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人生万歳! Whatever Works (2009)

偏屈な冴えない老学者と若い女性そして周辺の人々の恋愛模様を描く、ラリー・デヴィッドエヴァン・レイチェル・ウッドパトリシア・クラークソンヘンリー・カヴィル共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

ウディ・アレン / Woody Allen 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ウディ・アレン

製作総指揮
ブラヒム・シウア
ヴァンサン・マラヴァル
製作
レッティ・アロンソン
スティーヴン・テネンバウム
脚本:ウディ・アレン
撮影:ハリス・サヴィデス
編集:アリサ・レプセルター

出演
ボリス・イェルニコフ:ラリー・デヴィッド
メロディ・セント・アン・セレスティン:エヴァン・レイチェル・ウッド
マリエッタ・セレスティン:パトリシア・クラークソン
ランディ・リー・ジェームズ:ヘンリー・カヴィル
ジョン・セレスティン:エド・ベグリーJr.
レオ・ブロックマン:コンリース・ヒル
ジョー:マイケル・マッキーン
ペリー・シングルトン:ジョン・ギャラガーJr.
ヘレナ:ジェシカ・ヘクト
ジェシカ:キャロリン・マコーミック
ハワード・カミングス:クリストファー・エヴァン・ウェルチ
アル・モーゲンスターン:オレク・クルパ

アメリカ 映画
配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
2009年製作 91分
公開
北米:2009年6月19日
日本:2010年12月11日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $5,305,620
世界 $35,097,820


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
かつてノーベル賞候補にもなった、元コロンビア大学の物理学者ボリス・イェルニコフ(ラリー・デヴィッド)は、今では落ちぶれていた。

ボリスは、友人のジョー(マイケル・マッキーン)らに自論をまくし立てる日々を送っていた。

以前は、妻ジェシカ(キャロリン・マコーミック)と優雅な生活を送っていたボリスだったが、離婚して自殺未遂まで起こした過去がある。

ある夜、ボリスはアパートの前で、ミシシッピ州から来たと言う若い女性メロディ・セント・アン・セレスティン(エヴァン・レイチェル・ウッド)に出会う。

何も食べてないというメロディを、仕方なく部屋に招き入れたボリスは、若いだけで、知性のかけらももない彼女を追い払おうとする。
...全てを見る(結末あり)

その後、ボリスは、泊めて欲しいと言うメロディの頼みに折れ、翌日から彼女をニューヨーク見物に連れて行ったりもする。

しかし、ボリスはメロディとの会話などが苦痛になり、彼女を再び追い出そうとする。

ところが、メロディはボリスに好意を示し、結婚の話まで始めたため、彼は面食らってしまう。

犬の散歩代行の仕事を始めたメロディは、ある日、街角で、愛犬の散歩をしていたペリー・シングルトン(ジョン・ギャラガーJr.)に出会う。

メロディとペリーはデートすることになり、ボリスは彼女を厄介払い出来ると思い、ジョー達との時間を過ごす。

帰宅したボリスは、メロディとの偶然の出会いに何かを感じ、なんと彼女との結婚を決意してしまう。

そしてボリスは、微妙に癒されるメロディとの生活を楽しみ始める。

そんな時、メロディの母親マリエッタ(パトリシア・クラークソン)が現れ、娘の夫ボリスを見て卒倒してしまう。

その後、マリエッタは、夫が愛人と逃げて破産したために、家を失ったことをメロディに伝え、気を取り戻しニューヨーク見物を始める。

マリエッタはあるカフェで、俳優のランディ・リー・ジェームズ(ヘンリー・カヴィル)に声をかけられ、彼がメロディに一目惚れしたことを知る。

そのためマリエッタは、偏屈な老人ボリスからメロディを引き離そうとする。

そんなマリエッタを、ボリスの友人である哲学の教授レオ・ブロックマン(コンリース・ヒル)が気に入ってしまい、彼女をデートに誘う。

惹かれ合った二人は、友人アル・モーゲンスターン(オレク・クルパ)と共に三人で暮らし始める。

ボリスとメロディを別れさせようと考えるマリエッタは、彼女をランディと引き合わせる。

そして、ランディの住むボートに誘われたメロディは、彼と愛し合ってしまう。

その後、メロディの父親ジョン(エド・ベグリーJr.)が現れ、写真の個展を開く妻マリエッタの元に向かう。

二人の男性と暮らす変貌したマリエッタに、ジョンは驚いてしまう。

メロディは、他の男性を愛してしまったことをボリスに伝え、彼はそれを素直に理解する。

バーで自棄酒を飲んでいたジョンは、”離婚”したばかりの、ゲイの男性ハワード・カミングス(クリストファー・エヴァン・ウェルチ)と出会い、自分もゲイだと伝え意気投合する。

メロディとランディは愛を深め、ボリスは二度目の自殺を試みるが、犬の散歩をしていた占い師ヘレナ(ジェシカ・ヘクト)の上に落下して失敗する。

ボリスは無傷だったが、骨折したヘレナを見舞い、彼女と食事をする約束をする。

その後、全米ライフル協会会員でもある保守的なジョンは、ハワードと暮らして幸せを掴み、その結果、マリエッタと理解し合うことが出来る。

そして、メロディはランディと、そして、ボリスはヘレナとの偶然の出会いによる幸せを実感する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
かつてノーベル賞候補にもなった物理学者のボリス・イェルニコフは、今では落ちぶれて、友人達などに自論をまくし立てる毎日を送る偏屈な老人だった。
ある日、ボリスの前に、ミシシッピから来た若い女性メロディが現れ、彼女は、食事と宿泊を求める。
ボリスは、知性のかけらもない彼女を、仕方なく泊めることになる。
その後、メロディは、変人のボリスを嫌うどころか好意を示し、結婚も迫ってしまう。
そしてボリスは、偶然の出会いを直感し、思い切って彼女の愛を受け入れ結婚してしまう。
そんな二人の元に、メロディの母親マリエッタが現れ、彼女も刺激を受けて変貌し、二人の男性との同棲を始める。
メロディをボリスと別れさせようとするマリエッタは、若い俳優ランディを彼女に接近さる。
そして、メロディの父ジョンまで現れ、それぞれの恋、そして幸せは、混迷するかに見えたのだが・・・。
__________

ロンドンに拠点を移していたウディ・アレンニューヨークで撮った、彼自身の監督40作目の作品。

ウディ・アレンが、1970年代に発想した物語で、当時ならば、間違いなく彼が主人公を演じていただろう。

主人公が老人なので、70代半ばの彼に演じてもらいたかった気もするが、ラリー・デヴィッドの、人を食ったような演技と語り口は絶妙であり捨て難い。

批評家の受けは良くなかった作品だが、”故郷”ニューヨークに戻り、その雰囲気を押し付けがましくなく描写する、彼の演出と笑いのセンスは冴えている。

ニューヨークならありかなと思える、ドタバタでは済まされない珍妙な恋愛劇が、主人公の説得力ある言葉で、しっとりとした雰囲気で終わる結末も心地よい。

日本では全く馴染みのない天才コメディアンであり、度を越した偏屈な学者を怪演するラリー・デヴィッド、彼に惹かれてしまう女性を好演するエヴァン・レイチェル・ウッド、その母を愉快に演ずるパトリシア・クラークソン、保守的な父がゲイであったというところが実に可笑しいエド・ベグリーJr.、メロディ(E・R・ウッド)と恋仲になる俳優の青年役ヘンリー・カヴィル、主人公の友人役のマイケル・マッキーン、同じく友人役マリエッタ(P・クラークソン)と暮らすことになるコンリース・ヒル、その友人役のオレク・クルパ、メロディ(E・R・ウッド)とデートする青年ジョン・ギャラガーJr.、主人公の命を助けてパートナー、ジェシカ・ヘクト、元妻のキャロリン・マコーミック、ジョン(E・ベグリーJr.)のパートナー、クリストファー・エヴァン・ウェルチなどが共演している。


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