新作の製作が難航するドキュメンタリー映画監督と妻が出会った若いカップルに影響されながら人生を見つめ直す姿を描く、製作、監督、脚本ノア・バームバック、主演ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・サイフリッド、チャールズ・グローディン他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ノア・バームバック
製作
ノア・バームバック
スコット・ルーディン
リラ・ヤコブ
イーライ・ブッシュ
脚本:ノア・バームバック
撮影:サム・レヴィ
編集:ジェニファー・レイム
音楽:ジェームス・マーフィー
出演
ジョシュ・シュレブニック:ベン・スティラー
コーネリア・シュレブニック:ナオミ・ワッツ
ジェイミー・マッシー:アダム・ドライバー
ダービー・マッシー:アマンダ・サイフリッド
レスリー・ブライトバート:チャールズ・グローディン
フレッチャー:アダム・ホロヴィッツ
マリーナ:マリア・ディッツィア
アイラ・マンデルスタム:ピーター・ヤロー
ケント・アーリントン:ブラディ・コーベット
ティッパー:ドリー・ヘミングウェイ
ティム:マシュー・マー
デイヴ:ライアン・サーハント
ナガト医師:ジェームズ・サイトウ
アメリカ 映画
配給 A24
2014年製作 97分
公開
北米:2015年3月27日
日本:2016年7月22日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $7,587,490
世界 $17,287,310
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク、ブルックリン。
44歳のドキュメンタリー映画監督のジョシュ・シュレブニック(ベン・スティラー)と映画プロデューサーの妻コーネリア(ナオミ・ワッツ)は、子供が生まれた友人のマリーナ(マリア・ディッツィア)夫フレッチャー(アダム・ホロヴィッツ)家を訪ねる。
子供がいないコーネリアは今のままで満足であり、ジョシュも自由であればいいと考えていた。
コロンビア大学教授で左派の知識人アイラ・マンデルスタム(ピーター・ヤロー)のドキュメンタリーの製作に8年かかり難航していたジョシュは、スタッフのティム(マシュー・マー)から現金が必要だと言われる。
次の助成金が出たら払うとティムに伝えたジョシュは、講師を務めるアートスクールに向かう。
聴講生のジェイミー・マッシー(アダム・ドライバー)と妻のダービー(アマンダ・サイフリッド)から声をかけられたジョシュは、自分のファンだと言われる。 監督志望のジェイミーに8年越しの新作を製作中だと話すジョシュは、彼の作品に興味を持ち、チャイニーズ・レストランで妻が待っていることを伝えて二人を誘う。 偶然そこに行くつもりだったと言うジェイミーは、ダービーを連れてその場に向かい、ジョシュとコーネリアと共に食事をする。 著名な映画監督レスリー・ブライトバート(チャールズ・グローディン)の助手を務め、娘であるコーネリアと出会ったことを話すジョシュは、驚くジェイミーに、彼女はプロデューサーだと伝える。 ジェイミーから、ジョシュの作品もプロデュースするのか訊かれたコーネリアは、彼は独力で製作していると答える。 ダービーがアイスクリーム作りをしていることを知ったジョシュとコーネリアは、ジェイミーから、店に持ち込んだら爆発的に売れたと言われる。 店を出たジョシュは、ジェイミーから、忙しいだろうけど自分の新作を観てほしいと言われて、週末にアパートに招待され、自転車に乗って帰る二人を見送る。 帰宅したジョシュは、エネルギッシュで自分達を尊重するジェイミーとダービーが、興味を持ち話を聞いてくれたことなどをコーネリアに話し、二人を好意的に見る。 コーネリアの見方は違っていたが、ジョシュは、ジェイミーと付き合えば25歳に戻れるような気がすると考える。 その週末、ジェイミーとダービーのアパートを訪ねたジョシュとコーネリアは、ジェイミーが製作した作品を鑑賞する。 レコードを聴きVHSビデオやタイプライターを使い、DIYで何でも自分達でやろうとするジェイミーとダービーの生活に感心したジョシュは、大いに刺激を受ける。 フレッチャーとマリーナと食事したジョシュとコーネリアは、マリーナが仕事に復帰し、フレッチャーが休職して育児に専念すると言われる。 記録映画作家とアイス職人の若い夫婦に出会ったと話すジョシュとコーネリアは、刺激を受けたことを伝える。 古風な生活がおしゃれにアレンジされていると伝えたジョシュとコーネリアは、ジェイミーらのイベントにフレッチャーとマリーナを誘うが、ベビーが恋しいと言う二人は帰る。 コーネリアと共にイベントを見に行ったジョシュは、ジェイミーから映画の企画の相談を受ける。 嫌いな”Facebook”を始めて、暫く会っていない幼馴染などがコンタクトをとってきたら、連絡せずにカメラを持って会いに行くというジェイミーの考えを聞いたジョシュは、何を発見したいかが欠けていると伝える。 会ったら分かる”発見の驚き”だと言うジェイミーに、発想はいいが十分ではないので、もっと掘り下げて考えるべきだとジョシュは助言する。 マンデルスタムのドキュメンタリーの撮影を続けるジョシュは、ティムから助成金のことを訊かれ、返事を待っていると答える。 マリーナとランチをしようと考えていたコーネリアは、乳児の音楽教室に誘われて付き合うことになる。 その雰囲気に耐えられなくなったコーネリアは、マリーナに帰ることを伝えてその場を去る。 ダービーに会ったコーネリアは、子供が欲しいと言う彼女から子づくりのことを訊かれ、妊娠は2度したがダメだったと答え、ヒップホップのクラスで汗を流す。 ファッションまでジェイミーに影響されたジョシュは、生活と考え方の変化を感じながら、コーネリアとの愛を深める。 ジェイミーと自転車に乗っていたジョシュは脚を痛めてしまい、病院で診察を受ける。 ナガト医師(ジェームズ・サイトウ)から、軽い肉離れだがヒザの関節炎が心配だと言われたジョシュは、鎮痛剤を処方される。 カフェでそのことをジェイミーに話したジョシュは、年寄りに起きていることが自分に起き始めていると伝える。 ”Facebook”に反応があったと言うジェイミーは、高校時代の友人でポキプシーに住んでいるケント・アーリントン(ブラディ・コーベット)を捜すことをジョシュ伝える。 そこに義父のレスリーが現れ、ジョシュは挨拶してジェイミーを紹介する。 感激するジェイミーは、自分をノンフィクションの世界に導いてくれたレスリーに感謝する。 ジョシュにコーネリアのことを訊いたレスリーは、資金難だと聞いていたため、知人のヘッジファンド・マネージャーが映画に感心があるので紹介すると伝えるものの、それを断られる。 見栄を張るなと言うレスリーは、電話すると伝えて友人のテーブルに向かう。 大物監督と仕事したことを羨ましく思うジェイミーは、ジョシュから、その重圧と娘との結婚で苦労し、独自の道を歩んだと言われる。 それを裏切りか傲慢だと捉えたレスリーのことを話すジョシュは、融資の話も断ると言って、売り込むのは苦手だとジェイミーに伝える。 協力すると言うジェイミーは、自分の作品を共同で監督することをジョシュに提案するものの、断られてしまう。 店を出るジョシュと別れたジェイミーは、レスリーのテーブルに向かい話をする。 カフェでレスリーに会ったことなどをジョシュから聞いたコーネリアは、マリーナからの電話で、週末をコネチカットの別荘で過ごすと言われて誘われる。 コーネリアは、週末はジェイミー達の”アヤワスカ”の儀式に参加するとマリーナに伝える。 儀式に参加したジョシュらは、呪術師の指示で幻覚剤の”アヤワスカ”を飲み、不純なものを吐き出す。 幻覚症状が出始めたコーネリアは、ジョシュと間違いジェイミーとキスしてしまう。 ジェイミーだと気づいたコーネリアだったが、もう一度キスしてしまう。 翌朝、ジョシュから子供をつくることを提案されたコーネリアは、自分達はチャンスを逃したが後悔はしていないと伝える。 ポキプシー。 精神病院に向かったジェイミーらはケントに会い、人生が辛くなり手首を切ったことを知らされる。 その後、古着屋で降ろしたコーネリアとダービーと合流して食事をしたジョシュは、ケントが、アフガニスタンのワナット村の襲撃に加わるものの、戦闘を拒否し、拘置後に前線に復帰してパープルハート章(名誉戦傷章)を受勲したことをネット検索で知る。 これこそドキュメントだと言って、ジェイミーの馬鹿げた企画が大化けするかもしれないと考えるジョシュは喜ぶ。 アフガニスタンのことを勉強する気になったジェイミーに、ジョシュはマンデルスタム教授を紹介しようとする。 申し訳なく思うジェイミーは、ジョシュから分かち合うと言われ、コーネリアからはプロデュースすることを約束される。 感激したジェイミーは、ジョシュとコーネリアに感謝する。 その後、フレッチャーとマリーナのアパートに寄ってみたジョシュとコーネリアは、パーティーが開かれていたためにショックを受ける。 招待してくれなかったことで気分を害したジョシュとコーネリアは、子供が生まれてから離れたような気がすると言われたため、考え方の違いを感じて帰ろうとする。 フレッチャーから、せっかく来たのだから寄るようにと言われたジョシュとコーネリアはパーティーに参加するものの、楽しむ気にはなれなかった。 マンデルスタムの取材撮影をさせたジェイミーのことをコーネリアに話すジョシュは、彼の企画は形になり、自分の作品は進まないことで苛立つ。 ヘッジファンド・マネージャーのデイヴ(ライアン・サーハント)に会ったジョシュは、マンデルスタム教授に100時間以上取材していることなどを伝えるものの、話を理解してもらえない。 レスリーを訪ねたジョシュは作品を観てもらい、トルコのシーンなど不要だと思える部分があり、6時間半は長すぎて退屈だと言われたため、自分への恨みだと思う。 子供がいないことも気に入らないはずだと言うジョシュは、才能を発揮していないし、第一作は普遍性があったが今回は視野が狭いとレスリーに意見され、苛立ちながらその場を去る。 その後、ジェイミーの作品はレスリーに評価され、デイヴの出資も受けたことを知ったジョシュはショックを受ける。 コーネリアから、父が来ることは知らなかったと言われたジョシュは、ジェイミーが自分に接近したのは、レスリーに近づくためだったのではないかと考える。 被害妄想だと言われたジョシュは、コーネリアと口論になり、罵倒し合ってその場を去る。 外にいたダービーとバーに向かったジョシュは、ジェイミーの引き立て役だと気づいた彼女が、彼に不満を抱いていることを知る。 ダービーからセクシーだと言われキスされたジョシュは、儀式の時にジェイミーとコーネリアがキスしたことを知らされる。 翌朝、ジェイミーと朝食を取りながら、昨夜、喧嘩をしたジョシュが帰ってこないことを伝えたコーネリアは涙する。 帰って来ると言ってコーネリアを励ましたジェイミーは、レスリーの協力も得られないだろうかと彼女に問う。 無理だと答えたコーネリアは、自分が頼んでもだめかと言われる。 講義に出席した時に、ジョシュの妻が自分でレスリーが父だと知っていたはずだとジェイミーに確認したコーネリアは、儀式のキスのことを問われる。 ジョシュと間違ったと言うコーネリアだったが、二度目のことを確認したジェイミーは、皆に知られると誤解を招くと伝える。 表にいたジョシュに気づいたコーネリアは、店を出て彼と話す。 ジェイミーの”Twitter”でこの場が分かったと言うジョシュは、ジェイミーとキスしたコーネリアを責める。 コーネリアから間違えただけだと言われたジョシュは、誠実そうに見えるジェイミーはウソつきで騙されたと伝える。 ジェイミーに夢中になったのは自分だと言われたジョシュは、全ては破滅させるための計画だと言う考えをコーネリアに話す。 出て来たジェイミーを追い払ったジョシュは、ダメな夫は捨てて父娘で彼と付き合えと伝えて去ろうとする。 納得できないコーネリアは、自分達を撮っているジェイミーを店の中に向かわせ、理由ばかりつけて何も作っていないジョシュを批判し、少なくともジェイミーは作っていると伝える。 映画製作を理由にして旅行も子づくりもみな保留して実行しないと非難されたジョシュは、それなら作ろうと伝えるが、コーネリアから今更、遅いと言われる。 憤慨して帽子を捨ててその場を去ったジョシュは、フレッチャーに会いに行く。 マリーナが会食で留守だったため、子供の世話をするフレッチャーに育児のことを訊いたジョシュは、可愛いが、正直言ってのめり込めないと言う彼が、苦労していることを知る。 子供よりも自分の方が大切だと言うフレッチャーは、椎間板ヘルニアだとジョシュに伝える。 ジョシュがヒザの関節炎だと知ったフレッチャーは、自分達はどうなっているんだろうと嘆く。 ティムのアパートを訪ねたジョシュは、未払いのことを謝罪するが、おかげでジェイミーの仕事を手伝っていると言われる。 2週間ほど手伝てほしいとティム伝えたジョシュは、CDを全部売って現金にしたことを話す。 レスリーからトルコの部分を削除しろと指示されたことをティムに伝えたジョシュは、いい考えだと言われる。 映像をチェックしようとしたジョシュは、ティムが編集していたジェイミーの映像の中で、ケントの取材時にダービーのアイスクリームが置いてあることに気づく。 ダービーが自分達より先にケントと会っていたことにも気づいたジョシュは、ケントの家に向かう。 コーネリアと共に祝賀会に出席する準備をするレスリーは、業界で成功するためには悪党になることも必要だと、ジョシュが分かっていないことが問題だと話す。 ”Facebook”で連絡した理由をケントに尋ねたジョシュは、誰か知らないジェイミーから連絡が来たのであり、ダービーは昔から知っていると言われる。 ケントから、撮影は演技だと1週間前にダービーが言っていたことを知ったジョシュは、そのことをカメラの前で話してもらう。 ジョシュに電話をしたコーネリアは、メッセージを残して謝罪し、祝賀会に出席してほしいと伝える。 ジェイミーのアパートに向かったジョシュは、一人でいたダービーからフロリダに行くと言われる。 ケントに会ったことを知らせたジョシュは、映像にアイスクリームが映っていたことを伝える。 自分が利用されたことを知ったジョシュは、ケントのアフガニスタンでのことをジェイミーに話したら、いい映画になると言われたことをダービーから知らされる。 これは詐欺で犯罪だと言うジョシュは、ジェイミーがレスリーの祝賀会に行ったことを知る。 それを忘れていたジョシュは、レンタカーも返してしまったために、ジェイミーのジャケットとローラーブレードを借りて会場に向かう。 ”ジャズ・アット・リンカーン・センター”。 席を外していたジェイミーに話しかけたジョシュは、全て計画的だったことを確認する。 皆もやっていることだと答えたジェイミーは、ジョシュから、悪いと自覚していないことが問題だと言われる。 自分はそんなことはしないと言うジョシュは、映画は真実を探るものであり、若者なら何をしてもいいというものではなく、やっていることは盗作だとジェイミーに伝える。 老人の妄想だと言われたジョシュは、自分は老人だと伝えて、コーネリアとレスリーに正直に話すようにとジェイミーに指示する。 嫌なら自分が話すと言ってジェイミーを納得させたジョシュは、スピーチを終えたレスリーとコーネリアのテーブルに向かう。 自分の作品は事実と違い、時系列を変えていると言うたジェイミーの話に付け加えて、ジョシュは、ケントはダービーの友人だと伝える。 レスリーから落ち着くようにと言われたジョシュは、少し変えただけで、もし自分が書いたシナリオならハリウッド一の脚本家であり、ケントは名優だと話すジェイミーに呆れてしまう。 ジョシュは、ケントの自殺未遂もアフガニスタンからの帰還も知っていて偶然を装い、”Facebook”での再会も演出だったと伝える。 レスリーからウソなのかと訊かれたジェイミーは、それを認めるものの、映画の本質ではないので関係ないと答える。 関係あると言い張るジョシュだったが、関係ないと意見するレスリーは、映画のあり方は様々で、偶然性などは些細な問題だとジョシュに伝える。 憤慨するジョシュは、ジェイミーの作品は全てやらせで彼は詐欺師だと非難し、反体制派の世代には、こんな悪魔のような男は恐怖のはずだとレスリーに伝えるものの、再び落ち着くようにと言われる。 ジョシュから意見を求められたコーネリアは、人間としてジェイミーは最低だが、作品は良くできていると伝える。 ジェイミーが勝つのは間違っていると言うジョシュに、なぜ白黒つけたががるのかを問うレスリーは、物事が変わるのが世の中だと伝えて納得させようとする。 道徳的な考えより自分の立場を考えるジョシュは、騙されたと伝えるものの、ジェイミーから、それでも参加していたと言われる。 事実だと思ったからだと言うジョシュは、君が好きだったとジェイミーに伝える。 自分も好きだと言うジェイミーは、友達であることをジョシュに確認する。 嘆くしかないジョシュは、ジェイミーが撮影していることに気づき、レスリーから袖に火がついていると言われる。 ジェイミーに水を浴びせられたジョシュは、助言された通りにトルコは削除したとレスリーに伝えてその場を去る。 会場の外にいたジョシュは、現れたコーネリアから、やらせでも関係なく、映画の主役はケントでも誰でもなくジェイミーだと言われる。 尊敬してくれる弟子が欲しかったと話すジョシュは、大人になり切れない子供を初めてやめられたと伝える。 もう44歳であり、一生でできることも限られていると考えるジョシュは、コーネリアから、もう一度、出会ってやり直したいと言われる。 充実した毎日を送るなど無理だと言うジョシュは、それでも君がいるとコーネリアに伝える。 もし違う人間になれたらもう一度、結婚の誓いをしてくれるか尋ねたジョシュは、コーネリアから、きっと素敵ねと言われ、もう違う人間かもしれないと伝える。 1年後。 フレッチャーとマリーナに空港まで送ってもらったジョシュとコーネリアは、搭乗を待つ。 雑誌に掲載されているジェイミー”悪魔”が世に放たれたと言うコーネリアに、ジョシュは、それは違う若いだけだと伝える。 キスしたジョシュとコーネリアは、向かいに座っている幼児が”iPhone”で遊んでいる姿を見て不安に思う。
...全てを見る(結末あり)
カメラマンのティッパー(ドリー・ヘミングウェイ)を連れて、ジョシュと共にケントに会いに行ったジェイミーは、不在だと言われる。
祝賀会ではレスリーの作品が映し出され、その後、彼のスピーチが始まる。
ジョシュとコーネリアは、養子にする子供を引き取るためにハイチに向かうことになる。
■ 解説 評価 感想 ■
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク、ブルックリン。
44歳のドキュメンタリー映画監督のジョシュ・シュレブニックと映画プロデューサーの妻コーネリアには子供がいなかったが、その生活に満足する日々を送っていた。
新作の製作が難航していたジョシュは、講師を務めるアートスクールの聴講生であるジェイミーとダービーの若いカップルと出会う。
同じドキュメンタリー映画監督を志望するジェイミーと意気投合したジョシュは、彼らのアパートに招かれる。
ジョシュとコーネリアは、レコードを聴きVHSビデオなどを使い、DIYで何でも作り自由な生活を送るジェイミーとダービーの生活に刺激を受ける。
そんな若い二人に影響されたジョシュとコーネリアは、やがて考え方や生活が一変するのだが・・・。
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子供もつくらず仕事に没頭するドキュメンタリー映画監督が、同じ世界での成功を夢見る世代が違うユニークなカップルと出会い、影響されながら人生を見つめ直す姿を描くコメディ・ドラマ。
真っ正直に真実を伝えようとするドキュメンタリー作家が、時代の流れと共に変わる、業界の成功の近道に気づき行動する若者に翻弄される姿がシニカルに描かれている。
ウェス・アンダーソン作品の脚本で高い評価を受けるノア・バームバックが製作と演出を兼ねた、彼の洒脱な映像感覚が楽しめる作品。
主演のベン・スティラーは、真実を伝えることにストイックなまでにこだわり、新作の製作に難航しながらも、ユニークなカップルとの出会いと裏切りにより、人生を見つめ直すことができるドキュメンタリー映画作家を好演している。
主人公の妻である映画プロデューサーのナオミ・ワッツ、主人公夫妻に影響を与える若きドキュメンタリー映画作家アダム・ドライバー、その妻のアマンダ・サイフリッド、主人公の義父である著名なドキュメンタリー映画監督チャールズ・グローディン、主人公の友人夫婦アダム・ホロヴィッツとマリア・ディッツィア、主人公が取材し続けるコロンビア大学の教授ピーター・ヤロー、主人公が騙されるアフガニスタンからの帰還兵ブラディ・コーベット、ジェイミー(アダム・ドライバー)のスタッフであるカメラマンのドリー・ヘミングウェイ(アーネスト・ヘミングウェイの曾孫、マリエル・ヘミングウェイの娘)、主人公のスタッフ、マシュー・マー、ヘッジファンド・マネージャーの、ライアン・サーハント、主人公を診察する医師のジェームズ・サイトウなどが共演している。