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TINA ティナ What’s Love Got to Do With It (1993)

ロックの女王ティナ・ターナーが栄光を掴むまでの苦難の道を描く、主演アンジェラ・バセットローレンス・フィッシュバーン他共演、監督ブライアン・ギブソンによる、自伝を基にしたヒューマン・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■
監督:ブライアン・ギブソン
製作
ダグ・シャピン
バリー・クロスト
製作総指揮
ロジャー・デヴィース
マリオ・イスコヴィッチ
原作
ティナ・ターナー

カート・ローダー
脚本:ケイト・ラニアー
撮影:ジェイミー・アンダーソン
編集:スチュアート・H・パッペ

音楽:スタンリー・クラーク

出演
アンジェラ・バセットアンナ・メイ・ブロック/ティナ・ターナー
ローレンス・フィッシュバーンアイク・ターナー
ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ:ジャッキー
ジェニファー・ルイス:ゼルマ・ブロック
フィリス・イヴォンヌ・スティックニー:アリーン・ブロック
カンディ・アレクサンダー:ダリーン
シャイ・マクブライド:フロス
ロブ・ラベルフィル・スペクター

アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
1993年製作 118分
公開
北米:1993年6月9日
日本:1993年10月2日
製作 費 $15,000,000
北米興行収入 $39,100,960


アカデミー賞 ■
第66回アカデミー賞
・ノミネート
主演男優(ローレンス・フィッシュバーン
主演女優(アンジェラ・バセット


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1958年、セントルイス
母親に捨てられ、祖母に育てられたアンナ・メイ・ブロック(アンジェラ・バセット)は成長し、母ゼルマ(ジェニファー・ルイス)と姉アリーン(フィリス・イヴォンヌ・スティックニー)の元で暮らすようになる。

アリーンに連れられてナイトクラブに行ったアンナ・メイは、人気ロック・グループのリーダー、アイク・ターナー(ローレンス・フィッシュバーン)の存在を知り、彼の魅力に惹かれてしまう。

ある日、飛び入りでステージに上がった、アンナ・メイの歌唱力に目を付けたアイクは彼女に近づく。

憧れの的のアイクに声をかけられ、有頂天になるアンナ・メイだったが、母ゼルマは彼を警戒する。
...全てを見る(結末あり)

しかし、アンナ・メイの才能を認め歌手にする自信を語ったアイクは、ゼルマに金を渡して説得する。

アンナ・メイをバンドに招き入れたアイクは、彼女をツアーに参加させてデビューさせようとする。

アイクの家でリハーサルは続き、アンナ・メイは家に泊っていくよう彼に言われる。

しかし、女好きのアイクアンナ・メイと愛し合っていると思い込んだ彼の愛人が、自殺未遂を起し病院に運ばれる。

ショックを受けたアンナ・メイは、病院から戻り、孤独だと言うアイクを慰め、二人は愛し合ってしまう。

そしてツアーは始まり、アイクアンナ・メイを、”ティナ”と名づけデビューさせる。

やがて、アイクティナに子供も生まれるが、貧血症の彼女の復帰が危ぶまれる。

アイクは医者の忠告を無視し、ツアーのためにティナを退院させてしまう。

強引なアイクだったが、彼はティナに指輪を見せて結婚を約束し、”アイクティナ・ターナー”として、ニューヨークでのデビューすることを伝える。

1960年8月。
メキシコで結婚式を挙げた二人だったが、ツアー続きで体調が優れないティナを、アイクは強引にステージに上げる。

アイクに逆らえないティナは、涙を流しながらもステージで熱唱して観客から大声援を受け、曲もヒットチャートを上昇する。

1964年。
カリフォルニアに移り住んだアイクティナは、プール付きの家で優雅に暮していた。

しかし、借金を抱えるアイクは働き詰めで、クスリや暴力、そして女癖の悪さが直らず、ティナはそれに耐えながらの生活が続く。

ティナは、バンド・メンバーのジャキー(ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ)に励ませられながら歌い続け、やがてティナに目を付けた、音楽プロデューサーのフィル・スペクター(ロブ・ラベル)が彼女に接触する。

1966年、ロサンゼルス、”ゴールド・スター・スタジオ”。

フィル・スペクターによるティナのレコーディングが行われ、曲は大ヒットする。

アイクはそんなティナに嫉妬し、以前にも増して暴力を振るい始め、彼女は子供達と共に家を出るものの、連れ戻されてしまう。

次々とツアーを成功させるティナだったが、アイクは相変わらずクスリに溺れ、彼女に対する暴力は続く。

その後、ティナは自殺未遂まで起こすが、アイクの態度は変らなかった。

そんな時、アイクに愛想を尽かして、バンドを去っていたジャッキーが入院中のティナを訪ね、彼女を救おうとする。

退院したティナは、ジャッキーから仏教の教えを受け、それをきっかけに彼女の心に変化が現れる。

1974年。
精神的に強くなったティナは、アイクの元から逃げ去り、法廷で離婚と芸名保持が認められる。

1980年、サンフランシスコ
大物音楽プロデューサーのロジャー・デーヴィスと手を組んだティナに、接触してくるアイクだったが、彼女は聞く耳を持たず、一層、仏教にのめり込んでいく。

1984年。
ニューヨーク
そしてティナは、アイクの脅しに遭いながらもステージに上がり、ソロ・コンサートで”what’s love got to with it?”を熱唱し、世界のトップ・アーティストとなる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
歌好きの少女アンナ・メイ・ブロックは成長し、人気ロック・グループのリーダー、アイク・ターナーに認められる。
アイクは、その後アンナ・メイをデビューさせ、彼女の歌唱力を武器にツアーを続けて、やがて二人は結婚なする。
アイクティナ・ターナー”として売り出した二人はスターとなるのだが、アイクの女好きやドラッグ、更には暴力で、ティナは抑圧された日々を送っていた。
その後、ティナが単独で脚光を浴びるようになり、アイクはそれに嫉妬して、彼女に対する暴力は激しさを増す。
そんな時ティナは、友人に勧められて仏教の教えに目覚め、自立する決心をする・・・。
__________

原題の同名曲”what’s love Got to with it?は世界的大ヒットとなったのはご承知の通り。

その他にも20曲以上のナンバーが登場し、ファンにはたまらない作品となっている。

第66回アカデミー賞では、主演男優(ローレンス・フィッシュバーン)と主演女優(アンジェラ・バセット)にノミネートされた。

聴衆を圧倒する迫力と歌唱力の本人に成り切るためシェイプアップして筋肉質にまでなったアンジェラ・バセットの体を張った熱演は圧巻だ。

ラストで、”what’s love Got…”を熱唱するアンジェラ・バセットに感激して見入っていると、曲の途中から本人ティナ・ターナーのコンサート映像に切り替わる。
その迫力たるや凄まじく、彼女のパフォーマンスの素晴らしさも堪能できる。

同じくアカデミー主演賞候補になったイメージの悪い役柄に徹した演技を見せる、ローレンス・フィッシュバーンの好演も見逃せない。

結局アイクは薬物犯罪の罪で服役するが、1991年”アイク&ィナ・ターナー”の名で殿堂入りも果たしている。

主人公に仏教の素晴らしさを教える友人ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ、主人公の母親役ジェニファー・ルイス、姉役のフィリス・イヴォンヌ・スティックニー、バンド・メンバー役のシャイ・マクブライド、そして音楽プロデューサーのフィル・スペクター役のロブ・ラベルなどが共演している。

また、ティナが仏教に目覚め、熱心な信者として描かれているところも身近に感じ、非常に興味深い。


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