1979年に公開された心理ホラー映画”夕暮れにベルが鳴る/When a Stranger Calls”のリメイク。 ベビーシッターの女子高校生に襲いかかる恐怖を描く、監督サイモン・ウェスト、主演カミーラ・ベル、トミー・フラナガン、ケイティ・キャシディ、クラーク・グレッグ他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:サイモン・ウェスト
製作
ジョン・デイヴィス
ワイク・ゴドフリー
ケン・レンバーガー
製作総指揮
パディ・カレン
原作(オリジナル脚本:When a Stranger Calls)
スティーヴ・フィーク
フレッド・ウォルトン
脚本:ジェイク・ウェイド・ウォール
撮影:ピーター・メンジースJr.
編集:ジェフ・ベタンコート
音楽:ジェームズ・ドゥーリー
出演
ジル・ジョンソン:カミーラ・ベル
ストレンジャー:トミー・フラナガン
ティファニー・マディソン:ケイティ・キャシディ
スカーレット:テッサ・トンプソン
ボビー:ブライアン・ジェラティ
ベン・ジョンソン:クラーク・グレッグ
マンドラキス:デレク・デ・リント
ケリー・マンドラキス:ケイト・ジェニングス・グラント
アリソン・マンドラキス:マデリン・キャロル
バローズ:デヴィッド・デンマン
ハインズ刑事:スティーヴ・イースティン
ストレンジャー(声):ランス・ヘンリクセン
アメリカ 映画
配給 スクリーン・ジェムズ
2006年製作 87分
公開
北米:2006年2月3日
日本:2007年6月16日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $47,860,210
世界 $66,966,990
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
バーフォード。
連続殺人犯と思われる事件が起き、現場に駆け付けたハインズ刑事(スティーヴ・イースティン)は、素手で殺されたという被害者の殺害状況を見て驚く。
コロラド州、ファーンヒル、バーフォードから200キロ地点。
高校生のジル・ジョンソン(カミーラ・ベル)は、ボーイフレンドのボビー(ブライアン・ジェラティ)が親友のティファニー・マディソン(ケイティ・キャシディ)とキスする現場を目撃してしまったため彼を無視していた。
ティファニーからキスされたとボビーから言われたジルだったが、彼を許す気にはなれなかった。
電話代を使い過ぎたため、父ベン(クラーク・グレッグ)に運転と携帯電話を禁止されたジルは、親友スカーレット(テッサ・トンプソン)からのパーティーの誘いを断る。 ベビーシッターのバイトをして電話代を返そうと考えたジルは、山中に住む医師マンドラキス(デレク・デ・リント)の豪邸にベンと共に向かう。 マンドラキスと妻ケリー(ケイト・ジェニングス・グラント)に迎えられたジルは家の中を案内され、連絡先の電話番号とメイドのローザが3階にいることなどを知らされる。 大学生の息子が使うゲストハウスがあることも知らされたジルは、夜中までいてほしいと頼まれ、子供達が風邪で寝ていると言われる。 マンドラキスは、セキュリティシステムを作動させてケリーと共に外出する。 夜になり、家の豪華設備に驚くジルは、夫妻の寝室などに興味を持つが、誰かが来た気配を感じてリビングに戻る。 ローザが、中庭の池の魚に餌をやっていることに気づいたジルは、手を振る彼女に応える。 その後、かかって来た電話に出たジルは、無言だったために受話器を置く。 再び何かを感じたジルは、それが飼い猫のチェスターだと知り安心する。 スカーレットに電話をしたジルは、ボビーにこの場の電話番号を聞かれたと言われ、教えてもいいと伝える。 ティファニーと話し合うべきだとスカーレットに言われたジルは、パーティーに行けないのを残念に思う。 セキュリティの警報が鳴り、それを解除したジルは警備会社からの電話に対応して、メイドが誤作動させたことを知らせる。 ケリーからの電話を受けたジルは、警報の誤作動と子供達に問題ないことを伝える。 ローザの様子を気にするジルは、かかって来た電話を受けて問題ないかを問われ、マンドラキスかを尋ねるものの切れてしまう。 再びかかって来た電話の相手がボビーだと思いながら、からかわれたジルは電話を切る。 ただならぬ気配を感じたジルは警戒しながらキッチンに向い、物音が製氷機の氷の落ちる音だと気づき、安心してアイスキャンディを食べる。 かかってきた電話は無言だったのだが、そこにティファニーが現れる。 今電話したと言うティファニーがガレージのドアから入ったと知らされ、ジルはそのシャッターを閉める。 酔っていたティファニーはボビーのことは何度も謝罪したと言って、その件は気にせず酒を探して飲もうとするものの、バイト中なので帰るようにとジルに言われる。 仕方なくその場を去り車に向かったティファニーは、足音が聞こえたために怯えながら車に乗り門に向かうものの、手前に木が倒れていた。 車から降りたティファニーは、門の前の木をどかそうとする。 ドアを叩く音がしてティファニーだと思い、それを開けたジルだったが誰もいない。 ボビーから電話があり、電波状態が悪い中、ジルは電話をかけたかを彼に確かめ、1度は友人がいたずらでかけたと言われるが切れてしまう。 ジルはかけ直してみるが、電波が悪くてつながらない。 電話のベルが鳴りティファニーと表示されたためジルはそれに出るが、相手の男性は自分が誰かを問い切ってしまう。 スカーレットに電話したジルだったが、電波が悪くて切れてしまう。 ベンに電話をしたジルは父が出なかったため、かけ直してほしいというメッセージを残す。 ケリーにも同じメッセージを残したジルは、夫妻が向かったレストランに電話をして、二人が既に店を出たことを知る。 警察に電話をしたジルは、対応したバローズ(デヴィッド・デンマン)に何度もかかる電話の話をするが、脅されるなどされていないために何もできないと言われる。 ローザの車があることに気づいたジルはそれをバローズに伝え、二人なら安心だと言われて電話を切る。 ジルはローザに電話をして、呼び出し音が聞こえたためその場所を探す。 ローザの携帯電話を見つけたジルは、かかってきた電話に出て、子供の様子を男から聞かれたためそれを切る。 子供達の様子を見に行ったジルは、二人が眠っていることを確認する。 かかってきた電話に出たジルは男に子供達が眠っていたかを聞かれ、動揺しながら警察に電話をして、バローズに何者かに監視されていることを伝える。 メイドのローザも姿が見えないことを伝えたジルは、逆探知すると言われて住所を教える。 逆探知には60秒の通話時間が必要だと言われたジルは、すぐに切れてしまうため無理だと伝える。 怯えるジルに警官を向かわせると言うバローズは、20分で到着するので待つようにと伝える。 かかってきた電話の相手と話し切らずに引き延ばそうとしたジルだったが、無言の相手は60秒以内に切ってしまう。 ゲストハウスの明かりがついたことに気づいたジルは、その場に電話をして、マンドラキスの息子トッドの電話に、いるならば来てほしいというメッセージを残す。 ジルはゲストハウスに向かい、誰もいないことを確認するが、そこに電話がかかる。 それに出て相手に目的などを問い60秒以上通話させたジルは、自宅の電話番号と違っていたことに気づく。 ローザの部屋の明かりが点いたことに気づいたジルは家に戻り、セキュリティシステムを作動させる。 ジルは、かかってきた電話の無言の相手に何が目的なのかを問い、自分の血を体中に浴びたいと言われて恐ろしくなり電話を切る。 怯えながらローザの部屋に向かったジルは、バローズからの電話を受け、逆探知した結果、家の中に相手がいると言われる。 外に出るよう言われたジルは、ティファニーの死体とその傍らで鳴る電話に気づき叫び声をあげる。 警戒するジルは、ベッドで寝ているはずの子供達が隠れていたことに気付く。 侵入者の男の存在を知ったジルは、部屋のドアを閉めて子供達と共に窓から逃げる。 男が部屋の中からこちらを見ていたため、中庭の噴霧器を作動させて身を隠したジルは、子供達を安全な場所に向かわせる。 池の中に入ったジルはローザの死体を見つけ、子供達は家に逃げ込み外に出ようとするが、上部のカギに手が届かない。 見つかったジルは襲いかかる男から逃れ、家に入り鍵をかけて子供達を捜す。 男が家に侵入したことに気付いたジルは、子供達を見つけて外に逃げようとする。 入り口で男に腕を掴まれ引きずり込まれたジルは、襲いかかる男を、暖炉を作動させて驚ろかせて火かき棒で手のひらを突き刺す。 何とか外に出たジルは、駆け付けたバローズに保護される。 男が逮捕されて拘束され、24時間監視されることをバローズから知らされたジルだったが、それでは不十分だと伝える。 男(トミー・フラナガン)は、ジルを見つめながらパトカーで連行される。 連続殺人犯だった男の逮捕は大きく報じられるが、身元は明らかにされない。 病院で治療を受けて入院したジルは、部屋の外にも誰もいないことに気付く。 電話のベルに気付き部屋に戻ったジルは、ドアを閉めた瞬間に男に襲われる。 目覚めたジルは叫び声をあげるが、ベンと看護師が落ち着かせる。 取り乱すジルは、男がいると言って叫び続ける。
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*(簡略ストー リー)
コロラド州、ファーンヒル。
女子高生のジル・ジョンソンは、ボーイフレンドのボビーが親友のティファニーとキスしているのを目撃してしまい、彼が謝罪してもを許さなかった。
そんなこともあり携帯電話代金を使い過ぎたジルは、父ベンから電話を取り上げられ、車の運転も禁じられる。
電話代を返そうとしたジルは、ベビーシッターのアルバイトをするために、ベンに送られて医師マンドラキスの豪邸に向かう。
マンドラキス夫妻に迎えられたジルは、子供達が風邪で寝ていることやメイドがいることなどを知らされる。
夫妻を見送ったジルは、家の豪華設備などに驚きながらくつろいでいたが、何度もかかって来る不審な電話に怯え始める・・・。
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豪華設備と完璧に思えるセキュリティシステムの豪邸は人里離れた山中にあり、犯罪現場としては打って付けのロケーションであり、更には、アメリカ社会では当たり前だとは言え、初対面の女子高生に子供を預けて出かける夫妻・・・。
事件が起きるお膳立てをしているような設定は、恐怖映画とは言えシラケてしまう。
冒頭の事件との関連性もややうやむやのまま進行する展開はそれほどの恐怖感もなく、ラストもお決まりのパターンという感じで締めくくられる、サイモン・ウェストの演出も平凡だ。
撮影当時18歳の主演を演ずるカミーラ・ベルは、恐怖に怯える女子高生を熱演している。
表情を確認できるのは逮捕連行される際のわずかなシーンだけである犯人のトミー・フラナガン、その電話の声を担当するランス・ヘンリクセン、主人公の親友ケイティ・キャシディとテッサ・トンプソン、主人公のボーイフレンド、ブライアン・ジェラティ、主人公の父親クラーク・グレッグ、主人公を雇う医師のデレク・デ・リントと妻ケイト・ジェニングス・グラント、その娘マデリン・キャロル、主人公を保護する警官デヴィッド・デンマン、冒頭の事件の担当刑事スティーヴ・イースティンなどが共演している。