1993年のフランス映画「めぐり逢ったが運のつき」のリメイク。 殺し屋とがターゲットの女詐欺師の奇妙な関係を描く、主演ビル・ナイ、エミリー・ブラント、ルパート・グリント、ルパート・エヴェレット、マーティン・フリーマン他共演、監督ジョナサン・リンによるクライム・コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョナサン・リン
製作総指揮
スティーヴ・クリスチャン
マーク・サミュエルソン
ジョアン・ストーカン 他
製作
マイケル・ローズ
マーティン・ポープ
原作:ピエール・サルヴァドーリ”めぐり逢ったが運のつき”
脚本:ルシンダ・コクソン
撮影:デヴィッド・ジョンソン
編集:マイケル・パーカー
音楽:マイケル・プライス
出演
ヴィクター・メイナード:ビル・ナイ
ローズ:エミリー・ブラント
トニー:ルパート・グリント
ルイザ・メイナード:アイリーン・アトキンス
ファーガソン:ルパート・エヴェレット
ヘクター・ディクソン:マーティン・フリーマン
ファビアン:ジェフ・ベル
マイク:グレゴール・フィッシャー
ジェリー・ベイリー:ロリー・キニア
イギリス/フランス 映画
配給
Vue Entertainment(イギリス)
Freestyle Releasing(北米)
2010年製作 98分
公開
イギリス:2010年6月18日
北米:2010年10月29日
日本:未公開
製作費 $8,000,000
北米興行収入 $117,200
世界 $3,453,040
■ ストーリー ■
ロンドン。
殺し屋ヴィクター・メイナード(ビル・ナイ)は、手堅い仕事をすることで定評があった。
詐欺師のローズ(エミリー・ブラント)は、”レンブラント”の自画像の贋作を、ギャングのボス、ファーガソン(ルパート・エヴェレット)に売却することに成功する。
それが偽物だと気づいたファーガソンは憤慨し、ヴィクターを雇いローズの抹殺を依頼する。
ところが、ローズの殺害に手間取り、更には躊躇してしまったヴィクターは、ファーガソンの手下マイク(グレゴール・フィッシャー)らが彼女を殺そうとしたために、それを阻止してしまう。
ヴィクターは、ローズと、その場で事件に関わったホームレスの青年トニー(ルパート・グリント)と共に逃亡する。
ファーガソンは、腕利きの殺し屋ディクソンを雇い、ヴィクターらの殺害を依頼する・・・。
イギリスのベテラン監督ジョナサン・リンの、皮肉を込めたユーモアと軽快な演出、個性派や人気スター集結の、愉快な作品に仕上がっている。
どぎついジョーク、お国柄や気質を表現する気の利いた台詞、上品さも漂う一方、身勝手で無責任な、悪の世界の描写がまた滑稽で、双方入り乱れる実に楽しい作品だ。
イギリスを代表する豪華スター競演にも拘らず、興行的には成功したとは言えず、日本では劇場未公開に終わった。
殺し屋の家系に育ち、それ一筋、真面目が取り柄の主人公ビル・ナイの職人芸は見もので、奔放で無責任な詐欺師を熱演するエミリー・ブラントに惹かれていく姿がまた可笑しい。
「ハリー・ポッター」シリーズのお陰で、既に大富豪でもあるルパート・グリントも、その”ロン・ウィーズリー”役を意識させないキャラクターで好演している。
一族の伝統を守る、勇ましい主人公の母親役アイリーン・アトキンス、ギャングのボス役のルパート・エヴェレット、殺し屋役のマーティン・フリーマンとジェフ・ベル、間抜けなギャングのグレゴール・フィッシャー、贋作を描くロリー・キニアなどが共演している。