EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の世界で成功することを目指す青年の夢や友情そして恋を描く、監督、脚本マックス・ジョゼフ、主演ザック・エフロン、エミリー・ラタコウスキー、ウェス・ベントリー、シャイロ・フェルナンデス他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:マックス・ジョゼフ
製作
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
ライザ・チェイシン
製作総指揮
リチャード・シルヴァーマン
オリヴィエ・クールソン
ロン・ハルパーン
ネイサン・ケリー
脚本
マックス・ジョゼフ
ミーガン・オッペンハイマー
原案:リチャード・シルバーマン
撮影:ブレット・ポウラク
編集
テレル・ギブソン
デヴィッド・ディリベルト
音楽:マシュー・シンプソン
出演
コール・カーター:ザック・エフロン
ソフィー:エミリー・ラタコウスキー
ジェームズ・リード:ウェス・ベントリー
オーリー:シャイロ・フェルナンデス
スクワレル:アレックス・シェイファー
メイソン:ジョニー・ウェストン
本人:アレッソ
本人:ニッキー・ロメロ
本人:ディロン・フランシス
ペイジ・モレル:ジョン・バーンサル
ターニャ・ロメロ:アリシア・コッポラ
カール:ワイリー・M・ピケット
ニッキー:ジョン・エイブラハムズ
フランシーヌ:モリー・ヘイガン
メル:ヴァネッサ・レンジーズ
クラリッサ:レベッカ・フォーサイス
アメリカ/フランス/イギリス 映画
配給
スタジオカナル
ワーナー・ブラザーズ
2015年製作 96分
公開
イギリス:年月日
北米:2015年8月28日
日本:2016年6月24日
製作費 $2,000,000
北米興行収入 $3,591,420
世界 $11,122,100
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
カリフォルニア州、サンフェルナンド・ヴァレー。
23歳のDJコール・カーター(ザック・エフロン)は、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)のスターになることを夢見ていた。
かつては陸上選手として期待されたコールは、苦しい生活をしながら、友人メイソン(ジョニー・ウェストン)の家に15歳の時から居候していた。
仲間である、役者志望でドラッグも売るオーリー(シャイロ・フェルナンデス)とスクワレル(アレックス・シェイファー)と共に大学に向かったコールとメイソンは、ジェームズ・リード(ウェス・ベントリー)がDJのイベントに来る客集めをする。
金を稼ぎ自分達の家を借りることを目標にするメイソンは、次のイベントを成功させれば引っ越せると考える。
ダイナーで知人の不動産業者ペイジ・モレル(ジョン・バーンサル)に出くわしたオーリーは、仲間達を紹介してイベントに誘う。 大きく稼ぎたくなったら自分の元に来るようにと言うペイジは、オーリーらの支払いを済ませてその場を去る。 実は詳しいことは知らないと言うオーリーだったが、”フェラーリ”で帰るペイジの景気がいいことだけは確かだった。 イベント当日、仲間達と共にナイトクラブ”ソーシャル”に向かったコールは、その場にいたソフィー(エミリー・ラタコウスキー)が気になり声をかける。 DJのジェームズをどう思うかと尋ねたコールは、ソフィーからギャラをぼり過ぎると言われる。 自分はどう思うかかと訊かれたコールは、以前は良かったジェームズは、今は客に媚びているとフィーに伝える。 コールから仲間達の席に誘割れたソフィーだったが、彼らがイベントを手伝っていると知り、それを断り立ち去る。 外に出たコールは、その場にいたジェームズにマリファナを渡す。 マリファナ入りタバコだったためにそれを捨てたジェームズは、ニコチンと混ぜると効果が落ちることをコールに伝える。 イベントのレギュラーかと訊かれたコールはそうだと答え、ギャラはないがタダで飲めると言って、パーティーに誘われたためにつき合う。 車に乗ったコールは酒をもらい、ジェームズから、今までに世界中で行った音楽活動のことなどを聞く。 会場に着いたコールは、酒に入っていた幻覚剤により絵が生きているように見えて、その後ハイになる。 翌朝、ジェームズの家で目覚めたコールは、現れたソフィーが、この場に住んでいるジェームズの恋人だと知り驚く。 ジェームズから曲を聴きたいと言われたコールは、携帯電話の中に入れてある曲を再生する。 その曲に何も感じるものがないジェームズは、コールを帰そうとする。 用があると言うソフィーは車でコールを送り、スタンフォード大学に通っていることに気づいた彼に、大学へは行かなかったのか尋ねる。 行けたが時間の無駄だと答えたコールは、ソフィーから、他にやりたいことがあるようだと言われる。 コールは仲間達の元に戻り、今後を考えると不安な彼らは、丘の上からサンフェルナンド・ヴァレーを眺め、オーリーは、大金を稼いで町を出ようと考える。 ペイジの会社に向かったコールらは、住宅ローン返済に行き詰まり差し押さえ寸前の者に電話し、解決策を提案して手数料の5000ドルを受けとり、その15%の750ドルが取り分となると言われる。 1000ドル以上の準備金をペイジから受け取ったコールらは、その仕事を始める。 分け前を受け取ったコールは、それを”アディダス”ボックスの中に隠す。 ジェームズに呼ばれたコールは、パーティーで曲を流す。 そこにメイソンらが現れたため、コールは彼らをジェームズに紹介する。 曲についてジェームズと話したコールは、オリジナリティーがないと言われる。 ある客にサンフェルナンド・ヴァレーをバカにされたメイソンは憤慨し、プールで喧嘩を始めたために、ジェームズは彼らを追い出す。 数日後、迷惑をかけたためにパーティーのギャラをジェームズに返そうとしたコールは、自分達の関係は変わらないと言われる。 ジェームズと曲について語り合ったコールは、自然音を生かしてこそ音楽だと言われ、デジタルやパソコンを忘れて実際の音を聴き、ゼロから曲を作り出すようにと助言される。 立ち退きを迫られている、”ターニャ・ロメロ”という女生と電話で話したコールは、彼女に小さな子供がいることに気づく。 大作の提案にターニャが興味を示したために、コールはペイジと電話を代わる。 仕事も順調なコールは、現金が貯まり始める。 ジェームズとの音楽活動も楽しむコールは、ソフィーを意識する。 ソフィーが向かう学生のパーティーに同行したコールは、彼女を侮辱する学生を殴ってしまう。 丘の上でソフィーと話したコールは、休学している彼女から、大学に戻りたくても学費がないと言われ、安い大学はいくらでもあると伝える。 ソフィーから、”アッサンブラージュのセンスがいい”とジェームズが褒めていたと言われたコールは喜が、その意味が分からない。 ラスベガス。 ジェームズは帰ったと言うソフィーと行動を共にしたコールは、彼女と愛し合う。 数日後、ジェームズに呼ばれたコールは、ソフィーからはラスベガスのことは忘れるべきだと言われる。 サマーフェスで前座をさせると言うジェームズは、コールに”MacBook Pro”を贈る。 コールを伴いターニャ(アリシア・コッポラ)に会ったペイジは、立ち退き命令書を見せられ、銀行との交渉は行き詰まっていることを伝える。 自分達に家を売却する契約書にサインすれば、現金2万ドルを即払うと伝えたペイジだったが、ターニャから3万ドルが相場だと言われる。 家を奪われるより現金を受け取った方がいいと伝えて、その後、貸すことを提案したペイジは話をつける。 物件を60万ドルで売る考えのペイジを批判するコールは、手数料の1万5000ドルを拒むのかと言われる。 ”アディダス”ボックスは現金で埋まるもものの、コールは空しさを感じる。 ケーキを用意したにも拘わらず、ジェームズから誕生日を嬉しく思わないと言われたソフィーは、気分を害して部屋に向かう。 コールを連れてストリップバーに向かったジェームズは、トイレに行ったコールの携帯電話が鳴り、それがソフィーからで、二人の写真も確認してその関係を知る。 トイレで吐いていたコールに電話に出ろと指示したジェームズは、ソフィーと寝たことを確認して彼を殴る。 指示されるばかりのソフィーは気の毒で、負け犬だと言われたジェームズは、自分のことを、かつての輝きがない名前だけで売っている拝金主義者だと考えるコールに反論する。 自分の苦労が若造に分かるかと言うジェームズは、いつか破滅の時がやってくるが、お前はどうすることもできないと伝えてその場を去る。 仲間と共にメイソンが探した物件を見に行ったコールは、家賃が一人700ドルだと言われ、既にその場を借りたことを知り驚く。 4人は、プール付きの家でパーティーを開き楽しむ。 翌朝、目覚めたコールらは、スクワレルがドラッグの過剰摂取で死んでいることに気づいて焦り、救急車を呼ぶ。 スクワレルの葬儀を済ませたコールは、もうあの家とペイジの仕事には戻らないとメイソンとオーリーに伝える。 自分達で何かをやることを考えるメイソンの提案を妄想だと言うオーリーは、自分には今の仕事が向いていると伝えるものの、負け犬呼ばわりされる。 スクワレルを薬漬けにしたと言うメイソンと喧嘩になりそうになったオーリーは、コールに制止され、もう終わりだと伝えてその場を去る。 ジェームズの元に向かったコールは謝罪し、出て行ったソフィーがオーガニック・カフェで働いていることを知らされる。 スクワレルが死んだことを話したコールは、自分のせいかもしれないと伝える。 数週間も閉じこもっていたと言うコールは、そんな気持ちを長引かせるなとジェームズから助言される。 カフェに向かったコールはソフィーと話し、木曜にはパイをタダで出せると言われる。 その後、様々な生活音を曲に取り込んだコールは、それを完成させる。 ジェームズに電話をしたコールは、いい音を見つけたと言って、サマーフェスタに出たいことを伝える。 それをメイソンに伝えたコールは、彼に励まされる。 サマーフェスタ当日、ロサンゼルス、”アメリカンアパレル”広場。 ”這い上がれるか!”と叫ぶコールの曲に、観客は熱狂して一体となるる。 ソフィーは大学に戻り、ペイジの会社を辞めたオーリーは、役者としてオーディションを受け、メイソンはナイトクラブ”ソーシャル”を取り仕切る。 カフェに向かったコールは、対応したソフィーに”パイがタダでもらえると聞いたので”と伝える。 木曜のサービスだと答えたソフィーは、例外もありかもと伝えて、コールの曲を聴かせてもらう。 玄関のベルで入り口を開けたターニャは、置かれていた”アディダス”ボックスに気づき、中に入っていた大金を確認する。
...全てを見る(結末あり)
仲間達と夜のイベントを楽しんだコールは、ジェームズと仕事で来ていたソフィーに呼ばれる。
ジェームズと共に会場に向かったコールは、ステージに上がり演奏を始める。
*(簡略ストー リー)
カリフォルニア州、サンフェルナンド・ヴァレー。
23歳のDJコール・カーターは、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)のスターになることを夢見ていた。
仲間のオーリー、メイソン、スクワレルと共に、イベントの客集めなどをしながら苦しい生活を送っていたコールは、カリスマDJのジェームズと親交を深めるようになる。
ジェームズの恋人ソフィーが気になる存在となったコールは、仲間と共に不動産業者のペイジに誘われ、その仕事を金を稼ぎ始める。
ジェームズから、自分の曲にオリジナリティーがないと指摘されたコールは、ソフィーと親密な関係になりながら、本当の音楽を探そうとするのだが・・・。
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テレビ・ショー”Catfish: The TV Show”のホストでもあるマックス・ジョゼフが監督と脚本を担当し、アレッソ、ニッキー・ロメロ、ディロン・フランシスら人気DJも協力しカメオ出演している。
EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の世界で成功することを夢見る青年の苦悩や成長そしてロマンスを青春ドラマ・タッチで描く作品。
音楽と視覚的なセンスの良さが印象に残る作品で、落ちこぼれ4人組の生活感とギャップがあるのだが、背伸びしながら上の世界を目指そうとする彼らの行動と微妙にマッチする描写が面白い。
アメリカ人受けする内容で、EDMに興味がなくても十分に楽しめる作品。
出演者も魅力的なのだが、公開から3週間でほぼ打ち切りになる結果となり、興行的には失敗に終わった。
15歳の時から友人宅に居候し、陸上で活躍したにも拘らず大学進学も諦めたという、どこか幸薄い雰囲気の青年を好演するザック・エフロン、彼と愛し合うようになる大学生のエミリー・ラタコウスキー、彼女の恋人であるカリスマDJのウェス・ベントリー、主人公の友人で共に夢を追うシャイロ・フェルナンデス、アレックス・シェイファー、ジョニー・ウェストン、主人公らを雇う不動産業者のジョン・バーンサル、その顧客となるアリシア・コッポラ、他ジョン・エイブラハムズ、モリー・ヘイガン、ヴァネッサ・レンジーズ、レベッカ・フォーサイスなどが共演している。