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恋人たちの予感 When Harry Met Sally… (1989)

初対面では印象が悪いまま別れた男女の恋の行方を描く、製作、監督ロブ・ライナー、脚本ノーラ・エフロン、撮影バリー・ソネンフェルド、出演ビリー・クリスタルメグ・ライアンキャリー・フィッシャー他によるロマンチック・コメディの秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ロブ・ライナー

製作
アンドリュー・シェインマン

ロブ・ライナー
脚本:ノーラ・エフロン
撮影:バリー・ソネンフェルド
編集:ロバート・レイトン
音楽:ハリー・コニックJr.

出演
ハリー・バーンズ:ビリー・クリスタル

サリー・オルブライト:メグ・ライアン
マリー:キャリー・フィッシャー
ジェス:ブルーノ・カービー
ジョー:スティーヴン・フォード
アリス:リサ・ジェーン・パースキー
アマンダ・リース:ミシェル・ニカストロ
ヘレン・ヒルソン:ハーレイ・ジェーン・コザック


アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

1989年製作 96分
公開
北米:1989年7月21日
日本:1989年12月23日
製作費 $16,000,000
北米興行収入 $92,823,50


アカデミー賞 ■
第62回アカデミー賞

・ノミネート
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1977年、シカゴ大学
大学を卒業したハリー・バーンズ(ビリー・クリスタル)は、経費節約のため、恋人アマンダ・リース(ミシェル・ニカストロ)の友人サリー・オルブライト(メグ・ライアン)の車でニューヨークに向おうとする。

二人は、ことあるごとに意見が対立するものの、約18時間の長旅を終え、サリーは”ワシントン・スクエア・パーク”でハリーを降ろし、別れを告げる。

5年後。
空港で、友人のジョー(スティーヴン・フォード)を見かけたハリーは、彼の恋人のサリーが気になるが、誰かは思い出せない。

しかし、サリーはハリーのことを覚えていて、彼が去った後で、最悪の経験だった車の旅のことなどを恋人に話す。
...全てを見る(結末あり)

二人は偶然、同じ便の前後の席になり、サリーを思い出したハリーは、隣の席に移り、相変わらず彼女の気に触ることをしゃべり始める。

ハリーは、弁護士のヘレン・ヒルソン(ハーレイ・ジェーン・コザック)と結婚することをサリーに告げる。

サリーは、ややハリーを違った目で見るが、食事に誘われてもそれを断る。

5年後。
恋人ジョーと別れたサリーは、友人マリー(キャリー・フィッシャー)とアリス(リサ・ジェーン・パースキー)に、次の恋愛の世話を焼かれる。

その頃ハリーは、へレンが浮気をして自分が捨てられると、友人ジェス(ブルーノ・カービー)に愚痴をこぼす。

そんなある日、ハリーとサリーは再会して、お互いが相手と別れたことを知り、出会ってから10年、ようやく理解し合える仲になる。

二人は、決して親密にはならずに、友達のままデートを重ねる。

ある日、ハリーとサリーは、お互いの親友ジェスとマリーを紹介し合うが、その二人が意気投合してしまう。

4ヵ月後。
ハリーは、サリーとのデート中に、ヘレンとその恋人と出くわして不機嫌になり、結婚することになったジェスとマリーに、嫌味を言って帰ってしまう。

ハリーとサリーは、恋愛感で言い争うが、結局はお互いを慰め合う。

そんな時、サリーから電話で呼ばれたハリーは、彼女の元恋人ジョーが結婚することを知らされる。

サリーは、ジョーが結婚を考えていなかったことを知っているため、彼が、自分とは結婚したくなかったのだと考え、ショックを受けて泣きじゃくる。

ハリーはサリーを慰め、そして二人は、成り行きでついに愛し合ってしまう。

しかし、二人は何となく落ち込んでしまい、その日の食事の席で、それが誤りだったことで意見が一致する。

ジェスとマリーの結婚式の日、ギクシャクするハリーとサリーはいがみ合ってしまう。

クリスマスが近づき、仲直りしようとするハリーをサリーは無視し続ける。

ようやく電話に出たサリーだったが、ハリーのパーティーの誘いを断ってしまう。

ニュー・イヤーズ・イヴ。
ジェスとマリーに誘われて、そのパーティーに顔を出した サリーだったが、楽しむことが出来ずに帰ろうとする。

その頃、一人街を歩いていたハリーは、サリーとシカゴからこの地に着き別れた場所”ワシントン・スクエア・パーク”で、彼女とのことを想い起こし、パーティー会場に向う。

帰ろうとしていたサリーを見つけたハリーは愛を告げるが、彼女は意地を張って答えを返そうとしない。

サリーの全てが愛おしく、毎日の終わりも共に過ごしたいことなど、ハリーは興奮しながら、それを彼女に伝える。

新年を迎え、尚も素直になれないサリーだったが、二人は、お互いを求め合っていることを確認して固く抱き合う。

そして、2人は3ヵ月後に結婚する。
出会ってから12年と3ヶ月で・・・。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
シカゴ大学を卒業したハリー・バーンズと、恋人の友人サリー・オルブライトは、経費節減のために、初対面ながら車でニューヨークに向う。
二人はその間、ことごとく意見が対立し、目的地に着き、あっさりと別れる。
5年後、空港でお互いを見かけた2人は、同じ便で会話を交わすことになる。
ハリーは弁護士の恋人との結婚を控え、サリーの彼を見る目は少々変わるが、それ以上、何も起こらない。
さらに5年後、またもや偶然、再会した2人だったが、ハリーは妻に捨てられ、サリーも恋人と別れたことを知り、出会ってから10年で、お互いをようやく理解し合うことが出来る。
2人は、友達のままでデートを重ね、お互いの親友ジェスとマリーを紹介し合うが、その二人が意気投合してしまう・・・。
__________

最悪の出会いだった男女の、最終的には結ばれるラブ・ロマンスなのだが、愛を語り合うのはラストのほんの一瞬だけという、コミカルで軽快なロブ・ライナーらしい演出も冴える、非常に凝ったドラマに仕上がっている。

北米のみで約9300万ドルのヒットとなった。

第62回アカデミー賞では、ノーラ・エフロンが脚本賞にノミネートされた。
ギクシャクする主人公達から発せられる、なめらかで小粋な、ユーモアと皮肉が入り混じる、彼女の脚本は見事だ。

あまりにも有名な、主人公が通う”カッツ・デリカテッセン”や、さり気なく映し出される二人の”想い出の場所”、”ワシントン・スクエア・パーク”など、バリー・ソネンフェルドの、やわらかな映像表現も注目だ。

実はメグ・ライアンよりも13歳も年上のビリー・クリスタルは、生まれ故郷ニューヨークが舞台なだけに、やや頼りなさそうな風貌なのだが、さすがに街とのマッチングも抜群だ。

彼同様、ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされたメグ・ライアンは、キュートな魅力で圧倒的な支持を得て、彼女にとっての出世作となった。

主人公の友人ブルーノ・カービー、ヒロインの友人キャリー・フィッシャーリサ・ジェーン・パースキー、ヒロインの元恋人スティーヴン・フォード、主人公の学生時代の恋人ミシェル・ニカストロ 、元妻ハーレイ・ジェーン・コザックなどが共演している。


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