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男が女を愛する時 When A Man Loves A Woman (1994)

苦悩しながら家族の幸せを模索する夫婦を描く、監督ルイス・マンドーキ、主演アンディ・ガルシアメグ・ライアンエレン・バースティン他共演による感動のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ルイス・マンドーキ

製作
ジョーダン・カーナー

ジョン・アヴネット
製作総指揮
サイモン・マスロー
ロナルド・バス

アル・フランケン
脚本
ロナルド・バス

アル・フランケン
撮影:コルタイ・ラヨシュ
編集:ガース・クレイヴン
音楽:ズビグニエフ・プレイスネル

主題歌:パーシー・スレッジ
When a Man Loves a Woman

出演
アンディ・ガルシア:マイケル・グリーン
メグ・ライアン:アリス・グリーン
エレン・バースティン:エミリー
ティナ・マジョリーノ:ジェシカ・グリーン
メイ・ホイットマン:ケイシー・グリーン
ローレン・トム:エイミー
フィリップ・シーモア・ホフマン:ゲイリー
ゲイル・ストリックランド:パム
スザンナ・トンプソン:ジャネット
ユージン・ロッシュ:ウォルター

アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
1994年製作 125分
公開
北米:1994年4月29日
日本:1994年9月
北米興行収入 $50,021,960


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
教師のアリス・グリーン(メグ・ライアン)は、元夫との子供ジェシカ(ティナ・マジョリーノ)を連れパイロットのマイケル(アンディ・ガルシア)と再婚し、次女ケイシー(メイ・ホイットマン)が生まれ4人で暮らしていた。

アリスは、同僚パム(ゲイル・ストリックランド)からの悩みや生徒達の問題など、フライトで留守の多いマイケルに相談もできず精神的に参っていた。

マイケルは、アリスの両親ウォルター(ユージン・ロッシュ)とエミリー(エレン・バースティン)に子供を預け、アリスと2人だけでメキシコ旅行に行く計画を立てる。

旅行中マイケルは、アリスが酒を飲み過ぎると、常軌を逸する行動をすることに気づき心配する。

アリスは酒を控えるようマイケルに約束するが、旅行から帰っても彼女の様子は変わらず、酒に溺れる日々が続く。
...全てを見る(結末あり)

ある日、酔って帰宅したアリスは、家政婦エイミー(ローレン・トム)を追い払い、酒を飲みジェシカに八つ当たりして意識を失ってしまう。

病院に運ばれたアリスを励ましたマイケルは、彼女が重度のアルコール依存症だということを知る。

仕事のためとはいえ、アリスを一人にしておいた責任を感じたマイケルは、彼女を療養所に入れることにする。

マイケルは仕事を減らして子供達との時間を過ごし、そして禁断症状の抜けたアリスに面会に行くことになる。

療養所の患者ゲイリー(フィリップ・シーモア・ホフマン)らとの生活を支えに生きるアリスに、マイケルは不安を感じながら、家では育児や家事に追われストレスが溜まる日々を送っていた。

苛立つマイケルに、家政婦エイミーも限界に達して彼の元から去る。

しかし、仕事を断れないマイケルは、エイミーに謝罪する。

やがてアリスは退院し、マイケルと子供達との4人の生活に戻る。

しかしアリスは、自分に気を使い過ぎるマイケルに不満を感じる。

マイケルは、アリスが自分から遠ざかっていくように感じ始める。

そして2人の間には溝ができ、マイケルは家を出てしまう。

アリスは以前の自分を取り戻しつつあるが、マイケルは落ち込み、やがてデンバーに転勤することになる。

子供達に別れを告げたマイケルは、デンバーでの空虚な毎日を送る。

アリスは、療養患者の前でのスピーチを依頼され、半年間闘い続けた体験談と、夫の気持ちを受け入れられなかった自分の気持ちを皆に伝える。

会場に現れたマイケルは、アリスの辛い気持ちを理解できなかったことを謝罪し、彼女に愛していることを告げる。

そして、2人は固く抱き合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
教師のアリス・グリーンは、パイロットであるマイケルと再婚するが、職業柄、家を空けがちな彼への不満と、育児や仕事の悩みを抱えていた。
そんなアリスは、気を紛らすためにアルコールに溺れ、依存症になっていた。
アリスは療養所に入ることになり、マイケルは仕事を減らし子供達と過ごす時間を増やそうと努力する。
アリスは回復に向かう一方、マイケルの負担はストレスとなり限界に達する。
そして、アリスは退院し、家族の幸せが戻ったかに見えるが、マイケルの気遣いを彼女は退けてしまい・・・。
__________

アメリカでは大きな社会問題であるアルコール依存症をテーマに、不自由ない生活の中でも、些細なことがきっかけとなり、家族の心が離れ離れになるという怖さを、繊細なタッチで描くメキシコ出身の監督ルイス・マンドーキの演出手腕は注目だ。

リハビリを終えた妻は夫の気遣いを退けてしまい、夫はその彼女の気持ちが理解できず、”二次災害”のようなトラブルが起きてしまうというところなどは、アルコールの問題だけでは解決出来ない、奥深い難しさがよく伝わってくる。

言わずと知れたパーシー・スレッジの歌う、1966年の大ヒット曲”When a Man Loves a Woman”が原題になり、冒頭の挿入歌に使われている。

実力派アンディ・ガルシアの、品のよい抑え気味の演技と、ロマンチック・コメディの女王と言われ、絶頂期を迎えつつあったメグ・ライアンの共演は話題になり、特に彼女の体当たりの演技は注目だ。

殆ど端役に近い出演がやや残念な、アリス(M・ライアン)の母親役エレン・バースティン、当時、天才子役と言われたティナ・マジョリーノと妹メイ・ホイットマン、家政婦ローレン・トム、同僚患者の役でフィリップ・シーモア・ホフマンも、小さな役で出演している。


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