家族も恋人もいない幸薄い女性が命を助けた男性の家族の愛に触れながら掴む幸せを描く、監督ジョン・タートルトーブ、主演サンドラ・ブロック、ビル・プルマン、ピーター・ギャラガー、ピーター・ボイル、グリニス・ジョーンズ、ジャック・ウォーデン他共演のロマンチック・コメディ。 |
・サンドラ・ブロック / Sandra Bullock 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・タートルトーブ
製作総指揮
アーサー・サルキシアン
スティーヴ・バロン
製作
ジョー・ロス
ロジャー・バーンバウム
脚本
ダニエル・G・サリバン
フレドリック・リボー
撮影:フェドン・パパマイケル
音楽:ランディ・エデルマン
出演
ルーシー・モデラッツ:サンドラ・ブロック
ジャック・キャラハン:ビル・プルマン
ピーター・キャラハン:ピーター・ギャラガー
オックス・キャラハン:ピーター・ボイル
エルシー・キャラハン:グリニス・ジョーンズ
ソール:ジャック・ウォーデン
ジェリー:ジェイソン・バーナード
ミッジ・キャラハン:ミコール・マルキュリオ
メアリー・キャラハン:モニカ・キーナ
ジョーJr.:マイケル・リスポリ
アシュリー・ベーコン:アリー・ウォーカー
アメリカ 映画
配給 ハリウッド・ピクチャーズ
1995年製作 103分
公開
北米:1995年4月21日
日本:1995年12月1日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $81,057,020
世界 $182,100,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シカゴ。
鉄道”シカゴ・L”の改札係ルーシー・モデラッツ(サンドラ・ブロック)は、毎朝、現れるピーター・キャラハン(ピーター・ギャラガー)に恋してしまう。
恋人も家族もいないルーシーは、今年も寂しいクリスマスを迎えようとしていた。
そんなある日、いつものようにピーターの笑顔に返事も返せなかったルーシーは、彼がホームで絡まれ、線路に落ちてしまったことに気づく。
ルーシーは線路に降りるが、ピーターは意識を失ってしまい、到着した列車を前に、彼女は危機一髪で身をかわす。
その後ルーシーは、病院に運ばれたピーターを”未来の花婿”と呼んでしまい、彼の命を救った婚約者と思われてしまう。
病院にはピーターの家族、父オックス(ピーター・ボイル)、母ミッジ(ミコル・マルキュリオ)、祖母エルシー(グリニス・ジョーンズ)、妹メアリー(モニカ・キーナ)そして、ピーターの名付け親で、隣人のソール(ジャック・ウォーデン)が現れ、ルーシーは家族の一員として歓迎される。 家族のあまりの喜びように、真実を言いそびれてしまったルーシーは、昏睡状態のピーターの前で、自分の人生などをぼやき始めるが、それをソールが聞いてしまう。 ルーシーは、結局、一晩病院で過ごしてピーターに別れを告げようとするが、彼の家族が現れて、クリスマスのパーティーに招待される。 クリスマスの夜。 ジャックは、会ったこともない、兄ピーターの恋人ルーシーを不審に思い始めて探りを入れる。 ある日、ルーシーのアパートをソールが訪ね、真実を話すべきか迷う彼女に、ピーターの家族を悲しませるべきでないことを助言する。 婚約祝いの家具を、ルーシーとピーターのアパートに届けに行くことになったジャックは、トラックが駐車スペースから出せなくなり、歩いて彼女を送ることになる。 ルーシーのことを疑っていたジャックだったが、弾む会話にお互い心通じ合うようになる。 そして二人は惹かれ合っていることに気づき、それぞれが複雑な立場となってしまう。 さらにピーターの妹メアリーが、ルーシーの職場で、彼女が妊娠していると聞きかじり、それを家族に知らせてしまう。 その後、ルーシーが大家の息子ジョーJr.(マイケル・リスポリ)と、挨拶代わりに抱き合っているのをジャックは見てしまい、一緒に行った大晦日のパーティーも台無しになる。 その頃、病院ではピーターの意識が奇跡的に戻り、彼はルーシーが誰か分からずに家族に尋ねる。 父オックスはピーターが記憶喪失だと思い込むが、それを見ていたたまれなくなったルーシーは、真実を打ち明けようとする。 しかし、ルーシーはまたしてもそのチャンスを逸し、複雑な気持ちでジャックとアパートに帰る。 ジャックは、ピーターとの幸せを願っていることをルーシーに告げる。 その頃ソールは、家族とルーシーの幸せのために、彼女にプロポーズするべきだとピーターに助言をする。 やがて、ピーターの恋人アシュリー・ベーコン(アリー・ウォーカー)が、彼のアパートに現れる。 そんな時ピーターも、ルーシーの素朴な魅力に惹かれ、彼女と新しい人生を歩もうと思い始める。 ルーシーが頼りにしていたソールも、家族やピーターに真実を打ち明けられず頼りにならない。 そしてピーターは、婚約者だったはずのアッシュリーに全く興味を示さず、ルーシーにプロポーズしてしまう。 ジャックはルーシーを訪ね、彼女が行きたがっていた、フィレンツェの街の置物を結婚祝いに贈る。 家族やピーターを思うと、断ることもできないルーシーは、”相談役”だったジェリー(ジェイソン・バーナード)に結婚式の招待状を渡すが、彼の前で、愛するジャックが自分を望んでいないことを嘆いてしまう。 そして式の当日、ルーシーとジャックは結婚に異議を唱え、彼女は、家族を愛したがために、真実を話せなかったことを正直語り、教会から立ち去る。 そこに、アッシュリーも現れ大騒動になり、ルーシーはアパートでジョーJr.と慰め合う。 いつものように、改札口で働くルーシーの前に、コインの代わりに指輪を差し出す、家族を伴ったジャックが現れる。 ジャックは、家族の前でルーシーにプロポーズし、二人は結婚することになる。 ルーシーは、”人生とは予期せぬもの”という、亡き父の口癖だった言葉を実感する。 そしてルーシーとジャックは、新婚旅行の地フィレンツェに向かう。
...全てを見る(結末あり)
ピーターの家族の温かさに触れたルーシーは、そのまま一晩泊めてもらい、彼女はピーターの弟のジャック(ビル・プルマン)と出会う。
*(簡略ストー リー)
シカゴ。
”シカゴ・L”の改札係ルーシー・モデラッツは、毎朝、現れるピーターに恋してしまう。
恋人も家族もいないルーシーは、今年も寂しいクリスマスを迎えようとしていたのだが、ある日、ピーターがホームで絡まれ、線路に落ちて気を失ったのに気づく。
咄嗟の判断で、ピーターを到着する列車から助けたルーシーは、その場の成り行きで、彼の婚約者と思われてしまう。
病院に現れた、ピーターの家族に感謝されたルーシーは、意識不明の彼を前にして真実を言いそびれてしまう。
その後ルーシーは、家族からクリスマス・パーティーの招待を受ける。
歓迎されたルーシーは、家族の温かさに触れながら時間を過ごし、ピーターの弟のジャックに出会う。
ジャックは、会ったこともない、兄ピーターの恋人ルーシーを不審に思い始め、探りを入れ始める。
しかし、意気投合する二人は、やがて惹かれ合う仲になっていまい・・・。
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「クール・ランニング」(1993)が思わぬ大ヒットとなった、若手として期待されていたジョン・タートルトーブが、奇抜なアイデアとユーモアをまじえて軽快に描いた、心温まるホームドラマ風のラブ・ストーリーとして十分楽しめる作品。
ランディ・エデルマンの、小粋な音楽も心地よい。
地味な作品ながら、北米で約8100万ドル、全世界では約1億8200万ドルのヒットとなった。
なんと言っても、前年に公開された「スピード」(1994)でブレイクしたサンドラ・ブロックの、控えめで可愛らしささえ感じる魅力は際立ち、彼女の演ずる役柄の中では、ベストと言っていいかもしれない。
好感度抜群の評価を受けた彼女は、本作で一気にハリウッドのトップ女優として認められることになる。
遅咲きながら、話題作への出演を重ねていたビル・プルマンの素朴な好青年(42歳には見えない)振りも、安らぎを感じさせてくれるいいキャラクターだ。
家族の隣人でベテランのジャック・ウォーデンの重みのある演技と、ヒロイン、ルーシーにちょっかいばかり出している、アパートの大家の息子マイケル・リスポリの好演が印象に残る。
途中から、主人公ルーシーとは結ばれて欲しくないと思わせるには、まさにぴったりな色男のピーター・ギャラガー、父ピーター・ボイル、祖父グリニス・ジョーンズ、ルーシーの”相談役”ジェイソン・バーナード、ピーターの母ミコール・マルキュリオ、妹モニカ・キーナ、本当の恋人アリー・ウォーカーなどが共演している。