仕事一筋で恋愛には失敗ばかりの女性が見知らぬ男性らに迫られ困惑しながら真実の愛を掴むまでを描く、製作、監督マーク・スティーヴン・ジョンソン、主演クリスティン・ベル、ジョシュ・デュアメル、ダニー・デヴィート、アンジェリカ・ヒューストン他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
製作
ゲイリー・フォスター
アンドリュー・パネイ
マーク・スティーヴン・ジョンソン
脚本
デヴィッド・ダイアモンド
デヴィッド・ウェイスマン
撮影:ジョン・ベイリー
編集
アンドリュー・マーカス
ライアン・フォルシー
音楽:クリストファー・ヤング
出演
エリザベス”ベス”マーティン:クリスティン・ベル
ニコラス”ニック”ビーモン:ジョシュ・デュアメル
アントニオ・ドナテッロ:ウィル・アーネット
アル・ルッソ:ダニー・デヴィート
セレステ:アンジェリカ・ヒューストン
ランス:ジョン・ヘダー
ゲイル:ダックス・シェパード
ジョーン:アレクシス・ジーナ
ウンベルト:ルカ・カルヴァーニ
ベスの父:ドン・ジョンソン
ブラディ・サックス:リー・ペイス
ステイシー:ケイト・ミクッチ
アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
2010年製作 91分
公開
北米:2010年1月29日
日本:未公開
北米興行収入 $32,669,560
世界 $43,042,840
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
”グッゲンハイム美術館”のキュレーター、エリザベス”ベス”マーティン(クリスティン・ベル)は、妹ジョーン(アレクシス・ジーナ)が婚約したことを知らされる。
仕事第一のベスは、恋愛について語る自信もないのだが、ジョーンから、わずか2週間で結婚を決め、ローマで式を挙げると言われ驚いてしまう。
ジョーンの言う”運命の出会い”が信じられないベスは、それも忘れ仕事に集中する。
しかし、2日後のジョーンの結婚式に出席しない訳にも行かないベスは、彼女以上に仕事を優先するボスのセレステ(アンジェリカ・ヒューストン)に嫌味を言われてしまう。
ローマ。
何とか式に間に合ったベスは、父(ドン・ジョンソン)や花婿のウンベルト(ルカ・カルヴァーニ)らとの挨拶もそこそこに準備をする。
式は終わり、割った壷のかけらが多いほど新郎新婦が幸せになるという儀式を頼まれたベスだったが、壷が割れなくて困ってしまう。
そこに、ウンベルトの親友で、付添い人のニコラス”ニック”ビーモン(ジョシュ・デュアメル)が現れベスを助け、成り行きでいいムードになる。 ベスは、せっかっくのチャンスを掴んでみようという気になるのだが、ニックは女性と待ち合わせをしていた。 自棄になったベスは、目の前にあった”愛の泉”に入り、中に落ちているコインを拾い始める。 そのコインは、投げ入れた者が拾った者を好きになるという言い伝えがあった。 戻ったニックはベスを捜すのだが、彼女は警官に見つかりその場を去ってしまう。 ニューヨークに戻ったベスは、ニックから電話を受けるものの、気分を害していたため、彼の誘いを素っ気無く断り、拾ってきた5枚のコインを部屋に置いておく。 数日後、ジョギング中のベスは、イタリア人画家アントニオ・ドナテッロ(ウィル・アーネット)に追いかけられてしまう。 数日前にベスのイメージが浮かんだアントニオは、彼女を追ってニューヨークに来たのだった。 その後、ベスはランチの最中に、ナルシストの男性ゲイル(ダックス・シェパード)と、ストリート・マジシャンのランス(ジョン・ヘダー)に声をかけられ、その場から逃げ去る。 オフィスに戻ったベスは、部下のステイシー(ケイト・ミクッチ)から、誰かに口説かれたかを聞かれるが気にもしない。 そこにニックが現れるが、その直後に、セレステから、自分に惹かれているという、スポンサーのアル・ルッソ(ダニー・デヴィート)を紹介される。 そんなベスは、作品展示の件でミスをしてしまい、セレステにそれを謝罪しようとするが、ニックが助け舟を出して救われる。 ルッソに館内を案内したベスは、彼に迫られてしまい、それから逃れる。 外でニックと出くわしたベスは、ローマの女性がウンベルトのいとこだったことを知らされる。 そこに、アントニオやルッソが現れたため、ベスはその場から走り去ってしまう。 帰宅したベスは、ジョーンにこの不思議な現象を伝え、拾ったコインのせいだと伝える。 それを、自分で戻さなくてはならないことを知ったベスは困惑するが、部屋にランスが侵入していたことに気づき彼を追い出す。 その後も、ルッソらのアタックは続き、激しいプレゼント攻撃にベスは困惑し、セレステからもそれを問い詰められる。 そんな時、ベスを忘れられないニックは、彼女の周辺の何人かの男性の存在を知り本気になる。 ビジネスのことも絡め、ベスを食事に誘ったニックだったが、そこにルッソやゲイルらが現れ彼女は逃げ出してしまう。 ニックはベスを追い、二人は美術館に向かい心を通わせ、彼の部屋に行く。 ローマの時のようないいムードになった二人だったが、ベスはそこで、”愛の泉”で拾ったコインの内の一枚と同じチップを見つける。 これが本物の愛でないことに気づいたベスは、ニックに何も語らずその場を立ち去ってしまう。 その後ベスは、ジョーンからの連絡で、”魔法”を解く別の方法は、コインを持ち主に返すことだと知らされる。 しかし、それを聞いていたステイシーが、ベスの恋愛を実現させようと、彼女の部屋のコインを持ち去ってしまう。 ルッソらを部屋に呼んだベスは、彼らに事情を説明し、ニックを愛していることを伝えコインを返そうとする。 コインがないことに気づいたベスは、ステイシーが持ち去ったことに気づき、アントニオの車に乗って美術館に向かう。 渋滞の中、何とか美術館に到着したベスは、ニックの提供してくれた写真のお陰で、企画が成功したことを知る。 ベスは、ステイシーにコインを返してもらおうとするが、彼女はニックがしたことが真実の愛の証だと伝える。 それが信じられないベスは、ニックに電話をかけ感謝しているとだけを伝える。 コインをルッソらに返したベスは、床に転がったニックのチップを追いかける。 現れたニックの足元にコインが転がり、彼がそれを拾うが、ベスはニックの愛が失われていないことに気づき、二人はその愛を確かめ合う。 ローマ。 ところが、ランスがベスにニックのチップを渡し間違えたことが分かる。 一気に不安が募るベスだったが、父に励まされながらバージン・ロードに向かう。 ベスは誓いの言葉でイエスと言えず、ニックにチップを渡して立ち去り、”愛の泉”に向かう。 ニックはベスを追い、チップを泉に投げ入れてはいないことを彼女に伝える。 そして、それが真実の愛だと知ったベスとニックは、”愛の泉”の中で固く抱き合う。
...全てを見る(結末あり)
ベスとニックは結婚することになり、彼女はコインでかかわったルッソらを式に招待する。
*(簡略ストー リー)
”グッゲンハイム美術館”のキュレーターのエリザベス”ベス”マーティンは、仕事を第一に考えるキャリアウーマン。
そんなベスは、妹の結婚のためにローマに行くことになり、新郎の友人ニックと心触れ合うように・・・。
そのチャンスを掴もうとしたベスだったが、それを逃してしまう。
その後ベスは、それを拾うと、投げ入れた者に好かれるという、”愛の泉”のコインを拾い持ち帰る。
その直後からベスは、諦めたいたニックを含めた5人の男性に付きまとわれてしまう。
今回の件は単なる”魔法”だと知ったベスは、それから逃れようとするのだが・・・。
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”後ろを向いてコインを投げ入れると願いが叶う”という、ローマの名所“トレビの泉”の言い伝えを、モデルにして製作された愉快な作品。
主人公の結婚式まで、なぜローマでしなければならなかったのかなど、野暮なことは抜きとしても、作品の原題が”When in Rome”だったのであれば、その場の騒動でまとめてもらいたかったような気もする。
美しいローマの、観光気分で見た者にとってはやや残念な作品でもある。
マーク・スティーヴン・ジョンソンの演出も平凡で、主人公二人のインパクトも弱い。
批評家、一般共に評価も悪く、興行収入は全世界でも約4300万ドルに終わった。
キャリア・ウーマンには見えないものの、普通の女の子っぽいところは悪くもないクリスティン・ベル、全てが整い過ぎているのが逆に魅力半減との言えるジョシュ・デュアメル、主人公の二人よりも目立つ”追っかけ男性”達、陽気な画家ウィル・アーネット、スポンサーのダニー・デヴィート、ナルシストのダックス・シェパード、マジシャンのジョン・ヘダー、主人公の上司アンジェリカ・ヒューストン、部下のケイト・ミクッチ、妹のアレクシス・ジーナ、その夫役ルカ・カルヴァーニ、父親ドン・ジョンソン、元恋人のリー・ペイスなどが共演している。