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それでも恋するバルセロナ Vicky Cristina Barcelona (2008)

バルセロナを訪れた2人のアメリカ人女性と有名画家との関係を描く、監督、脚本ウディ・アレン、主演ハビエル・バルデムレベッカ・ホールペネロペ・クルススカーレット・ヨハンソンパトリシア・クラークソン他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

ウディ・アレン / Woody Allen 作品一覧
スカーレット・ヨハンソン / Scarlett Johansson / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ウディ・アレン

製作
スティーヴン・テネンバウム

レッティ・アロンソン
ギャレス・ワイリー
脚本:ウディ・アレン
編集:アリス・レプセルター
撮影:ハビエル・アギーレサロベ

出演
フアン・アントニオ・ゴンサーロ:ハビエル・バルデム

ヴィッキー:レベッカ・ホール
マリア・エレーナ:ペネロペ・クルス
クリスティーナ:スカーレット・ヨハンソン
ジュディ・ナッシュ:パトリシア・クラークソン
マーク・ナッシュ:ケヴィン・ダン
ダグ:クリス・メッシーナ
ベン:パブロ・シュレイバー

アメリカ/スペイン 映画
配給 MGM

2008年製作 96分
公開
北米:2008年8月15日
スペイン:2008年9月19日
日本:2009年6月27日
製作費 $15,500,000
北米興行収入 $23,213,580
世界 $96,408,650


アカデミー賞 ■
第81回アカデミー賞

・受賞
助演女優賞(ペネロペ・クルス


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アメリカ人女性ヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は、旅行でバルセロナを訪れる。

夏休みを利用しての旅行は、ヴィッキーはカタルーニャについての論文を執筆中で、アントニ・ガウディの建築をこよなく愛していた。

クリスティーナは、短編映画の監督、主演、脚本をこなしていたのだが、それが気に入らず、恋人と別れて気分転換をするための旅だった。

二人は、バルセロナのヴィッキーの親戚の家に滞在することにしていた。

学生時代からの親友だった二人だが、恋愛についての考えは異なっていた。

ヴィッキーは争いや悩むことを嫌う堅実なタイプで、好青年のダグ(クリス・メッシーナ)と婚約していた。
...全てを見る(結末あり)

一方、情熱家のクリスティーナは、危険な恋を選ぶ奔放な女性だった。

目的の屋敷に到着した二人は、ジュディ・ナッシュ(パトリシア・クラークソン)に迎えられ、帰宅した彼女の夫マーク(ケヴィン・ダン)と共にランチをとる。

翌日から二人は、ジョアン・ミロガウディらの芸術に触れ、ナッシュ夫妻所有のヨットでのクルージングなども楽しんだ。

ある日、二人は、ナッシュ夫妻に連れられて、ある画廊のオープニング・イベントに向かう。

クリスティーナはそこで、離婚騒ぎが新聞ネタにもなった画家フアン・アントニオ・ゴンサーロ(ハビエル・バルデム)を見かけて、気になる存在になる。

その後、レストランでフアンに声をかけられたクリスティーナとヴィッキーは、スペイン北部の都市オビエドに招かれる。

フアンは、初対面の二人を強引に誘い、セックスまでするだろうということを伝える。

ヴィッキーは、厚かましいフアンの態度に腹を立て誘いを断るが、クリスティーナは、彼を一目で気に入りオビエドに同行しようとする。

結局はヴィッキーもそれに付き合い、3人はフアンが操縦する小型機でオビエドに向かう。

ホテルに案内された二人は、フアンが霊感を感じるという彫刻を見に行き、恋や芸術について大いに語り合う。

その後、ホテルに戻ったフアンは二人を部屋に誘うのだが、ヴィッキーは当然それを断り、クリスティーナは彼の部屋に向かう。

ムードが盛り上がったフアンとクリスティーナだったが、彼女は胃潰瘍が悪化して倒れてしまう。

ヴィッキーは仕方なくフアンと観光に出かけ、彼の実家に立ち寄った後ホテルに戻る。

クリスティーナは回復するものの休養が必要で、フアンとヴィッキーは食事をして会話も弾むようになる。

ヴィッキーは、フアンに対して次第に心を開き、二人はその夜スパニッシュ・ギターの演奏を聴きに出かけることになる。

その後、二人は演奏の感激を語っているうちに、互いが求め合い、そして結ばれてしまう。

クリスティーナも元気を取り戻し、二人はバルセロナに戻り、ヴィッキーは論文に集中する。

そんな時、クリスティーナが、フアンからブドウ園へ誘われ、ヴィッキーは、その夜フアンとの思い出に浸る夜を過ごす。

婚約者のダグから、バルセロナで結婚しようという連絡を受けたヴィッキーは気乗りしない。

今回は万全なクリスティーナはフアンと再会し、二人は燃え上がり結ばれる。

フアンとヴィッキーは、ガウディの作品グエル公園で偶然に再会する。

フアンは、結婚予定のヴィッキーに深入りする気はなく、彼女はそれにショックを受ける。

翌朝、ヴィッキーはニューヨークから到着したダグを出迎え、やがてクリスティーナはフアンと暮らすようになる。

4人は合流して食事などを共にし、気まずい雰囲気の中で時を過ごす。

その後、ヴィッキーは、煮え切らない気持ちのままダグとの結婚式を挙げ、2人はセビリアへハネムーンに出かける。

フアンとの生活で、クリスティーナは、ようやく自分の求めていたものを見つけたような気持ちになる。

ある夜、フアンの元妻マリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)が、自殺未遂で病院に運ばれたという連絡が入る。

フアンは病院に急行し、明け方マリアを連れて帰宅するが、無一文の彼女と同居することになったクリスティーナは、戸惑ってしまう。

3人のギクシャクした生活が始まり、クリスティーナはフアンとマリアを観察する。

ヴィッキーは、週に数回スペイン語学校に通っていたが、そこでベン(パブロ・シュレイバー)という青年に出会う。

二人は意気投合して映画などに行き、ベンはヴィッキーに心寄せるようになるが、結婚したばかりの彼女はそれを受け入れられない。

ヴィッキーは、ベンに、結婚を焦ったと思っていることを知られて動転し、オビエドの週末で出会った男性(フアン)が原因だということを彼に話し始める。

芸術的な才能があるマリアは、写真のプロでもあり、思わぬところでクリスティーナと打ち解けるきっかけが見つかる。

マリアは、写真家としての美学をクリスティーナに教え込み、彼女の一番の被写体がマリアになる。

ヴィッキーの心は益々ダグから離れてしまい、ある日ジュディが、夫マークの共同経営者と抱き合っているのを、目撃してしまう。

ジュディはヴィッキーに、マークとの生活は冷え切っているが、別れる勇気がないことを伝える。

クリスティーナは、マリアがフアンとベッドを共にすることを認めるが、いざ二人がそれを実行すると、複雑な気持ちになってしまう。

しかし、次第にそれを理解出来るようになったクリスティーナは、そのことをヴィッキーに話す。

その気持ちが解らないダグは、クリスティーナが、そのうちマリアと関係を持ち、それを自慢し始めると言い出す。

クリスティーナは、既に成り行きでそれも経験したことをヴィッキーとダグに告げ、二人は驚いてしまう。

写真に熱中したクリスティーナは、フアンとマリアの支援を受け、そして3人は、完璧に調和の取れた恋人関係になる。

フアンは絵を描くことに没頭し、マリアは穏やかに日々を過ごすが、夏も終わりに近づき、クリスティーナは不安を抱き始め、二人と別れてフランスに向かうことになる。

その後ヴィッキーは、ジュディにフアンとのことを話し、彼女は、ヴィッキーとフアンの仲を取り持とうとする。

一方、フアンとマリアは、クリスティーナがいなくなった途端に喧嘩ばかりする仲になり、マリアは家を出てしまう。

数日後、ジュディが仕組んだパーティーで、フアンとヴィッキーは久し振りに再会する。

フアンはヴィッキーを食事に誘い、彼女は心が揺れ動く。

最初は断ったヴィッキーだったが、フアンの誘いを受けて食事を共にする。

そして、誘惑に負けたヴィッキーは、フアンを受け入れようとする。

しかし、拳銃を持ったマリアがその場に現れ、銃を乱射しながら乱入してくる。

フアンとマリアはもみ合いになり、弾みでヴィッキーの手のひらに銃弾が当たってしまう。

ダグの元に戻ったヴィッキーは、語学学校のパーティーで、教師の銃が暴発したという嘘をつく。

ジュディの計画は失敗し、クリスティーナは叶わぬ恋に苦悩するヴィッキーに同情する。

ヴィッキーは帰国してダグと盛大な披露宴を開き、自分の思い描く生活を送り、クリスティーナは、自分の探し求めるものを追い続ける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
思い描く堅実な人生を望むアメリカ人ヴィッキーと、自分探しのための冒険心が先走るクリスティーナの親友2人は、バカンス目的で夏休みにバルセロナを訪れる。
そこで2人は、魅力的な有名画家フアンに出会い誘惑される。
ヴィッキーは婚約者がある身で、厚かましいフアンを拒絶するが、クリスティーナは、成り行きで彼と結ばれそうになる。
しかし、フアンを拒絶していたヴィッキーが、ひょんなことから彼と関係を持ってしまう。
そこに、フアンの元妻マリアが現れ、4人の関係はもつれ合い・・・。
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ハリウッドを離れて、「マッチポイント」(2005)、「タロットカード殺人事件」(2006)、「ウディ・アレンの夢と犯罪」(2008)と、立て続けに、イギリスで3作を撮ったウディ・アレンが、ほぼ同じスタッフを引き連れて、バルセロナで製作された作品。
出演のスカーレット・ヨハンソンは、上記2作(マッチポイント/タロットカード・・)に続いての出演となる。

今を時めく、人気スターの競演が話題となり、激しく入り乱れる場面展開と人間関係が複雑に絡み合う、ウディ・アレンらしい作品であもる。

カタルーニャが州税を出資しただけあり、地元の協力を得た、風光明媚な地元ロケが実に美しく、ハビエル・アギーレサロベの映像感覚も存分に楽しめる。

また、観光ツアーのような、世界遺産サグラダ・ファミリアグエル公園などの描写も必見である。

北米では振るわなかった興行収入だが、全世界トータルでは1億ドルに迫った。

北米興行収入 $23,213,580
世界 $96,408,650

第81回アカデミー賞では、一本気で気性が荒いものの、才能溢れる美女を怪演するペネロペ・クルスが、見事に助演女優賞を受賞した。

前年の「ノーカントリー」(2007)では、とてつもない狂気の殺人鬼を演じたハビエル・バルデムは、故郷スペインで伸び伸び演じている感じが見受けられ、プレイボーイでありながら嫌味のない、懐の深い演技を見せてくれる。
ハビエル・バルデムペネロペ・クルスは、2010年に結婚している。

結局は堅実さを貫き通してしまい、真実の愛を掴めないレベッカ・ホール、こちらも自分の道を見つけたか見えたが、再び新たな発見に向かい仕切り直すスカーレット・ヨハンソン、ヴィッキー(R・ホール)に幸せを与えるため、画家(J・バルデム)との仲を取り持とうとする主人公の親戚役パトリシア・クラークソン、その夫ケヴィン・ダン、何も知らないヴィッキーの婚約者クリス・メッシーナなどが共演している。


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