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蘭の女 Wild Orchid (1990)

謎の男に翻弄されながら変貌していく女性を描く、主演ミッキー・ローク、キャリー・オーティス、ジャクリーン・ビセット、ブルース・グリーンウッド他共演、監督ザルマン・キングによるラブ・ロマンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト ■
監督:ザルマン・キング

製作総指揮
ジェームズ・R・ダイアー

デイヴィッド・ソーンダース
製作
トニー・アンソニー

マーク・ダモン
脚本
ザルマン・キング

パトリシア・ルイジアナ・ノップ
撮影:ゲイル・タッターサル
編集
マーク・グロッスマン

グレン・A・モーガン
音楽
サイモン・ゴールデンバーグ

ジェフ・マコーミック

出演
ジェームズ・ウィラー:ミッキー・ローク

エミリー・リード:キャリー・オーティス
クラウディア・デニス:ジャクリーン・ビセット
ジェローム・マクファーランド:ブルース・グリーンウッド
ハンナ・ミュンヒ:アサンプタ・セルナ
オットー・ミュンヒ:オレグ・ヴィドフ
フラヴィオ:ミルトン・ゴンサルヴェス
ロベルト:ベルナルド・ヤブロンスキー

アメリカ 映画
配給 Entertainment Film Distributors

1989年製作 105分
公開
北米:1990年4月27日
日本:1990年5月
北米興行収入 $11,060,490


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
故郷のアメリカ中西部を離れ、弁護士としてニューヨークの会社に採用されたエミリー・リード(キャリー・オーティス)は、社長のクラウディア・デニス(ジャクリーン・ビセット)のアシスタントとなる。

クラウディアは、破産寸前のビーチ・ホテルを買収するためブラジルリオデジャネイロへ飛ぶことになり、エミリーもそれに同行する。

リオに到着した二人は、地元の情報源フラヴィオ(ミウトン・ゴンサウヴェス)の出迎えを受ける。

早速ビーチ・ホテルに向かった三人だったが、交渉相手がブエノスアイレスだと知ったクラウディアは、エミリーにその場を任せ旅立つ。

エミリーは、クラウディアの代わりにある男と会うことになるが、廃墟と化したホテルで激しく愛し合う男女を目撃し動揺してしまう。

クラウディアに言われた男ジェームズ・ウィラー(ミッキー・ローク)に会ったエミリーは、怪しげな彼のペースに巻き込まれそうになる。
...全てを見る(結末あり)

仮面パーティーに連れて行かれたエミリーは、ある男に迫られ、その場から走り去ってしまう。

再びエミリーの前に現れたウィラーは、翌日も彼女を誘い、ドイツ人のオットー・ミュンヒ(オレグ・ヴィドフ)とハンナ(アサンプタ・セルナ)夫妻を紹介する。

4人は浜辺のカーニバルに出かけ、ハンナが男に絡まれてしまい、トラブルとなりその場を脱出する。

ウィラーは車内で、オットーとハンナを愛し合わせ、それをエミリーに見せる。

その後、ウィラーとエミリーは廃墟のホテルに向かうが、彼女の芽生えた欲望にウィラーは応えようとしない。

次第に性への衝動に駆られたエミリーは、自らの欲求を満たすため仮面をつけてバーに向かう。

ジェローム・マクファーランド(ブルース・グリーンウッド)というアメリカ人に声をかけられたエミリーは、彼に娼婦と間違えられる。

侮辱を受けたエミリーは、現れたウィラーに言われるがままジェロームに抱かれる。

クラウディアがブエノスアイレスから戻り、ホテル買収の交渉を始める。

エミリーはそこで、ジェロームが交渉相手の弁護士だったということを知る。

ジェロームもエミリーに気づき、引け目を感じる彼女を見て、有利な条件で交渉を進めようとする。

しかしクラウディアは、それを逆手に取りジェロームの弱みに付け込み、交渉を成立させる。

その後クラウディアは、ウィラーの魅力の虜となったため、彼が自分に触れようともしないことから、エミリーを接近させ、反応を見ようとしたことを彼女に伝える。

クラウディアのホテル買収が契約だけとなった時、ウィラーが先手を打って買収契約を結んでしまったことを知る。

憤慨したクラウディアは、まだ契約の手はあると言って、ウィラーに挑戦状を叩き付ける。

クラウディアとエミリーは、共同経営をする予定の中国人にはそれを隠し、準備したカーニバルを楽しむ。

翌日、若い男をホテルに招き入れ、クラウディアはエミリーと共に三人で愛し合おうとするのだが、それをウィラーが邪魔する。

エミリーはウィラーに激しく言い寄るが、彼は密かにホテルの権利書をエミリーに渡す。

海岸でウィラーに会ったエミリーは、真意を探ろうとするが彼は多くを語らない。

再びエミリーの元に現れたウィラーは、ゼロから全てを手に入れ、その後、群がってくる女性に無関心となり、それがゲームのように日常化されてしまったことを彼女に話す。

そんなウィラーをエミリーは求め、そしてそれに応えた彼は、エミリーの欲望を満たし、二人は激しく愛し合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
弁護士でもあるエミリーは、社長クラウディアのアシスタントに採用される。
その後エミリーは、出張先のリオデジャネイロで、クラウディアの代役で、謎の男ジェームズ・ウィラーに接触する。
次第にウィラーに魅了されていくエミリーは、現地の開放的な雰囲気や人々に影響される。
エミリーはウィラーに惹かれ求めるようになる。
しかしウィラーは、なぜかエミリーに関心を示さない・・・。
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極め付けのプレイボーイ風のミッキー・ロークが、彼を求める女性を弄ぶように接する姿が、歪んだ愛の表現として、独特の雰囲気を醸し出している。

リオデジャネイロ他の現地ロケで映し出す、開放的な南国のイメージもよく伝わってくる。

ザルマン・キングの独特の性描写も、嫌味なく美しく表現されている。

スマートな顔立ちだった、前年の「ジョニー・ハンサム」(1989)とは違い、ボクシングの影響か、顔がややむくんでいるようにも見えるミッキー・ロークは、性の衝動にかられることのない男という、見かけとは対照的な役柄をクールに演じている。

1992年に彼と結婚するスーパーモデルのキャリー・オーティスは、知的な女性弁護士を演じ、体を張った演技も見せてくれる。

辣腕女社長を貫禄で演ずるジャクリーン・ビセット、そして弁護士役で、まだキャリアの浅いブルース・グリーンウッドも共演している。


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