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女性No.1 Woman of the Year (1942)

新聞社の敏腕記者同士の恋の行方を描く、製作ジョセフ・L・マンキウィッツ、監督ジョージ・スティーヴンス、主演スペンサー・トレイシーキャサリン・ヘプバーンフェイ・ベインター他共演によるロマンチック・コメディの秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:ジョージ・スティーヴンス

製作:ジョセフ・L・マンキウィッツ
脚本
リング・ラードナーJr.
マイケル・ケニン
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ
編集:フランク・サリヴァン
音楽:フランツ・ワックスマン

出演
サム・クレイグ:スペンサー・トレイシー
テス・ハーディング:キャサリン・ヘプバーン
エレン・ウィットコム:フェイ・ベインター
クレイトン:レジナルド・オーウェン
ウィリアム・J・ハーディング:マイナー・ワトソン
”ピンキー”ピータース:ウィリアム・ベンディックス
フロー・ピータース:グラディス・ブレイク
ジェラルド・ハウ:ダン・トビン
フィル・ウィテカー:ロスコー・カーンズ
エリス:ウィリアム・タネン
リュベック博士:ルートヴィヒ・ストーセル
マトロン:サラ・ヘイデン
アルマ:エディス・エヴァンソン
クリス:ジョージ・ケザス

アメリカ 映画
配給 MGM
1942年製作 114分
公開
北米:1942年2月5日
日本:1949年1月29日
製作費 $1,006,000
北米興行収入 $1,935,000
世界 $2,708,000


アカデミー賞
第15回アカデミー賞

・受賞
脚本賞
・ノミネート
主演女優賞(キャサリン・ヘプバーン


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
新聞社”ニューヨーク・クロニクル”のスポーツ記者サム・クレイグ(スペンサー・トレイシー)は、友人で元ボクサーの”ピンキー”ピータース(ウィリアム・ベンディックス)のバーに向かいラジオを聴く。

クイズ番組に出演していた同社の政治コラムニストであるテス・ハーディング(キャサリン・ヘプバーン)が、戦時中は、無駄な体力を使う野球を廃止するべきだと意見したため、サムは翌日の記事で彼女を批判する。

外交官の娘であり高学歴で、数カ国語を流暢に話す才女として活躍していたテスに反撃されたサムは、同僚のフィル・ウィテカー(ロスコー・カーンズ)からやり返せと言われて、記事を書こうとする。

社主のクレイトン(レジナルド・オーウェン)に呼ばれたサムは、内部抗争を良く思わない彼から、その場にいたテスとの和解を提案される。

2人はそれに同意し、テスを野球観戦に誘ったサムは”ヤンキー・スタジアム”に向かう。
...全てを見る(結末あり)

サムは、フィルやエリス(ウィリアム・タネン)らがいる記者席にテスを連れて行き、野球のルールを知らない彼女に説明を始める。

熱戦を見て楽しんだテスは満足し、仕事があるために、サムに名刺を渡して9時に待っていると伝えてタクシーに乗って去る。

花束を持ってテスのアパートに向かったサムは、その場でパーティーが行われていたために驚く。

メイドのアルマ(エディス・エヴァンソン)とテスに迎えられてサムは、来客を紹介されるものの、外国人ばかりで話ができず、退屈な時間を過ごしてその場を去る。

翌日サムは、デスクにあったテスからの謝罪のシャンペンに気づき、彼女のオフィスに向かい、アシスタントのジェラルド・ハウ(ダン・トビン)に中に通される。

テスを誘おうとしたサムは、忙しい彼女から夕方ホールに来てほしいと言われ、講演がある彼女を迎えに行き空港に送ることになる。

ホールのステージに上がってしまったサムは、テスが講演する女性ばかりの会場で恥をかいてしまう。

サムは、テスとその叔母で、世界的に有名なフェミニストのエレン・ウィットコム(フェイ・ベインター)とジェラルドと共に空港に向かう。

テスから自分に送らせた理由を訊いたサムは、キスしたいかと思ったと言われ、彼女にキスする。

テスと月曜に会う約束をしたサムは、ワシントンD.C.に向かう彼女を見送る。

エレンをホテルに送るサムは、空港でテスの話を聞き意気投合していた彼女から、人生を楽しむために”目当ての女性と結婚しなさい “と助言される。

数日後、サムはピンキーの店にテスを連れて行き彼女を紹介する。

テスから様々な話を聞いたサムは、酔った彼女をアパートに送り、部屋に誘われる。

テスに迫られたサムは戸惑い、彼女に黙って帰ってしまう。

翌日サムは、テスの部屋に忘れた帽子が届き、通信室にいた彼女の元に向かい、自分の気持ちを話し結婚したいと伝える。

結婚を承諾してもらったサムは、テスの父ウィリアム(マイナー・ワトソン)とエレンだけで式を挙げることにする。

サムとテスは、即スケジュールを調整して、慌ただしく結婚式を挙げる。

サムとアパートに戻ったテスは、ユーゴスラビアから出国したリュベック博士(ルートヴィヒ・ストーセル)の訪問を受ける。

リュベックのボディーガードに襲われそうになったサムは、テスと博士がが寝室にいたために驚く。

サムはリュベックを紹介され、彼からナチの情報を聞いたテスは特ダネになると考える。

そこにユーゴスラビアの領事らが現れ、相手にされないサムはピンキーに電話し、フロー・ピータース(グラディス・ブレイク)らを連れて来るよう指示する。

大勢を従えて来たピンキーは、リュベックのボディーガードを叩きのめす。

サムとテスが結婚したばかりだと知ったフローは、彼らが2人きりになりたいと思い、気を利かせて皆を連れてピンキーの店に向かう。

その後、普通の新婚生活を望むサムとテスの人生における優先順位をめぐり、2人は衝突することもあった。

ウィリアムと話をしたサムは、結婚の難しさを語る彼が、エレンとの結婚を考えていることを知る。

ある日サムは、テスから、摩擦を解消するために子供を持つことを提案され、彼女が妊娠したと思い喜ぶ。

男の子だと言われたサムは戸惑い、既にギリシャ移民の子クリス(ジョージ・ケザス)を養子にしていたテスは、彼を紹介する。

納得できないサムはテスと口論になるが、そこに電信が入る。

その内容を確認したテスは、自分が今年の最優秀女性”ウーマン・オブ・ジ・イヤー”に選ばれたことを知る。

その受賞式が行われ、クリスを1人で留守番させる分けにはいかないサムは、眠るまで残ることをテスに伝えて口論になる。

テスは会場に向かい、クリスを連れて孤児院に向かったサムは、彼が子供たちとの再会に感激する姿を見て喜ぶ。

サムは院長のマトロン(サラ・ヘイデン)と話し、クリスを返す手続きをする。

その場のラジオ放送で、テスの表彰の様子が流れる。

授賞式にサムは現れず、カメラマンを連れて帰宅したテスは、彼が出て行ったことに気づく。

クリスもいないことを知ったテスは、電話帳の難民委員会の番号に印がしてあったために、孤児院に向かう。

マトロンと話したテスは、事情を伝えてクリスに会わせてもらう。

クリスが帰る気がないことを確認したテスは、その場を去る。

その後テスは、サムと共に来てほしいというエレンからの電報を受け取り、彼に連絡して会いに行く。

テスの電報を見たサムは行けないと言って、結婚について話す彼女が、それを完璧だと思っていることを否定し、結婚ではないと伝える。

理解できないテスにそこが問題だと伝えたサムは、キスしてから別れを告げてほしいと言う彼女の要望に応えてその場を去る。

コネチカット
エレンの家に着いたテスは、彼女と父が結婚することを知り、2人を祝福する。

サムのことを訊かれたテスは、野球の優勝戦の取材で来られないと2人に伝える。

その場でウィリアムとエレンの結婚式は行われ、牧師の言葉で愛を誓う2人や、使用人夫婦の仲睦まじい姿を見たテスは涙する。

夜中に車を走らせたテスは、リバーサイドのサムの新居に向かう。

テスは、眠っているサムを起こさずに、自分のために彼の母が送ってくれた料理の手引書を参考にして、慣れない手つきで朝食の準備を始める。

殆ど家事をしたことがないテスは、戸惑いながらコーヒーを沸かしてワッフルを焼こうとする。

物音で目覚めたサムは警戒しながらキッチンに向かい、テスが料理をしていたために驚く。

自分に気づいたテスから家に戻ったと言われたサムは、それを認めようとしない。

父とエレンの結婚式の誓いの言葉に感動したと話したテスは、自分たちの時はまともに聞いていなかったとサムにと伝える。

サムに愛を告げて結婚してほしいと伝えたテスは、これからは夫婦生活ができると考えるものの、サムに信じてもいらえない。

芝居だと言われたテスは、あなたの妻になるために仕事も辞めるので本気だと伝える。

サムが納得しないためにキッチンに戻ったテスは、ワッフルを作り始めるものの、トーストの焼き方も分からない。

ワッフルは焼けず、コーヒーもあふれ始めたテスは諦め、自分にはできないと言って嘆く。

サムは、エリート記者でもパーフェクトな主婦でもなく普通でいいと涙するテスに伝えて、彼女もそれに賛成する。

そこにジェラルドが現れ、進水式に出席する予定をテスに知らせるが、サムは彼をテラスに呼ぶ。

シャンパンでジェラルドを殴り川に落としたサムは、彼を進水させたとテスに伝えてキスする。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
ニューヨーク
新聞社”ニューヨーク・クロニクル”のスポーツ記者サム・クレイグは、才女である政治コラムニストのテス・ハーディングと、社内で批判し合う記事を書いていたが、それをきっかけにして付き合い始める。
結婚した2人は、普通の新婚生活を送りたいサムと、人生における優先順位にこだわり行動するテスと意見が合わなくなり、たちまち摩擦が生じてしまう・・・。
__________

映画製作者、脚本家として期待されていた若きジョセフ・L・マンキウィッツが製作し、数々の話題作を手掛けていたジョージ・スティーヴンスが監督し、ハリウッドを代表する演技派スペンサー・トレイシーキャサリン・ヘプバーンの共演が話題になった作品。

スペンサー・トレイシーキャサリン・ヘプバーンにとっては記念すべき初共演作で、2人はこの後25年間に9作で共演した。

新聞社の敏腕記者同士の恋の行方を描くロマンチック・コメディの秀作。

主人公2人の記事による批判合戦で始まるものの即、和解し、とんとん拍子で結婚に至るスピーディーな序盤の展開から、新婚生活がこじれる中盤は重苦しい内容になり、爽快な雰囲気で終わるラストまでまったく飽きさせない、ジョージ・スティーヴンスの軽快な演出と、主人公2人、スペンサー・トレイシーキャサリン・ヘプバーンの息の合った絶妙な演技が堪能できる作品。

第15回アカデミー賞では脚本賞を受賞し、主演女優賞(キャサリン・ヘプバーン)にノミネートされた。

1999年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

スポーツ記者としてのプライドを感じさせながら、新婚生活に不満を抱く主人公をやや冷めた演技で見事に演ずるスペンサー・トレイシーと、正に”ウーマン・オブ・ジ・イヤー”の風格を感じさせる才女を演ずるキャサリン・ヘプバーンの熱演はファン必見だ。

主人公の叔母で世界的なフェミニストであるものの、思慮深く主人公に助言したりもするフェイ・ベインター、彼女と結婚するヒロインの父親マイナー・ワトソン、新聞社社主のレジナルド・オーウェン、主人公の友人である元ボクサーのウィリアム・ベンディックス、その友人グラディス・ブレイク、ヒロインのアシスタント役ダン・トビン、主人公の同僚である記者ロスコー・カーンズウィリアム・タネン、ヒロインに助けを求めるユーゴスラビアの学者ルートヴィヒ・ストーセル、孤児院の院長サラ・ヘイデン、ヒロインのメイド役エディス・エヴァンソン、ヒロインが養子にしようとする少年ジョージ・ケザスなどが共演している。


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