他人の結婚式に忍び込みその場にいた女性をゲットする趣味を持っていた2人組みが巻き起こす騒動を描く、監督デビッド・ドブキン、主演オーウェン・ウィルソン、ヴィンス・ヴォーン、レイチェル・マクアダムス、クリストファー・ウォーケン、アイラ・フィッシャー、ジェーン・シーモア他共演のラブ・コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:デビッド・ドブキン
製作
ピーター・エイブラムス
ロバート・L・レヴィ
アンドリュー・パネイ
製作総指揮
ケイル・ボイター
リチャード・ブレナー
トビー・エメリッヒ
ガイ・リーデル
脚本
スティーブ・フェイバー
ボブ・フィッシャー
撮影:フリオ・マキャット
編集:マーク・リヴォルシ
音楽:ロルフ・ケント
出演
オーウェン・ウィルソン:ジョン・ベックウィス
ヴィンス・ヴォーン:ジェレミー・グレイ
レイチェル・マクアダムス:クレア・クリアリー
クリストファー・ウォーケン:ウィリアム・クリアリー財務長官
アイラ・フィッシャー:グロリア・フリアリー
ジェーン・シーモア:キャサリーン”キティカット”クリアリー
キーア・オドネル:トッド・クリアリー
ブラッドレー・クーパー:ザッカリー”サック”ロッジ
ウィル・フェレル:チャズ・リーンホルド
ジェニファー・アルデン:クリスティーン・クリアリー
レベッカ・デ・モーネイ:クロージャー夫人
ドワイト・ヨアカム:クロージャー
アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
2005年製作 118分
公開
北米:2005年7月15日
日本:未公開
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $209,218,370
世界 $285,176,740
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ワシントンD.C.。
離婚調停人のジョン・ベックウィス(オーウェン・ウィルソン)とジェレミー・グレイ(ヴィンス・ヴォーン)の二人は、見知らぬカップルの結婚式に加わり、来客の女性をゲットする趣味を持っていた。
ウエディング・シーズンがが終わり、ジョンは若くない自分達がしていることが空しく感じ始める。
そんなジョンを尻目に、ジェレミーはシーズンが終わったにも拘らず、ウィリアム・クリアリー財務長官(クリストファー・ウォーケン)の娘の結婚式に潜り込もうとする。
それに乗り気がしなかったジョンだったが、結婚式の行われる教会の前でクリアリーの次女クレア(レイチェル・マクアダムス)に一目惚れしてしまう。
式後のパーティーで、クレアに接近したジョンだったが、彼女の母親で、30年間、夫の浮気に悩まされていたキャサリーン(ジェーン・シーモア)に、ダンスを申し込まれてしまう。
ジェレミーは、三女のグロリア(アイラ・フィッシャー)に目をつけ、いつものように、はったりをかけて彼女の同情を買う。 ジョンはクリアリーと意気投合し、クレアとも会話も弾ませる。 そして、クレアが新郎新婦にお祝いのスピーチを始めるのだが、彼女は皮肉ばかり連発してしまう。 会場は白けてしまうがジョンがクレアを助けて、彼女は見事にスピーチを締めくくり、姉クリスティーン(ジェニファー・アルデン)に感謝される。 一方、浜辺でグロリアをものにしたジェレミーは、彼女が初体験だったことを知り後悔してしまう。 ジェレミーはグロリアから逃げるために、会場を脱出しようとする。 一方、クレアに恋人サック・ロッジ(ブラッドレー・クーパー)がいることを知ったジョンは、ショックを受ける。 そこにグロリアが現れ、二人を別荘に誘い、ジョンはクレアを諦めきれずにいたために、同行することを決める。 ジェレミーはそれに反対するものの、結局ジョンに付き合うことになる。 クリアリー一族とのタッチ・フットボールで、ジェレミーは怪我をしてグロリアに介抱されるが、彼は娘を粗末にしたら許さぬとクリアリーに警告される。 夕食が始り、ジョンはサックのミネラルウォーターに目薬を入れ、彼が気分が悪くなり退席した隙に、クレアの気を引こうとする。 キャサリーンに誘惑されたジョンは、それを切り抜け、クレアと散歩をしようとするが、彼女はサックの看病に向かってしまう。 その後、ベッドに入ったジェレミーは、グロリアに襲われてしまう。 ジョンとクレアはお互い惹かれ合ってはいたが、それ以上の関係になれずにいた。 その頃ジェレミーは、ゲイの弟トッド(キーア・オドネル)にも迫られてしまう。 翌朝、ジェレミーは悪夢のような夜を振り返り、一人で帰ろうとするのだが、ジョンに引き止められ、仕方なく留まることにする。 まだ回復しないサックは、ジョンとジェレミーのことが気になり、二人を調べ始める。 クリアリー家のヨットで海に出たジョンとジェレミーは、その後、元気を取り戻したサックと狩に出かけ、ジョンが誤って彼を撃ってしまい怪我をさせる。 ジョンとクレアはサイクリングで浜辺に行き、そして二人は求め合ってしまう。 しかし、その後の食事の最中、サックが唐突にクレアと結婚することを発表してしまう。 良家の出身であるサックを、家族に迎え入れることで満足のクリアリーだったが、ボランティアに没頭し結婚を先延ばしに考えていたクレアは戸惑ってしまい、ジョンもショックを受ける。 ジェレミーは、ここが潮時だと考えて引き上げようとするが、ジョンはクレアを愛していることを告げて彼女の元に向かう。 クレアに愛を告白し、真実を話そうとしたジョンだったが、サックが二人の正体を知り、一族の前でそれを暴露してしまう。 ジョンは、クレアに追求されてそれを認め、トッドもジェレミーに誘惑されたと言い出す。 そして、ジョンとジェレミーは、クリアリーに別荘から追い出されてしまう。 数ヶ月後。 しかし、サックに見つかったジョンは、会場から放り出されてしまう。 そしてジョンは、ジェレミーがクレアのことは忘れろと言いながら、グロリアと付き合っていたことを知り、裏切られたと思い彼を見限る。 ジョンは、一人で結婚式に乱入してぶち壊すことを繰り返し、連絡の取れないジェレミーは彼を捜す。 婚約の決まったクレアは、素っ気無いサックから心が離れ、ジョンを想う日々が続く。 やがて、ジェレミーは、グロリアと結婚することを決心し、クリアリーも仕方なくそれを認めるが、彼はクレアが悩んでいることが気になる。 ジェレミーはジョンを訪ねて謝罪し、二人は仲直りするが、ジョンはジェレミーがグロリアと結婚すると聞き、再び彼を追い出してしまう。 ジェレミーの”師匠”である、チャズ・リーンホルド(ウィル・フェレル)に会いに行ったジョンは、彼にジェレミーが結婚することを伝える。 そこでジョンは、チャズが結婚式ではなく、葬式で悲しみに暮れる女性を狙っていたことを知り愕然とする。 ジョンはジェレミーとグロリアの結婚式に出席し、花婿の付添い人をするが、そこでクレアに語りかける。 人の道を外した人生を送ったが、別荘の時は本物の自分だったということを、ジョンはクレアに告げる。 更にジョンは、自分と結婚してくれとは言わないが、サックと結婚するのは止めてくれとクレアに伝える。 サックは来客の前で、クレアに付添い人に戻り式を続けるよう促す。 しかし、クレアはそれを断り、クリアリーも娘の決断を支持する。 そして、憤慨してジョンに襲い掛かってきたサックを、ジェレミーが殴り倒す。 ジョンはクレアにキスし、ジェレミーと一緒に結婚式を挙げて、新婚旅行に旅立つ。 そして4人は、結婚式に潜り込むジョークを飛ばしながら車を走らせる。
...全てを見る(結末あり)
クレアを諦めきれないでいたジョンは、彼女とサックの婚約パーティーに、ウェイターに扮して忍び込む。
*(簡略ストー リー)
離婚調停人の二人、ジョン・ベックウィスとジェレミー・グレイは、他人の結婚式に潜り込んで、気に入った女性をものにする趣味を持っていた。
そんな二人は、財務長官クリアリーの娘の結婚式に出席してしまう。
ジョンは、次女のクレアに惹かれてしまい、ジェレミーも三女グロリアに目をつけるが、逆に彼女に付きまとわれ迫られてしまう。
グロリアをものにはしたものの、ジェレミーは後悔して、彼女から逃れようとする。
その頃、ジョンはクレアに恋人がいるのを知り、ショックを受けるが諦めきれず、仕方なくジェレミーが彼のために協力するのだが・・・。
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なんと言っても驚きは”予想外”の大ヒットで、北米で2億1000万ドルに迫る興行収入を上げた。
北米以外ではそれほど受けず、全世界では約2億8500万ドルに留まった。
日本では、知名度はあるが本国ほどの人気はない主役の二人が敬遠されたのか、劇場未公開に終わってしまった作品でもある。
確かに、アメリカ人が喜んだようなギャグやジョークは日本人の感覚には合わず、公開されたとしても、まずヒットは見込めなかっただろう。
監督は、「シャンハイ・ナイト」(2003)でもオーウェン・ウィルソンと組んだデビッド・ドブキン。
”運命の女性”に出会い、ややキザでプレイボーイ風の男であったオーウェン・ウィルソンの心の変化なども切なく描かれていたり、能天気なタフガイ、ヴィンス・ヴォーンの大味な演技が、大らかなアメリカをいかにも象徴している。
家柄や権力にこだわる家長が、最終的には個人(娘)の決断を尊重するというクライマックスも痛快で心地よさが残る。
家柄だけの結婚に悩み続けるが、遂には自分の決断で愛を手に入れるヒロインのレイチェル・マクアダムス、その父で娘を優しく見守るクリストファー・ウォーケン、三女アイラ・フィッシャー、お色気で迫る、彼女らの母親ジェーン・シーモア、息子キーア・オドネル、ヒロインの婚約者のブラッドレー・クーパー、そしてウィル・フェレルやレベッカ・デ・モーネイがゲスト出演している。