サバラ)のたった一人の友人エヴァン・マーティン、校長のジェフ・ピアソン、人気教師のヘンリー・シモンズ、主人公の隣人である老婦人ミッツィ・マッコール、主人公の詩のクラスの生徒ジャーメイン・ウィリアムズ、カイルを嫌っているものの、死後に彼をお崇拝するようになる女子生徒ロレイン・ニコルソンジャック・ニコルソンの娘)、主人公の同僚教師モーガン・マーフィー、出版エージェントのトビー・ハス、トークショーのプロデューサー、トム・ケニー、本人役でシンガーソングライターのブルース・ホーンズビー、そして、ボブキャット・ゴールドスウェイトがリムジンのドライバーで登場している。


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