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ぼくの美しい人だから White Palace (1990)

息子を亡くした中年女性と妻を亡くした若いエリート青年が生きる世界の違いを意識しながら愛し合う姿を描く、製作シドニー・ポラック、主演スーザン・サランドンジェームズ・スペイダーキャシー・ベイツジェイソン・アレキサンダーアイリーン・ブレナン、監督ルイス・マンドーキによるラブ・ストーリー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト ■
監督:ルイス・マンドーキ

製作総指揮:シドニー・ポラック
製作
グリフィン・ダン

マーク・ローゼンバーグ
エイミー・ロビンソン
原作:グレン・セイヴァン
脚本
テッド・タリー

アルヴィン・サージェント
撮影:ラヨシュ・コルタイ
音楽:ジョージ・フェントン

出演
ノーラ・ベイカー:スーザン・サランドン

マックス・バロン:ジェームズ・スペイダー
ローズマリー:キャシー・ベイツ
ニール・ホロウイッツ:ジェイソン・アレキサンダー
ジュディ:アイリーン・ブレナン
ソール・ホロウイッツ:スティーヴン・ヒル
カーン:ジェレミー・ピヴェン
エディス・バロン:ルネ・テイラー
ジェイニー・バロン:マリア・ピティロ

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1990年製作 102分
公開
北米:1990年10月19日
日本:1991年12月
北米興行収入 $17,487,530


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
セントルイス
郊外の閑静な住宅街に住む、元教師でエリート広告マン、27歳のマックス・バロン(ジェームズ・スペイダー)は、結婚する親友のニール・ホロウイッツ(ジェイソン・アレキサンダー)のバチェラー・パーティーに向かう。

マックスは途中、ハンバーガー・ショップ”ホワイト・パレス”でハンバーガーを50個を買いパーティーに向かうが、中身に空箱があるのに気づく。

納得の行かないマックスは、”ホワイト・パレス”に向かい、ウエイトレスのノーラ・ベイカー(スーザン・サランドン)に噛み付き、不足分を強引に返金させる。

パーティーに戻ったマックスは、余興のスライドで、亡くなった妻ジェイニー(マリア・ピティロ)の写真が写ったために感傷にふける。

その後、パーティーを引き上げ、途中バーに立ち寄ったマックスは、偶然ノーラに出会う。
...全てを見る(結末あり)

酔ったノーラは、マックスと仲直りの印に酒を酌み交わし、彼に結婚歴などを聞く。

マックスはそれに答えたがらずに帰ろうとするが、離婚したと言い張る彼女に、妻が事故死したことを伝える。

ノーラは笑いながらも目に涙を浮かべ、自分の息子も白血病で亡くなったことをマックスに告げる。

その場を立ち去ろうとしたマックスだったが、ノーラを家に送ることになる。

マリリン・モンローを愛するノーラは彼女の写真を壁に貼っていたが、部屋は荒れ放題だった。

ノーラは、酔っているマックスを家で休ませることにするが、二人はその後、愛し合ってしまう。

そして、マックスはノーラの虜となり、彼女の家に通いつめて愛し合う毎日を送る。

その結果、几帳面だったマックスの生活は乱れ、仕事には遅刻してしまう。

それを気にしていた上司ローズマリー(キャシー・ベイツ)だったが、優秀な彼の行動を大目に見る。

マックスは、ゴミためのようなノーラの家を掃除させるために掃除機をプレゼントするが、彼のためにキッチンを片付け、食事の用意をしていた彼女は気分を害してしまう。

掃除機の代わりに、花束と食料品を買い戻ったマックスの優しさに触れたノーラは機嫌を直し、その後、家中を掃除する。

43歳と27歳の年齢差と、生きる世界が違うことを気にするノーラは、マックスを突き放そうともするが、二人は別れることが出来なかった。

そんなマックスは、恋人同伴で招待されたニールの結婚式に一人で出席する。

結婚式があったことを知ったノーラは、マックスが女性を同伴したものと思い込み嫉妬する。

マックスはその誤解を解き、妻ジャイニーにさえも抱かなかったノーラへの気持ちを伝える。

翌日、マックスは、ノーラの姉ジュディ(アイリーン・ブレナン)と会い、予知能力のある彼女に心を読まれる。

ジュディは、ノーラの息子の死が病気ではなく、当時、それを予知したものの 隠していたことをマックスに伝える。

ノーラの宝だった息子の死で、彼女は人生を捨てたこともむジュディは話す。

それを自分に知らせてくれたジュディに、マックスは感謝し彼女を見送る。

ホロウイッツ家の感謝祭のパーティーに、恋人同伴で招待されたマックスは、ノーラを連れて行くことにする。

途中、母エディス(ルネ・テイラー)を迎えに行ったマックスは、彼女に驚きの目で見られてしまう。

マックス達はニールらの出迎えを受け、ノーラも一応歓迎されるが、彼女は自分の生きる世界とかけ離れている雰囲気に行きが詰まってしまう。

侮辱されているのが明らかなノーラは苛立ち、ニールの父親ソール(スティーヴン・ヒル)の意見にも反論してしまい、食事の際、席を立ってしまう。

帰宅したノーラは、マックスが自分を恥じていると思い込み、それを否定する彼を追い払ってしまう。

空虚な日々が続いたマックスは、”ホワイト・パレス”に顔を出すが、ノーラが辞めてしまったことを知る。

そしてノーラは、マックスに行き先も知らせずセントルイスを旅立ってしまう。

その後マックスは、ニューヨークで占い師をしているノーラの姉ジュディを訪ねる。

あるレストランで、ノーラがウエイトレスをしていることを知ったマックスは、彼女の元に向かう。

仕事を辞め、この地に部屋を借りたというマックスは、自分もセントルイスの人々との生活が合わないことをノーラに告げる。

再び教師としてやり直すことを告げたマックスは、ノーラに愛を告げ彼女もそれを受け入れる。

そして二人は、店のテーブルの上で抱き合い、来店客達に祝福される。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
若くして妻を亡くした、エリート広告マンの青年マックスは、息子を亡くしている中年女性ノーラ・ベイカーと出会う。
心を閉ざしていたマックスだったが、ノーラと愛し合うようになり、生活が一変する。
しかしノーラは、マックスと親密になるにつれて、年齢差と生きる世界の違いを悟り、何度か彼を突き放そうとする。
マックスは、周辺の上流の生活にノーラを溶け込ませようともするが、彼女はそれに馴染めない。
そしてノーラは、行き先も知らせずにマックスの元を去って行くのだが・・・。
__________

グレン・セイヴァンの小説”White Palace”を基に製作された作品で、ハンバーガー・ショップの客役で彼自身も出演している。

女性から見ると問題なく受け入れられる作品かとも思うが、男性が見て、16歳年上の女性に、あの立場であそこまで入れ込めるかと、そのあたりを納得できるかどうかで、見方が変わる作品でもある。

極端に描いているのだろうが、息子を亡くし、自暴自棄になっているとはいえ、余りにもだらしなく魅力的でもないスーザン・サランドンと、それほどのエリートにも見えないい、青二才風のジェームズ・スペイダーのラブシーンも、個人的には遠慮したい感じもする。

庶民と上流を意識付けたい意味では理解できるものの、原題”White Palace”と名づけられたハンバーガー・ショップの、高級ホテル並みのネーミングもいかにも大袈裟だ。

とは言え、40代半ばを迎え、既にキャリア十分のスーザン・サランドンが、いよいよ演技派としての実力を示し始め、評価を高めていた頃の作品だけあり、彼女の迫真の演技は見ものだ。

どのようにドラマに絡むかと期待するものの、端役に近い出演が残念であったマックス(J・スペイダー)の上司キャシー・ベイツ、母親のルネ・テイラー、亡くなった妻マリア・ピティロ、友人ジェイソン・アレキサンダー、彼の父親スティーヴン・ヒル、ノーラ(S・サランドン)の姉で、出番は少ないがいい味を出しているアイリーン・ブレナンなどが共演している。


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