警察や権力が絡む陰謀に巻き込まれながら大物犯罪者を追う刑事の活躍を描く、製作リドリー・スコット、主演ジェームズ・マカヴォイ、マーク・ストロング、アンドレア・ライズブロー他共演、監督エラン・クリーヴィーサスペンス・アクション。 |
・マーク・ストロング / Mark Strong / Pinterest
・ジェームズ・マカヴォイ / James McAvoy / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:エラン・クリーヴィー
製作
ロリー・エイトキン
ベン・ピュー
ブライアン・カヴァナー=ジョーンズ
製作総指揮
リドリー・スコット
リザ・マーシャル
スチュアート・フォード他
脚本:エラン・クリーヴィー
撮影:エド・ワイルド
編集:クリス・ギル
音楽:ハリー・エスコット
出演
マックス・ルインスキー:ジェームズ・マカヴォイ
ジェイコブ・スターンウッド:マーク・ストロング
サラ・ホークス:アンドレア・ライズボロー
ロイ・エドワーズ:ピーター・ミュラン
ディーン・ウォーンズ:ジョニー・ハリス
トーマス”トム”ガイガー:デヴィッド・モリッシー
ネイサン・バートニック:ダニエル・メイズ
ジェーン・バダム:ナターシャ・リトル
ルアン・スターンウッド:エリス・ガベル
アイリス・ウォーンズ:ルース・シーン
ジュカ・オガドワ:ダニエル・カルーヤ
ジョセフ・オジョゴ:セウン・ショート
ハーベイ・クラウン:ジェイソン・フレミング
イギリス 映画
配給 Momentum Pictures
2013年製作 99分
公開
イギリス:2013年3月15日
北米:2013年3月27日
日本:2013年5月4日
製作費 $8,500,000
北米興行収入 $9,750
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロンドン。
刑事マックス・ルインスキー(ジェームズ・マカヴォイ)は、犯罪者ジェイコブ・スターンウッド(マーク・ストロング)を追い詰めるものの、右膝を撃たれて取り逃がしてしまう。
3年後。
腹部を撃たれていたスターンウッドの息子ルアン(エリス・ガベル)は、搭乗していた旅客機から脱出して父に電話を掛ける。
ルアンは、スターンウッドと話した後、倒れこみ逮捕されてしまう。
膝の傷の後遺症が残るマックスは、迎えに来た同僚のサラ・ホークス(アンドレア・ライズボロー)と共に、ある事件の容疑者ディーン・ウォーンズ(ジョニー・ハリス)を護送する。 上司のトムトーマス”トム”ガイガー(デヴィッド・モリッシー)とネイサン・バートニック(ダニエル・メイズ)に呼ばれたマックスとサラは、ウォーンズが証拠不十分で釈放されることを知らされる。 サラはそれに納得できなかったものの、マックスは面倒は避けると言って指示に従う。 その後マックスは、空港で偽名を使い捕まった逮捕歴のある男が、スターンウッドの息子ルアンだと同僚ジュカ・オガドワ(ダニエル・カルーヤ)に知らされる。 ネイサンは部下を集めて、腹部を撃たれたルアンが倒れる前に、スターンウッドがいると思われるアイスランドに電話をかけたことを知らせる。 マックスは、ネイサンが考えるスターンウッドを捕える方法に同意できず、その場を去る。 アイスランド。 内務大臣の選挙事務長ジェーン・バダム(ナターシャ・リトル)は、かつて広報を務めたトムに探りを入れ、空港で捕まったルアンが利用できるはずだと伝える。 マックスとサラは、ルアンを公立病院に移してスターンウッドをおびき寄せることをトムに提案し、それが認められる。 スターンウッドは、仲間のロイ・エドワーズ(ピーター・ミュラン)に会い、ルアンが自分を捕えるために利用されていることを知る。 マックスとサラはジュカと共に病院で待機し、スターンウッドはルアンの様子を探りにその場に向かう。 スターンウッドが現れたことに気づいたマックスだったが、彼を捕えることはできなかった。 その後ルアンは死亡し、マックスは、彼がまだ生きていることを発表して、スターンウッドをおびき寄せる考えをトムに伝え納得させる。 ルアンが最後に口にしたホテル”グイゴ・マール”に向かったスターンウッドとロイは、彼の部屋で大金などを見つける。 スターンウッドは、ルアンがこの部屋にいた噂を広め、情報を入手しようとする。 金を預かり関わるなとスターンウッドに言われたロイは、それを断り協力しようとする。 ロイはインターネットにルアンの件を流し、マックスは彼がいたホテルの場所をジュカから知らされる。 ルアンの部屋に現れたネイサンと同僚ハーベイ・クラウン(ジェイソン・フレミング)は、待ち構えていたスターンウッドと銃撃戦になる。 クラウンを射殺したスターンウッドはその場を逃れるが、現れたマックスに追われる。 マックスは階段で膝を痛めて倒れこみ、スターンウッドを取り逃がしてしまう。 その頃サラは、釈放されたウォーンズの件が気になり彼を尾行する。 ウォーンズが向かったコンテナ置き場”パンチ”を調べたサラは、現れた彼に殺される。 スターンウッドは、ホテルに現れたネイサンが、射撃の訓練を受けた者だと考える。 翌日マックスは、なぜクラウンがルアンの部屋で死んでいたのかを問う。 マックスは、ルアンの部屋に落ちていたネイサンの眼鏡をトムに渡し、その件は任せてスターンウッドを追う。 姿を現さないサラを気にしながら、マックスは、ウォーンズに麻薬歴があり、逮捕した警官がクラウンだとジュカに知らされる。 ネイサンに連絡したスターンウッドは、彼とクラブで会うことになり、ロイがその場に銃を隠す。 サラと連絡が取れないマックスは、ルアンの部屋を調べていたが、そこにトムが現れる。 トムは、ネイサンの電話を盗聴し、何者かからかかってきたその内容で二人が会う場所を知ったため、現場を調べ報告するようマックスに命ずる。 ネイサンは、武器を用意してスターンウッドをクラブで待ち構え、マックスも裏口から侵入する。 銃撃戦が始まり、ロイの隠した銃でスターンウッドはネイサンを射殺する。 スターンウッドはマックスを助け、ロイの運転する車でその場を逃れる。 ルアンに会わせることを要求したスターンウッドは、マックスと共に検視官の元に向かい、息子の遺体と対面する。 ショックを受けたスターンウッドは、マックスに銃を向けながらその場から立ち去るが、そこにジュカが現れる。 銃を持っていたジュカを制止したマックスは、彼が運んでいたのがサラの死体だと知る。 スターンウッドは、誰の仕業なのかをマックスに問い、サラとの関係を聞く。 マックスは、3年前に、なぜ自分を殺さなかったのかを尋ねるが、何の意味があるのかとスターンウッドに答えを返される。 サラを殺したのは元軍人のウォーンズで、ネイサンとクラウンは仲間であり、トムもグルであることをマックスは伝える。 マックスは、サラの手に書かれたコンテナの番号がこの事件のカギであることと、協力して解決することを伝える。 その後に逮捕すると言い切ったマックスは、スターンウッドと共にコンテナ置き場”パンチ”に向かう。 マックス、スターンウッド、ロイは、ウォーンズの家で彼を待つ。 祖母アイリス(ルース・シーン)に銃を向けられたウォーンズだったが、隙を見てロイを銃撃し双方は撃ち合いになる。 ウォーンズは捕えられてトムに電話し、彼をコンテナに誘い出すようマックスらに命ぜられる。 ジェーンに会ったトムは、ウォーンズに呼ばれたことを伝えて、彼女の企みを探る。 コンテナに向かったマックスとスターンウッドは、内部に武器があることを確認し、現れたトムを捕える。 マックスは、ルアン達が武器を買うためにこの場に現れて、フランクらに気づいた彼は、傷を負いながら金を持って逃走したことに気づいていた。 金を捜すネイサンとクラウンは、ホテルでスターンウッドと遭遇し、彼を追うマックスが邪魔者になった。 マックスは、信頼していたトムの目的が金でなはなく、それにジェーンが絡んでいることを知る。 自分達に有利な考えを持つ内務大臣を当選させるためには銃犯罪が必要で、武器の密輸をウォーンズに任せ、ルアンらを密売人にして逮捕し、事件解決をアピールし選挙を優位にするのが狙いだった。 探っていた”キンケード・セキュリティー”が、警察に武器を売る大型契約を結ぶことに気づき、報酬目当てだったのかを問われたトムは、銃器所持を認められていない警官を武装させる必要があったことをマックスに伝える。 キンケード社はウォーンズを監視していたため、現れた者達にマックスらは襲われる。 銃撃戦の末、マックスとスターンウッドは、銃を手にしたウォーンズを倒し、逃走したトムを追い詰める。 トムは、スターンウッドを逮捕するようにとマックスに命ずる。 スターンウッドはトムを射殺し、マックスは彼に銃を向ける。 マックスは3年前を思い出して銃を下ろし、スターンウッドを見逃してしまう。 そしてマックスは、駆けつけたジュカらに気づき銃を捨てる。
...全てを見る(結末あり)
特殊部隊はスターンウッドの隠れ家を襲うが、すでに準備をしていた彼はその場を脱出してロンドンに向かう。
*(簡略ストー リー)
ロンドン。
刑事のマックス・ルインスキーは、3年前に取り逃がした犯罪者スターンウッドの息子ルアンが、傷を負いながら逮捕されたことを知る。
ルアンからの連絡を受けていたスターンウッドは、自分を追う警察の手を逃れながら、隠れ家からロンドンに向かう。
マックスは同僚サラと共に、上司トムとネイサンから、スターンウッドの逮捕を命ぜられる。
ルアンを病院に移しスターンウッドをおびき出そうとしたマックスだったが、その後ルアンは死亡してしまう。
それを隠してスターンウッドが現れるのを待つマックスだったが、この事件には、権力が絡むある陰謀が隠されていた。
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イギリスを代表する若手スターのジェームズ・マカヴォイと、実力派マーク・ストロングの共演、リドリー・スコットが製作に参加している注目作。
ハリウッド作品を意識させない、イギリス独特の社会風土などが感じられる内容になっている。
一般的には拳銃の所持が認められていない、イギリスの警察事情やそれに関係する陰謀を描く内容で、そのあたりを権力と絡めたところなども興味深い。
しかし、この組み合わせにも拘わらず、北米では公開されたとは言えない数館の上映に終わってしまった。
主演のジェームズ・マカヴォイは、追跡する相手にかつて傷を負わされ、心の傷も抱えながらの、執念の捜査で敵を追う熱演を見せる。
一方、終始、悪人に見えない雰囲気で、終盤は主人公に協力するマーク・ストロングは、スマートな、”心”のある犯罪者を好演し存在感を発揮している。
主人公の同僚アンドレア・ライズボロー、犯罪者の仲間ピーター・ミュラン、陰謀に関わるジョニー・ハリス、主人公の上司役デヴィッド・モリッシーとダニエル・メイズ、内務大臣選挙事務長ナターシャ・リトル、犯罪者の息子エリス・ガベル、主人公の同僚役ダニエル・カルーヤ、ジェイソン・フレミングなどが共演している。